タイといえば、熱帯のビーチや豊かな自然、古代遺跡、歴史的な寺院の仏像、仏塔などが魅力的な東南アジアの国です。静かに佇むお寺と近代的な都市空間が融合された首都バンコクをはじめ、各地でエキゾチックな雰囲気を楽しめると人気です。今回は、タイの中でも特に訪れるべきおすすめの絶景スポットを紹介します。
エメラルド色の海と白い砂浜が美しいプーケット島は、タイの美しいビーチを楽しめるスポットとして有名です。このほかにも、タイの自然が織りなす美景スポットや、まだあまり知られていない秘境は数多くあります。自然の中の絶景が楽しめる観光スポットを紹介します。
ブループールは、クラビのカオプラバンクラム自然保護区にある天然温泉です。クラビの中心街であるクラビタウンから車で1時間ほど南に向かって走ると、自然保護区に到着します。森の中を20分ほど歩くと、エメラルド色の自然の温泉が現れます。このエメラルドプールから15分ほど歩いたところにあるのが、名前のとおり青色の水が美しい「ブループール」です。森に囲まれたブループールはエメラルドプールの源泉で、吸い込まれそうなブルーの水面がとても幻想的。エメラルドプールは水着で入ることができますが、ブループールは遊泳禁止です。
「赤い蓮の海」という意味のノンハン湖は、12月から2月上旬ごろまで湖一面がピンク色の蓮の花で覆いつくされます。蓮の群生エリアまではボートに乗って近づくことが可能。花が開く時間帯の午前6時~11時ごろを目指して行けば、満開の蓮の花が朝の光を受けてキラキラ輝く、この世のものとは思えない光景に遭遇できますよ。毎年1月13日~15日には「赤い蓮の海のお祭り」が開催されています。
ピピ島はエメラルドグリーンの海が広がる「ピピ・ドン島」を中心とした6つの島の総称で、断崖絶壁とサンゴ礁に囲まれた絶景の秘境です。ピピ・ドン島は観光地として開発されているので、ホテルや飲食店が立ち並んでいますが、他の5つの島には宿泊施設がありません。中でもピピ・レイ島には、ボートでしか行けない静かで美しいビーチ「マヤベイ」があります。このビーチは『ザ・ビーチ』という映画の舞台になっていることでも有名です。静かなビーチで、美しい海と砂浜を満喫することができますよ。
※2018年6月1日より環境保護のためマヤベイは閉鎖されており、上陸することができません。訪れる際は最新情報をご確認ください。
パンガー湾に浮かぶヤオ島は、44の島からなる諸島です。一大リゾート地のプーケット島とクラビの間に位置しながら、ほとんど開発されずに豊かな自然が残っています。ヤオ島の中心となるのはヤオノイ島とヤオヤイ島の2島。島内には美しいビーチがたくさんあり、トゥクトゥク(三輪タクシー)で回ることができます。海をのぞむリゾートホテルも点在しており、島に宿泊することも可能です。
ヤオ島の住民のほとんどはイスラム教徒で、伝統文化を守りながら暮らしています。タイムスリップしたような、どこか懐かしい気持ちになれる時間を過ごせますよ。
タイには世界遺産「アユタヤ遺跡」をはじめ、アユタヤ時代に建てられた建造物がたくさんあります。バンコクを中心に、美しいお寺や仏塔、仏像、宮殿といった絶景スポットが数多くあり、絶景とともに歴史の深さも感じられます。
ワット・パクナム(ワットパクナム・パシーチャルン)は、アユタヤ時代に建立された長い歴史があるお寺です。2012年に完成した白亜の大仏塔と、神秘的なエメラルド色の天井画は、SNSなどで話題になりました。バンコクの観光スポットが集まるエリアからは離れた場所にありますが、大仏塔をはじめ、仏像や壁画など見応えのある寺院です。
カオ・サムローイ・ヨード国立公園内にある「プラヤーナコーン洞窟」内にある宮殿です。ラーマ5世がこの地を訪問したことを記念して建てられました。午前中の数十分間だけ洞窟の天井の大きな穴から陽が差し込み、日光が宮殿を包みます。その神々しい姿から、パワースポットとしても人気です。ベストタイム以外の時間帯も、神秘的な雰囲気を楽しめます。
クラビタウンから車で約20分の場所にある「ワット・タムスア」は、高台から雄大な景色を一望できるスポットです。1,200段以上の険しい階段をのぼると、山頂に巨大な黄金の仏像が鎮座しており、参拝者を静かに迎える仏像と自然とのコントラストを楽しめます。ワット・タムスアは「タイガーケイブテンプル」ともよばれ、敷地内のあちらこちらに虎の置物が置かれています。歩いているだけで虎と遊んでいるような楽しい気持ちになれるでしょう。
数多くの仏像や骨董品が展示されている博物館「エラワン・ミュージアム」は、繊細で鮮やかな装飾と、3つの頭を持つ巨大な象のオブジェが目をひくユニークな建物です。周りの庭園にはカフェやレストラン、お土産屋が並び、博物館鑑賞と合わせてティータイムやショッピングも楽しめます。
「ワット・プラケオ」は、タイで最高の格式を持つ仏教寺院です。エメラルド色に輝く翡翠(ひすい)の仏陀(ブッダ)像があることから、「エメラルド寺院」とも呼ばれています。王室を守る寺院として建立され、敷地内の黄金の仏塔には仏陀の遺骨が納められていることで有名です。エメラルド仏は季節に合わせて、年3回衣替えをします。
バンコクで一番古い寺院「ワット・ポーチャイ」には、金箔に覆われた巨大な涅槃仏(ねはんぶつ)があります。涅槃仏(ねはんぶつ)とは、釈迦が入滅する様子を仏像としてあらわしたもの。横たわるような格好をしているこの涅槃仏は、全長約46m、高さ約15mの大きさを誇ります。巨大な仏像ですが、足の裏側から撮影すると全体を収めることができます。
アユタヤ時代に建てられた「ワット・アルン」は、日が暮れるころにライトアップされ、川面に映る光景がとても美しいと評判です。夕暮れのワット・アルンは、バンコクを代表する絶景のひとつとして有名。また朝日に輝く仏塔も美しく、その風情から「暁の寺」とも呼ばれています。近隣のホテルのルーフトップバーやレストランからも眺めることができます。
タイのイベントといえば、ゾウ乗りと水上マーケットが有名ですが、ほかにも、タイ北部の古都チェンマイでも魅力的なイベントが開催されています。ここからは、多民族文化がまじりあったエキゾチックなお祭りを紹介します。
タイ全土で行われる伝統的なお祭り「ロイクラトン」は、川の精霊に感謝して灯篭(クラトン)を流す水の祭典です。バンコクやスコータイ、チェンマイのお祭りが有名で、特にチェンマイは規模が大きく、「チェンマイ・イーペン祭り」として知られています。ランタンのような形をした熱気球(天燈)を夜空に飛ばす「コムローイ祭り」も同じ時期に行われるため、両方のお祭りを目当てに訪れる人が多くいます。川に流れる灯篭と、暗い夜空に舞い上がっていくコムローイ。暖かなオレンジ色があふれるように揺れる光景はとても幻想的です。最近では、年末のカウントダウンのときにも同様のイベントが行われています。
「ソンクラーン」は4月13日~15日のタイの旧正月に行われるお祭りで、水鉄砲やバケツなどで水を掛け合います。この水かけはタイの風習で、元々は仏像や仏塔に水をかけてお清めをするほか、家族の年長者の手に水をかけることでお清めをするといった目的で行われていました。現在は、「水かけ祭り」と呼ばれるように娯楽の意味合いが強くなっており、水かけ祭りとダンス音楽をコラボレーションさせた「世界で最もズブ濡れになるフェス」も同時に開催されています。
ダムヌンサドゥアック水上マーケットは、バンコクから80kmほど離れた場所にある運河で開催される水上マーケットです。運河を行き交う小舟に新鮮なフルーツや野菜、肉、魚介類などが積まれており、売り子と交渉しながらユニークな買い物を楽しめます。文化保存と観光のために開発された水上マーケットで、日の出から14時ごろまで元気な売り声が飛び交い、活気に満ちています。
象に乗って散歩ができる「エレファント・トレッキング」では、大きな象の背中からプーケットの海や自然を楽しめます。ジャングルを散策するトレッキングコースもあり、アップダウンの激しい山道を象の背中に揺られながら進むのはスリル満点。ゾウ乗りに4輪バギーやカヌーと組み合わせた、アクティブなツアーもあります。
今回紹介したように、タイにはたくさんの絶景スポットがありますが、バンコクから離れた場所に個人で行くのはなかなか大変です。そんなときは現地オプショナルツアーを利用すれば、アクセスや営業時間を気にすることなく、効率的にタイの観光を楽しめます。ベルトラではタイの絶景を満喫できる現地オプショナルツアーを豊富に用意しているので、ぜひチェックしてみてください。
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