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台湾・淡水の見どころ|夕日が美しい「東洋のベニス」の楽しみ方

新北市の淡水(タンシュイ)は美しい夕日で知られる港町。台北市内からわずか35分ほどでアクセスできるため、台湾旅行で気軽に立ち寄れる観光地として人気です。賑やかな淡水老街(タンスェイラオチエ)がある一方、西洋建築の古城が多数残っており、不思議な異国情緒に満ちています。この記事では淡水の見どころや、夕日を楽しむためのポイントを紹介します。

2020/02/14

淡水とは?

台北を流れる淡水河の河口に広がる淡水区は、かつては「滬尾(ホオベエ)」という名前で呼ばれていました。「滬尾」には河口という意味があります。水辺から眺める夕日の美しさはまさに絶景です。

淡水ってどんなところ?

淡水は、17世紀にスペイン、オランダが相次いで領有し、さらに19世紀にはイギリス領事官が置かれるなど、古くから西洋の影響を受けてきた地域です。そのため今でも街には西洋風の古城などといった建築物が残っており、淡水ならではの異国情緒を醸し出しています。

台北からのアクセスは?

淡水人気の理由の1つが、台北からのアクセスのしやすさです。台北市内からは、MRT「台北車站」駅で乗車し、淡水信義線で終点の「淡水」駅で下車します。所要時間は35分~40分ほどで、運賃は50元(約179円)です。

MRT「淡水」駅を出たらすぐ、淡水河沿いに老街(ラオジエ)が広がります。古い街並みが残る通りには、新鮮な海鮮料理を食べられる屋台などの飲食店が立ち並びます。楽しい通りを抜ければ、紅毛城などの古城が点在するエリアに出ますよ。

淡水観光の注意点&ワンポイントアドバイス

淡水は、街が動き出す時間が少し遅いのが特徴。正午まで営業を開始していないお店もありますが、人が混み合わない朝の雰囲気を味わいながらの散歩も気持ちいいのでおすすめです。また、月曜定休のお店が多いので、月曜日を避けてスケジュールを組むのがベスト。街を散策するならレンタサイクルを利用するのもいいですが、休日は人混みで前に進むのが大変だったり、電動自転車には規制がかかったりするので注意しましょう。

淡水名物の夕日に焦点をあてて観光するなら、午後から街歩きをはじめ、夕方に夕日を見るコースがいいかもしれません。

淡水の夕日を楽しむポイント

せっかく淡水に行くなら、絶景と名高い夕日は押さえたいポイント。季節ごとにおすすめの時間帯やロケーションを紹介します。

ベストタイミングは日没から夜にかけてですが、日没時間は季節によって異なります。11月~1月の寒い時期は17時過ぎ、春にあたる2月~4月は18時前から日没がはじまります。5月~8月は18時半前後がねらい目。9月は18時過ぎ、10月は18時前が日没になります。これはだいたいの時間で、その年の気候などによっても異なるので、参考程度に覚えておくといいかもしれません。

おすすめのシーズンは、涼しく雨が少ない秋から春にかけてです。

夕日を見るおすすめスポットは、川沿いのカフェに日没時間を狙って行くか、バスもしくはフェリーで「漁人碼頭(ユィレンマートウ)」に向かうのがおすすめです。漁人碼頭は淡水河右岸の河口に位置する観光漁港。コンパクトな漁港と公園、河口に突き出た「情人橋(恋人橋の意)」と呼ばれる長い桟橋があり、夕日見学の名所になっています。地元の恋人たちにとっては定番のデートスポット。桟橋の地階には、カフェやお土産屋が並びます。さらに桟橋の先からは船が出ており、クルーズも楽しめますよ。

淡水のおすすめ観光スポット

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淡水には夕日以外にもたくさんの観光スポットがあります。その中でも特に人気の5選をまとめて見ていきましょう。

中正路(老街)

「淡水」駅から西に伸びる中正路。この通りの別名を「淡水老街」といいます。海風が心地いいストリートには淡水グルメが集結しており、魚丸湯(ユーワンタン/魚のつみれスープ)や阿給(アゲイ/春雨を油揚げに詰め込んで魚のすり身でとじ、タレをかけたもの)といった淡水の名物グルメのほか、巨大ソフトクリームや南国フルーツなどの屋台が並びます。いつ行っても縁日のような雰囲気が楽しめるため、観光客からも人気の目玉スポットです。ここでお土産を買うこともできますよ。

淡水老街

「老街」の一本隣りの河沿いの観光遊歩道は、絶好の夕陽観賞スポットであるほか、対岸の八里へ行くフェリーにもそこから乗船できます。淡水老街は重建街、中正路と清水街一帯を指している。丘の上に位置した重建街…

紅毛城(ホンマオチョン)

高台に建つ赤れんが造りの古城で、当時の台湾の人がオランダ人のことを「紅毛」と呼んでいたことからこの名称になりました。紅毛城は1629年にスペイン人が建設した城ですが、オランダ、鄭成功時代の清朝、イギリス、日本など時代とともに所有者を変えます。戦後再びイギリスが所有して以来、長らくイギリス領事館として使われていましたが、1972年にイギリスが中華人民共和国を承認したため、イギリスと台湾は断交します。1980年に台湾に返還されるまで、台湾の複雑な歴史の変遷を見守ってきたのがこの紅毛城でした。城内も見学可能で、イギリス時代を思わせるヴィクトリア朝様式の内装も見ることができます。

淡水渡船頭

「台湾のベニス」と呼ばれる淡水の中でも、特に美しい景色で知られる川沿いの遊歩道が河賓道路(ホーピンタオル―)。その河賓道路にあるのが淡水渡船頭(ダンシュイドゥチュァントウ)です。

この船着き場から対岸の八里(バーリー)へ渡し舟が運航しており、クルーズ気分を楽しむことができます。また、夕日スポットとして紹介した漁人碼頭へ向かう船も出ています。

淡水の渡し舟は、住民の交通機関として、また観光客のちょっとしたアクティビティとして、長い間この土地で愛され続けています。船の上から眺める景色は、淡水の街や陽明山、台湾海峡と一体となり迫力のあるパノラマに。さらにこの渡船頭付近も夕日を眺めるにはおすすめのエリアです。夕日と、その輝きを反射してきらきらと光る水面は忘れられない風景となるでしょう。

阿給原創店

淡水渡船頭のすぐ目の前にある人気レストラン「阿給原創店(正宗阿給老店)」。このお店では、淡水のB級グルメで観光客にも人気の小吃(軽食)である阿給(アゲイ)を楽しめます。淡水老街の屋台でもおなじみの阿給ですが、こちらのレストランはランチにおすすめ。看板料理の阿給のほか、炒麺(焼きそば)や炒米粉(ビーフン)など台湾グルメが揃っており、―皿30元(約107円)というお手頃価格です。さらにロケーションも抜群なので、気持ちのよい風に吹かれながら食事が楽しめることでも人気。ちなみに「阿給(アゲイ)」は、日本語の「油揚げ」が語源です。

阿婆鐵蛋(アーポーティエダン)

「鐵蚤」(ティエダン)の名称で親しまれている醤油煮卵の創始店です。卵を特製の醤油で煮込み、乾燥を繰り返して作られる淡水の名物で、黒卵の燻製のような見た目をしています。不思議な触感の煮卵は、噛めば噛むほど味がしみ出てきて一度食べればやみつきになると人気です。店主の楊さんが、うっかり煮込みすぎた卵がおいしかったことからこの鐵蚤の着想を得たといわれています。ニワトリの卵を使った大きめの鐵蚤と、うずらの卵を使った小さい鐵蚤があります。(どちらも100元=約357円)。

淡水の夜市に行くならツアー参加がおすすめ

台湾各地で開催される夜市ですが、ここ淡水でも楽しめます。淡水では老街の店が夜も営業しているため、夜市と同じ役割を果たしています。夕日が美しい淡水は、夜になれば素晴らしい夜景を眺められるとして、夜を楽しみに訪れる観光客も多くいます。

台北を拠点に淡水で夜市を巡るとなると帰りの時間が気になるところですが、ベルトラで紹介している現地オプショナルツアーに参加すれば、ホテルまで送り届けてくれるので安心して遊べます。淡水観光に必要な時間はだいたい半日ほどなので、午後からのツアーに参加するのがおすすめ。ぜひクルーズも合わせてお楽しみください。

※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。

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