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ハワイ火山国立公園の観光情報│見どころと見学時の注意点

ハワイ火山国立公園は、活火山を有するハワイ島ならではの力強い景観を楽しめる人気スポットです。エリア内には、エネルギッシュに活動を続けるキラウエア火山のプウ・オオ火口、ハレマウマウ火口などがあり、パワースポットとしても知られています。この記事ではユネスコの世界自然遺産にも登録されている、ハワイ火山国立公園を紹介します。

2020/02/14

ハワイ火山国立公園の基礎情報

ハワイ火山国立公園は、ハワイ島の東側に位置するヒロの南西約48㎞地点にあります。ヒロ国際空港からは車で約40分。コナ国際空港やカイルア・コナからの距離は150㎞超で、ハイウェイを南回りに進んで約2時間半~3時間かかります。1日がかりの観光になるため、ハワイ火山国立公園をメインに楽しむならヒロを拠点にするのがおすすめです。

ハワイ火山国立公園の見どころ

ハワイ火山国立公園は、ダイナミックなキラウエア火山と巨大なマウナロアで構成されていて、見どころもいっぱい。ぜひ立ち寄りたい観光スポットと楽しみ方を紹介します。

キラウエア・ビジター・センター

ハワイ火山国立公園の観光案内所。キラウエア火山に関する展示物や売店、トイレなどがあります。入場したらまず案内マップを手に入れましょう(日本語版もあります)。館内には「レンジャープログラム」という、パークレンジャーによる無料アクティビティの開催情報も掲示されています。その他噴火情報などもこちらで入手しましょう。

ハレマウマウ火口

ハレマウマウ火口は、巨大なキラウエア・カルデラのなかにある火口です。ハレマウマウ火口には火山の女神ペレが住んでいて、ペレが怒ると噴火が起きるという伝説があります。活発な火山活動により姿や見え方の変わる火口で、2018年には水蒸気爆発や地震などで崩れて火口が広がっています。また溶岩湖が枯れたため、残念ながら現在は赤い溶岩や煙を見ることはできません。火口を間近で見学できる人気の観光スポット、ジャガーミュージアムも噴火の影響で無期限閉鎖されています。今後状況が変わる可能性もあるので、最新情報を確認しましょう。

スチームベント

火山の女神ペレの吐息ともいわれる、モクモクとした水蒸気が見られる名物スポット。マグマで熱せられた高温の岩石に岩の間から染みこんだ雨水が触れ、水蒸気となって噴き出しているのです。この水蒸気には硫黄分を含まないので、ニオイはありません。雨天時には水蒸気の量が増え、迫力ある白煙を見ることができます。運が良ければ、夜間に月光がつくりだす幻の虹「ムーンボウ」に出会えることも。またスチームベントからは、遠くにハレマウマウ火口を見ることができます。

チェーン・オブ・クレーターズ・ロード

長い時間をかけて形成された溶岩台地を突き抜ける約30㎞のドライビングロード。晴れた日には漆黒の溶岩がキラキラと光ってキレイです。道路の途中にあるケアラコモ展望台からは、広い溶岩台地や海へと続く溶岩の流れた跡なども一望できるのでおすすめ。溶岩台地には、ところどころにハワイの固有種「オヒアレフア」などの植物が自生しており、森がつくられるまでの形成過程を垣間見られます。この場所では、夜間に星空観測も楽しめます。

デッド・エンド

チェーン・オブ・クレーターズ・ロードを進むと、溶岩によってせき止められた場所にたどり着きます。そこがデッド・エンド。溶岩台地には降り立つことも可能で、しばらく歩くと海に流れ込む溶岩を見ることができます。ハワイ島の溶岩はゆっくりと動くので危険性が少ないとはいえ、近くで見ると圧倒されるような熱さを感じることも。辺りには有毒ガスや硫黄のニオイが立ち込めているので、注意書きやレンジャー、ガイドの指示に従いましょう。

ホーレイシーアーチ

チェーン・オブ・クレーターズ・ロードのデッド・エンドのそばで見られる自然の造形物。海に流れ込んで冷え固まった溶岩が波によって削られて、ゾウの鼻のようなアーチが形成されています。溶岩の活動状況によってはホーレイシーアーチまでの通行が禁止になる場合も。事前に最新情報を確認してください。

プウ・オオ火口

キラウエア火山のなかで最も活発な活動を続けるのがプウ・オオ火口。近年もプウ・オオにたまった地下マグマが移動して、レイラニ・エステーツという割れ目から噴き出し、住宅街を飲みこみました。現地ツアーに、流れ落ちる真っ赤な溶岩を海上から見学できるツアー(オーシャンエントリー)がありますが、その溶岩もプウ・オオ火口の溶岩です。現在の火山活動は休止状態のため、オーシャンエントリーを希望する場合はツアーの催行情報を確認しましょう。

プウ・プアイ展望台

キラウエア・イキ・クレーターを一望できる展望台。プウ・プアイとは、キラウエア・イキが噴火した際に形成された噴石丘のことです。プウ・プアイ展望台までは、デバステーション・トレイルを歩いて向かいます。熱帯の植物が生い茂る道を抜けると、枯れた立木となだらかな噴石丘のある景観が出現!火山地帯らしい景色を楽しみましょう。

サルファー・バンクス

地面の裂け目から水蒸気が立ち上る場所。サルファーとは硫黄のことで、周辺一帯には日本の温泉地のように硫黄のニオイが充満しています。スチームベントから近い場所にありますが、こちらは火山ガスが噴き出しているので見学の際は注意が必要です。

マウナロア山一帯

ハワイ火山国立公園には、世界一の堆積を誇るマウナロア山も含まれます。標高は約4,169mでマウナケアに次ぐ高さ。巨大なカルデラを見渡せる山頂まで登山することもできますが、高山病対策は必要です。マウナロアの南西部の麓にあるカフクユニットという場所も見どころのひとつ。緑に覆われた噴石丘や草原が広がる場所で、荒々しい火山の持つ別の顔を見ることができます。夜間にはマウナケア山麓でも、美しい星空観測を楽しめますよ。

ハワイ火山国立公園を安全に観光するための注意点

ハワイ火山国立公園を安全に観光するには、いくつか注意すべきポイントがあります。以下のようなことに気をつけて、観光を楽しみましょう。

事前に噴火情報を確認

キラウエア火山は今も活発な活動を続けています。休止状態にあっても、いつ噴火が起こるとも限りません。観光に訪れる前に、最新の噴火情報や噴火の影響による閉鎖区域、立入禁止場所などをきちんと調べておきましょう。キラウエア・ビジター・センターでもこれらの情報を確認することができますが、現地の情報に詳しいツアーなどを利用した方が安心です。

トレッキングをするなら服装に配慮を

ハワイ火山国立公園では、トレイルなどでトレッキングを楽しめます。溶岩台地やごつごつとした岩場などは足場が悪くて歩きにくいので、履きなれたスニーカーやトレッキングシューズを用意しましょう。服装は、ケガ防止のためにも足の隠れる長ズボンがベター。昼間はTシャツなどでも構いませんが、標高が高い場所は夏でも涼しいので羽織るものを持参しましょう。冬場はしっかりした防寒着の着用を。夜間に訪れる場合は、懐中電灯やカイロ、温かい飲み物などがあるとよいでしょう。

火山ガス(火山性ガス)に要注意

火口などでは火山ガスが出ているところもあります。体調がすぐれないときはなるべく立ち入らないようにしましょう。長居するのも禁物です。また呼吸器や循環器疾患を持っている方や、幼児、妊婦の立ち入りもおすすめできません。喘息の人が火山ガスに含まれる亜硫酸ガスを少しでも吸い込むと、発作を起こすこともあります。

飲み物や軽食は事前準備を

飲食物はハワイ火山国立公園では手に入りにくいので、入場する前に用意しておくのが鉄則です。標高が上がると日差しも強くなるので、熱中症対策に飲料水は必ず持参してください。ゴミ箱はないので、ゴミは責任をもって持ち帰ること。

溶岩は持ち帰り禁止

ハワイ島の溶岩などを持ち帰ることは禁止されています。火山の女神ペレが怒り、持ち帰った本人やその家族に災いをもたらすという言い伝えもあります。環境保全のためにも、現地のものは現地で楽しむだけに留め、持ち出さないようにしましょう。

ハワイ火山国立公園はハワイ島随一のパワースポット

2つの火山を抱えるハワイ火山国立公園は、エネルギッシュなハワイ島の魅力が集中する場所。なかでも火山の女神ペレが住むキラウエア火山は、この島を包む強いパワーに満ちあふれています。エネルギーチャージに何度でも訪れたくなる観光名所です。

※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。

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