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キンタマーニ高原の魅力解剖!絶対外せない、おすすめスポットは?

避暑地として人気のバリ島・キンタマーニ高原は、緑豊かな高原や湖を有する風光明媚な場所です。キンタマーニは、「意のままにさまざまな願いをかなえる宝」を意味するサンスクリット語の「チンターマニ」に由来する名称で、仏教用語(日本語)では「宝珠(如意宝珠」」にあたります。この記事では、世界屈指のパワースポットとしても知られるキンタマーニ高原の魅力を紹介します。

2020/02/18

キンタマーニ高原の基本情報

涼しくて過ごしやすい気候のキンタマーニ高原は、バリ島の定番観光地のひとつ。自然に囲まれた美しい絶景を楽しめることから、観光客にとても人気があります。まずは魅力あふれるキンタマーニ高原の基本情報を押さえましょう。

アクセス

キンタマーニ高原は、バリ島北東部のバンリ県とカランガッセム県の一部からなる高原地帯です。バリ最大級の繁華街があるクタからは車で約2時間半~3時間の距離。キンタマーニ高原までは、現地ツアーに参加するか車をチャーターして向かうのが一般的です。タクシーを利用することも可能ですが、チャーターより割高になることもあります。またシャトルバスも利用できますが、1日1本と本数が少なく車体も小さいため、できるだけ快適に現地に向かいたいならツアーかチャーターをおすすめします。キンタマーニ高原は一大観光地ウブドに近いことから、同じツアーに組み込まれていることが多いスポットです。気軽に山間部の有名観光地を楽しみたいなら、ツアーに参加するとよいでしょう。

地形の特徴

キンタマーニ高原は火山の噴火活動によってつくられたため、火山特有の地形をしています。新旧2つのカルデラとカルデラ湖、火口丘(火山の噴火口にできた小さな火山)のバトゥール山、成層火山(噴火堆積物が積もってできた円錐形の火山)のアバン山を含むすべてがバトゥール火山に属します。

バリ島の年間平均気温は約28℃で常夏のイメージがありますが、標高約1,500mの山間部にあるキンタマーニ高原は比較的涼しい気候です。またバリ島南部のクタなどと比べて、雨が多いのも特徴です。

言語

インドネシア共和国に属するバリ島の公用語はインドネシア語ですが、日常的にはバリ語を使うことが多いようです。たとえば、「ありがとう」はインドネシア語で「テリマカシ」ですが、バリ語では「マトゥール スクスマ」といいます。田舎にいくほどバリ語を使う人が多くなるので、簡単なあいさつを覚えておくと役立つかもしれませんよ。

通貨

バリ島の通貨はインドネシアルピア(IDR)で、「Rp.10,000」などと表記します。流通している紙幣は、Rp.500、Rp.1,000、Rp.5,000、Rp.10,000、Rp.20,000、Rp.50,000、Rp.100,000の7種類。よく使われる紙幣は5万ルピア以下です。コインはRp.25、Rp.50、Rp.100、Rp.500、Rp.1,000の5種類が流通していますが、おつりで貰うくらいでほとんど使う場面はありません。

日本円に換算するときは、0を2つ取ると大まかな金額を把握できます。たとえば、Rp.10,000なら約100円、Rp.100,000なら約1,000円です。

また1,000単位を「R」や「K」で表記することがあるので、値段を見る際は注意しましょう。たとえば「10R」や「10K」と書かれている場合は、Rp.10,000を意味します。

キンタマーニ高原のおすすめ観光スポット

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キンタマーニ高原には、バリの人々の信仰の対象であり、世界遺産にも登録されているバトゥール湖やバトゥール山をはじめ、たくさんの見どころがあります。キンタマーニ高原でおすすめの観光スポットをいくつか紹介しましょう。

バトゥール湖(キンタマーニ湖)

バトゥール山の噴火によってつくられたバトゥール湖は、バリ島最大のカルデラ湖です。「バリの水がめ」と称されるように豊かな水をたたえた三日月形の湖には、川や泉を生み出した女神が住んでいると言い伝えられています

湖の周りには標高約2,153mのアバン山や標高約1,717mのバトゥール山がそびえ立ち、湖を遊覧船で巡れば、大自然に囲まれた絶景を堪能できます。少し高い場所から雄大な景色を楽しみたいなら、カルデラの外輪山の南側がおすすめ。このエリアには眺望のよいレストランが軒を連ねており、インドネシア料理のビュッフェランチを味わいながら美しい景色を楽しめます。

特にペネロカン村のレストランから望むパノラマビューは一押しです。

もうひとつおすすめしたいのは湖畔にあるバトゥール温泉からの眺め。バトゥール湖周辺には天然温泉が湧いていて、温水プールのような温泉施設(スパ)がいくつかあります。水着を持参すれば、スパのお湯に浸かりながら優雅にバトゥール湖の景観を楽しめますよ

 

バトゥール山

バトゥール湖の西側に寄り添うように立つバトゥール山は、強いエネルギーを持つパワースポットとして知られています。バトゥール山を見上げると、時おり蒸気が噴き出している様子を目にすることがありますが、これは現役の活火山である証拠です。

バリ島で3番目に高いバトゥール山では、登山やトレッキングもできます。山頂でサンライズを楽しむトレッキングツアーなども催行されており、観光客にも評判!頂上からはアバン山を背景に美しいバトゥール湖を望めるほか、気象条件が揃えば、左手奥にロンボク島のリンジャニ山を見ることもできます

ただしバトゥール山は活火山のため、登山やトレッキングの際はガイドの指示に従いましょう。

 

ブサキ寺院

霊峰アグン山(標高約3,014m)の南斜面にある、ヒンドゥー教の総本山。「母なる寺院」とも呼ばれるブサキ寺院は、1つの寺院ではなく、大小30ほどの寺が立ち並ぶ複合寺院です。厳かな空気が漂うブサキ寺院は、バリ島で1番のパワースポットともいわれ、多くの信仰を集めています。ブサキ寺院のなかで最大のプナタランアグン寺院には、ヒンドゥー教の三大神であるシヴァ神、ヴィシュヌ神、ブラフマナ神が祀られています。寺院への入場は禁止されていますが、外から眺めるだけでも神聖な場所であることを感じられるでしょう。

ウルン・ダヌ・バトゥール寺院

世界文化遺産に登録されている寺院で、バトゥール湖を守る神「デウィ・ウルン・ダヌ」と仏を祀っています。仏を祀っているのは、バリ島にヒンドゥー教が入る前は仏教寺院であったため。本殿に向かって進み、正面に見えてくるのがヒンドゥー教の寺院で、左手にあるのが仏教寺院です。本来ウルン・ダヌ・バトゥール寺院はバトゥール湖の湖畔に建っていましたが、2度の噴火によって埋もれてしまったため、湖を見下ろす現在の場所に移されました。バリ島ではブサキ寺院に次ぐ大事な寺院として慕われています。

 

テガララン

ウルン・ダヌ・バトゥール寺院へ向かう道中には、美しいライステラス(棚田)を見られるテガララン村があります。バリ島らしい古き良き風景が広がるテガラランでは、あぜ道を散歩したり、カフェでお茶をしながらライステラスを眺めたりと、のんびりゆったり過ごすのがおすすめ。大自然に溶け込む素晴らしい景色を満喫しましょう。

 

トゥルニャン

バトゥール湖を挟んでバトゥール山の対岸にあるトゥルニャン。バリ島の原住民バリ・アガが住む村で、世界でも珍しい風葬の伝統が残っています。風葬とは、遺体を安置して自然に朽ちるまで待つ弔い方法のこと。村内には遺骨が並べられている場所があり、観光客でも目にすることができます。トゥルニャン村までのアクセスはボートのみ。トラブルを避けて観光するためにも、ガイド同行で訪れることをおすすめします

キンタマーニ高原を観光するならツアーがおすすめ!

世界遺産をはじめたくさんの見どころを持つキンタマーニ高原。人気観光地のため、キンタマーニ高原を訪れるツアーはたくさんあります。ベルトラでは、定番のウブドや有名寺院のほか、バリの伝統舞踊を観賞できるツアーも取り扱っていて内容も充実!ツアーなら、中身の濃い1日を過ごせますよ。

※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。

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