クライマックスはレ・ボー・ド・プロヴァンスの要塞。ガイドさんと互いに電話連絡先の確認を忘れずに。

ゴッホ&プロヴァンスの朝市 世界遺産ポン・デュ・ガールとアルル、レ・ボー・ド・プロヴァンス 終日ツアー<日本語or英語ガイド/アヴィニョン発>
★★★★☆
投稿者:Kaz
参加日:2019/09/11
アルルは交通の便は良いですし、ポン・デュ・ガールも近隣の都市から一日何本かバスが出ていますが、レ・ボー・ド・プロヴァンスに関しては名所であるにもかかわらず交通の便が非常に悪く、夏季に観光客向けにバスが季節運行される程度です。レンタカーを借りるにしても、レ・ボーは険しい山の頂上。フランスでの運転に慣れた人でなければ、リスクが大きい。そう考えると、ツアーに参加する方が良いと思います。当日は、まず朝9時半ころにポン・デュ・ガールに行きました。ここは昼になると大型バスツアーが次々と押し寄せて、人だらけになってしまうので、なるべく朝早く訪れると、きれいな写真を撮ることができます。滞在時間は上から写真を撮るだけなら30分で済みますが、せっかくなので橋の下の河原まで降りましょう。アルル近郊の跳ね橋は、本当に小さくて素朴な橋なので、ゴッホの絵を事前に見ておく方が楽しめます。アルルは古代劇場や競技場、教会、ゴッホゆかりの場所など、見所がとても多い街です。スケジュール表ではアルル滞在は2時間ですが、そのうち昼食に1時間を要するので、できれば3時間は滞在したいところ。ガイドさんと交渉してみて下さい。なお、アルル観光終了後、集合場所のインフォメーションセンターの裏と表で、私とガイドさんとがそれぞれ1時間待つというトラブルが発生。「ここで待ち合わせましょう」の「ここ」に対する意思疎通不足から、このようなことが生じました。なんとか途中で電話連絡がついて、ツアーを再開できました。こういうときのためにも、ツアー中はいつでもガイドと客とが電話連絡を取れるようにしておくことが大切だと思います。ともあれ、1時間遅れでツアーを再開し、最大の見どころであるレ・ボーへ。ここは山頂の要塞に登らなければわざわざ行く意味がありません。要塞に行く場合は、滞在時間は駆け足で急いでも最低1時間、できれば2時間はほしいところです。要塞そのものも素晴らしいですが、さらに要塞からはプロヴァンスの丘陵を一望でき、絶景が広がります。日本語音声ガイドも借りることができます。ゴッホが晩年を過ごしたサン・ポール・ド・モゾール修道院は、外観だけを見る客が多いとのことですが、簡素ながらとても美しい修道院であり、断然、中に入るべきだと思います。美しい建物、美しい中庭を見ていると心が安らぎますが、窓には鉄格子があり、ゴッホの遺品が数多く展示されていました。修道院のすぐそばにローマの遺跡があり、さらにプロヴァンスの険しい山々も遠方に見えます。この日のツアーは、途中でトラブルはあったにせよ、最終的には満足できました。