念願かなったウィーン楽友協会大ホールでの演奏会

ウィーン・モーツァルト・オーケストラ ウィーン楽友協会またはウィーン国立歌劇場<4月~10月>
★★★★★
投稿者:Kushami
参加日:2019/07/29
ウィーン楽友協会大ホールは,ウィーンフィルの黄金時代を創った偉大な指揮者ブルーノ・ワルターが戦前ウィーンフィルを指揮し,また,戦後ヨーロッパでの最後の演奏会を行った舞台であった.そのホールでの実際のオーケストラの音をいつか聴いてみたいものだ,と常々思ってきたが,なかなか機会が無く,それがやっと実現できて大変喜んでいる.「この時期のウィーンでの演奏会は観光客用のオーケストラによるもの」と何かで読んだので,ウィーン・モーツァルト・オーケストラもそういうものか・・・と思っていたが,編成はモーツァルトの演奏には十分であり,演奏は洗練された音とアンサンブルで,ハイレベルの素晴らしいオーケストラであった.演奏内容としては,交響曲40番第1楽章,アイネ・クライネ・ナハトムジークなどの管弦楽曲のほか,オペラ歌手によるコシファンテュッテ,フィガロの結婚,魔笛の2重唱やアリアも披露され,素晴らしかった.モーツァルトが活躍した街でモーツァルトの音楽の演奏を聴く気分は,日本で同じ曲を聴くのとは全く違っていた!このツァーのおかげで,特に面倒なことなく願いを実現できて大変よかった.ウィーンが初めての妻も,のっけからお気に入りの曲である「後宮よりの逃走」序曲の素晴らしい演奏で始まったので,大喜びだった.休憩時間含めて2時間の演奏会だったが,ヨハンシュトラウスの「美しく青きドナウ」,ニューイヤーコンサート恒例のラデツキー行進曲も演奏され,言うことなしの演奏会だった.ウィーンにまた来る機会があれば,このツァーにまた申し込もうと思う.