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シンガポールフライヤーとは?巨大観覧車から望む絶景は外せないスポット

近未来的な植物園、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイや屋上に舟型インフィニティ・プールがあるマリーナベイサンズ等、目を引く観光地が多いシンガポール。シンガポールフライヤーと呼ばれる巨大観覧車もそのひとつです。2008年のオープンから現時点(2020年5月)

までアジア最大の観覧車として人気観光名所となっています。行き方や乗車プラン、周辺施設を紹介します。

2020/09/21

シンガポール・フライヤー【Singapore Flyer】とは

まずはシンガポール・フライヤーの基本情報を紹介します。アクセス方法も簡単なので気軽に観光できます。

世界最大級の観覧車

マリーナ・ベイ中心地にある観覧車です。シンガポール・フライヤーの直径150m、最高到達地点は165mにまでおよび、おおよそ42階建てに相当する高さになっています。

全面ガラス張りのゴンドラからシンガポールの街を360度見渡せるだけでなく、晴れた日にはマレーシアやインドネシアまで一望できます。

ロンドンにある観覧車、ロンドンアイとパリのエッフェル塔などに触発されたデザインは日本の建築家である黒川紀章氏とシンガポールの建築家達によって構想、設計されました。

時速は0.76kmで、1周の所要時間は約30分です。定員人数はなんと28人と、とても大きなゴンドラで空中遊覧します。実はゴンドラの数も28個になっており、広東語で「繁栄」を意味する風水に基づいています。

日中はもちろん、暗くなってから眺めるシンガポールの夜景スポットとしても人気です。シンガポール・フライヤー自体もライトアップされます。

行き方 

シンガポール・フライヤーへのアクセスは簡単です。MRTと呼ばれる電車、タクシー、宿泊先によっては徒歩で行くこともできます。

■空港からのアクセス

チャンギ国際空港からはMRTを利用すると約60分で到着します。最寄り駅はプロムナード【promenade】駅で、そこから徒歩約8分の場所にあります。

タクシーで移動する場合の値段はおよそSGD20〜SGD25で、ピーク時や深夜は大体SGD30〜SGD35です。空港のタクシー乗り場には目安となる料金表が掲げられています。所要時間は20分~30分ほどです。

■マリーナベイサンズからのアクセス

ショッピングモールを突き抜け、湾岸沿いに向かうとヘリックスブリッジという橋があります。この橋を渡った先にはシンガポール・フライヤーがすぐあります。

ベイフロントアベニューという歩道もある車道から向かうこともできます。どちらも約10分から20分ほどの所要時間です。

高温多湿のシンガポールで歩くのが少し大変だなと思う方は乗り場が入口に近いのでタクシーがおすすめです。

営業時間 

観覧車の運行時間は8:30〜22:30までとなり、最終入場は22:15です。発券カウンターの営業時間は8:00〜22:00です。

悪天候やメンテナンスで運行を中止することもあるので、事前にチェックしましょう。

また、シンガポール・フライヤーはギフトショップやレストラン、XDシアター、ミュージアム等のアトラクションも数多く併設しています。

それぞれ営業時間が異なります。詳細情報は公式サイトで確認してください。

シンガポール・フライヤーの乗車プラン&チケット料金

観覧車といっても単純に乗るだけではないシンガポール・フライヤー。様々な乗車プランと各チケット料金を紹介します。

入場の年齢制限

通常の「シンガポールフライト」と「シンガポールスリング」は入場制限なしで誰でも気軽に乗車できます。その他、「ハイティーフライト」、「スカイダイニング」プランに関しては、7歳未満の子供は、プライベートカプセル(ゴンドラ)予約でない限り、利用できません。専用カプセルはメールでのみ予約を受け付けています。

「プレミアムシャンパンフライト」の場合、17歳未満の子供はプライベートカプセルの予約が必要です。

シンガポールフライト【Singapore Flight】

定番のシンプルな乗車プランです。ゴンドラの中には「フライヤー360プラス【FLYER 360+】」と呼ばれるメディアが設置されています。30分間の空の旅でシンガポールの歴史、文化、象徴的なランドマークに関する豊富な内容を紹介し、フライト体験をより楽しませてくれます。料金は大人(13歳以上)S$33、子供(3歳~12歳)S$21、3歳未満は無料です。

シンガポールスリングフライト【Singapore Sling Flight】

シンガポール発祥の有名なカクテルの1つといえば「シンガポールスリング」。1915年に開発された本格的なレシピで作られたカクテル1杯付き、ゴンドラの中でオシャレに堪能できるプランになっています。3歳から17歳まではモクテル(ノンアルコールカクテル)を提供してくれます。その他特典として、通常より待ち時間を短く案内してくれるエクスプレス乗車やVIPルームへの優先乗車がついています。※空室状況によります。

料金は大人(13歳以上)S$69、子供(3歳~12歳)S$31です。

ハイティーフライト【Hightea Flight】

15:30開始(15:00チェックイン要)のゴンドラ内でハイティーが楽しめるプランです。3段のトレーにサンドウィッチやミニクロワッサン、マフィン、マカロン等が用意され、飲み物はジュース、コーヒー、紅茶が付いてきます。

料金は2人でS$99です。優雅なひとときを家族や友人と過ごしてみてはいかがですか?

スカイダイニング【Sky Dining】

19:30もしくは20:30よりスタート(30分前チェックイン)の4コースの西洋料理または中華料理、ベジタリアンメニューを提供してくれるコースディナーのプラン。機内ホストがしっかりとサービスを行ってくれて、広々としたカプセルでシンガポールの光り輝く夜景とともに食事を楽しめます。ロマンティックな思い出を残すのにカップルにも人気なプランです。2周1時間となります。スマートカジュアルな服装でというドレスコードが決められているので、ショートパンツ、スリッパ、ビーチサンダルは避けましょう。

料金は2人でS$328.90~です。

プレミアムシャンパンフライト【Premium Champagne Flight】

18歳から楽しめる大人のシャンパンプラン。(17歳未満は専用カプセルの予約要)

15:00、17:00、19:00、20:00、21:00から選択できます。シャンパン1杯ずつに加え、

エクスプレス乗車やチョコレートの盛り合わせの特典が付いてきます。シャンパン片手に目の前に広がる景色を一人占めしちゃいましょう。

料金は大人(18歳以上)S$79です。

チケット予約方法

予約は公式サイト及びその他チケットサイトで行うことができます。しかしながら「シンガポールフライト」は公式サイトでは事前予約できず、その他チケットサイトか現地での購入になります。

JCBカードやシンガポール航空の航空券(購入時に印刷された旅行日から1ヶ月以内)の提示で、「シンガポールフライト」、「シンガポールスリングフライト」、「プレミアムシャンパンフライト」のチケット価格の10%割引が適用されます。チケットカウンターの購入時のみ対応可能です。

F1グランプリの時期や、クリスマスイブ、クリスマス、大晦日、元日は無効になります。キャンペーンは予告なしに変更する可能性もあるので、公式サイトで確認してみてください。

待ち時間の目安&混む時期 

待ち時間の目安としては、10分~20分ほどです。夕方から夜にかけて混雑してくる傾向がありますが、平日であればそれほど並ばずに乗車できます。タイミングによっては団体客が訪れるので、多少並ぶかもしれません。

また、乗る前には手荷物検査をする必要があるのでその時間も含まれます。チケットを読み取り機に通して入場した後、空港のようにX線の手荷物セキュリティチェックを受けます。

F1グランプリシーズンやクリスマス、年末年始は比較的混み合います。その他旧正月や夏休み時期も通常よりは混み合うようです。待ち時間を気にせず、静かに乗車したいなら朝早くいくのがおすすめです。

シンガポール・フライヤー周辺の観光スポット

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シンガポール・フライヤーとセットで訪れてほしい観光スポットをまとめてみました。どれも外したくない人気観光地です。

マリーナベイサンズ

マリーナベイサンズ【Marina Bay Sands】はシンガポールを代表するリゾートホテルです。世界各国から集まるこの施設のなかにはカジノやショッピングモールなども併設されています。3つの建物の上にまたがるように巨大な船が載っているユニークなデザインがとても有名です。

マーライオン公園

上半身はライオン、下半身は魚というシンガポールのシンボル像がある公園です。マリーナ・ベイ・サンズのマリーナを挟んだ向かい側にあります。マーライオンと記念撮影をする人やマリーナベイサンズの全体を撮影する人等常に賑わっています。

ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ

マリーナ地区にある巨大植物園でこれまでの植物園とは少し違った2012年オープンの近未来型の植物園です。地中海性気候を再現した世界最大の温室、フラワードームや4Dを体験できるフローラルファンタジーというエリアなど、他にはない工夫を凝らした新しい体験ができる必見観光スポットです。

シンガポール・フライヤー付近からの直行バス

■レゴランド

マレーシアのジョホールバルという場所にあるレゴランドにシンガポール・フライヤーから直行バスで行けるとあって、気軽さから人気があります。マレーシアのレゴランドは2012年にアジア最初のレゴランドとしてオープンしました。併設されているウォーターパークは世界にも4箇所だけとあっておすすめです。直行のバスはWTSトラベルという会社が運営しています。

もちろん国境を越えるのでパスポートは忘れないように注意しましょう。

■シンガポール動物園、リバーサファリ、ナイトサファリ

シンガポール・フライヤー近くのサンテックシティから3大動物園へ「サファリゲート」と呼ばれる直行バスで向かうことができます。「オープン・ズー【Open Zoo】」を元に、動物たちを柵やコンクリートで固められた部屋を通じて展示するのではなく、川や堀等を利用し自然な状態で観察できる環境を実現した動物園です。見どころ満載のスポットで、1日中子供から大人まで楽しめる観光名所です。

シンガポール・フライヤー周辺のおすすめレストラン

シンガポール・フライヤーの周辺には人気レストランも充実。ここではぜひチェックしてほしいおすすめのレストランを紹介します。

シンガポール・フード・ストリート【Singapore food Street】

シンガポールフライヤー施設1階にあるフードコートです。シンガポールの名物料理を比較的安価に味わえると人気です。1960年代の屋台街をイメージした店内で雰囲気もばっちり。

サマー・パビリオン【Summer pavillion】

本格広東料理を提供する、口コミ評価の高いミシュラン一つ星のレストランです。ザ・リッツ・カールトン・ミレニア・シンガポール内にあります。中国出身の実力シェフであるチュン・シュー・コンにより率いられた広東料理は、素材の味を生かしながらも現代風にアレンジされた奥深さを楽しめます。

パーム・ビーチ・シーフード・レストラン【Palm Beach Seafood Restaurant】

1956年開業のシンガポールのローカルフードとして知られるチリ・クラブの有名老舗店です。大きなカニを丸ごとチリソースで炒め煮した料理で、ここで味わえるフルーティなソースが人気です。マリーナの絶景を見ながら楽しめるとあって立地も最高です。

シンガポールのおさえておきたい観光スポットはツアーで解決!

旅行するとき大変なのは異国の土地での移動方法や言語、混雑時の状況が読めない等の計画。せっかくの楽しい旅行でストレスになってしまうのは避けたいですよね。ベルトラならホテルは決まっているけれど、その他の計画が決まっていない方にはぴったりの現地オプショナルツアーを多数用意しています。シンガポール・フライヤーでのディナー事前予約も含めて、ぜひチェックしてみてください。

※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。

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