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ラスベガス観光の基本ガイド|お土産やホテル、スポット情報も紹介!

街全体がエンターテイメントであふれ、歩くだけでも楽しいきらびやかなラスベガス。豪華なホテルが立ち並び世界中から観光客が集まる繁華街「ストリップ」、夜が明けるまでイルミネーションで煌めく「ダウンタウン」など、桁違いのスケールのホテルやパフォーマンスで人々を魅了し続ける大都市です。この記事ではラスベガスの基本情報から無料で楽しめる名物アトラクション、おすすめのレストランやホテルを紹介していきます。

2020/07/29

ラスベガスの観光情報

ネバダ州のリゾート都市

ラスベガスはネバダ州南部にあり、砂漠に作られたアメリカを代表するリゾート都市です。「ギャンブルの街」として一般的に知られていますが、巨大ホテルの数々や世界最高レベルのエンターテイメントが集結し、街全体がリゾートであるといっても過言ではないでしょう。さらに有名な世界遺産グランドキャニオンに行く場合はほとんどがラスベガス発着となり、アメリカでもトップクラスの観光都市です。

日本からのアクセス

日本からラスベガスへの直行便はなく、ロサンゼルスやサンフランシスコで乗り継ぐのが一般的です。乗り継ぎをあわせてフライト時間は最短でも合計11時間~12時間かかります。

ロサンゼルスとの距離、移動手段

ロサンゼルスからラスベガスまで向かうことも可能ですが、約400kmほど離れています。車だと最短で4時間、飛行機で1時間程度かかります。レンタカーや国内線を使って行く観光客が多いですが、グレイハウンド社 (Greyhound)の長距離バスなら片道20ドル~30ドル前後と破格の値段で利用することもできます。移動時間や運転に自信があるか、また予算を考慮してベストな移動手段を選ぶと良いでしょう。

マッカラン国際空港からストリップ、ダウンタウンへの行き方

一番多い手段はタクシー。料金は目安として、ストリップのホテルまでであれば片道US$25前後、ダウンタウンまではUS$30前後となります。空港シャトルは乗り合いとなるため宿泊ホテルへ到着するのに時間はかかってしまいますが、片道US$15前後と割安に移動することが可能です。ラスベガスで運転する予定があれば、空港でレンタカーを借りると良いでしょう。

治安

2017年10月に銃乱射事件が起きてしまったのは記憶に新しいかもしれません。また、ラスベガスが舞台となる映画で派手なアクションやトラブルが多く描かれているイメージを持つ人もいるのではないでしょうか。実際は、膨大なお金が動く大都市であるからこそ、各ホテルに監視カメラが多く設置され、警備員には軍隊出身者がいるほど厳重に注意が払われています。そのため主要ホテルが並ぶラスベガス・ストリップ通りは安心して観光できると思っていいでしょう。しかし油断は禁物です。夜に人気がない道、特に治安が悪いといわれているストリップとダウンタウンの間は歩かないようにしましょう。少しでも不安があれば、主要ホテルの玄関にタクシーが常に待機しているので、夜はタクシーで移動すると安心です。また宿泊客以外にも多くの人が出入りするホテルのロビーや併設するカジノ、ショッピングモールなどでは普段以上にスリに気をつけてください。

天気、気候の特徴

ラスベガスは砂漠地帯に広がる街のため、夏は猛暑ですが、そのほかの季節は湿度も低く過ごしやすい気候です。夏は雷雨が発生することもありますが、年間でも300日以上は晴れる傾向にあります。冬は13℃程度と、意外にも寒くなり乾燥しているため、昼夜の寒暖差が激しいのも特徴です。2019年の平均気温のデータは下記となっています。

■平均気温

春(4月):平均気温 21℃、最高気温 27℃、最低気温 15℃

夏(7月):平均気温 34℃、最高気温 40℃、最低気温 28℃

秋(10月):平均気温 19℃、最高気温 25℃、最低気温 12℃

冬(1月):平均気温 10℃、最高気温 14℃、最低気温 5℃

おすすめの服装

ラスベガスは3,000室を超える広大なホテルが多いとされ、宿泊ホテルから大通りに出るまで10分ほどかかることもしばしばあります。各施設もとにかく広いですが、基本的には歩いて観光することになるため、歩きやすい靴を用意しておくと安心です。夏の猛暑であっても屋内は冷房がかなり強く効いているため、特にショーを鑑賞するときなどは夏でも上着を持ち歩くなど、脱ぎ着できる服装で対応しましょう。冬は寒いので厚手のジャケットが必須です。さらに暑さ対策としてサングラスや帽子、乾燥を防ぐために水を持ち歩いてこまめに水分補給ができるようにしておくのがよいでしょう。

ラスベガス観光の見どころ

人気の観光スポット

楽しみ方が多様な大都市ラスベガス。観光スポットやショー、ショッピングなど目的に合わせて気になるものをチェックしてみてください。

■ハイ・ローラー

高さ168cmの観覧車はなんと世界最大の高さ。(2020年4月22日時点)ラスベガスの町並みを眺めながら30分かけて一周します。砂漠の風景や山並みまで一望できる日中もきれいですが、人気があるのはやはりイルミネーションと夜景が美しい夜。時間が合えばゴンドラからベラッジオの噴水ショーを見ることもできます。1つのゴンドラには最大40人まで乗ることができ、飲み放題のチケットを購入すればバーが付いているゴンドラへ案内されます。ソフトドリンクはもちろんアルコールを注文することもできるので、ラスベガスの美しい景色を見ながらいかがでしょうか。

■フリーモントストリートエクスペリエンス

有名なホテルが集まるストリップに観光客は集中していますが、実はダウンタウンも負けていません。「フリーモントストリートエクスペリエンス」はダウンタウンのおすすめスポットで、450mに渡るアーチ型のアーケードの天井がLEDで覆われており、その電球の数は1250万ほど。約10分間のLEDショーは無料で見ることができ、日没後1時間おきに深夜まで行われます。さらにここではスロットジラ (SlotZilla)と呼ばれる、ストットマシンを模型とした建物からジップラインができるアトラクションが大人気。23m(Zipline)と 35m(Zoomline)の2種類の高さから選ぶことができ、Zoomlineではスーパーマンの体勢で上空を飛ぶようにジップラインができます。

おすすめのショー&イベント

最高峰のパフォーマンスが集結するラスベガス。華やかなダンスパフォーマンス、マジックなどさまざまなショーを楽しめます。常設のイベント、ショーもおさえておきましょう。

■有名アーティストの常設公演

ラスベガスでは、時期によって世界的に有名なアーティストが定期的にコンサートを行っています。2019年はレディ・ガガ、エアロスミス、ブルーノ・マーズなどが公演を行いました。好きな有名アーティストがいる場合は、ぜひ公演日程にあわせて旅行を計画してみてはいかがでしょうか。

■ナイトクラブ 

「眠らない街」ともいわれるラスベガス。深夜までカジノやショーなどのエンターテイメントがたくさんありますが、ラスベガスのナイトクラブはカルヴィン・ハリスやゼッド、スティーブ・アオキなどのトップクラスのDJが来ることで非常に人気です。中でも4,400名の収容が可能な「オムニア・ナイトクラブ(Omnia Nightclub)」「Hakkasan Las Vegas (ハッカサン・ラスベガス)」は行列ができるほど。クラブに行く場合はドレスコードが厳しく定められていることが多いため、事前にチェックしてから行きましょう。

1人でも楽しめるスポット

「ザ・ラスベガス」のにぎやかな雰囲気を1人でも楽しむことができるスポットを紹介します。

■カジノ

ラスベガスに来たら一度は挑戦してみたいカジノ。ストリップにある主要ホテルであれば、ロビーを通り過ぎるとほとんどがカジノエリアになっており、エリアは大きく分けてスロットマシンのエリアテーブルゲームのエリアに分かれています。

スロットマシンは一回25セントから1ドルと少ない掛け金から始めることができ、ボタンを押すだけなので初心者でも簡単にチャレンジできます。プレイ終了と同時にバウチャー(レシート)が機械から出てくるので、レシートをATMのような専用の機械に挿入して現金へ引き換えましょう。テーブルゲームでは、使う分のお金をテーブルにいるディーラーと交換してもらい、最後に儲かった分のチップを専用の窓口で現金に引き換えてもらいます。特に人気のテーブルゲームはブラックジャック、ルーレット、ポーカーなどです。

<カジノで知っておきたいこと>

・ギャンブルと飲酒は21歳からと法律で定められています。またカジノ内での写真撮影は禁止されているので注意しましょう。

・プレイ中にウェイトレスが無料でカクテルをサービスしてくれます。ドリンクが来たら、チップ (US$1~2程度)を渡しましょう。ただ、無料だからとつい飲み過ぎて気づいたらお金がなくなってしまった!なんてことにならないよう、気をつけてください。

・カジノでテーブルゲームをして儲かった場合は、終了後にディーラーにチップを渡しましょう。チップは儲かったカジノコインの中から1割程度が目安です。

・テーブルゲームは最低掛け金がホテルによって異なり、一流ホテルは高めに設定されていることもあります。初心者であれば最低掛け金が低いところを見つけて挑戦してみることをおすすめします。

■アウトレット 

お気に入りの海外ブランドも、アウトレットに行くとさらにお手頃価格で手に入るかもしれません。ストリップの北に位置するダウンタウン側には「ラスベガス・ノース・プレミアムアウトレット」があり、南の空港側には「ラスベガス・サウス・プレミアムアウトレット」があります。ノースはアウトドアで175店舗、サウスはインドアで140店舗。どちらかといえばノースの方が規模が大きく、ストリップからのアクセスも良いといえます。どちらもアウトレットで人気の高いコーチ【COACH】やギャップ【GAP】、マイケル・コース【MICHAEL KORS】、ナイキ【Nike】、ラルフ・ローレン【Ralph Lauren】などのブランドが揃っていますが、片方にしかないブランドもあるため、事前に公式サイトをチェックしておくのがおすすめです。

ノース・プレミアムアウトレット

Welcome To Las Vegas North Premium Outlets® - A Shopping Center In Las Vegas, NV - A Simon Property

サウス・プレミアムアウトレット

Welcome To Las Vegas South Premium Outlets® - A Shopping Center In Las Vegas, NV - A Simon Property

ラスベガスのおすすめホテル

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巨大でユニークなカジノホテルが立ち並ぶラスベガスは「ホテルが主役のリゾート」と言っても過言ではありません。エッフェル塔が目印の「パリス・ラスベガス(Paris Las Vegas)」、自由の女神とジェットコースターがある「ニューヨーク・ニューヨーク(New York New York)」、火山噴火ショーで有名な「ミラージュ(Mirage)」など、ラスベガスへ行けば主要ホテルは大体覚えられてしまうほどそれぞれインパクトがあり、滞在中でも「次はあのホテルに泊まってみたい」と思ってしまう旅行客も多いのではないでしょうか。ここでは一度は宿泊したいおすすめホテルを紹介します。

噴水ショーが名物!ベラージオ(Bellagio)

世界的にも有名なホテルのため、一度は宿泊してみたいと思う人も多いのではないでしょうか。なんといっても名物の噴水ショー 「Fountains of Belaggio」はラスベガスを代表する無料アトラクションとして絶対に立ち寄りたい場所。映画『オーシャンズ11』など、ラスベガスが舞台になった映画では必ずと言っていいほど登場します。噴射口は1,000を超え、最大高さ140mまであがる噴水はダイナミックで見ごたえ十分です。基本的に毎日午後から30分ごとに行われますが、毎回曲が入れ替わり、夜はまたライトアップされて午後とは違う景色が楽しめるので、できれば複数回見てみることをおすすめします。

<噴水ショーの営業時間>

月曜日~金曜日:15時~19時まで30分ごと、19時から24時まで15分ごと

土曜日と祝日:12時~30分ごと。19時から24時まで15分ごと

日曜日:11時~14時30分まで15分ごと。14時30分~19時まで30分ごと。19時から24時まで15分ごと

※イベントなどにより急遽中止、変更となる場合があります。

テーマは水の都ベネチア。ベネチアン&パラッツォ (The Venetian)

ベネチアン本館、ベネチアタワー、別館パラッツォを含むと部屋数は7,000室を超える超巨大リゾートホテル。イタリアの水の都ベネチアをテーマとし、全室スイートルームの客室もゴージャス感満載です。ホテルの2階にはなんと本物のベネチアのように運河が作られており、運河を挟むようにしてフードコートやショッピングモール「グランド・キャナル・ショップス」があります。ショッピングモールは高級ブランドを含め200以上もの店舗が並び、天井は青空のデザイン、屋内であるにも関わらず開放感あふれる作りになっています。もちろん運河では生歌を聞きながらゴンドラに乗ることも可能です。宿泊はしなくても、ベネチアの雰囲気が味わえるショッピングモールにぜひ足を運んでみてください。

プールやカジノが楽しめる!ルクソール(Luxor Hotel & Casino)

ストリップの南側に行くと目に飛び込んでくる巨大な黒いピラミッドとスフィンクス。まるで本物のエジプトのような空間で、外観から圧倒されます。ホテル内には神殿やファラオの像のレプリカもあり、ピラミッドの形に沿って客室が斜めに並んでいます。プールもラスベガスのホテルの中では最大級の大きさを誇り、総面積は19,000ft²。太陽の光が降り注ぐ中で、ピラミッドの麓にプールが広がる壮大な景色は他ではなかなか見ることができません。

ラスベガスのおすすめレストラン

ル・ビレッジ・ビュッフェ(Le Village Buffet)

意外と歩くことが多いラスベガス。お腹が空いたらぜひビュッフェ(食べ放題)を試してみてはいかがでしょうか。おすすめの「ル・ビレッジ・ビュッフェ」は、マッカラン国際空港から車で10分ほど、ラスベガス・ストリップエリアに位置する人気のカジノホテル「パリス・ラスベガス」にあるビュッフェレストランです。フランス料理をメインとしたラインナップで、デザートも充実しています。

このほか、宿泊客以外も利用できるシーザーズパレスホテルの「バッカナルビュッフェ(Bacchanal Buffet)」や、ベラッジオの「ビュッフェ(The Buffet)」もおさえておきたいところ。滞在ホテル以外に気になるホテルがあったら、ぜひ立ち寄ってみてください。

ピカソ(Picasso)

ミシュラン2つ星、AAAファイブ・ダイヤモンド・アワードの受賞歴がある一流レストラン。その名の通り、店内に本物のピカソの絵やコレクションが十数点飾られています。パティオ席では迫力満点の「ベラッジオ」噴水ショーとトップクラスの食事を楽しむことができます。パティオ席は数に限りがあるため注意してください。

コース料理のみで、シェフであるジュリアン・セラーノの故郷スペインとフランスの郷土料理からインスパイアされたメニューとなっています。さらにワインセラーには1,500本のセレクションも。せっかくのラスベガス旅行、リッチな気分を味わえる特別な日のディナーにもおすすめです。

ゴードン・ラムゼイ・ヘルズ・キッチン(Gordon Ramsay Hell’s Kitchen)

毒舌キャラで人気のある有名セレブシェフ、ゴードン・ラムゼイが手掛けるレストラン。彼の料理対決番組の1つである『ヘルズキッチン(Hell’s Kitchen)』がテーマとなっており、赤と青の背景と店内からも見える調理風景は、まるで番組スタジオにいるかのような雰囲気です。ヘルズキッチンで登場したメニューもあり、もちろん味も格別。シーザーズパレスのローマ広場にあるので、窓からはローマ広場の噴水も眺めることができます。ゴードン・ラムゼイは他にもハンバーガーやステーキレストランなど、ラスベガスに計5つのレストランをオープンしているので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

ラスベガス旅行でおすすめのショッピングスポット&お土産

オーガニック・スーパーマーケット

「ホールフーズ・マーケット(Whole Foods Market)」と「トレーダージョーズ(Trader Joe’s)」はローカルにも大人気のオーガニック・スーパーマーケットです。おしゃれなパッケージはもちろん、健康的でかつ美味しいクッキーやチップスは特にお土産としても人気。他にもハーブソルトやパンケーキミックス、ビールなど、帰国してからも使える食料品もたくさん揃っています。トレーダージョーズの限定エコバックは日本でも持ち歩く人を見かけるほど人気のため、ぜひ購入しておきたいアイテムです。

現地で買いたいおすすめのお土産

■カジノグッズ

ラスベガスといえばカジノ。空港やホテルのギフトショップでは、実際のカジノで使われるトランプやコインのレプリカのマグネット、キーホルダーなどが売られています。もちろんお土産にも、自分向けの思い出の品として買ってもよし。コイン型のチョコレートは、種類によっては箱がスロットマシンのようになっていたりとラスベガスらしい仕様もあり、ばらまき土産にも最適です。

■エセル・エム・チョコレート

Ethel M Chocolatesは、知る人ぞ知るラスベガス発の有名なチョコレートブランド。ラスベガスの隣町・ヘンダーソンに工場があり、保存料を使わないなど品質にこだわっていて、上品で高級感があります。ラスベガスをモチーフにデザインされた箱も人気で、ばらまき土産に最適なチョコレートバーもあり、少し特別なお土産を考えている人にはおすすめです。ラスベガスではストリップ北側のダウンタウンと、南側でホールフーズ・マーケットもあるタウンスクエアに店舗がありますが、滞在中時間がなければマッカラン国際空港にも店舗があるため、最後に立ち寄ってみてもいいかもしれません。

ラスベガス観光は現地オプショナルツアーで効率よく!

ラスベガスの主な観光地はストリップに集結しているものの、全て歩いて回ることはなかなか難しいものです。ツアーに参加すればスムーズに観光を満喫できるほか、カジノレッスンや、穴場スポットまでガイドが教えてくれるプランもあります。ハイ・ローラーのチケット予約も豊富にあり、事前に予約すれば安心です。グランドキャニオンやフーバーダムなど、自力で移動するのが難しい郊外の観光スポットにも行きたい方は、ツアーを使えば効率よく観光できます。ぜひチェックしてみてください。

※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。

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