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台湾で小籠包を食べるには?食べ方や価格相場、おすすめのお店

台湾の街角でたびたび出会う飲茶。特に小籠包は一味違った本場の味が味わえるため、日本人観光客にも大人気の点心です。台湾には数えきれないほどの小籠包を扱うお店がありますが、この記事ではその中でも特におすすめのお店やおいしい食べ方を紹介します。台湾に行く際はぜひチェックしてみてください。

2020/02/14

台湾の小籠包の基礎知識

台湾のおすすめ店を紹介する前に、台湾の小籠包の特徴や、価格の相場についておさらいしましょう。小籠包に似た表記の食べ物もあるので、間違った商品を注文しないように注意してください。

小籠包(シャオロンパオ)とは?

点心の中でも人気が高く、日本でもおなじみの「小籠包」。小籠包とは薄い小麦粉の皮で豚肉などの具を包み、蒸籠(せいろ)蒸ししたものです。皮が薄いため箸でつつけば、中から肉汁たっぷりの熱いスープがジューシーにあふれ出てきます。小籠包は台湾のほか、中国や香港など中華圏で日常的に食べられており、観光客にも人気です。

台湾の小籠包の特徴、種類

台湾の小籠包は、オーソドックスな豚肉を使ったものから、スープに浸して食べるスタイルのもの、カニ味噌やヘチマ入りのものなどたくさんの種類があります。抹茶餡を使用したスイーツのような小籠包は、甘いもの好きからの支持を集めています。お店によっていろいろな工夫を凝らした小籠包が食べられるのも台湾の魅力です。はしごして「小籠包の食べ比べ」をしてみましょう。

台湾の小籠包の価格相場

台湾の小籠包は、1蒸籠で5個~10個入のことが多いといわれています。値段はお店によって異なりますが、10個で200元(約730円)というところもあれば、10個で85元(約310円)という低価格のお店もあります。エリアによって物価も異なるので、一概に平均価格を出すのは難しいですが、10個180元(約657円)前後が相場といえるでしょう。

また、街中で1個ずつ小籠包を売っているお店も見かけますが、これは日本人が想像する小籠包ではなく肉まんのような大ききのお饅頭であることが多いです。現地では小籠湯包(シャオロンタンパオ)と表記することが多く、湯包(タンパオ)と呼ばれることもあります。小籠包探しの際は、間違えないように注意しましょう。

※1元=約3.65円(2020年1月23日時点のレート)

小籠包が食べられるおすすめのお店

台湾で小籠包が食べられるおすすめ店を紹介します。定番からちょっと変わった味付けまで、台湾ではいろいろな小籠包に出会うことができます。お気に入りを見つけてください。

鼎泰豊(ディンタイフォン)

台湾で小籠包といったらここ、というくらい有名なお店です。台北市内にある本店のほか、台湾全域、さらに海外にも支店がある人気店です。このお店は世界に誇るおいしい小籠包もさることながら、接客サービスがしっかり行き届き、店内の雰囲気も抜群。1蒸籠5個入(110元)からオーダーできるので、名店の味をいろいろと試してみたいという方にもおすすめです。

鼎泰豊本店は信義エリアにあり、最寄駅はMRT「東門」駅です。徒歩3分ほどですが、待ち時間が長いので少しでもスムーズに鼎泰豊の小籠包が食べたい!という方は同じく信義エリアにあるランドマークタワー、「台北101(イーリンイー)」の地下フードコートも候補に入れておきましょう。ランチタイムを避ければ比較的早く注文できるはずです。

鼎泰豐・Din Tai Fung・ディンタイフォン・딘타이펑
鼎泰豐・Din Tai Fung・ディンタイフォン・딘타이펑

鼎泰豐 Din Tai Fung ディンタイフォン 딘타이펑 鼎泰豐 Din Tai Fung ディンタイフォン 딘타이펑

京鼎樓(ジンディンロウ)

京鼎樓は、前述の鼎泰豊出身のシェフによるお店で、観光客からも人気があります。ここの目玉商品は「烏龍茶小籠包」というオリジナルメニュー。1蒸籠10個入230元(約840円)。抹茶を練りこんだ抹茶色の生地と、烏龍茶葉を入れた具が特徴です。お茶の苦みはほとんどなく、おいしいけど変わり種のメニューということで、オーソドックスな小籠包は食べ尽くしたという人からも人気です。京鼎樓は台湾に3店舗あります。

店舗一覧|小籠包の専門店「小籠包カフェダイニング 京鼎樓」
小籠包カフェ&レストラン 恵比寿 京鼎樓

點水樓(ディエンシュイロウ)

地元台湾の人たちからも人気のお店です。オーソドックスな小籠包に加え、トリュフ味など一風変わった味付けの小籠包を楽しめます。特におすすめなのは「九層塔小籠包」という名前のメニューで、生地と具にバジルを練りこんでいます。1蒸籠5個入135元(約492円)で味わえます。バジルなどのハーブが好きな方はぜひ食べてみてください。點水樓の店舗はいくつかありますが、行きやすいのはMRT「台北アリーナ」駅から徒歩3分ほどのところにある南京店。また、MRT「忠孝復興」駅からすぐの「遠東sogo復興館」11階にある復興店では、14:30~16:30の時間限定で食べ放題も行っています。

明月湯包(ミンユエタンパオ)

明月湯包は観光客よりも地元の台湾人御用達のお店ですが、日本語のメニューもあるので安心して来店できます。地元の人たちから人気を集める理由は、肉汁がたっぷり詰まった小籠包の確かな味と、その値段。8個130元(約474円)で、安くておいしいお店として有名です。ここでは小籠包だけでなく、チャーハンや牛肉スープなど台湾の人々に馴染みのある地元料理も数多く取り扱っています。台湾の味をいろいろ食べてみたいという方には特におすすめです。

盛園絲瓜小籠湯包(センユェンスークァシャオロンタンパオ)

最寄駅のMRT「中正紀念堂」駅から徒歩10分ほどのところにあるお店です。店名に使われている「絲瓜」とはヘチマのこと。小籠包の中にヘチマやエビを一緒に入れるのは台湾ではメジャーな食べ方ですが、特にこちらのお店の小籠包は絶品と評判。ヘチマ小籠包のほかも季節ごとに変わるメニューがあり、何回訪れても新しいおいしさに出会えます。店内はカジュアルな雰囲気で、気軽に訪れることができます。価格は商品によりますが8個入りで110元~170元(約401円~620円)ほど。リーズナブルなのも嬉しいポイントです。

※料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。

小籠包のおいしい食べ方

本場で小籠包を食べるなら、マナーを守りつつ一番おいしい方法でいただきたいもの。おいしい食べ方の手順を紹介します。

台湾にはたくさんの小籠包のお店があります。何から何までお店側がやってくれるところもあれば、薬味やタレはお客さんが自らカウンターに取りに入って作るというスタイルのお店までさまざま。カジュアルテイストのお店は後者であることが多いです。注文してから料理が運ばれてくるまでの間に、タレを用意しておきましょう。

小籠包が届いたら、箸でつまんでレンゲにのせます。小籠包の皮は薄くて破れやすいので注意!頭の部分をつまむと破けにくいです。レンゲに載せたらそっと箸で穴を開けます。とたんにジュワッと肉汁があふれ出すので、このスープを先に飲んでしまいましょう。小籠包のおいしさは、薄皮の中のスープにあるといっても過言ではありません。濃厚で熱々のスープをまずは楽しみましょう。

スープを堪能したら、小籠包の載ったレンゲに千切りにした生姜をのせます。千切り生姜は小籠包と一緒に運ばれてくるか、タレと一緒に専用スペースに置いてあるお店が多いです。生姜を入れることで、濃厚な小籠包がさっぱりとした味に仕上がります。スープを飲む時点で生姜を入れたり、好みで量を調節したり、自分にとってベストな食べ方を見つけてみてください。

生姜をのせたら小籠包本体を口へ入れます。もちもちの薄皮に包まれたジューシーな肉の味が絶品!次から次へと箸がのびてしまうはず。熱いのでやけどには十分注意してくださいね。

並ばずに有名店の小籠包を食べる裏技

オリジナルメニューや特徴のある味付けなど、豊富な種類の小籠包が魅力の台湾ですが、行き方が分からない方、人気店に並ばず予約して入りたいという方も多いでしょう。そんなときに役立つのが日本で予約できるツアーサイト。事前予約や優先入場などに対応しており、時間を節約できます。予約しておけば、あとは直接現地のお店に行くだけなので、自分のペースで旅をしたい人にも向いています。ベルトラには今回紹介したお店の事前予約サービスもたくさんあるので、チェックしてみてください。

※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。

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