エメラルドブルーの海と煌めく白い砂浜が印象的なオアフ島・ホノルル。のんびり風光明媚なビーチで過ごすのもいいですが、たまにはダウンタウンに繰り出して観光するのもおすすめです。ハワイの歴史をより一層体感したい時にイチオシなのが、「イオラニ宮殿」。アメリカに存在する唯一の宮殿であり、エレガントな雰囲気に包まれた内部は誰しもがうっとりするほどの美しさ!今回はハワイを旅したら一度は訪れていただきたいイオラニ宮殿についてご紹介しましょう。
イオラニ宮殿は1882年、ハワイ王朝7代目のカラカウア王によって建設された王族の旧公邸です。その後1893年まで、8代目のリリウオカラニ女王(カラカウアの妹)が住んでいたという歴史を持ちます。1959年にハワイがアメリカ50番目の州と認定されるまで、政治の中心として利用されていました。現在では歴史的建造物として一般に公開され気軽に見学することが可能です。ハワイ王朝の栄華と悲劇の舞台は訪れる価値大。ヨーロッパなどの豪華な宮殿と比べると質素ではありますが、アメリカに存在する唯一の宮殿という大変貴重な場所です。ちなみに目の前にはダウンタウンの定番の写真撮影スポット、カメハメハ大王像がありますよ。
イオラニ宮殿の1階でひときわ目を惹くのが「グランドホール」。3階部分を吹き抜けにした開放感たっぷりの空間に思わず圧倒されてしまいます。ホールの左手には、重厚なカーペットや上質なカーテン、豪華絢爛な金の道具類が配された「王座の間」。かつて大規模な舞踏会が行われ、夜中まで賑やかな宴が続けられたと伝えられています。
ホール右側の食堂として利用されていたという「正餐室」には、繊細な装飾の陶器や銀食器、グラスなどがセッティングされています。晩餐会の様子を表現されており、その華やかな当時の様子に想いを馳せることもできますよ。映画「タイタニック」に登場したあの世界をイメージするとわかりやすいかもしれません。
イオラニ宮殿はオアフ島ホノルルの、オフィスビルや官公庁が立ち並ぶダウンタウンにあります。
ワイキキ中心部からイオラニ宮殿へ行く場合は、ザ・バス(The Bus)で行くのが最も簡単なアクセス方法です。利用可能な路線はいくつかありますがその中でも「2番」と「13番」のバスが一番便利でしょう。どちらもイオラニ宮殿のチケット売り場のすぐ近くのバス停で下車します。
片道料金は距離に関係なく一律2.75ドル(大人)ですが、1日乗車券(1-DAYPASS)は5.5ドルと大変お得。往復で乗車する場合は1日乗車券を利用するようにしましょう。
※路線番号や乗車料金は変更されることもあります。利用する前に確認してください。
ワイキキトロリーでは「レッドライン」でアクセスすることができます。
ワイキキの中心部にある免税店「Tギャラリア ハワイ」近くのバス停から、イオラニ宮殿までの所要時間は約35分です。
ワイキキ中心部からイオラニ宮殿ヘのアクセス方法の中でも最も早いのがタクシー。「Tギャラリア ハワイ」近くのバス停から、イオラニ宮殿までの所要時間は約10分です。
大人21.75ドル、子供(5~12歳)6ドル
大人14.75ドル、子供(5~12歳)6ドル、
日本語ガイドツアーは定員が20名と限られているので、事前に予約をすることをおすすめします。公式ホームページから予約可能です(英語のみ)。
日本語ガイドツアーの場合は60〜90分が目安です。
開館時間:月曜日~土曜日 9時〜16時
有り(コイン式メーターパーキング)
※施設に関する料金等の情報は予告なく変更になる場合があります。
現在、イオラニ宮殿を見学する方法はガイドと一緒に宮殿内を回るグランドツアー(英語・日本語)と、オーディオツアー(日本語)の2通りのみです。ここではその2つのツアーについて詳しく説明します。
イオラニ宮殿の1階と2階をボランティアのガイドと回った後、地下ギャラリーを見学するという内容です。グランドツアーは少なくとも60分間は立ちっぱなしになるので、できるだけ歩きやすい靴や動きやすい服装で行かれるとよいでしょう。日本語ガイドツアーは定員が20名と限られているので事前予約をすることをおすすめします。イオラニ宮殿の公式ホームページから予約可能です(英語のみ)。スタートの15分前までには、チケットオフィスでチェックインを済ませましょう。 英語ガイドツアー:火曜日、水曜日、木曜日9~10時、金曜日・土曜日9時~11時15分(15分間隔で催行) 日本語ガイドツアー:月曜日~金曜日11時30分(1日1回のみ)
専用のタブレット(ヘッドホン付き)に収められた日本語による解説を聴きながら、個人で見学するツアーです。1・2階を見学(約45分)した後に、地下ギャラリーを訪れます。 月曜日9~16時、火曜日、水曜日、木曜日10時30分~16時、金曜日、土曜日12~16時(10分間隔で催行)
華やかな時代に迷い込んだような気分に浸れるイオラニ宮殿。1階のグランドホールをはじめ豪華な装飾を随所で見学することができますが、地下の展示ギャラリーも見逃せません。
地下室のギャラリーでは、勲章や王冠、王室によって集められたコレクションや当時の様子を復元した厨房、煌びやかな宝石などを展示。さらに宮殿の修復にまつわる資料なども公開されています。地下展示ギャラリーは開館時間内であればツアーなどに参加しなくても見学が可能です。
開館日: 月曜日~土曜日9時30分~16時 入場料金:大人7ドル、子供(5~12歳)3ドル、
イオラニ宮殿が建つエリアは観光名所も充実。見学の前後に様々な観光や写真撮影を楽しめるのも魅力です。東西南北に設けられた門を抜けて、名所に出かけてみましょう。
イオラニ宮殿の正面(海側)にそびえ立つのが、カメハメハ大王像。1810年にハワイ諸島を統一させたカメハメハ大王は、ハワイ王国の初代国王の座に就き、華やかな王国を築き上げたというハワイの歴史を語る上で切っても切れない存在なんですよ。類稀なる外交術を発揮し、西洋の国々と友好関係を維持しながらハワイの独立に貢献したカメハメハ大王の偉業をたたえ、1883年に銅像が建てられました。
イオラニ宮殿の北側(山側)に位置する、ハワイの政治の中心地。ハワイ州庁舎では、ハワイ州議会の執務室などを、誰でも自由に見学することができます。庁舎の前には、モロカイ島でハンセン病患者の看病に尽力した、ダミアン牧師の銅像も置かれています。
イオラニ宮殿の東側にある図書館で、オアフ島随一の規模と蔵書数を誇ります。観光客でも利用ができ、日本語の本や漫画なども置かれているのが特徴です。手続きをすれば、ハワイの歴史を記した貴重な蔵書も閲覧することができます。白亜の建物は、見るだけでも価値アリ。
イオラニ宮殿の西側にはダウンタウンがあります。おいしいグルメのお店などもたくさんあるので、街歩きを楽しむのもおすすめです。
ハワイの歴史を間近で感じられる煌びやかなイオラニ宮殿。華やかな時代にタイムスリップしたような気分になれる、とっておきの観光スポットです。当日参加も可能なイオラニ宮殿ですが、やはり事前に予約する方が何かと安心です。ベルトラではイオラニ宮殿のほか、「この木なんの木」でおなじみのモアナルア・ガーデン、絶景のハナウマ湾などを訪問する現地オプショナルツアーも用意。宿泊するホテルへの送迎付きなので移動も楽ですよ。気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。
※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。