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アリゾナ記念館とは?太平洋戦争の歴史に触れる観光スポット

風光明媚な自然が、訪れる人々を魅了し続けるハワイ・オアフ島。青い海と白い砂浜が続くビーチでただゆっくりと過ごすのも魅力的ですが、たまにはビーチを離れて博物館を見学してみるのもいいものです。ハワイは言わずと知れた太平洋戦争の歴史を持つ場所。その歴史を学べるスポットも多く点在しています。この記事ではオアフ島を訪れたら一度は立ち寄りたい「アリゾナ記念館」について紹介しましょう。

2020/02/14

アリゾナ記念館とは?

ダニエル・K・イノウエ国際空港(ホノルル国際空港)の西側にあるパールハーバー。太平洋戦争のはじまりとなった真珠湾攻撃の舞台は、「パールハーバー・ヒストリック・サイツ」として一般にも公開されています。サイト内には戦艦ミズーリ記念館をはじめさまざまな施設がありますが、その中のひとつがアリゾナ記念館(Uss Arizona Memorial)です。

展示内容

アリゾナ記念館は、かの真珠湾攻撃によってパールハーバーに沈んだ戦艦アリゾナ号の上に建てられた記念碑です。館内では、多くの乗組員とともに海中に沈められた戦艦の様子を見学することができます。さらに当時を伝える写真や遺品も展示。教科書では知ることのできないパールハーバーで起こった出来事を肌で感じることができます。

位置情報

パールハーバー・ヒストリック・サイツ内にあるアリゾナ記念館。ダニエル・K・イノウエ国際空港(ホノルル国際空港)の西側、約6kmの位置にあります。

行き方、アクセス

・バス

ワイキキ、またはアラモアナ方面から「アリゾナ記念館」へは、20番または42番のバスが便利です。「Arizona Memorial(アリゾナ・メモリアル)」または「Kamehameha Hwy + Kalaloa(カメハメハ + カラロア)」のバス停で下車します。どちらも所用時間は約1時間、片道料金2.75ドル(大人)ですが、1日乗車券(1-DAYPASS)は5.5ドルと大変お得。往復で利用する場合は1日乗車券を購入することをおすすめします。

※路線番号や乗車料金は変更されることもあります。利用する前に確認してください。

・レンタカー

ワイキキからはフリーウェイH1経由でアクセスできます。所要時間約30分で到着可能。レンタカーはホノルル空港やワイキキ市内で予約できますが、日本出国前に予約しておいた方がより安心でしょう。日本の運転免許で利用できるので気軽にドライブを楽しみたい時にもピッタリです。

チケットの予約方法

アリゾナ記念館のチケットは、当日売り場で購入することが可能です。アリゾナ記念館へは専用のシャトルボートで向かうため1日に見学できる人数は限られています。チケットの発行枚数は1日1,300枚。ホリデーシーズンには早めの時間に売り切れてしまう場合もあるため、確実に見学したい場合は予約しておいたほうがいいでしょう。

公式ホームページから事前予約できますが、全て英語のサイトです。初めてハワイを旅する人や英語に不安を感じる人は、日本から予約可能な現地オプショナルツアーを利用するのもオススメです。宿泊するホテルまでの送迎付きであることが多いため、移動も大変便利ですよ。

・料金(入館料)

アリゾナ記念館の入場料は無料です。

駐車場の有無

無料駐車場がありますが日によっては非常に混み合う場合も。できるだけ早めの時間に到着することをおすすめします。

アリゾナ記念館の見どころ

日本軍による攻撃によって沈没した戦艦アリゾナ号の上に建てられたアリゾナ記念館。その海中に沈む戦艦を、上から見下ろすことができるのが見どころです。現在でも戦艦から重油が流れ出ており、「アリゾナの涙」や「黒い涙」と呼ばれています。

アリゾナ記念館へはシャトルボートで移動。出発時間になるとスタッフによる誘導がスタートします。ボートに乗車する前にビジターセンターのシアターで真珠湾攻撃にまつわるドキュメンタリー映像を鑑賞し、続いて記念館へと移動します。館内には戦艦アリゾナで戦死した乗組員の名前が刻まれた慰霊所や、当時の様子を伝える写真や遺品があり教科書では知ることのできない戦争の実態について深く学ぶことができます。さらに火砲を撃ち込むための旋回砲塔の上部を撤去した部分も残されており、見学も可能。アリゾナ記念館へ向かうボートは午前8時から午後3時の間、15分おきに運行しています。所要時間は約1時間15分。日本語のパンフレットも置いてありますよ。

アリゾナ記念館のお土産

アリゾナ記念館にあるビジターセンターには、ギフトショップも併設されています。ご当地お土産の定番でもあるマグカップやパーカー、Tシャツ、雑貨などラインナップも豊富。友人や家族、職場関係の人へのお土産探しにもピッタリです。また場所柄もあって米軍をモチーフとしたアイテムも揃います。砲弾をイメージした水筒など普段使いできるアイテムも置いてありますよ。ハワイでは数多くのギフトショップがありますが、米軍関係のグッズはなかなか目にすることができないので、貴重な場所でもあると言えます。

さらに真珠湾攻撃が起こった「1941年12月7日」に発行されたハワイの新聞のコピーも販売。パールハーバー・ヒストリック・サイツ内にはいくつかのギフトショップがありますが、それぞれ異なる新聞社の新聞のコピーを用意しているので、多角的な視点から当時に思いをはせることもできますよ。

アリゾナ記念館周辺の観光スポット

アリゾナ記念館があるパールハーバー・ヒストリック・サイツには4つの観光施設があります。アリゾナ記念館とセットで見学すれば、より深く歴史を学ぶことができます。

戦艦ミズーリ記念館

太平洋戦争の降伏文書の調印式が行われたことで有名な戦艦ミズーリ。現在では記念館として一般公開されており、誰でも気軽に見学することが可能です。パールハーバーへの攻撃から、太平洋戦争末期に戦艦ミズーリに衝突した神風特攻隊の写真、連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサー元帥と日本の代表団が調印した甲板など船内の随所に見どころが充実しています。さらに初期から戦艦ミズーリに搭載されている主砲と副砲、ミサイルなども見学可能。改めて戦争について肌で体感しながら学ぶことができます。

ボーフィン潜水艦博物館公園

パールハーバーの復讐者とも呼ばれるボーフィン潜水艦。日本の子供たちの乗った疎開船「対馬丸」をはじめ、数々の日本船を沈めたことで知られています。指令室や無線室など、潜水艦内を見学できます。

太平洋航空博物館パールハーバー

館内には戦時中に活躍した、たくさんの航空機が展示されています。飛行機シミュレーターの操縦体験や、日本語でも開催されている「飛行士ツアー」などにも参加可能。ミュージアムショップではアメリカ軍のグッズなどが販売されています。

パールハーバー 太平洋航空博物館

太平洋航空博物館 パールハーバーは、ハワイ・オアフ島の真珠湾にある航空博物館です。復元された航空機による真珠湾攻撃のジオラマや、当時の航空機の展示があり、戦闘シミュレーターなど、アトラクションも備え…

太平洋戦争や歴史を深く学べる!日本人なら一度は訪れたいアリゾナ記念館

歴史の教科書で誰もが学ぶ第二次世界大戦の幕開けの地、パールハーバー。さらに日本軍によって攻撃された戦艦アリゾナ号を見学できる「アリゾナ記念館」は日本人として一度は訪れておきたい場所です。

ベルトラではアリゾナ記念館と戦艦ミズーリ記念館を組み合わせた現地オプショナルツアーを多数用意。ツアーに参加すれば朝早くにチケットを購入する手間も省け、宿泊するホテルからの送迎も含まれているので移動も大変安心です。気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。

※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。

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