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シンガポール・マーライオンの観光情報|写真スポット&人気のお土産も紹介!

シンガポールのシンボルであり、人気観光スポットであるマーライオン。口から水を発射している姿が印象的ですが、なぜマーライオンはシンガポールの象徴なのでしょうか。この記事では、マーライオン像がある撮影スポットや周辺のホテル、お土産などを紹介します。シンガポール旅行の前に予習しておきましょう!

2020/06/06

マーライオンの基本情報

マーライオン像自体は知っているけど、何かわからないという方に歴史や名前の由来、造られた理由を説明します。

マーライオンは英語表記で「Merlion」です。Merの名前の由来は諸説ありますが、英語の人魚を表すマーメイド【Mermaid】もしくはフランス語で海を意味するMerであるといわれています。Lionはもちろん動物のライオンです。名前の通り、見た目も頭部がライオン、下部が魚(海)のデザインになっているので納得ですね。ちなみにマーライオンは世界的にもとても有名ですが、残念ながら世界遺産には登録されていません。

シンガポールの伝説

それははるか昔、11世紀ごろの話。マレーシアの王族が新しい国を作るべく、対岸の大地を目指して航海に出発しました。しかし海の旅は厳しく、大荒れの中王子自身の王冠を海に投げ入れたところ、なんと嵐が静まりました。その後目的地に到着すると、王子の目の前にライオンが現れ、その地を治めることを許されたという伝説があります。

その地というのが現在のシンガポールです。サンスクリット語(かつて南アジアや東南アジアで使われていた古代語)でライオンを表す、シンガ【Singa(Shimha)】と、町を表すプーラ【Pura】を合わせてシンガプーラ【Singapura】と名付けられたといわれています。

上半身のライオンはこのような伝説から来ていますが、下半身の魚はどこから来たのかというと、シンガポールが昔、ジャワ語で海の街という意味である古代都市テマセクと呼ばれていたことから、海を表す魚のデザインになったとのことです。

歴史

この伝説のもと、シンガポール建国から7年後の1972年9月15日に初代首相リー・クアンユーによって除幕式が行われ、シンガポールの守り神として最初のマーライオン像が設置されました。そして現在でも、シンガポールの繁栄の象徴として親しまれています。

元祖マーライオンはシンガポールの彫刻家、リム・ナンセン氏【Lim Nang Seng】によって制作されました。高さは8.6m、重さは70tと巨大です。

当時はアンダーソン橋近く、今のエスプラネード近くのシンガポール川の河口に設置されていましたが、設置後にエスプラネード橋がかかって、正面から見えなくなってしまいました。その後もトラブルは続き、1998年にはポンプの故障が起きて口から水を発射しなくなってしまいました。2002年5月8日に移設を決定し、現在のマリーナ湾に設置されました。

定期工事の時期

2009年に落雷に遭い、たてがみと左の耳、土台の一部が欠けてしまうことがありましたが、その後工事が行われ修復しています。このような修復工事に加えて、政府は定期的にメンテナンス、清掃を行っています。

掃除は約3週間~2か月弱ほど行われ、マーライオンの周りを覆うように足場が設置されるので、完全に見えなくなってしまいます。不定期なので調べるのは難しいですが、旅行前に一度確認することをおすすめします。

マーライオンが設置されている有名スポット

Photo by My bus Singapore (JTB Pte Ltd)

実はマーライオンは、有名なマリーナ湾の1体だけではありません。シンガポール観光局の公式として認められているものと、そうでない非公認のものを合わせると10体以上あるようですが、公認のマーライオンは5体~7体ある(※諸説あり)といわれています。全部のマーライオンを制覇して、それぞれ記念撮影するのもいいかもしれません。

マーライオン公園

アクセス:最寄り駅は地下鉄MRTのラッフルズ・プレイス駅【Raffles Place】

マリーナ湾に面するマーライオン公園では、遠近感を利用するトリック写真を撮る観光客があとを絶ちません。最も多くの観光客で親しまれている方法は、口から噴射されている水をあたかも自分の口でキャッチしているように見せる撮り方。SNSなどで見たことがある人も多いのではないでしょうか。他には、逆にマーライオンになりきって自分で水を吐き出しているように見せたり、マーライオンからの水を手のひらでキャッチしているように撮ったり、様々な方法で楽しむことができます。

夜にはライトアップが行われ、対岸のマリーナベイサンズと一緒に撮るとまさに「シンガポールに来た!」と感じる素敵な夜景を撮ることができます。23時には口からの水噴射が止まってしまうので時間には要注意です。

そして、マーライオン公園にはもうひとつマーライオン像があります。ミニマーライオンは言葉通り、2mと本家マーライオンより小さめで、マーライオン像のすぐ後ろにあります。小さいので写真が撮りやすく、人気があります。

マウント・フェーバー【Mount Faber】

アクセス:地下鉄MRTのハーバー・フロント駅【HarbourFront】からマウントフェーバー・ラインに乗ります。最寄り駅はマウント・フェーバー駅です。

マウント・フェーバーは、シンガポール島南部に位置する小高い山ですが、その山頂にマーライオンがいます。高さは3mとやや小さめですが、混み合っていないのでおすすめです。セントーサ島へのケーブルカー出発駅もあるマウント・フェーバーですが、セントーサ島の景色も望むことができるので天気のいい日に行くと最高の眺めを楽しめます。

シンガポール政府観光局(STB)

アクセス:最寄り駅は地下鉄MRTのオーチャード駅【Orchard】

観光庁敷地内ということでロケーションがとてもよく、見た目は少し細めでスリムなのが特徴です。他とは少し違った雰囲気のマーライオンを見ることができます。

アンモキオ

アクセス:最寄り駅はMRTのアン・モ・キオ駅【Ang Mo Kio】

シンガポール本島北部の公団住宅地であるアンモキオというところに、マーライオン像があります。沖縄のシーサーのように道路を挟んで1対で設置されています。

セントーサ島のマーライオンタワー【閉鎖】

アクセス:MRTハーバー・フロント駅からセントーサ・エクスプレスと呼ばれるモノレールに乗ります。最寄り駅はインビア駅【Imbiah】です。

シンガポール本島の南に位置するセントーサ島【Sentosa】には1996年に設置された巨大なマーライオン像がありました。残念ながら2019年10月20日に閉鎖、解体が決定してしまいました。マーライオンタワーという名称で37mという大きさ、マーライオンの開いた口から遠くを見渡せる展望台として人気がありました。夜になると目がビームのように光り、存在感を放つのが特徴です。

このように市内の至るところに点在しているマーライオンですが、ベルトラの現地オプショナルツアーを利用すれば、簡単に6つのマーライオンを制覇することができるのでおすすめです。

マーライオン周辺のおすすめホテル

マーライオンなど、「ザ・シンガポール」な景色をたっぷりと眺めたい方におすすめのホテルをいくつか紹介します。

ザ・フラートンホテル・シンガポール【The Fullerton Hotel Singapore】

元祖マーライオン像のすぐ裏手にある好立地のホテルです。MRTシティ・ホール駅から徒歩5分ほどで、中庭やゴルフコース、スパやカジノも完備しています。1928年に建てられた歴史的建造物で、老舗ホテルとしても有名です。観光地のすぐ近くでも落ち着いて滞在したい方におすすめです。

ザ・フラートン・ベイ・ホテル【The Fullerton Bay Hotel Singapore】

フラートン系列のホテルはマリーナ地区に2つあり、ここは昔の船着き場をホテルにしています。マーライオン公園まで徒歩15分の5つ星ホテルです。屋外プールや無料駐車場があり、屋上の「ランタン」というルーフトップバーからはマリーナ湾を一望できます。

マリーナベイ・サンズ【Marina Bay Sands】

3つのビルの上に巨大な船型のプールがあることで有名な、シンガポール随一の5つ星ホテル。主要観光地やマーライオンにもすぐ行ける点も魅力です。ショッピングモール、カジノなどのエンターテイメント施設が併設されているので滞在中もたっぷりと遊べます。「マーライオンスイート」という名前の部屋もあるので、シンガポール旅行の思い出にぜひ。

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コンラッド・センテニアル・シンガポール【Conrad Centennial Singapore】

マリーナベイの中心地に建つ5つ星高級ホテル。レストランの種類も豊富で、屋外プールも完備しています。MRTプロムナード駅から徒歩3分で、交通の便に困らない好立地なので歩いて観光名所に行くことができます。開放感たっぷりのエントランスロビーや、清潔感のあるラグジュアリーな客室も評判です。

比較的日本と似ていて乗りやすいといわれているタクシーでさえ、やはり海外なのでトラブルが起きてしまう可能性はあります。シンガポールの中心地に滞在して、より充実した観光にしましょう。

マーライオンのおすすめのお土産

マーライオンのグッズはやはり人気で、種類も豊富です。何を買うべきか迷う、という人のために特におすすめのお土産を紹介します。

お菓子

会社や学校などで大人数に配りたいときは、個包装されているバラマキ可能なものが最適!マーライオン型のマカダミアナッツクッキーやチョコレートは大人気のお土産です。他にも個包装ではないものの、キャンディーやグミもマーライオン型のものが売られています。かわいいもの好きの人や、お子さんにあげるお土産としてもいいのではないでしょうか。

シンガポールは蒸し暑い日が多いので、チョコレートなどの溶けやすいものはすぐに冷蔵庫に入れて保管するか、帰国前に空港で買うようにしましょう。

ぬいぐるみ

マーライオンはいろいろなデザインでぬいぐるみとして売られています。凛々しく立っているマーライオンも、ぬいぐるみになるとアニメのキャラクターのようで、ふわふわしてかわいらしくなります。カラフルなものもあるのでお子様にも人気です。大きさが心配な方はキーホルダーなど小さいサイズを選べば、スーツケースの容量も気にしなくていいのでおすすめです。

ティッシュケース

シュールでユニークなお土産として評判が高いのがマーライオンのティッシュケース。なんといっても、ライオンの口からティッシュが出るのが特徴です。シンガポールのお土産ということが一目瞭然なうえ、お部屋に飾るとポップな印象を与えてくれます。

フェイスマスク 

マーライオンの顔がプリントされているフェイスマスクは、値段も手頃でお土産にぴったり。実は日本製なので安心もできます。ランやフルーツエキスを使用しているマスクには美容液が20ml配合されているものもあり、アルコールフリーなので女性にもおすすめです。

マーライオン&シンガポール観光は現地オプショナルツアーで巡ろう!

初めてのシンガポール旅行、もしくは滞在期間が限られた旅行なら、効率よく主要スポットを回りたいですよね。ベルトラの現地オプショナルツアーなら、マーライオンを含む見どころ満載のツアーを半日で楽しめます。早朝到着なら空港送迎がつくツアーを予約して、到着日も時間を無駄にせずスムーズに観光できます。観光の順番やルートに迷っている人、シンガポール旅行を計画している人はぜひチェックしてみてください!

※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。

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