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加計呂麻島ってどんな場所?行き方や観光スポットも徹底解説!

奄美大島の南側に位置する加計呂麻(かけろま)島。真っ白な砂浜と澄んだ青い海が特徴的で、その美しい海は「加計呂麻ブルー」と呼ばれています。この記事では、そんな加計呂麻島への行き方、観光スポット、おすすめの宿などを紹介します。奄美大島から日帰りで行ける距離にあるので、滞在日数に余裕のある方はぜひ加計呂麻島まで足を伸ばしてみてくださいね。

2020/08/02

加計呂麻島とは

映画『男はつらいよ』のロケ地

国民的大ヒット作品『男はつらいよ』。そのシリーズ最後のオリジナル作品となった48作目の映画、『男はつらいよ 寅次郎紅の花』は加計呂麻島が舞台となっています。作中で寅さんとマドンナのリリーが暮らしているシーンを撮影した家は、地元の人々や観光客からも「リリーの家」という愛称で親しまれています。長らく空き家となっていましたが、リノベーションを経て現在は「伝泊 リリーの家」という民泊施設になっています。映画ファンにとっては、一度は泊まってみたい場所ではないでしょうか。

ユタの信仰

ユタ信仰とは、奄美大島や沖縄で古くから続いている民間信仰のことです。奄美諸島には現在もユタと呼ばれるシャーマンの方々がいて、島の人々は何か問題があると相談をしに行きます。自然環境の厳しい土地柄、大漁や豊作の祈りを捧げる行事なども多かったためか、都市部に比べて神様という存在が身近なところにいるといわれています。

ハブの生息地

加計呂麻島を含む奄美群島は亜熱帯気候のため、蛇にとって住みよい生息地となっています。なかでもハブは奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島のみに生息しています。ハブは毒性、凶暴性などの点で世界的に見ても屈指の毒蛇で、現在奄美群島内だけでも年間40人前後の負傷者が発生しています。ハブの被害に遭わないためにも、不用意に草むらの中に入らないよう注意しましょう。

島の人口と学校事情

人口の推移

1955(昭和30)年には8,513人いた加計呂麻島の人口も、1985(昭和60)年には2,009人に、2015(平成27)年にはわずか1,262人にまで減少しています。さらに人口のおよそ半数が高齢者となっています。

小学校はいくつある?

加計呂麻島には諸鈍小中学校、秋徳小中学校、伊子茂小中学校、西阿室小学校、薩川小学校と全部で5つの小学校がありますが、そのうち3校は小学生と中学生が一緒に通う「小中学校」となっています。奄美群島に限らず、少子高齢化が進む離島ではこのように小学校と中学校を統合していることは珍しくありません。

行事・イベント

シーカヤックマラソン

毎年7月に開催されている日本最大級のシーカヤックイベント「奄美シーカヤックマラソン in 加計呂麻大会」。地元だけでなく、全国から参加者が集います。奄美大島の古仁屋港からスタートし、大島海峡を越えて加計呂麻島へ渡り、数か所のチェックポイントを巡って再び古仁屋へ戻るというコースです。美しい自然を楽しみながらのんびりと漕いだり、最速記録に挑戦したり、いろいろな楽しみ方ができますよ。

ハーフマラソン

加計呂麻島では、その豊かな自然をゆっくりと楽しめるハーフマラソン大会が開催されています。起伏に富んだコースのため、アスリートも満足できる本格的な大会です。種目はハーフのほか、10km、5km、3km、駅伝(10kmを4人1組)があります。沿道では島のおじいちゃんやおばあちゃんが「チヂン」と呼ばれる太鼓を叩きながら、温かい声援を送ってくれます。

加計呂麻島のアクセス&天気

奄美大島からの行き方

フェリー

奄美大島から加計呂麻島へ渡る方法は2つあります。1つは、瀬戸内町が運営する町営フェリー「フェリーかけろま」の利用。古仁屋港にある「せとうち海の駅」で切符を購入することができます。また別料金を払えば自動車を積載することもできます。天候や季節の行事などでスケジュールが変更になることもあるので、心配な場合は瀬戸内町船舶交通係、または各待合所へ事前に問い合わせましょう。

海上タクシー

海上タクシーは、乗合便と貸切(チャーター)の2種類があります。運賃は行き先によって変わり、支払方法は現金のみとなっています。また奄美大島の古仁屋港から乗船する場合は、行き先が「瀬相(せそう)港」と「生間(いけんま)港」の2か所あります。乗船前に必ず自分の行き先を確認し、乗り間違いのないよう注意しましょう。時刻表は以下のURLからチェックできます。

​船の時間と料金

奄美大島南部にある瀬戸内町のおすすめ観光情報を伝えるウェブサイトです。宿泊施設やランチができるお店、旬な情報を掲載しています。

 

島内の移動手段

バス

加計呂麻島には、「加計呂麻バス」という路線バスが走っています。このバスはフェリーのスケジュールにあわせて運行していて、島内を周回するようなルートを走っていません。そのため、観光地を効率よく巡るのには残念ながらあまり向いていません。そのため、港から宿泊施設がある集落への移動のために利用するのがおすすめです。

自家用車、レンタカー

島内の観光スポットを自由に効率よく回るなら、車での移動がおすすめ。フェリーに自家用車を載せて島を訪れたら、到着後すぐに自由な観光を楽しめます。

加計呂麻島にはレンタカーショップが2か所あり、1つは生間港から徒歩5分ほどの場所にある「イキンマレンタカー」、もう1つは瀬相港から徒歩2分ほどの場所にある「瀬相レンタカー」です。どちらも港からのアクセスがいいので、到着後すぐに車を借りられてとても便利です。

気候の特徴

年間の平均気温

加計呂麻島の年間平均気温は約21℃で、年間降水量は約2,900mm前後と、温暖で雨が多い気候となっています。夏はとても日差しが強く湿度も高くなりますが、意外なことに平均最高気温は30℃前後です。冬でも最低気温が10℃を下回ることはほぼないため、年間を通して考えると過ごしやすい気候なのかもしれません。

加計呂麻島の観光スポット&アクティビティ

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青の洞窟

加計呂麻島の瀬戸内町には青の洞窟があり、シュノーケルなどでガイドの方と一緒に探検することができます。潮の満ち引きと太陽の光が織りなす絶景は、一度は見に行ってみたいものですよね。加計呂麻島へ行った際は、ぜひ天気のいい日に青の洞窟を訪れてみてください。

西阿室

加計呂麻島には30の集落がありますが、その中でも西阿室集落は2番目に大きい集落とされています。美しいビーチにはシャワーやトイレも完備されていて、運が良ければウミガメを見ることができるといわれています。夕日が綺麗なことでも有名なので、帰りのフェリーまで余裕がある方は美しい海に沈む夕日を見に行ってみてはいかがでしょうか。

製糖工場の見学

フェリーが発着する瀬相港から車で約20分の距離、島の南側の佐知克(さちゆき)集落にはかつて多くの製糖工場がありました。そんな加計呂麻島の製糖工場の中でも観光客に人気なのが、西田製糖工場です。純黒糖にこだわった昔ながらの製糖工場で、近くの売店では袋詰めされた黒糖をはじめ、もちもちとした食感が楽しめる「もち糖」、さとうきびの絞り汁からできる「きび酢」など、お土産にぴったりのアイテムが手に入ります。

於斉(おさい)のガジュマル

瀬相から車で約10分の距離にある於斉(おさい)集落。そこには、迫力満点のとても大きなガジュマルの木が生えています。 大きな木の陰で涼んでみたり、ブランコで遊んでみたり、のんびりとした時間を楽しめますよ。車で30分ほどのところには、観光客が比較的少ない穴場ビーチ「須子茂海岸」もあるので、ドライブやビーチ散策もおすすめです。

デイゴ並木

諸鈍長浜の海沿いには諸鈍デイゴ並木という並木道が続いていて、樹齢300年以上ともいわれている木々は壮観です。毎年5月~6月ごろには真っ赤な花が咲きますが、その花を見ることができる期間はわずか1週間という短さ。この時期に訪れる方は、貴重なデイゴの花をぜひ見に行ってみてください。

展示・体験交流館

展示・体験交流館には、諸鈍シバヤと呼ばれる村芝居の歴史が学べる展示のほか、夜光貝磨き、みつろうキャンドル作り、貝殻やサンゴを使ったオリジナルフォトフレーム作りなどのさまざまな体験コーナーがあります。家族や友達と一緒に体験しながら、自分だけの旅の思い出をお土産にしてみてはいかがでしょうか。

マリンアクティビティ

シュノーケリング

加計呂麻島の透んだ美しい海では、シュノーケリングを存分に楽しめます。珍しい魚を探したり、サンゴを観察してみたりと、一日中泳いでいたくなるような魅力的な海です。実久、渡連、徳浜、佐知克などの人気ビーチでのシュノーケリングはもちろん、船で行くポイントで潜るのもおすすめ。泳ぎに自信がない方やビーチから離れたポイントに行ってみたい方は、ガイドの手配を行っているショップを事前に確認するのがいいかもしれません。

ダイビング

加計呂麻島周辺には数多くのダイビングポイントがあり、海峡内は風が強い日でも海が荒れにくいのが魅力のひとつです。ポイントによって地形や水深もさまざまなので、初心者の方やダイビング未経験の方、ベテランダイバーまで幅広く楽しめます。ぜひ珍しいサンゴや可愛い魚たちを探しにいってみてくださいね。

釣り

近海には絶好の釣りポイントもたくさんあります。家族や友達と一緒に体験フィッシングを楽しんだり、本格的なジギング用の漁船をチャーターすることもできます。初心者の方でも楽しめる加計呂麻フィッシング、ぜひチャレンジしてみてください。

ヨットクルージング

加計呂麻島と奄美大島の間にある「大島海峡」。2つの島に挟まれた海なので風の影響で海が荒れることも少ないこの海峡は、ヨットセーリングにぴったりの場所です。ポイント到着後に錨を下ろしたら、ヨットの上で穏やかな海を楽しむもよし、シュノーケリングで海中を散策するもよし、自由気ままに加計呂麻の美しい海を堪能できます。のんびり派にぴったりのアクティビティです。

加計呂麻島でおすすめの宿泊施設

料金の相場

加計呂麻島の宿泊施設は、趣のある民宿タイプの宿、ゲストハウス、ペンションなどが主流で、大きなリゾートホテルはありません(2020年7月時点)。リーズナブルなゲストハウスや民宿の素泊まりプランであれば、1人あたり2,000~3,000円ほどで泊まることができます。民宿で2食付きの場合は、大体7,000~10,000円が相場となっています。大人数での旅行だと、1棟貸しのコテージを利用するとお得に泊まれる場合もあります。

海宿5マイル

加計呂麻島の瀬相港から車で約10分ほどの伊子茂集落にあります。宿の名前の「5マイル」の由来は、加計呂麻島の奥にある請島と与路島の近くにある「ハミャ島」から約5マイルという意味。ビーチの目の前という絶好のロケーションなので、のんびりとバケーション気分を味わうのにぴったりの宿です。

民宿ゆきむら

伊子茂湾に面した小さな集落にあるアットホームな民宿。集落内はとても静かなので、自然に囲まれてのんびり過ごしたい方に特におすすめです。食事付きの場合は、獲れたての魚や貝類を使った女将さんの手作り料理が味わえます。加計呂麻の食材を使った手料理を楽しみたい方はぜひチェックしてみてください。

ヒロアイランドスタイル

徳浜ビーチの目の前にある宿で、オーナーが漁師のため、獲ってきたばかりの新鮮な魚介類を食べることができます。SUP(スタンドアップパドルボード)のレンタル、シュノーケリングなども楽しめるので、気になる方はあらかじめオーナーに相談してみてください。目の前には白い砂浜が眩しいビーチが広がっていて、癒やされること間違いなしです。

加計呂麻島で買いたいおすすめのお土産

黒糖

加計呂麻島で採れた純黒糖は、定番のお土産のひとつです。ミネラルをたっぷり含んだ黒糖は、おやつとしてそのまま食べたり、お菓子作りの材料として使ったり、煮物などの料理全般に使ったりと幅広く活躍できます。

きび酢

きび酢とは、サトウキビの絞り汁を発酵させて作るお酢のこと。奄美諸島にしか浮遊していない特殊な酵母菌によって発酵させるため、奄美大島周辺でしか作れない貴重なお酢です。一般的なお酢に比べてまろやかでとても飲みやすいため、料理酢としてではなくそのままお酢ドリンクにして飲むのがおすすめですよ。

加計呂麻島の海水を使った塩も、人気のお土産のひとつ。天然のミネラルを豊富に含んだ自然海塩が、素材の持ち味を引き出してくれます。生産量、流通量ともに多くはないため、ぜひ旅行で訪れた際に購入してください。

奄美大島旅行をするなら現地オプショナルツアーを予約しよう!

加計呂麻島をはじめ、周囲に美しい島々がある奄美大島。奄美大島を効率よく巡ることができれば、加計呂麻島をはじめとした周辺の島々へ日帰りで遊びに行くこともできます。現地オプショナルツアーなら個人では手配しづらい場所へも遊びに行きやすいため、友達や家族との旅行ではもちろん一人旅にもぴったり。気になる方はぜひチェックしてみてください。

※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。

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