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カンボジアの通貨事情|2種類の通貨が流通するって本当?

アンコールワットを始め、世界的に高い知名度と人気を誇るカンボジア。治安や通貨情報など、不安な人も多いはず。日本からの直行便もあり、これからも目を離すことができない海外旅行先!ここでは、カンボジアのお金事情について案内します。

2020/06/01

カンボジアで使用されている通貨

 カンボジアでは、旅行者が立ち寄らないようなローカルな店舗を除いて、ほとんどのお店ではカンボジア通貨とUSドルで値段を表記しています。驚くことにUSドルのほうが広く流通していて、カンボジア国内に滞在していながら、アメリカドルが使えるのです。

 外国人が利用するホテルやレストランはもちろん、トゥクトゥクの乗車時屋台で買い物をする時、お土産探しに便利なマーケットなどでもUSドルがそのまま使えます。その他、アンコールワットなどの世界遺産や観光名所の入場料もUSドルで支払いが可能です。

紙幣と硬貨の種類

 カンボジアの現地通貨単位はリエル【Riel】です。(略:R、KHR)公式に発行されている紙幣はなんと20種類以上存在しますが、実際に流通している貨幣は以下の18種類のみです。硬貨には4つの種類がありますが、これらも実際には流通していません。

50、100(2種類)、200、500(2種類)、1000(3種類)、2000(2種類)、5000(2種類)、1万(2種類)、2万、5万、10万R

 USのセント硬貨も流通していないため、例えば、お釣りが0.5US$のときは2000Rが返ってくるなど、USドルのセントの代わりに補助単位としてリエルが使われることが多くあります。コインなしでお札だけで旅行できるのもカンボジアならではです。

リエルの為替レート

銀行や両替所のレートが1US$=4100Rだとしても、1US$=約4000Rと換算されることがほとんどです。1US$=4000Rと覚えておきましょう。日本円に換算すると、100リエル=約2.9円となります。

クレジットカードは主流ではない

現在、世界中でキャッシュレスへの移行が進んでいますが、カンボジアでは都市部を除き、地方ではまだ一般的にクレジットカードを受け入れるお店が数少ないのが現状です。また、お店によっては手数料を取る、数ドル以上の支払いでないとカードは使えないなどの制限がある場合もあります。プノンペンではATMでのキャッシング後を狙った事件が発生しています。どうしても利用したい場合は、トラブルに巻き込まれないためにも銀行やホテル内にあるATMを使うようにしましょう。

日本円からカンボジアの通貨に両替できる場所

日本ではリエルは手に入らない

日本国内ではリエルへの両替はできません。現地で両替するか、現地での手間を省きたい人は事前に日本円をUSドルに換金してカンボジアへ持ち込みましょう。カンボジア旅行では小額紙幣を使う機会が非常に多いので、1ドル札を多めに準備しておくと便利です。

現地で交換できる場所

 日本から持参できなかったとしても大丈夫。空港内や市内の銀行、高級ホテル、両替所などで可能です。シェムリアップやプノンペンであれば、街中の銀行や両替所はもちろん、主要ホテルのフロントなどでも日本円の現金(紙幣のみ)を両替することができます。都市部では円からドルへの両替が可能なところもあります。また、大抵の場所では、日本円だけでなくベトナムドンやタイバーツなどの外貨をリエルへ換金することも可能なので、東南アジア周遊旅行の場合でも安心して外貨両替ができます。

 ここで注意したいのが紙幣の状態。カンボジアでは、破れた札や汚れた札は受け取ってもらえないことがあるため、両替後やお釣りを受け取る際は、絶対に紙幣の状態を確認しましょう。また、印刷、偽造された大量の偽札が出回っており、大きな問題となっています。そのため、支払い時に100ドル札はもってのほか、5ドルや10ドル札などの高額紙幣を差し出しても受取拒否される場合もあります。

カンボジアの物価は?

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 物価が安いイメージを持つ人も多いカンボジア。事前に相場を調べておくと、どれくらいの金額が必要になるか大まかな計算ができ、旅行の計画も立てやすくなります。観光客が行くようなレストランでは1回の食事でUS$10.00以上かかるような場所もありますが、ローカルなレストランや屋台なら、US$1.00~2.00と日本よりはるかに安く済ませることができます。ビールも1杯約2ドルとビール好きにも嬉しい旅行先です。現地では水道水は飲めないですが、ミネラルウォーターはUS$0.50~で購入できます。

 暑いカンボジアでの移動は快適なタクシーがおすすめ。10~20分くらいの乗車であれば、US$2.00程度で利用できます。より料金を抑えたい場合はトゥクトゥクUS$0.75~乗車可能です。

チップは必要?

チップの習慣はなく、基本的に不要ですがホテルでは必要とされています。ベルボーイやルームサービスに対しては、2000~3000リエルを渡すとスマートです。その他、高級レストランでもチップが必要となりますが、サービス料がすでに付加されてる場合もあります。

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