ベトナム戦争の現場

クチトンネル半日ツアー☆250kmに及ぶ秘密地下トンネルへ!<午前or午後/ホテルお迎え付(午前のみ)/現地ガイド(日本語可)>*無料WiFi搭載車​
★★★★☆
投稿者:MIT
参加日:2019/02/20
前日に丸一日の”メコン川クルーズ+水上人形劇ツアー”に申し込んだものの、別の組み合わせであった”メコン川クルーズ+クチトンネルツアー”にも興味があったので、妥協策としてこのクチトンネル半日ツアーにも申し込みました。当初他の外国人ツアーバスとの呉越同舟と聞いていたのですが、どういう理由か当日に迎えが来てみると、日本人のみのほぼチャーターといってもいいぐらいの専用の車でした。ガイドの方は非常に穏やかで、説明も解り易かったです。日本ではあまり知られていないかも知れませんが、クチトンネルはアメリカに対して戦力的に乏しかったベトコン兵が、知恵を絞ってゲリラとして潜んでいた戦場です。少し潜らせてもらっただけでは想像出来ませんでしたが、あの硬い地盤を手掘りで総延長250kmというのは途方も無い時間と労力とがかけられたに違いありません。追跡を逃れるための工夫や敵を陥れる為の数々の仕掛けはシンプルですが、非常に考えられたものでした。圧倒的な戦力の差を知恵で埋め合わせ、尚且つ勝利した当時のベトナム人のど根性と勇気と団結力は尊敬に値すると感じました。そして皮肉にもそのベトナム戦争のアメリカ軍の多くが我が日本から飛び立っていったという事実に、何とも言えない複雑な気持ちがしました。もし興味がおありでしたら、ホーチミン市内の戦争証跡博物館と併せてご覧になることをお勧めします。枯葉剤も含めて多くの悲劇と人々の犠牲の上に現在があるのだと実感しました。トンネルのサイズは小さく、身体の大きな欧米人には入れません。こういう時に日本人は都合がいいと思います。そして狭く暗いトンネルを体験した後のご褒美として、当時ベトコン兵が食べていたキャッサバ芋と笹の葉茶をいただきました。キャッサバ芋は日本の焼き芋の様でした。味が無いので砂糖を着けて食べましたが、なかなか美味しかったですよ。あと有料で射撃体験が出来ます。多くのアメリカ人観光客は既に本国で経験済みかと思われますが、日本の方にはレアな体験ではないでしょうか。高額ではありますし、音も衝撃も大きいですが面白かったです。ホーチミン市内から現地に向かう途中、枯葉剤の後遺症に苦しむ障害者が工芸品を製作し販売している工房に立ち寄りました。商品の金額もそこそこでしたし、ガイドさんは「買わなくてもいいですよ」と。お店の方も適度に放置してくれたので安心しました。結局出口の所で小銭を寄付してきました。これも良い体験でした。
ベトナム戦争自体は恐ろしいものだった思いますが、枯葉剤がまかれた場所も今では草木が生い茂っていて、時が流れているのを感じました。戦場跡地に行くのは少し気が重いかもしれませんが、貴重な体験となりました。ガイドのニャンさんありがとうございました。