東洋のガラパゴスと称される小笠原諸島は、東京都から約1,000km南に浮かぶ小さな島々。離れていますが実は東京都に属しています。今まで一度も大陸とつながったことがないこの島には、多くの固有種が生息し、豊かな自然の中でのんびりと生活をしています。2011年にはユネスコ世界自然遺産にも登録され、アクセスが困難な場所でありながら世界中から観光客が足を運ぶ場所となりました。今回は、日本の誇る楽園「小笠原諸島」の基本情報や見どころをたっぷりと紹介しましょう。
小笠原諸島には空港が無く、移動手段は船のみ。東京・竹芝桟橋から出航している定期船「おがさわら丸」、または不定期に運行している豪華客船クルーズが唯一の移動手段です。
海を満喫したい方は、水温も暖かく快適に海で泳げる5月～10月頃がおすすめ。冬はザトウクジラを見るのに最適な時期で、空中で高くジャンプするダイナミックな様子を見られることも。小笠原村観光局のHPで年間のシーズンカレンダーが紹介されているので、チェックしてみましょう。
小笠原諸島ではシーズンによって見られる生物や農産物が変わります。シーズン毎に楽しめるものが変わるのも小笠原の魅力です。年間を通して暖かく夏と冬の気温差が少ない小笠原。 温暖多湿な海洋性気候にも属する…
亜熱帯の気候に属する小笠原は年間を通して気温差が少なく過ごしやすい気候。夏は本州と同じ服装で過ごせます。冬も本州より暖かく、薄手の長袖1枚などで過ごせる日もありますが、朝晩の冷え込みや雨の日などに備えて、厚手の上着を用意しておくと安心です。
一般的な6日間の旅行でも10万前後かかることが多い小笠原旅行。よりお得に楽しみたい方は、乗船券と宿がセットになった「おがまるパック」がおすすめ。お得な料金設定に加え現地で利用できるクーポンも付いています。詳細は小笠原海運の公式サイトを確認しましょう。
小笠原諸島は年中日差しが強いので、日焼け止めやサングラス、帽子などを持参しましょう。船で退屈しないように、本やミュージックプレイヤーなどは必需品。船の上ではネットが繋がらないので、映画・音楽などは事前にダウンロードしておくことをおすすめします。
インターネットはPCを持ち込みすればLAN接続が可能の宿もあります。父島の小笠原村情報センターでも利用可能です。携帯は問題なく使えますが、市街地から離れると電波が繋がりにくい場合もあります。
おがさわら丸の運行は6日に1便が原則。そのため、最低でも5泊6日の旅行スケジュールが必要です。行きと帰りは船内泊になるので、実質滞在できるのは入港日と出港日の半日ずつと中2日の「合計3日間」になります。
小笠原諸島には民宿を中心にホテル、ペンション、ドミトリーと様々な宿が揃っています。自然溢れる島での滞在をより快適に過ごせるおすすめの滞在先を紹介します。
島随一の本格リゾートホテル。地元の食材を使ったホテルシェフ自慢のコース料理と、目の前に広がる美しい扇浦のビーチを心ゆくまで堪能しましょう。
港から徒歩1分、飲食店や商店街のある中心街にもすぐ近くの便利な立地にあるプチリゾート。各部屋にあるプライベートテラスからは小笠原の自然を楽しむことができます。
「自然と共用」をコンセプトに造られたアットホームなペンション。環境への取り組みにも力を入れており、自然にも優しい癒しの宿です。
海に沈んでいく美しい夕日を堪能できる人気の絶景スポット。運が良ければクジラが飛び跳ねる様子を見ることができるかも。
白い砂浜とコバルトブルーの海が美しい小笠綿諸島随一の海水浴場。星空観測の名所としても有名な海岸です。
父島の中心街・大村の商店街後方の山に建つ神社。展望台からは二見湾を見渡すことができます。
兄島瀬戸に面した美しい海岸。サンゴ礁が発達しているため、熱帯魚の種類や数も多くシュノーケリングスポットとしても有名です。
兄島瀬戸と兄島を一望できる展望台。眼下にはワシントンビーチが広がっており、深い青とエメラルドグリーンの美しい海のグラデーションを堪能できます。
東京から約1,000km離れた先に浮かぶ南国の楽園・小笠原諸島。大小30の島々からなり、全域が東京都小笠原村に属しています。世界遺産にも登録された自然豊かな島は、青く美しい海に緑豊かな森林、独自の進…
東京から1050km以上南に進んだ先に浮かぶ日本一遠い島。いまだ手つかずの美しい自然が残る母島には、この島でしか出会うことができない動植物も多く生息しています。父島からの定期便「ははじま丸」でアクセスが可能です。
父島の南西沖に浮かぶ無人島。「沈水カルスト地形」という珍しい地形が特徴で小笠原諸島の中でも有数の絶景スポットです。自然保護地区のため上陸にはガイドの同行が必須。毎年11月中旬頃から2月上旬ごろまでは入島禁止期間となります。（年末年始は入島可能の場合まります。）
小笠原諸島の中で最も美しい島とも言われている『南島』。世界的にも珍しい地形を持つ南島には、人々を魅了する綺麗なビーチや、貴重な動植物など魅力に溢れた場所です。今回は南島の魅力をたっぷりとご紹介します…
日が沈んでからも小笠原には魅力が溢れています。緑色に光るきのこ「グリーンペペ」や天然記念物にも登録されている「オガサワラオオコウモリ」など、夜の小笠原でしか出会えない動植物を観察してみませんか。
小笠原諸島への旅行で最も一般的な「6日間の旅」のモデルプランを紹介します。ぜひスケジューリングの参考にしてくださいね。
竹芝客船ターミナルでチェックインをしたら「おがさわら丸」に乗船。11:00に竹芝桟橋を出発し、片道約24時間の船旅のスタートです。出港後はデッキに出てレインボーブリッジや海ほたるなど東京湾の景色を楽しみましょう。船内には売店やレストランもあります。
11:00頃に小笠原諸島の玄関口二見港に到着。まずは『小笠原ビジターセンター』や『小笠原自然遺産センター』で世界遺産の島・小笠原の自然や歴史を学びましょう。どちらの施設も入場無料です。旅行中困ったことがあれば、観光協会の窓口がある「B-しっぷ（商工観光会館）」へ。イルカやクジラのインフォメーションデスクもあり、ツアーや観光情報を入手できますよ。
レンタカーやレンタバイク、村営バスを利用して島内散策もおすすめです。
終日遊べる3日目、4日目は小笠原諸島の自然を存分に楽しみましょう！山派の方はハイキングツアー、海派の方にはダイビングやドルフィンスイム、ホエールウォッチングツアーが人気。南島への上陸がセットになったツアーもあるのでチェックしてみましょう。母島まで足を伸ばしてみるのもおすすめです。
15:00頃発の帰り船までの時間は、スーパーやカフェが点在している大村地区でお土産探しやランチを楽しみましょう。大村海岸でのんびりと過ごすのもおすすめですよ。
出港の時間が近づくと多くの島民が見送りのために港に集まります。太鼓の演奏と共にさよならではなく「行ってらっしゃい」と見送るのが島流。船が見えなくなる最後まで手を振り続けてくれる姿は一生忘れられない思い出になるでしょう。
帰り同様に24時間の船旅です。旅の思い出を振り返ったり、途中でみえる八丈島や三宅島、東京アクアラインなどを見学したりと帰路も楽しみましょう。
サワラなど島で獲れた新鮮なお魚を醤油やみりんでヅケにした握り寿司。島の代表的な郷土料理です。ワサビの代わりにカラシをつけていただきます。
小笠原の太陽をたっぷり浴びて育ったレモン。爽やかな香りが特徴で皮が青いうちから食べることができます。島レモンのジャムやゼリーなどはお土産にもピッタリです。
小笠原で捕れた新鮮なサメを使用したハンバーガー！二見港の目の前にある「ハートロックカフェ」の名物メニューです。
海・山と魅力が溢れる小笠原諸島を効率よく楽しみたい方は現地オプショナルツアーへの参加がおすすめ。知識豊富なベテランガイドの説明も付いているので、より深く小笠原諸島の魅力を堪能できるでしょう。ベルトラでは、小笠原諸島の大自然を満喫できる現地オプショナルツアーを多数取り揃えています。ぜひチェックしてみてくださいね。
※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。
