夢が叶った!チェコで一番の思い出になりました

世界遺産チェスキークルムロフ 1日観光ツアー<貸切/日本語/プラハ発>
★★★★★
投稿者:くろねこのモモ
参加日:2019/05/04
5/4に参加してきました。ガイドのとても若いチェコの男性の方がご担当してくださいました。個人情報なのでお名前は伏せますが、お若いのに彼は常に控えめで思慮深く(全体的にすごく日本人ぽい感じでびっくり!)とても丁寧かつ詳しく説明をいただき、非常に興味深く見て回ることができました。中でも印象に残っているお話は、

・チェコに大都市が少ない歴史的理由
・城に隣接する教会の、大きなパイプオルガンを演奏する時の裏方さんの話
・紋章の構成についての解説(付け足してくこの発想は日本の紋にはない)
・城内でのタペストリーや天蓋付きベッドの実用的な意味
・貴族の長い名前の理由(生まれたばかりのヘンリー王子のお子さんも、きっとすごく名前が長くなるんでしょうね)
・第二次世界大戦中はあのゲシュタポ(!)がこの城を使っていたこと
・お城を所有した4代の貴族の話(多くが跡継ぎの男子に恵まれなかった)
・お城のクマにまつわるお話(ちなみに、今のクマの名前は何とあの「マリア・テレジア」!)

です。

自由時間も2時間近くあり、せっかくなのでお茶でなくちゃんとしたランチにして、チェコ料理をいただくことにしました。ガイドの彼のおすすめのお店でチェコ名物を堪能した後はテラスで美しい景色を眺めながら食後のコーヒーをいただき、大満足の一日となりました。

心残りは、お城のクマさんが陰に隠れていて、行きも帰りも会えなかったこと。ガイドの彼曰く「いつもとてもシャイなんです」。

ガイドの方には、本当にお世話になりました。彼にご担当いただけて大変ラッキーでした。チェコ旅行の一番の思い出になりました。どうか、くれぐれもよろしくお伝えください。ありがとうございました。

(以下は蛇足)

そもそもは、恥ずかしながら「おとぎ話を絵に描いたようなあの街でどうしてもお茶がしたい」というミーハーな動機で行ったのですが、思った以上に複雑な歴史と多くの見所を持つ場所でした。詳しくガイドをしてくれた彼のおかげで、終始興味深く見学することができました。ゴシック調、バロック調、ロココ調、その他もろもろの異なる時代の建築様式が使われているにも関わらず、つぎはぎ感は感じずに不思議と調和のとれた建築物。地震が多い故に木造建築を主とする日本、規則ただしい統一感を美しいとする日本では、こうしたものはまず存在し得ないでしょう。個々の文化それぞれが存在をきちんと主張しつつも(「メジャーな一つに協調・同化させる」のではなく)、全体として美しい一体性を実現するという、多様性を具現化したようなクルムロフ城、そしてもちろんプラハ城を前に、今回の旅では色々と考えさせられました。

島国で、良くも悪くも多様性にうとく、異文化共存よりもむしろ同調圧力が圧倒的に強い日本の我々。そしてまさにタイムリーな皇室の男子跡継ぎ問題。時代の大きな変化をこれから日本はどう乗り越えていくべきなのでしょう。チェコの歴史を知るほどに、自らの文化を深く考える旅となりました。

なお中国と韓国からはチェコへの直行便があるそうで、彼の地からの観光客は日本人のかるーく10倍以上はいました。日本人の皆さん、乗り継ぎなどものともせず、憧れの美しいチェコにどんどん行きましょう!
一番のフォトスポットから。お天気は曇り空でしたが、眺めは最高!