年間を通じて日照時間が゙日本で一番短いともいわれている奄美大島。天気がコロコロ変わることが多く、さっきまで晴れていたと思ったのに大雨に降られてしまうこともしばしば。この記事では、奄美大島の気候の特徴について紹介します。ベストシーズンやおすすめの服装についても触れているので、ぜひ旅行計画の参考にしてみてくださいね。
羽田からの直行便だと、JALなら2時間強で奄美大島に到着します。ただしスカイマークを利用する場合は、3時間半~4時間以上かかってしまう便もあるので注意。成田からはピーチが就航していて、片道2時間10分~2時間40分ほどです。大阪からは、関空と伊丹どちらを使っても1時間50分ほどで行くことができます。
奄美大島へは、鹿児島や沖縄からフェリーで向かうこともできます。運賃を安く抑えたい場合は、フェリーの利用も選択肢のひとつとして考えてもよいでしょう。 ただし鹿児島新港から奄美大島の名瀬港まで約11時間、那覇港からだと13時間近くかかってしまいます。旅行に使える日数が少なく、移動にそこまでの時間が割けない場合は多少割高でも飛行機の利用がおすすめです。
・北部の龍郷町
龍郷町(たつごうちょう)は太平洋と東シナ海の両方に面していて、最大の市街地である名瀬や空港にもアクセスがいい町です。奄美大島を代表する伝統工芸品である大島紬の「龍郷柄」はこの町が発祥です。
・中心地の名瀬市
奄美市の中心街である名瀬(なぜ)は、空港から車で約1時間ほどの距離にあります。伝統工芸品である大島紬のふるさととしても有名で、名瀬にある奄美博物館では大島紬の歴史や文化を知ることができます。
・南部の瀬戸内町・古仁屋
奄美大島の最南端に位置する瀬戸内町。その瀬戸内町の中で最も人口が密集していて、町の中心となっているのが古仁屋です。真っ白な砂浜が美しいヤドリ浜というビーチや、丸い石がたくさん転がっているホノホシ海岸、加計呂麻島と大島湾を一望できるマネン崎展望所など、古仁屋にはのんびりと過ごせる観光スポットがたくさんあります。
・年間の平均気温
奄美大島の年間平均気温は22℃です。東京の年間平均気温は16.5℃なので、比較するとかなり温暖な気候といえます。奄美は真冬(1月~2月)でも最低気温が12℃~13℃はあるため、暖かい場所でのんびり過ごしたい方にはぴったりの旅行先です。
・夏と冬の特徴
亜熱帯海洋性気候に属しているため湿気が多いのが特徴で、暖まりにくく冷めにくい傾向にあります。夏は暑くなるものの内陸に比べ猛暑日(35℃以上の日)が少ないです。冬は氷点下になることがなく、最も寒い1月の平均最高気温が18℃前後、最低気温が12.0℃前後ととても過ごしやすいです。
・風速と波の高さ
南西諸島には風の強い島が多いとされていますが、奄美大島は高い山に囲まれている集落も少なくないため、山に遮られて風は弱まります。沿岸の笠利などは海風が強く吹くこともありますが、山に囲まれた名瀬や大島海峡沿いにある古仁屋は風が弱い傾向にあります。
・雨雲レーダー
雨雲レーダーは、いつどこで雨が降るのか、その降水量がどのくらいなのかが一目でわかるとても便利なサービスです。島の天気は変わりやすいので、旅行先でもこまめに天気をチェックすることをおすすめします。Yahoo!天気やウェザーニュースなど、お気に入りのサイトをブックマークしておくか、雨雲レーダーが見られるお天気アプリをインストールしておきましょう。
奄美(鹿児島県)の雨雲。雨雲の動きは実況(30分毎更新)と予想(1時間毎6時間先まで)の降水量分布を画像で掲載しています
・梅雨明けの時期
奄美大島の梅雨明けは平年6月29日ごろとなっています。対して関東甲信は平年7月21日ごろなので、奄美は平均4週間ほど早く梅雨明けを迎えていることになります。奄美の梅雨明けした直後に遊びに行けば、夏を先取りして旅行を楽しむことができますね。
奄美大島のベストシーズンは、その美しい海や自然を満喫できる夏でしょう。梅雨明け直後の7月は夏の中でも降水量が少ない時期なので、旅行にはぴったり。シュノーケルや海水浴も存分に楽しめるので、家族や友達といろいろなアクティビティに挑戦してみてください。
7月以降は昼間の気温が30℃を超える日が多くなってきます。晴れると日差しがかなり強くなるので、防止や日焼け止めなどの紫外線対策を忘れずに。また台風も増えてくるシーズンなので、雨具を持参したうえで天気予報もこまめにチェックしましょう。
奄美十景、新鹿児島百景のひとつに数えられる絶景で、その丸い地形が「まり」に似ていることからその名がついたといわれている「あやまる岬観光公園」。遊具、ゴルフ場、海中プールなどの施設が充実しているので、子供連れの家族にもおすすめの公園です。
ヤギ牧場や果樹園、養蜂場などを有する農園です。併設の「ヘルシーアイランドカフェ」では、農園で採れたフルーツやヤギのミルクを使ったヘルシーフードを食べることができます。ヤギミルクソフトクリームやヤギミルクチーズケーキなど珍しいメニューがたくさんあるので、家族や友達とシェアしながらいろいろ試してみるのもおすすめですよ。
昔の人々が山越えをするときに休憩地として使っていた場所とされている滝で、西海岸側の大和村(やまとそん)にあります。鬱蒼とした森の中で唯一日の光が当たる場所だったため、「太陽が輝く滝壺」を意味する島の方言が「マテリヤ」の名前の由来とされています。
奄美大島の山々の中でも、天然の亜熱帯広葉樹が数多く残っているの金作原原生林。生きた化石ともいわれている「ヒカゲヘゴ」など、貴重な亜熱帯植物が生い茂っています。また天然記念物のルリカケスやキノボリトカゲなど、稀少な生き物も生息しています。ジャングルのような原生林の散策は、奄美大島ならではの自然を満喫できるアクティビティですね。
全体の94%を山林が占めている自然豊かな住用町にある「黒潮の森マングローブパーク」。森の中にはアカヒゲやルリカケスなどの国指定の天然記念物や、特別天然記念物のアマミノクロウサギが生息しています。海のイメージが強い奄美大島ですが、ぜひ森の中にも足を伸ばして珍しい生き物との出会いを楽しんでみてください。
「東洋のガラパゴス」とも呼ばれている奄美大島。貴重な動植物が多く生息し、太古のままの姿を残しています。温暖な気候と手つかずの大自然が楽しめるので、次の旅行先として検討してみてはいかがでしょうか。観光スポットが盛りだくさんの奄美大島を効率よく遊び尽くすなら、現地オプショナルツアーを活用しましょう。この記事で紹介した金作原原生林やマングローブを散策するツアーもあるので、気になる方は以下のURLからぜひチェックしてみてください。
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