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もっとシンガポールが知りたい!シンガポールの歴史と日本との関係

世界中から観光客が集まるシンガポール。比較的治安がよく、初めての海外家族旅行や一人旅でも行きやすい観光地として人気です。多種多様な文化も特徴のため、歴史を知るとより楽しめるはず。この記事では日本とシンガポールの関係、滞在するのに役立つ情報をまとめて紹介します。

2020/09/21

日本とシンガポールの関係

島国のシンガポール

日本の南西、赤道の約140km北に位置しています。マレー半島の先端にある東京23区ほどの大きさの島国です。面積で比較してみると、日本が約378,000㎢あるのに対し、シンガポールは721.5㎢となっています。しかしながら地理的に海洋航路が交差する交易拠点、「アジアの交差点」としてシンガポールは発展してきました。

歴史

ジャワ語で海の街という意味である古代都市テマセクと呼ばれていたシンガポールには、11世紀以降にいくつか伝説が残されています。

1つ目は、マレーシアの王族が新しい国を作るべく、対岸の大地を目指して航海に出かけた説です。対岸にたどり着くと王子の目の前にライオンが現れ、その地(今のシンガポール)を治めることを許されたといわれています。

2つ目は、スマトラ島とマレー半島に栄えた海上交易国家の王子が狩りに出かけた際に、見たことのない動物(ライオン)に出会ったとされる説です。それを幸運の知らせと捉え、ライオンを見かけた場所をシンガポールと名付けた、といわれています。

サンスクリット語(かつて南アジアや東南アジアで使われていた古代語)でライオンを表すシンガ【Singa(Shimha)】と、町を表すプーラ【Pura】を合わせてシンガプーラ【Singapura】と名付けられたと伝えられています。

1819年になると大英帝国のトーマス・スタンフォード・ラッフルズ卿が上陸。ラッフルズ卿により栄えていったシンガポールには遠方の国々からも移住者が多く入植するようになりました。第二次世界大戦中には日本軍により打撃を受けましたが、その後日本が降伏することとなります。

1946年には英国王領植民地となったシンガポールでしたが、徐々に独立運動が広がり、1965年マレーシア連邦を脱退、独立を成功させました。

独立30年後の1995年には。日本と租税条約を締結。租税条約は二国間に締結される、二重課税や脱税の発生を防止する税金の取り決めです。利子や配当などに関しての源泉税率が規定されることとなりました。

2002年には、特定の国や地域同士の経済活動を強化する試みとしてEPA(日本・シンガポール新時代経済連携協定)が締結されます。輸出入に関わる関税の撤廃、削減や投資環境の整備を行う協定が日本とシンガポールの間で約束されました。

通信事情

シンガポール全域のショッピング・モール、公共施設、博物館、MRTの駅、チャンギ国際空港、セントーサ島ではWi-Fiが無料で繋げられます。ホットスポットでアカウント登録が必要で、その他プリペイドのSIMカードの販売やポケットWi-Fiのレンタル等も可能です。

日本のテレビをシンガポールで見るには有料のチャンネルに申し込みが必要ですが、シンガポールのホテルでは日本のテレビ放送が見られるところもあります。

郵便事情

郵便局の営業時間は場所によって異なりますが、大体平日8:30~17:00、土曜日は13:00までとなり、日曜と祝日はお休みです。

S$=シンガポールドルとして、日本への航空便における郵送料金はハガキがS$0.70、手紙は20gまでS$0.80(10gごとにS$0.25追加)です。切手を貼ればポストに投函するだけで簡単に送れます。宅急便の場合は、100gまでS$3.20で250g、500gもそれぞれ設定されています。それ以降は100gごとにS$2.50が追加されます。小包だと最大重量2kgです。さらに5kgまでの場合はS$40.00、その後重さに応じて計算されます。(1kg追加はS$7)

はがき、手紙、小包の配達日数はおおよそ3営業日~5営業日が目安です。EMS(国際スピード郵便)、シンガポールではスピード・ポスト【Speed post】をオプションとしてつけると、追加料金で通常より早く郵送先へ届けてくれます。

その他は公式サイトで見積もりを出してくれるので確認してみましょう。

Postage Rates & Delivery Times | Singapore Post

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シンガポールから日本へ、日本からシンガポールへの送金も可能です。銀行を通すかインターネットからでも簡単に行なうことができます。手数料は各受取銀行によって変わるので、利用の際はチェックを忘れずに。

教育環境

世界の中でも教育水準が高いといわれているシンガポールは、多民族国家であることから留学生の受け入れも柔軟であり、様々な国の文化や言語が学べる環境として最適です。

ビジネスとして訪れる人も多く、英語はもちろん中国語も使われています。

インターナショナルな学校はもちろん日本人向けの幼稚園や学校もあるので、日本文化をしっかり身につけることができます。幼いときからグローバルな視点を持つことができるのははシンガポール教育の特徴です。

シンガポールのフライト情報&観光スポット

シンガポールを訪れる際の飛行時間はどのくらいでしょうか。直行便はあるのでしょうか。おすすめの観光時期、観光スポットと合わせてチェックしていきます。

日本との時差

海外旅行は時差ボケも心配ですね。タイやベトナムは2時間の時差がありますが、シンガポールと日本の時差は1時間ほどです。日本が正午12時の場合はシンガポールの時刻は午前11時となります。時差ボケの心配はないと思っていいでしょう。

日本からの航空便

直行便の場合、飛行機の所要時間は、成田空港または羽田空港からは約7時間30分、関西国際空港からは約7時間、中部国際空港からは約7時間15分、福岡空港からは約6時間35分でシンガポールに到着します。

香港や中国の上海、台湾の台北、タイのバンコク、フィリピンのマニラ経由でも行くことができますが、その分飛行時間は長くなります。

代表的な航空会社

主要な航空会社はやはりシンガポール航空(SQ)です。空港も評価の高いシンガポールですが、シンガポール航空もエアライン格付けで世界最高評価を受けており、スターアライアンスに加盟しています。東京発はもちろん、その他出発地の直行便が毎日運行しているのも魅力。

その他成田空港、羽田空港からの主要として全日本空輸(ANA)や日本航空(JAL)が利用されています。

一方、注目のローコストキャリア(格安航空)と呼ばれるLCCも主要航空会社として人気です。

シンガポール航空グループのLCCであるスクートは2017年にLCCのタイガーエアと統合しました。スクートはこれまでアジア・パシフィック部門の「ベスト LCC」で2015年から 2018年まで4年連続一位を獲得しており、2019年にはアジア太平洋地域における「ベスト・LCC・アワード」を受賞している注目のLCCです。

フライトスケジュールは各航空会社によって異なるので、自分の目的や滞在日数に合わせてフライトを選択しましょう。

おすすめの観光シーズン

往復航空券の値段の相場は、大体5万円~7万円といわれています。航空券購入時期や渡航時期、飛行機の種類によって値段が変わってきます。1年中常夏のシンガポールですが、乾季と雨季に分かれており、天候的な面からみるとベストシーズンは乾季である4月~9月です。

比較的安い時期を狙っているのであれば、年末年始やクリスマス、夏休み、大型連休を避けるのが無難でしょう。

ホテル予約の場合も基本的には同じですが、その他旧正月やF1グランプリなどのシンガポールのイベント時期が影響することがあるので、事前に調べておくことをおすすめします。

おすすめの観光スポット

■ユニバーサル・スタジオ・シンガポール

日本でも馴染みがあるユニバーサル・スタジオで。本島のすぐ南側に位置する、エンターテイメントが凝縮したセントーサ島にもあります。東南アジア初のユニバーサルスタジオとしても有名で、ここにしかない限定アトラクションも多数。家族旅行やグループ旅行でもたっぷりと楽しめます。

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■ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ

マリーナ地区にある、2012年にオープンした近未来型の巨大植物園です。地中海性気候を再現した世界最大の温室、フラワードームや4Dを体験できるフローラルファンタジーというエリアなど、他にはない工夫を凝らした新しい体験ができる必見スポットです。

■シンガポール動物園

「オープン・ズー【Open Zoo】」を掲げ、川や堀などを利用し、自然な状態で動物たちを観察できる環境を重視した動物園です。シンガポール動物園、ナイトサファリ、リバーサファリ、ジュロンバードパークと4種類あります。子供から大人まで楽しめる、見どころ満載の観光名所です。

シンガポール観光におすすめのホテル&レストラン

観光スポットに近いホテルや5つ星のホテル、ローカルフードが食べられるレストランを紹介します。気になるものがあれば、ぜひ旅行前にチェックしておきましょう!

ホテル

■マリーナベイサンズ【Marina Bay Sands】

2011年の開業以来、シンガポールの顔として存在感を誇るマリーナベイサンズ。

ホテルだけでなく、ショッピングモールやカジノ、コンベンション施設も併設している一大複合スポットです。55階建ての3つの建物の上に大きな船が載っているユニークなデザインとなっています。屋上にはインフィニティ・プールがあり、宿泊者限定で利用することができます。

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■シャングリラ・ホテル・シンガポール【Shangri-La Hotel Singapore】

特に賑わいをみせるオーチャードロードから徒歩約10分の場所にある最高級ホテル。15エーカーの緑豊かな敷地内にあり、都会にありながら自然豊かなリゾート気分を味わえます。ハイティー専用のラウンジはローズをモチーフにした優雅な内装はもちろん、食事の充実さからシンガポール在住者にも人気があります。

レストラン

■パーム・ビーチ・シーフード・レストラン【Palm Beach Seafood Restaurant】

1956年開業、シンガポールのローカルフードとして知られるチリ・クラブの有名老舗店です。大きなカニを丸ごとチリソースで炒め煮した料理で、ここで味わえるフルーティなソースが大人気。マリーナの絶景を見ながら楽しめるロケーションの良さも魅力です。

■チャターボックス【Chatterbox】

マンダリンホテルにあり、受賞歴がある人気レストランです。シンガポールのローカルグルメとして親しまれている、中国発祥の海南チキンライスで注目されています。値段は少しお高めですが、ワンランク上の絶品チキンライスを味わえます。ココナッツを使ったマレー系ヌードル、ラクサも有名です。

シンガポールで買いたいおすすめのお土産

シンガポールならではのおすすめのお土産をまとめてみました。目的や好みに応じて選んでみてください。

高級志向のお土産

■TWGのティーバック

シンガポール創業の高級ティーショップTWG。シンガポール国内の高級ホテルでもアメニティとして採用されており、特別な人へのお土産にもぴったりです。個包装されているものもあるので、バラマキ用のお土産にもなります。

ティーだけでなくティーフレーバーのマカロンなどスイーツも購入できます。

■ブンガワン・ソロのお菓子

地元の人たちにも大人気の「ブンガワン・ソロ」では、20種類上の甘さ控えめのクッキーやパイナップルケーキ、東南アジア特有のハーブを使用したパンダンケーキなどを販売しています。国花のランをモチーフにした、クッキー類のパッケージデザインも必見です。

ユニークなお土産

■マーライオンのティッシュケース

シュールでユニークなお土産として評判が高いのが、マーライオンのティッシュケースです。ライオンの口からティッシュが出る仕様で、実際のマーライオンが流している水に見立てています。シンガポールならではのお土産として外せません。

■カヤジャム

シンガポールでは定番の、ココナッツミルクや卵で作る名物ジャムです。日本人には馴染みがありませんが、シンガポールの朝食といえばカヤトーストが挙げられます。なかなか日本では手に入れられないのでお土産に最適です。カヤジャムを使ったカヤクッキーもあります。

チャンギ空港の免税店で買える定番土産

免税店が出入国搭乗ゲートにあるため、到着後でもお買い物ができます。各ブランドショップやファッション、コスメショップ、食品など幅広くショッピングを満喫できます。

■マーライオンのクッキー、チョコレート

手軽なクッキーやチョコレートはお土産の定番。シンガポールではマーライオン型のものが多く売られています。

暑いとチョコレートが溶けやすく、移動中にクッキーが割れてしまう可能性があるので帰国直前に買うのがおすすめです。

現地オプショナルツアーを予約してシンガポールを満喫しよう!

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小さな島国であるものの、魅力的な観光地が豊富なシンガポール。だからこそ見どころは絶対おさえたいですよね。ベルトラではレストランやスパの事前予約、テーマパークのチケット、市内凝縮ツアーなどが選べるので、予定を組むのにも役立ちます。旅行前にぜひチェックしてみてください。

※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。

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