世界有数のリゾート地として知られるバリ島は、「神宿る島」と称される美しく神秘に満ちた島です。日本人のみならず、世界各国から観光客が目指すバリ島にはどのような魅力があるのでしょうか。この記事では、バリ島をより満喫するためのおすすめ情報を紹介します。
バリ島を旅行するなら、公用語や通貨など基本的な情報を知っておくことが大切です。まずは旅行で役立つ基本情報を見ていきましょう。
バリ島が属するインドネシアは多言語国家として知られ、その数は500以上にも上ります。バリ島の現地の住民の会話では「バリ語」が使われることが多いですが、ほとんどの人は公用語の「インドネシア語」も話します。ホテルやレストランなど、観光客がよく訪れる場所では英語が通じることが多く、時には簡単な日本語を話せる人がいることもあるので、言葉に困ることはさほど多くはないでしょう。インドネシア語やバリ語の挨拶やお礼の言葉などを覚えておくと、現地の人々とコミュニケーションをとれて、より思い出が深くなりそうですね。
赤道付近に位置し常夏のイメージがあるバリ島。熱帯モンスーン気候に属しているため雨季と乾季があり、時期によって気候が異なります。一般的に4~10月が乾季、11~3月が雨季。乾季は雨の日が少なくカラッとした天気が続き、雨季は短時間に雨がザーッと降るスコールがあるのが特徴です。雨季でも一日中雨が降るということはまずありません。平均気温は約28℃。年間を通して日差しが非常に強いので、日焼け止めやサングラス、帽子、薄手の長袖など紫外線対策を忘れないようにしましょう。また、バリ島はビーチだけでなく、山や高原も楽しめる島です。標高が高い場所は気温が低くなるため、出かける予定がある人は冷え対策も必要になります。
人口の9割に近い人々がイスラム教を信仰するインドネシアにおいて、バリ島はバリ・ヒンドゥー教徒が大半を占める特別な島です。バリ・ヒンドゥー教はヒンドゥー教、仏教、バリ土着の宗教が融合した独自の宗教。バリ住民の生活にはバリ・ヒンドゥー教が根付いていて、島内の寺院では熱心に祈りをささげる人の姿が絶えません。宗教上の儀式なども大切にされています。特に旅行者が気をつけたいのは、バリ・ヒンドゥー教の静寂の日「ニュピ」です。バリ・ヒンドゥー教には独自の暦「ウク暦」と「サカ暦」があります。
ニュピはサカ暦の新年にあたり、島内では火や電灯が一切使われず、異教徒や観光客を含め、あらゆる活動が制限されます。外出は許されず、レストランや商店は休業し、航空機の離発着や交通機関も制限されるので注意が必要です。バリ旅行のスケジュールを立てる時には、この「ニュピ」をチェックしておきましょう。
バリ島を含むインドネシアの通貨は「ルピア(Rp)」です。紙幣は500ルピアから10万ルピアまでの7種類、硬貨は25ルピアから1,000ルピアまでの5種類があります。
お札の種類や、数字の桁数が多いため、さっと計算するのが難しいと思われる人も多いはず。為替レートによりますが、目安として、現地価格の下2桁を取ればおおよその日本円を予想することができます。たとえば10,000ルピアなら、下2桁をとって約100円弱と考えるとわかりやすいでしょう。
日本でも両替をすることができますが、レートは期待できません。まずバリ島の空港で少額を両替し、市中の両替所で旅行中に使う分をまとめて両替するのが一番おすすめです。ただし、空港でも街中でも両替時にはその場で金額をきちんと数えることが鉄則。またクタなどの繁華街では、見せかけのよいレートを掲げて客を呼び込み、欺く両替所もあります。ほかと比べてあまりにレートがよすぎる両替所では、旅行者をだますこともあるので、避ける方が無難です。
バリ島はエリアごとに異なる魅力を持つ観光地です。北部・中部・東部・西部・南部の5つのエリアにわけて、それぞれの特徴を紹介しましょう。
バリの人々にも人気の高原地帯。美しい自然や寺院、温泉などを楽しめます。
・ブドゥグル
ブドゥグルは、デンパサール空港や最大の繁華街「クタ」などがある南部から、車で約1.5時間の場所に位置する小さな町です。標高1,500mほどの場所にあるため、一年を通して涼しく、バリ島の人々やジャワ島からの観光客にも大人気。バリ島で2番目に大きい湖「ブラタン湖」や湖に浮かんでいるように見えるバリ・ヒンドゥー教寺院「ウルン・ダヌ・ブラタン寺院」、広大な「バリ植物園」、活気あふれる格安市場「チャンディ・クニン市場」などの観光スポットがあります。
・キンタマーニ高原
バリ島の北東部、標高1,500m以上の場所に位置する「キンタマーニ高原」。アバン山(2,153m)やバトゥール山(1,717m)といった高い山々に囲まれた高原は、涼しく過ごしやすいため、避地としてバリの人々もよく訪れる場所です。バトゥール山は活火山であり、2012年に世界遺産に登録された「バトゥール湖(キンタマーニ湖)」はそのカルデラ湖。湖のほとりのバトゥール温泉や、火山の恵みを感じられる温泉地帯「トヤブンカー」では天然温泉を楽しむこともできます。
山間部にある人気の観光地。神々が息づく、不思議な魅力いっぱいのエリアです。
・ウブド
バリらしい自然を満喫できると人気の観光地「ウブド」。クタやスミニャックといった繁華街からは車で2時間ほどの距離にあり、日帰りでも1泊でも訪れることができます。アートや芸能が盛んな場所としても知られ、かつてこの地を治めたウブド王族の宮殿「ウブド王宮」ではバリ舞踊公演を見ることができます。謎多き古代遺跡「ゴアガジャ遺跡」、断崖絶壁に建つ「ウルワツ寺院」、かわいい猿たちに出会える「モンキーフォレスト」、ローカル市場「ウブド市場」など、賑わう観光スポットがたくさんあります。
・テガラランのライステラス
バリ島中部の観光で外せないのが「テガララン」のライステラス(棚田)です。ウブドから15kmほど北上した場所にあるテガララン。ここのライステラスは、美しい曲線を描きながら何層にも重なっているのが特徴で、独特の景観美を作り上げています。世界遺産に登録された「ジャティルウィ」のライステラスも有名ですが、ウブドから車で1.5時間ほどと遠いため、気軽に訪れられるテガラランが人気です。景色を眺めながら休憩できるカフェなどもあり、のんびりと過ごすことができます。
穴場のリゾートやパワースポットとして知られる寺院があるエリア。昔ながらのバリの空気を感じたい人に、おすすめです。
・チャンディダサ
デンパサール国際空港から車で約1.5時間、島の東部に位置する「チャンディダサ」地域は、閑静なリゾート地。“穴場”と呼び声の高い、バリ島のリピーターなどに人気の観光地です。チャンディダサの魅力は、素朴な田園風景が広がり、漁村にはのんびりとした時間が流れているなど、古き良きバリの空気を感じられるところ。また、透明度の高い海はダイビングスポットとしても有名です。宿泊も高級ホテルから格安宿まで選べるため、バリ島東部観光の拠点としてもおすすめです。
・ランプヤン寺院
バリ島を代表するバリ・ヒンドゥー寺院のひとつ「ランプヤン寺院」は、チャンディダサから約1時間の場所にあります。標高1,175mのスラヤ山に点在している8つの寺院の総称であり、ランプは光、ヤンは神を意味しています。観光客が主に訪れるのは、「プナタラン・アグン寺院」。この寺院の見どころは何と言っても霊峰・アグン山を背景にした割れ門です。この神々しい絶景を写真に納めようと、連日多くの人で賑わいを見せています。
原生林や美しい田園地帯が広がるエリア。唯一の国立公園では、自然をたっぷり満喫できます。
・ヌガラ
バリ島西部の中心都市「ヌガラ」は、デンパサール国際空港から3時間以上の場所に位置する、美しい田園風景の広がる農村地帯です。7~10月に行われる「ムクプン」と呼ばれる水牛レースで知られ、その時期には多くの観光客が町を訪れます。また、インドネシアの伝統的な打楽器・ガムランを巨大な竹で作った「ジェゴク」の発祥地としても知られています。ヌガラの東、インド洋を見下ろす断崖の地に建つ3つの寺院「ランブー・シウィ寺院」も訪れたい場所です。
・バリ西部国立公園
バリ島西部の広範囲を占める「バリ西部国立公園」は、島内唯一の国立公園です。島の多様な自然環境と絶滅危惧種を保護するために整備されていて、マングローブ林や湿地、岩礁、多彩な動植物を観察することができます。公園のビジターセンターでガイドを依頼することができ、熱帯雨林のトレッキングやマングローブ林の探索などを楽しむことができます。バリ島固有種であり、絶滅危惧種となっている鳥・カンムリシロムクに出会えることも。
高級リゾートやバリ随一の繁華街がある、観光の定番エリア。リゾートステイを満喫したい人や、にぎやかに過ごしたい人におすすめです。
・ヌサドゥア
デンパサール国際空港から車で約30~40分のところにあるのが、バリ島随一の高級リゾート地「ヌサドゥア」。世界屈指の高級ホテルがゆったりと並び、多彩なレストランやショップが充実しています。ビーチではマリンスポーツを楽しめ、「ヌサドゥアシアター」では艶やかなショーを鑑賞することができます。ホテル滞在を中心とした、何もしないゆったりとした時間を過ごしたい大人のリゾートにぴったりの場所です。
・クタ
バリ島随一、インドネシアでも最大級の繁華街として知られる「クタ」。デンパサール国際空港から車で20分ほどという好アクセスのクタ地区は、バリ島観光のメインエリアであり、一年を通して多くの観光客でにぎわいます。初めてのバリ旅行はクタに滞在したという人も多いのではないでしょうか。クタ地区を代表するのは、全長約5kmにもおよぶ「クタビーチ」。バリ島のサーフィン発祥地として知られるほか、夕陽の美しさでも有名です。ビーチのそばには、オーシャンビューのリゾートホテルから格安ホテルまでさまざまな宿泊施設が立ち並んでいます。おいしい食事を楽しめるレストランや雑貨店、スパ、マッサージ店などが軒を連ねるメインストリート「レギャン通り」や、大型ショッピングモール「ビーチウォーク」は、観光客が滞在中に一度は足を運ぶ人気スポットです。
バリ島にはエリアごとにたくさんの素敵なホテルがあります。ここでは、繁華街エリア、ラグジュアリーエリア、山間部エリアで特におすすめのホテルを紹介しましょう。
繁華街の中心地に位置し、クタビーチも目の前に広がる5つ星ホテルです。2012年に完成した新しいホテルであり、最新設備が施されたモダンラグジュアリーな客室で贅沢なホテルステイを楽しむことができます。人気のショッピングモール「ビーチウォーク」に直結しているほか、近隣にはレストランも多く滞在中不便を感じることはありません。オーシャンビューの部屋や、ホテルの屋上
プールからは見事なサンセットも眺められます。
クタで贅沢な滞在を。シェラトン・バリ・クタ・リゾートなら無料Wi-Fi完備で快適にお過ごしいただけます。
大型リゾートホテルが立ち並ぶヌサドゥア地区の中でも抜群の広さを誇る5つ星ホテル「グラン・ドハイアット・バリ」。22ヘクタール、東京ドーム約5つ分にもおよぶ広大な敷地に、約650の客室をもつ超大型ホテルです。敷地は東西南北4つのエリアに分けられ、プールやウォータースライダー、プライベートビーチ、テニスコート、レストランなどが点在。それぞれのエリアがまるで集落のような趣です。南国ムード漂う落ち着きのある客室、緑豊かなガーデン、多彩なレストラン、快適なプールやビーチとなんでもそろった「グランド・ハイアット・バリ」では、敷地内で十分に旅を満喫できます。
グランドハイアットでのご滞在をお楽しみください。
「ウルン・ウブド・リゾート」は、チャンプアン川の渓谷に位置する4つ星リゾートホテル。熱帯雨林に囲まれた絶景の地にあり、渓谷の高低差を活かして建てられたヴィラスタイルの客室で、プライベートなひとときを満喫することができます。敷地内にあるオープンエアのレストランで楽しむ朝食やディナーも楽しみのひとつ。リラックスできる環境の中で行われる伝統的なマッサージも有名です。
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ビーチリゾートはもちろん、豊かな大自然も魅力のバリ島。のんびり過ごしたり伝統文化にふれたりと、たくさんの過ごし方を楽しめるバリ島は、何度でも訪れたくなる観光地です。ベルトラでは、リピーターさんも満喫できるバリ島の旅行プランを豊富に用意しています。ぜひチェックしてみてくださいね。
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