日本から飛行機で約3時間半と近く、人気の南国リゾートグアム島。旅の最大の楽しみはなんといっても食事ですよね。グアムを訪れたら、アメリカンなステーキも魅力ですが、伝統的な郷土料理である本場のチャモロ料理をぜひ一度は味わってみましょう。この記事では、チャモロ料理の特徴や種類、チャモロ料理を食べられるおすすめのレストラン3選を紹介します。
グアムの郷土料理といえば「チャモロ料理」。チャモロ(Chamorro)とは、グアム島だけでなく、サイパン島やロタ島などを含む北マリアナ諸島の先住民を指す言葉です。古代から先住民が食べていた料理は、統治時代のスペインやアメリカ、日本、そして近隣の東南アジア諸国のさまざまな文化を吸収して、現在の「チャモロ料理」になりました。チャモロ料理は多様な国の食文化の融合から生み出されたフュージョン料理といえます。
チャモロ料理の特徴は、どの料理にも「甘さ」「酸っぱさ」「辛さ」のいずれかが強く現れていることです。頻繁に使われているスパイスや食材としては、ココナッツ、赤唐辛子、醤油、酢、玉ねぎ、レモン、砂糖などを挙げることができます。加えて醤油や砂糖などが使われることも多く、主食はお米ですので、意外なほど日本人の口に合うのです。味付けは食べやすいものが多いので、子供連れでも安心して楽しめます。また、グアムは大家族社会なので、その影響を受けて各料理は大皿に盛られたスタイルが主流です。
グアムで一度は試してみたいチャモロ料理。豪快なBBQのイメージがありますが、それだけではありません。ここでは代表的な料理3つを見ていきましょう。
レッドライスとは、アチョーテという実で色付けされたオレンジ色のお米。アチョーテの実はビタミンAが豊富。見た目は辛そうですが、味は薄く白米に近いので、日本で食べている白米のようです。一皿に色々な料理が盛り付けられた料理はフィエスタプレートといわれますが、主食のレッドライスは必須アイテム。もち米は使用されませんが、チャモロのお赤飯といったらわかりやすいですね。
チャモロ料理の定番であるケラグエンは、メインとなる食材と玉ねぎを、レモンや酢で味付けしたマリネのような副菜。日本でいう酢の物のような酸味の効いたさっぱり系の味付けは、前菜としてビールのお供にしてもぴったり。チキンを使うチキン・ケラグエンがポピュラーですが、ビーフを使ったビーフ・ケラグエン、魚を使ったフィッシュ・ケラグエン、エビを使ったシュリンプ・ケラグエンもあります。南国らしい酸味の効いたケラグエンは、主食のレッドライスとの相性もばっちりです。
チャモロ料理では、ココナッツミルクは甘いデザートだけではなく、料理にも使われます。ココナッツミルクで食材を炒め煮した料理は、まろやかな味わいで子供にも好まれること間違いなしです。グアムの近海で獲れた新鮮な車エビを塩コショウで味付けし、野菜と一緒にココナッツミルクで煮込んだ車エビのココナッツミルク煮は、車エビの旨みが凝縮されたぜひ味わってほしい一品。ビーフとエンドウ豆などの野菜をココナッツミルクで煮たカドンティナッタックは、ご飯とマッチするので、ソースをご飯にからめて食べるのもおすすめです。
グアムでぜひ行ってほしい、本場の味を楽しめる、美味しいチャモロ料理を食べられるおすすめレストラン3選をご紹介します。
最初に紹介するのは、グアムのチャモロ料理レストランとして必ず名前があがる屈指の名店「チャモロ亭」。伝統的スタイルの正統派チャモロ料理が味わえます。チャモロ料理の代表的料理である「チキン・ケラグエン」はおすすめの一品。カジュアルな雰囲気ですので、子供連れでも気兼ねなく食事が楽しめます。日本人に大人気で、日本語メニューもあるので、英語の苦手な方でも安心ですよ。グアムでは珍しく、朝7時からオープンしているので、ランチやディナーだけでなく、朝食でも利用できるのも魅力的。人気店なので、日本からの事前予約することをおすすめします。
なお、請求書にはサービス料が含まれていますので、チップを渡す必要はありません。場所はホテル「オーシャンビューホテル&レジデンス」の1階。赤いシャトルバスのタモンシャトルを利用し、「パシフィックプレイス」停留所で下車すると便利です。ホテルからの無料送迎も利用可能です。
続いておすすめしたいのは「プロア」。グアムの中心街タモン地区にある人気レストランです。(※パガニア店は2019年8月をもって閉店。)ここでは、グアムの伝統料理であるチャモロ料理をフレンチテイストにアレンジした料理を食べられます。有名レストランで修行をしたグアム出身のシェフが腕を振るう料理はどれも絶品。ショートリブとスペアリブ、チキンという3種類のBBQにレッドライスとサラダ付きの「ヒバチスタイルBBQトリオ(Hibachi style BBQ Trio)」は一番のおすすめ料理。フレンチテイストが加わったリブアイステーキもお肉が柔らかくておすすめです。
お肉の下にあるマッシュポテトとのマリアージュは絶妙。また、入口のショーケースにあるケーキ類も美味しいと評判です。メイン料理は一皿がボリューミーですから、2人で前菜一品とメイン一品をオーダーして、胃袋に余裕を残してデザートを楽しんでみるのもいいですね。人気店ですので予約必須ですが、予約なしでも並べば入店できますよ。なお、請求書にはサービス料が含まれていますので、チップを渡す必要はありません。赤いシャトルバスのタモンシャトルを利用して、「イパオパーク/GBV前」停留所で下車すると便利です。
最後に紹介するのが、カジュアルな雰囲気の中でチャモロ料理を楽しめる「キングス・レストラン」。地元の人にも人気で、ローカル感のあるアットホームなお店です。おすすめはボリューミーなお肉料理や、レッドライスを使ったチャモロ風のチャーハン。どんなに空腹でも、お腹がいっぱいになりますよ。メニューは豊富で、ポテト付きハンバーグやステーキなどもあり、日本のファミレスのようです。予約なしでも気楽に美味しいチョモロ料理を味わえるので、特に子供連れにおすすめ。日本語メニューはありませんが、メニューには写真が掲載されているのでオーダー時も安心です。年中無休24時間営業ですので、早朝でも夜遅くでもいつでも利用できます。
場所は、ショッピングモールのGPO(グアムプレミアムアウトレット)の敷地内にあります。赤いシャトルバスでGPO行きのバスに乗車すれば便利ですよ。
グアムを訪れたら、一度は食べたいチャモロ料理。人気店ともなると予約は必至ですが、英語での予約は大変ですよね。そんな時に便利なのが日本で事前に申し込めるオプショナルツアーです。ベルトラでは人気店のおすすめメニューをおさえたオプショナルツアーを豊富にご用意。グアムに行ってスムーズに美味しいチャモロ料理が食べられますよ。気になる方はぜひベルトラのツアーページをチェックしてみてくださいね。
※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。