楽しいばかりでない韓国を知れた

南北境界線(DMZ)ツアー 板門店(パンムンジョム、JSA)+第3トンネル見学 プルコギランチ付き<火~金/1日/日本語ガイド/ソウル発>
★★★★★
投稿者:かえる
参加日:2019/07/20
リコンファームが必要とのことで前日に電話したところ、集合時間が7時50分から10時20分に変更になったことを知らされました。
あまりの変更に英語を聞き間違えたのかと思い、韓国人の友人に電話して確認してもらったところ、ツアー開始の直前に米軍から板門店訪問の時間を通知される?ようで、それに伴って大幅な変更がありうるとのことでした。
同じツアーの中にはやはり時間の変更があったことに気づかず、7時50分に集合場所に行かれた方もおられました。今後参加予定の方にはぜひお気をつけいただければと思います。

ツアー自体はとても内容が充実していました。この価格でいいのかな、と思ったほどです。
第3トンネルのモノレールはここでしか乗れない乗り物で、とても面白かったです。その先に続く北朝鮮が掘ってきた通路は、ダイナマイトの跡が残っているなど生々しかったです。トンネル内はかなりひんやりしていましたが、中腰で長い距離を歩くのでちょうど心地よかったです。トンネルの天井が低く鉄骨があたるのでヘルメットは絶対被らないと危ないと思いました。
DMZ内にはまだ地雷が埋まっているところがあり、もちろん立ち入り禁止にはなっていますがロープが張ってあるだけなので、小さな子供連れが参加できない理由もわかりました。
トラチョンマンデから北朝鮮をみたときには、とても感慨深かったです。それぞれの塔の上に立てられた韓国と北朝鮮の旗が向かい合うように風になびく景色は壮観でしたが、この2か国の背景に思いを馳せると悲しい気もしました。
板門店ではバスを乗り換え、国連軍(米軍)の案内で見学しました。建物内で北朝鮮側に少しだけ行くこともできて、とても貴重な体験でした。何回もパスポートチェックがあったり、ツアー客が亡命しないよう軍人がドアを守っていたり、カメラ撮影が厳しく制限される箇所があるなどかなり緊迫感がありましたが、見学終了後のバスの中では軍人への質問コーナーで笑いも飛び交うなど和気藹々としており不思議な感じがしました。自分が参加したときはたまたま韓国系アメリカ人の軍人さんがガイドで、とても親しみやすかったです。

ツアー全体の日本語のガイドさんは40か50代の女性でしたが、先日息子さんが入隊されたばかりとのこと。
子どもが入隊するときには涙しながら見送る母親が多いそうですが、この方は泣かなかったそうです。理由は、北朝鮮側の兵士も自分の子供と同じように誰かの息子だから。それでも話の節々から息子さんのことを心配する母親の思いが伝わってきて思わず涙してしまいました。
日本でのほほんと生きている自分には、近いと思っていたお隣の国韓国でこんな思いをしながら生きている人たちがいることも衝撃でした。
近頃もいろんなニュースが流れてきますが、平和を願わずにはいられないツアーでした。
北朝鮮側のドア この軍人さんの後ろにいくと亡命とみなされる
板門閣
国連軍のゲストの証
38度線 韓国側は砂利、北朝鮮側は砂(足跡が残るように)
手前は米軍の軍人、奥は兵役中の韓国兵
国連軍のバス
この先地雷あり