Photo by Shutterstock

ハワイ島の空港ガイド│市内へのアクセス方法と周辺の観光地

東京都の約5倍の大きさがあるハワイ島には、キラウエア火山やブラックサンドビーチなどたくさんの観光名所が存在します。島には2つの空港があり、効率よく観光するには事前に訪れたい場所がどちらの空港に近いのかを把握しておくことが大切です。それぞれの空港の特徴や位置情報のほか、空港周辺の観光スポットやホテルについても見ていきましょう。

2020/02/18

ハワイ島の空港

ハワイ島にはコナ空港とヒロ空港の2つの空港があり、日本からの行き方が異なります。2つの空港の特徴や所在地を紹介します。

コナ空港

コナ空港は正式名称を「エリソン・オニヅカ・コナ国際空港」といいます。周辺に高い建物がなく、空港自体もコテージのような平屋建てなので、到着してすぐに南国気分を味わえます。ハワイ島の西側に位置しており、羽田空港と成田空港から直行便が出ています。直行便を運航している航空会社は日本航空とハワイアン航空の2社。日本航空は成田空港から毎日ハワイアン航空は羽田空港から週に3日運航しています。

Ellison Onizuka Kona International Airport at Keahole

KOA - Official State of Hawaii Website

ヒロ空港

ヒロ空港は正式名称を「ヒロ国際空港」といい、雨の都と呼ばれているヒロの町に位置しています。有名な観光スポットのキラウエア火山を訪れる場合はヒロ空港を利用した方が近くて便利です。ただし日本からの直行便はないので、オアフ島のダニエル・K・イノウエ国際空港(ホノルル空港)で国内線に乗り換える必要があります。ホノルル空港までは羽田空港だけでなく、成田空港や関西国際空港からも運航しています。ホノルル-ヒロ間は約50分のフライト。ヒロ空港はロビーが広いのでゆっくり過ごすことができますが、小さなおみやげ屋さんがあるだけで免税店などはありません。帰る際には買い忘れがないようにしておきましょう。

Hilo International Airport

ITO - Official State of Hawaii Website

空港から市内へのアクセス

各空港から市内へ行くためにはタクシーか送迎バスの利用がおすすめです。空港の出口前に「タクシーサービス」と書かれた看板を持っている人がいるので、タクシーを利用する場合は看板を持った人に話しかけましょう。送迎バスは事前予約ができるので、予約を済ませておけばゲートの外でスタッフが待っていてくれます。それぞれの空港から市内へのアクセス方法を紹介します。

コナ空港

コナ空港のタクシー乗り場は周回道路にあります。ホテルのチェックインまで時間が空いていても、タクシーなら自分のタイミングで行きたい場所へ行けるため便利です。コナ空港から一番近い都市のカイルア・コナまでは、タクシーで約20分。シュノーケリングの人気スポットであるカハルウビーチパークまでは約30分かかります。乗車料金の目安はいずれも25~30ドルくらい。タクシーを利用する場合はチップが必要となり、一般的にチップ分として請求額に10~15%ほど上乗せした額を支払います。チップを渡さないとサービスに不満があったと捉えられてしまうので注意しましょう。

送迎バスは当日席に空きがあれば乗ることも可能ですが、基本的には事前に予約しておくことをおすすめします。ホテルから無料の送迎バスが出ている場合もあるので、ホテルの予約をする際に確認しておきましょう。

タクシーや送迎バス以外にレンタカーを利用する手段もあります。ハワイでは日本の運転免許証のみでレンタカーを借りることができます。しかし事故を起こした際に日本の免許証では免許の証明ができないため、国際免許証を取得しておくと確実です。  

ヒロ空港

ヒロ空港のタクシー乗り場は手荷物引き取り所を出たところにあります。空港からヒロタウンまでは近く、10分ほどで到着します。コナ空港と同様に送迎バスが出ているので利用する場合は事前に予約をしておきましょう。予約をしておけば当日スムーズに移動できるので便利です。レンタカーを利用することもできますが、町までの距離が近いためタクシーや送迎バスの方が手軽です。

ハワイ島の空港周辺の観光スポット

コナ空港から一番近いカイルア・コナの街にはいくつかの観光スポットがあります。特に有名なのがアフエナヘイアウとフリヘエ宮殿です。アフエナヘイアウカメハメハ大王が晩年を過ごした場所で、ヘイアウとはハワイ語で神殿跡という意味を持ちます。藁葺き屋根の建物は修復されたもので、中に入ることはできませんが神聖な雰囲気を味わえます。フリヘエ宮殿は1838年にハワイ島の初代総督クアキニが建てた邸宅で、ハワイ王家が夏の間に住む離宮(別荘)として使われていました。現在は博物館になっており、美術品や民芸品が展示されていて、かつての王家の暮らしを感じることができます。

世界的なコーヒーの産地でもあるコナにはコーヒー農園がたくさんあるため、農園巡りもおすすめです。日本でも名の知られているドトールコーヒーのハワイ農園もコナにあります。コーヒーの木以外にもさまざまな果物の木や植物が植えられていて見どころ満載です。コナ・コーヒーの試飲ができるのでコナ・コーヒー好きの人にはたまりません。

ヒロ空港があるヒロの町にはカメハメハ大王の像があります。アメリカには4体のカメハメハ大王の像があり、そのうちの2体はハワイ島に存在しています。4体の銅像はすべて左手に槍を持ち右手を前方に伸ばすように掲げていますが、この姿にはある意味が込められています。左手のポーズは平和を、右手のポーズはハワイの永遠の繁栄を表しているそうです。

ヒロから車で40分ほど行くと有名なキラウエア火山があります。周辺はハワイ火山国立公園に指定されており、道路が整備されているので訪れやすい場所です。キラウエア火山では、ハワイの壮大な自然を満喫することができます。

ヒロの町は日系人によって作られたため、町歩きをするだけでも十分に楽しめます。日本名のお店があったり、日本庭園があったりするのでハワイにいながら懐かしい気分を味わえますよ。

ハワイ島の空港周辺のホテル

コナ空港の近くには多くのホテルがあります。空港から20分ほどの場所に位置する「ロイヤル・コナ・リゾート」はフリヘエ宮殿まで歩いて10分と観光に便利で、ショッピングエリアも徒歩圏内という好立地。海が良く見えるためロケーションも最高です。「コナ・シーサイド・ホテル」は空港から15分ほどの距離にあり、徒歩で行けるビーチや観光名所が多くあります。海が近いので、スキューバダイビングやシュノーケリングなどアクティビティを楽しみたい人にピッタリのホテルといえるでしょう。少し足を延ばすと人気ホテルの「シェラトンコナリゾート&スパアットケアウホウベイ」があります。空港からは30分ほどかかりますが、ホテルとビーチの距離が近いため部屋から美しい海を眺められます。

ヒロ空港の近くにも複数のホテルがあり、どのホテルも目の前にはきれいなビーチが広がっています。「ヒロ・リーズ・ベイ・ホテル」はヒロ空港から車でわずか7分のところにあってアクセス抜群です。歩いてヒロ港まで行くことができ、近くには大型スーパーがあるので買い物に困りません。「キャッスルヒロ・ハワイアンホテル」は屋外プールやフィットネスセンターなどがあり設備が充実しています。徒歩圏内に庭園や美術館があるのもうれしいポイントです。ゴルフ好きの人にはホテルの敷地内にゴルフコースがある「グランド・ナニロアホテル・ヒロ –ダブルツリーバイ ヒルトン」がおすすめです。ゴルフ以外にもセーリングやサーフィンなどさまざまなレクリエーションを楽しむことができます。

どちらの空港を利用するかは観光先次第

ハワイ諸島で最も大きいハワイ島には、東西に2つの空港があります。コナ空港とヒロ空港はそれぞれハワイ島の西側と東側をカバーする空港で、どちらを利用するかは観光先次第です。リゾート地に滞在したいのであればコナ、火山観光やヒロの町散策を楽しみたいのであればヒロがおすすめ。長期間滞在する場合は日本から直行便が出ているコナ空港へ行き、レンタカーや現地オプショナルツアーでヒロを訪れるという方法もあります。観光先や宿泊するホテルを検討して利用する空港を決めると良いでしょう。

※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。

この記事に関連する記事はこちら

この記事に関連する旅行記はこちら