日本のように四季が存在し年間を通して過ごしやすい天候のニュージーランドには、季節によって多くの魅力で溢れています。
この記事では、春夏秋冬それぞれに焦点を当て、気候の特徴やおすすめのアクティビティなどを紹介します。
南半球に位置するため季節の移り変わりは日本と「正反対」になります。
ニュージーランドは「四季がある」という点で北半球にある日本と似ていますが、季節による気温差は日本ほど大きくありません。真冬でも氷点下にはいかないことがほとんどで、比較的温暖で過ごしやすい天候が特徴です。
前述の通り、ニュージーランドは日本と同様、四季があります。
そのため、年間を通して様々なアクティビティに参加できますが、アクティビティによって推奨される季節や時期によってクローズしている場合があるので、現地でどんな体験をしたいかによって訪れる時期を検討してみてください。
ニュージーランドのほとんどの都市で、日照時間は年間2,000時間を超えています。
また、サマータイム制度を取り入れているため、夏の間は太陽が21:30頃まで沈まないことも珍しくありません。
また、周辺の国々と比べると大気汚染が少なく、澄んだ空気中には多くの紫外線を含んでいます。日差しが降り注ぐ時間が多いのは旅行者にとても嬉しいことですが、こまめに日焼け止めクリームを塗るなど紫外線対策をしっかりしましょう。
もちろん四季折々の魅力がありますが、強いて言うなら、降水量の少ない季節を選ぶといいでしょう。ニュージーランドの降水量は1年を通して多めではありますが、北部と中央部は「夏」、南部は「冬」が比較的少なめです。「夏」は青空のもと、ビーチでくつろいだり、ハイキングなど身体を動かしながら自然を満喫できます。
また、南島での「冬」はひんやりと澄んだ空気の中満天の星空を鑑賞したり、スキーなどのウインターアクティビティを楽しんだりできます。
日中の気温は北島で19℃、南島で16℃前後です。空が晴れている時はとても陽気な雰囲気で、爽やかで心地よい風が吹くことも。しかし天候は移ろいやすく、通り雨で急に気温が下がることもあるので、雨具を持ち歩くといいです。
9月はまだ冬の名残があるので防寒具はしっかりと用意してください。
10月11月になり穏やかな天気の中でも肌寒い日があるので、薄手のダウンジャケットやフリースなど、軽くて温かいものを重ね着しておくと安心ですね。
湿度が低く、日中の気温は21℃〜24℃くらいです。雨は全体的に少なく、日照時間も長いため観光時間もより長く取れます。
日中を過ごすには半袖のTシャツと短パンで十分ですが、ニュージーランドは紫外線がとても強い(日本の約7倍)ことで知られているので、注意が必要です。外出の際は必ず日焼け止めクリーム、サングラスや帽子着用など紫外線対策をしっかりしてください。
また、南島南部は夏でも寒暖差があり、朝晩は涼しいので薄手のカーディガンなどを持参してください。
天気はおおむね安定しており、気温も17℃〜21℃くらいでとても過ごしやすいです。3月4月は寒くも暑くもない行楽に最適な気候ですが、朝晩は気温が下がるのでフリースやセーターなどを準備してください。5月以降は冬の足音が聞こえてきて段々と肌寒くなるので、防寒具をお忘れなく。
冬は平均気温が下がり、降水量も多くなる傾向ですが、寒さは日本(東京)の冬に比べて厳しくなく、場所によってはずいぶん温暖です。日中の気温は10℃〜16℃くらいと幅があります。
とは言え、雪や氷山に囲まれた地域は体感温度はより一層低くなるので、厚手のコートやマフラーなどの防寒対策が必要になります。ニュージーランドはメリノウール等も有名なので、現地で高機能のアウトドアウェアを探すのもおすすめです。
春は、植物に新しい生命が芽生え、まるで街中が呼吸しているような清々しい雰囲気の中で観光を楽しむことができます。特に、クライストチャーチのハグレーパークや隣接するクライストチャーチ植物園では月別に色鮮やかな花たちが凛と咲き誇っていきます。
滝も一層勢いを増し、「ミルフォード・サウンド」は一年の中で一番の迫力を放っています。他にも、満開の花々を巡るガーデンツアー、オークランド郊外のワイタケレ山脈のハイキングなど、見どころ満載。
観光名所やホテルも比較的空いており、旅行がしやすいシーズンではありますが、国内随一の規模を誇るアートイベント「ワールド・ウェアラブル・アート(WOW)」(ウエリントンにて9月下旬から開催)、オークランド・マラソン(10月下旬から11月上旬)の開催もあるので、ツアーや宿泊施設の空き状況は事前チェックをおすすめします。
日本の冬が夏に当たるニュージーランド。日光が降り注ぐ温かいビーチで「クリスマスシーズン」を迎えるのは、何だか不思議な感覚です。
『ナルニア国物語』のロケ地としても有名で、青空と白い浜のコントラストが美しい「カセドラル・コーブ」(北島)、モエラキボールダーズと呼ばれる大きな球状の岩が個性的で、ビーチ沿いのドライブも楽しめる「コエコヘビーチ」(南島)など、島国であるニュージーランドには、短期滞在中でも手が届くところに綺麗なビーチが沢山あります。カヤックやシュノーケルなどのマリンスポーツを楽しむも良し、爽やかな暑さの中、汗を流しながらサイクリングやマウンテンバイクを楽しむのも良しです。
人気シーズンのため航空券や宿泊施設の予約はお早めにすることをおすすめします。
夏の繁忙期を過ぎ、落ち着いた雰囲気で観光を楽しめるのが秋の季節です。
季節の移り変わりと共に、南から北にかけて木々の葉が燃えるようなオレンジや黄色に染まり始めます。
「セントラル・オタゴ」では、鮮やかな秋色に染まった雄大な山脈を、廃線となった線路跡を整備したユニークなサイクル・トレイルよりお楽しみいただけます。また、クイーンズタウンから車で約20分の所にある「アロータウン」では、長い年月をかけて大木となったプラタナスの街路樹が秋色に色付きます。周辺の山々も鮮やかな黄色に変化し、優しく街を包み込むような、19世紀のゴールドラッシュの面影を残すどこか懐かしい雰囲気に、心もゆったりと休まるでしょう。
旅行シーズンは閑散期になるので、ホテル料金等がお得になるのも嬉しいですね。
ひんやりと冷たくも気持ちいいニュージーランドの冬は、隆々とそびえ立つ山脈も雪化粧を纏い深い眠りにつきます。その中でも魅力はとどまることを知らず、ウィンタースポーツが特に盛んになります。クイーンズタウンやワナカ周辺では雪山が連なっているので、スキーやスノーボードなどの定番に加え、ヘリスキーやクロスカントリーなど様々なスポーツでスリルを味わってください。また、冬の澄んだ空気は星空鑑賞にうってつけのため、テカポ湖の満天の星空を味わいたい場合は冬に訪れるのをおすすめします。
なお、冬はラグビーのシーズンでもあります。「オールブラックス」の観戦希望の方は、チケットをお早めにお求めください。
季節によって違う表情を見せるニュージーランドの大自然やイベントは、旅行の計画中から私達をわくわくさせてくれます。国土面積こそ日本の4分の3程度ですが、その中には短期間では巡りきれないほどの素晴らしい魅力で溢れています。現地で何を体験したいかを一番に考えて、ぜひ、自分自身の「ベストシーズン」を選んでみてください。
※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。