世界遺産や史跡巡り、ダイビング、極上スパ、エキゾチックな伝統舞踊の鑑賞など、多彩な魅力があふれるインドネシア。「アジアの楽園」と呼ばれるインドネシアは、日本人の海外旅行先として常に高い人気を集めています。数日ではまわりきれないほど、名所の多いインドネシアですが、渡航前に入国許可証の「ビザ」が必要なのか気になりますよね。この記事では、事前に確認しておきたいビザ取得の有無と、インドネシア旅行で役立つ観光情報を紹介します。
インドネシアを旅行するのに、ビザの取得は必要なのでしょうか。まずは旅行準備の際に気になるビザについて、見ていきましょう。
2015年6月より、観光目的の日本人は30日以内の滞在であればビザの取得が免除になりました。インドネシアの首都ジャカルタ、バリ島のデンパサールなど、インドネシア国内のほとんどの国際空港や海港で対応しています。日本国内での事前手続きが発生せず、手間がかからないのはメリットですが、ビザなしで入国する際は滞在期間の延長はできなのでご注意ください。
入国目的が「観光」「親族訪問」「社会訪問」「芸術、文化活動」「政府用務」「講義・セミナー等への参加」、「国際展示会への参加」、「インドネシアにある本社または代理店での会議」、「トランジット」の9項目の場合、免除の対象となります。ビザ免除による入国でも、「パスポートの残存有効期間が6ヶ月以上であること」、「パスポートの査証欄に十分な空白ページがあること」が必要なので、出発日までにチェックしておいてくださいね。また、入出国スタンプを省略する国も増えてきましたが、インドネシアは入国・出国印は必須。入国時にスタンプが押されておらず、出国審査場でトラブルが起きたという事例も発生しているので、入国時は特に念入りにスタンプの日付まで確認しておくといいでしょう。
観光目的の場合でも、入国日も含めて31日以上はビザの発行が必要となります。その際は、インドネシアの空港で入国審査を受ける前に、「到着ビザ(Visa on Arrival:VOA)」を取得しましょう。取得にかかる料金は500,000ルピア(約3,900円)。到着ビザを取得しておけば、入国後に出入国管理局事務所にて1回(30日間)だけ延長の手続きができます。申請書などの必要書類や手数料355,000ルピア(約2780円)がかかりますので、事前に大使館のホームページなどで情報収集をしておきましょう。
留学やビジネスでインドネシアを訪れる場合は、複数のビザが用意されています。留学の場合は滞在期間によって必要なビザが異なります。たとえば、1か月から6か月の短期留学であれば「シングルビザ」が一般的です。6か月以上滞在する場合は、「一時滞在ビザ」を取得してください。早めの準備が大切ですが、ビザ取得後90日以内にインドネシアに入国する必要のあるビザもあるので注意が必要です。渡航計画もしっかり立てておきましょう。
商用訪問で複数回インドネシアへ渡航予定がある人は「マルチプルビザ」がおすすめです。1回の入国で最大60日間滞在が可能。ビザ発給日から1年間は何度でも出入国ができます。またインドネシア国内で働くことができるのは、就労ビザにあたる「一時滞在ビザ」に限定されます。自分がどのタイプに当てはまるのか、事前にしっかりと確認しておくことが重要です。
大自然に抱かれながらゆっくり過ごしたり、古代ミステリーファン必見の遺跡を巡ったり、ビーチリゾートでダイビングを満喫したり。インドネシアの観光は想像するだけでも、ワクワクしてきますね。今回は、数あるインドネシアの観光地のなかでも、特に人気のスポットを3つピックアップしました。早速チェックしていきましょう。
世界三大仏教遺跡として数えられるボロブドゥール遺跡は、ジャワ島のジョグジャカルタ(インドネシア語:Yogyakarta)郊外にあります。世界最大規模の仏教遺跡と称され、パオン寺院、ムンドゥ寺院とともに、「ボロブドゥール寺院遺跡群」として世界文化遺産に認定されています。8〜9世紀に建造されたとされる遺跡群は、メラピ山の大噴火で約千年もの間、火山灰の下に埋もれていました。それを1814年にイギリス人のラッフルズが発見し、発掘調査と復旧が行われ、再び姿を現すことになったのです。
この巨大な仏教遺産の大きさは、なんと高さ約33m!約200万個の安山岩の上に建てられ、全9層からなるピラミッド構造の石造りです。頂上は仏塔になっており、見事なレリーフが施されています。
ボロブドゥール遺跡の神秘性をより一層高めてくれるのが、黄金色に輝くサンライズ。寺院を囲むように光が漏れ、神々しい輝きを放ちながら辺り一面が朝日に染まって行く光景は、息をのむほどの美しさです。
バリ島を代表する観光スポットのひとつが、テガラランのライステラス(棚田)です。バリ島では至る所でライステラスを目にできますが、テガラランの美しさはバリ屈指。まるで絵画のような景観が眼前に広がり、その牧歌的な姿に癒やされるはず。昼間も素敵ですが、夕暮れ時には陰影の深い素晴らしい光景が広がります。周辺には大自然を眺めながら食事ができるレストランやカフェがあるので、ゆっくりと滞在を楽しんでくださいね。テガラランは都心部よりも郊外にあるため、雑貨などのお土産品をリーズナブルに購入できることも。格安で購入できる掘り出し物を探すのも面白いですよ。
バリ島を訪れたならもうひとつ、バリ島有数のライステラスであるジャティルウィにも足を運んでみてください。ジャティルウィは、世界遺産に登録された景観の素晴らしいエリアにあるライステラスです。ショートコース約45分、ロングコース約90分と散歩ルートもあるので、気楽なプチトリップを楽しめます。
テガラランとジャティルウィのライステラスを同時に楽しむなら、ウブドを拠点に動くのがおすすめです。ウブドはバリ舞踊が見られる王宮や土産店、ホテルも多く、連日観光客で賑わう人気観光地。ショップによって営業時間が異なるので、気になるお店は事前に調べておきましょう。
9世紀頃に建てられたといわれる、ヒンドゥー教の寺院群。石組みで仕上げられた荘厳なる寺院群は、世界文化遺産に認定されています。一番の見どころは、寺院群の中心となるロロ・ジョングラン寺院。高さ約47mのシヴァ神殿、ブラフマ神殿、ヴィシュヌ神殿の3つの神殿を見ることができ、回廊では精緻なレリーフを目にすることができます。ここから南へ約1km進んだ場所にあるボコの丘からは、天を突くようにそびえるプランバナンの仏塔とともにのどかな田園風景を一望できますよ。ぜひカメラを持参して、ベストビューを撮影してくださいね。プランバナン寺院群は、ジョグジャカルタ国際空港から10分の距離に位置しています。空港に降り立ったらすぐ行ける、アクセスの良さも人気の理由のひとつです。
また、毎年5月から10月は、ロロ・ジョングラン寺院の西側にあるオープンエアステージで、伝統舞踊のラーマヤナが上演されます(※11月~翌年4月までは、隣接する屋内ステージで上演)。ライトアップされた幻想的な寺院は見ものです。闇夜に浮かび上がる寺院をバックに、バリに継承される伝統舞踊を鑑賞しましょう。
この記事で紹介した以外にも、世界屈指のダイビングスポットへのアクセス拠点として知られるマナドや、世界遺産に登録されている国立公園「スマトラの熱帯雨林遺産」など、インドネシアには個性豊かなスポットが多数点在しています。人気スポットを効率よくまわるなら、オプショナルツアーが断然便利です。ベルトラではバリ島やジャカルタ、レンボンガン島など、インドネシア各地で体験できる豊富なオプショナルツアーを揃えています。ぜひチェックして、インドネシアを余すところなく堪能してくださいね。
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