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沖縄「古宇利大橋」を渡ろう!絶景スポットや周辺レストランも紹介

アダムとイブのような伝説が伝わる古宇利島へと繋がる古宇利大橋は絶好のドライブコースとして有名です。両側にエメラルドグリーンの海が広がる景色に息を呑んでしまうこと間違いありません。この記事では古宇利大橋へのアクセス方法や橋の構造、天気などの基本情報から楽しみ方、周辺のおすすめカフェやホテル、そして古宇利島観光の見どころを紹介します。

2020/08/13

沖縄・古宇利大橋の基本情報

まずは訪れる前に知っておきたい基本情報です。古宇利大橋の構造の詳細やアクセス方法、気候を見ていきましょう。

古宇利島と屋我地島を結ぶ橋

古宇利大橋は沖縄県本島の北部に位置しており、屋我地島(やがじしま)と古宇利島を結んでいます。エメラルドグリーンに輝く海の上にまっすぐ架かっている橋は1,960mもの長さがあります。思わず渡っている途中に車を降りて絶景をカメラに収めたくなってしまいますが、橋の上では駐停車は禁止になっています。

通行無料

車で行けること、そして何より通行料が無料であることから気軽にアクセスができ、古宇利島への観光がしやすくなりました。通行料がいらない橋として県内で2番目に長い橋になります。

読み方

地域の名前の読み方はときどき難しいときがありますよね。古宇利大橋は「こうりおおはし」と読みます。ちなみに今帰仁村古宇利島(なきじんそんこうりじま)と名護市屋我地島(なごしやがじじま)を結んでいます。

橋の構造形式

沖縄特有の海上橋であることから、100年以上の高耐久性を目指すための方策がとられた構造になっています。事業を開始した平成5年度当初は維持管理費の低減と長期の耐久性を図るため、50年耐用が標準でした。

通常使用しない琉球石灰岩層を支持層とし、塩害を考慮した素材の使用も積極的に行うことで独自の施工手法を確立しました。平成9年度(1997年度)に着工し、平成14年度(2002年度)に完成予定でしたが建設技術の難しさから延長し、平成17年(2005年)2月に開通しました。

建設費

事業費の削減を図るため、見直しが行われたことによって、琉球石灰岩層を支持層とする工法の採用やその他対策が組まれ、約37億円のコスト縮減が叶いました。最終的な事業費は約270億円となりました。

アクセス

アクセス方法は手軽なレンタカーが特におすすめです。タクシーやバスで向かうことは可能ですが距離があるので時間がかかったり、料金が増します。

那覇空港からの距離

那覇空港からは約85キロの距離があります。車で沖縄自動車道を使って行く場合の所要時間は那覇空港から1時間30分ほど、那覇市街地からは1時間20分ほどです。

沖縄自動車道、有料道路の料金の目安は那覇IC〜許田ICで1,020円となっています。

古宇利島へ向かう前の橋の麓に「古宇利大橋南詰展望所」があり、無料駐車場も利用できます。

バスで行く場合は古宇利島へ渡る方法が良いでしょう。やんばる急行とシャトルバスを乗り継ぐ方法をおすすめします。所要時間はおおよそ3時間以上です。時間に余裕があるときに利用しましょう。「那覇バスターミナル」もしくは「県庁北口」から乗車し、「本部博物館」もしくは「今帰仁城跡入口」のどちらかで下車します。その後古宇利島へと向かう無料のやんばる急行シャトルバスに乗り換えれば到着です。

値段の目安は、「那覇バスターミナル」から乗車し、「本部博物館」で下車した場合は大人1,900円、小人950円ほどです。

沖縄を好きになるバス。やんばる急行バス

やんばる急行バスは、「那覇空港から運天港」を結ぶ、沖縄の高速路線バスです。

 

天気

沖縄は亜熱帯気候なので年中温暖なのが特徴ですが、沖縄の北部にあるので那覇よりは少し気温は低い傾向にあります。真夏でも30℃程度の平均気温であるのは、意外と知られていないかもしれません。冬の11月~3月は20°C以下になることもあり、時折10℃以下の日もあるので上着は必須です。

強風による通行止め

年間を通して風が強い傾向にあるのも特徴です。梅雨の時期は5月~6月、台風は7月~9月に多く、上陸の頻度は月に1~2回程度といわれています。特に古宇利大橋はダイレクトに風を受けるので、時期やそのときの気象条件によっては注意が必要です。風速25m/s以上になると通行止めが行われます

古宇利大橋の楽しみ方

橋の役目として渡るだけでなく、古宇利大橋は楽しみ方が多数あります。おすすめの楽しみ方を紹介していきます。

写真撮影

透明度の高い海の上を架ける古宇利大橋を写真に収めるだけで素敵なお土産となるでしょう。古宇利大橋を渡ったすぐ入口たもとにある、左右に広がる天然のビーチからだと橋の下が見れるのでまた違った姿で写真が撮れます。古宇利島は夕日スポットとしても人気があり、古宇利大橋と一緒に写真を撮ると幻想的な綺麗な写真を撮ることができます。

サイクリング

車で渡ると停車はできないので橋の上からの写真や風を感じるのには歩くか自転車になります。橋の途中には2箇所バルコニーがあるので、一旦写真を撮ったりすることもできます。風を浴びながらゆっくり渡っていくと車や徒歩とは異なる爽快感を感じられます。レンタサイクルをしているお店が近くにあるのでぜひ興味があれば試してみてください。

ドライブ

沖縄本島から車で行ける離島として人気となった古宇利島への架橋となる古宇利島大橋は沖縄ドライブには欠かせない存在です。外周は約8km、車であれば一周10分ほどで回れてしまうほどの小さな島なので数々のスポットにゆっくり時間をかけながらのんびり過ごせます。

美ら海水族館

古宇利島ドライブ訪問の際にスケジュールにぜひ組んでほしいところは有名な美ら海水族館です。実は16時以降の来館の場合は割引になります。来場者が比較的少なくなる時間帯で見やすいことにプラスで、通常大人1,880円ですが1,310円で楽しめます。古宇利大橋から約30分ほどで行くことができます。

沖縄美ら海水族館
沖縄美ら海水族館

沖縄美ら海水族館(おきなわちゅらうみすいぞくかん)は、沖縄本島北西部の本部半島備瀬崎近くにある海洋博公園内の水族館。「チュらうみ」とは沖縄の言葉で「清[きよ]ら(しい)海」という意味。

 

美らテラス

古宇利大橋を渡る手前にある観光商業施設で、古宇利大橋を眺めながら食事ができる場所やレンタサイクルショップ、お土産屋さんなどがあります。手ぶらでバーベキューが出来ちゃうのも便利なサービス!絶景ポイントとしても知られるこのドライブスポットはぜひ立ち寄ってください。

テイクアウトランチ

古宇利大橋を目の前に眺めながら、おいしいランチをテイクアウトしていただくなんて贅沢も醍醐味です。おしゃれなカフェも多い古宇利大橋の廻りのお店を少し紹介します。

KOURI SHRIMP

ハワイ名物のガーリックシュリンプ(蝦)が専門のお店で、お店の前の可愛いデザインのトラックが目印です。サイドメニューでは厳選された地元の食材を使用したものもあります。テイクアウトが基本ですがテラスの席も用意されています。とても人気なので座れないこともしばしば。外国のお客さんが多いので沖縄というよりはハワイに来た雰囲気になるかもしれません。

ライスボウルファクトリー

古宇利大橋を渡り終えたらすぐに右折するとある素敵なビーチハウス「Blue garden」のカフェです。近いビーチまでは徒歩で約30秒ほどと好立地にあります。ハワイアン料理がおすすめですが、沖縄の食材と上手くMIXさせたメニューが絶品です。沖縄産のマグロと海ぶどうがのったハワイのソウルフード「アヒポキ」が特に人気です。店内も居心地がとても良いですがせっかくなのでテイクアウトして古宇利大橋を眺めながらビーチで堪能してみてはいかがでしょうか。

古宇大橋付近のおすすめカフェ&レストラン

観光地として人気の古宇利島、古宇利大橋周辺にはカフェやレストランが多く立ち並んでいます。なかでもおすすめの食事、休憩場所を紹介します。

しらさ食堂

古宇利島に入って「人類発祥の島」の石碑方面に向かった手前にあり、ゲストハウスとして宿泊施設にもなっている場所です。新鮮なウニと海ぶどうの丼ぶりが特に人気です。数は少ないですがテラス席も用意されているので、空いていれば海風を浴びながらウニを頬張って贅沢な気分を味わいましょう。

エル・ロタ

ワンスイートホテル&リゾート古宇利島内にあるレストランです。古宇利島で穫れた新鮮な魚や野菜を中心に、銀座の有名店などで腕を振るってきたシェフがアイランドならではの絶品を提供してくれます。ランチ、カフェ(軽食)、ディナーと様々な用途で利用できます。開放感たっぷりの店内からはもちろん古宇利大橋も眺めることができます。

古宇利島カフェ

古宇利大橋を渡ってすぐのカフェです。2階のテラス席から古宇利大橋が見えます。隠れ家的な雰囲気のカフェでは海鮮丼はもちろん、島ダレそばという沖縄そばの油そばのような珍しいメニューも販売しています。なかでも今帰仁村産のさとうきびを使用した「島プリン」は売り切れが出るほど人気のスイーツです。

古宇大橋周辺のおすすめホテル

沖縄美ら海水族館やナゴパイナップルパークも近辺にある古宇利大橋周辺のホテルは、眺めも良い場所ばかりです。落ち着いた雰囲気のおすすめのホテルを紹介していきます。

ワン・スイート・ザ・テラス

2019年4月にグランドオープンした、全9室のヴィラタイプのホテルです。レストランやカフェ、屋外プールも併設されています。すべての部屋から古宇利大橋と海の絶景を眺めることができます。オーシャンビューのテラスで贅沢な時間を過ごしましょう。

アレッタ古宇利リゾート

コンドミニアムタイプのホテルで、マリンアクティビティも充実しています。古宇利ビーチまで徒歩5分ほどの好立地で、家族にもおすすめです。琉球赤瓦や琉球畳などを使用し、沖縄の暮らしや生活を感じさせてくれます。各部屋にある畳のロフトもお子さんが喜ぶかもしれません。

リゾートホテルブエナビスタ今帰仁

2016年に全館リニューアルしたホテルで、レストランや大浴場もあり家族連れにもおすすめです。家族以外でもツインルーム、トリプルルーム、和室と部屋タイプが別れていて、様々な旅行形態にも適応できるのが魅力的です。

古宇利島観光の見どころ

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記事のなかでも古宇利島内のカフェやレストラン、ホテルなどを紹介していましたが、古宇利大橋に行くならもちろん古宇利島の観光は外せません。ここからは、古宇利島に訪れたら必見の観光スポットを紹介します。

古宇利ビーチ

古宇利島の入り口すぐ、古宇利大橋のたもとに広がる天然ビーチです。シャワーやトイレ、マリングッズのレンタル、売店などの設備が整っていて、海水浴を楽しむ人たちで賑わいます。夕日が綺麗に見え、夜になると空いっぱいの星空が眺められるスポットでもあります。

古宇利オーシャンタワー

古宇利ビーチから徒歩15分ほどの場所にある展望台です。海抜82mの高さから古宇利の美しい海を一望できます。屋内と屋上に展望エリアがあり、世界の貝を集めた展示館やレストラン、お土産ショップなどが併設されています。息を飲むような絶景に写真撮影すら忘れてしまうかもしれません。 

入場料金

大人850円、中・高校生600円、小学生300円で、小学生未満は無料です。20名以上の団体の場合は割引適用となり、大人730円、中・高校生510円、小学生250円です。

※各種障がい者手帳の提示で、本人と付き添い1人が半額で入場できます。

営業時間は9:00~18:00、最終入場は17:30です。

ハートロック

古宇利島の名所といえば、ティーヌ浜のシンボルである定番スポット「ハートロック」が有名です。ティーヌ浜は島北部に位置し、テレビCMのロケ地に使われたことから広く知られるようになりました。ハートロックの由来は、岩を2つ合わせるとハート形に見えることからきていると言われ、恋人の聖地としてカップルが多く訪れます。干潮時にはハートロックまで歩いて行くことができますが、ビーチまで下っていく道が険しいので注意しましょう。訪れる際は、歩きやすい靴を履いていくことをおすすめします。

別名「恋島」、沖縄の古宇利島に行こう!観光名所やホテルも紹介

約160にも上る沖縄の離島のひとつである古宇利島。両側にエメラルドグリーンの海が広がる古宇利大橋を渡るため、ドライブスポットとしても人気があります。

沖縄をより楽しむなら現地のアクティビティに参加するのがおすすめ!

押さえておきたい観光スポットが多く、効率よく観光するために見るだけ見て終わりということも。それではせっかくの沖縄旅行も移動ばかりでもったいないですよね。マリンアクティビティや工芸体験、入場チケットの事前予約などを上手に利用して、旅行の思い出をより深いものにしましょう。ベルトラでは沖縄ならではの体験を数多く用意しています。ぜひチェックしてみてください。

※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。

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