国慶節中の深センひとり旅

深セン新名所1日ツアー<四川料理ランチ&おやつ付き/地下鉄 or 専用車/日本語ガイド/深セン発着>
★★★★☆
投稿者:となた
参加日:2020/10/05
上海在住で仕事では何度も訪れている深センですが、観光はしたことがなかったので申込みました。
ガイドさんは50代半ばの男性の方でした。今年2月以降初めてのツアー客とのことで、参加者は私ひとりでしたが、現在は観光目的の入国が許可されていませんので参加者が居ないのは当然かもしれません。
中国国内は既に新型コロナを制御出来ていると言って良いと思いますので、感染の不安はさほどありません。ただし、各施設への入場の際の検温、身分証提示や入場人数制限などの対策は引き続き行われているため、全てが予定通りとは行きませんでした。

最初に科苑駅周辺のテンセントやアリババなどのビルがある最先端ビジネス街を訪れ、試験営業中の無人コンビニにも立ち寄りました。国慶節休み中なのでどこも閑散としていました。本来の活気ある最先端都市を見たければ平日の参加をお勧めします。
次に深セン市民センターにある博物館を見学予定でしたが、午前中の入場上限人数に達していたため、ガイドさんに午後の予約を取って頂いて、深セン展示会場近くのモールへ移動し早めの昼食をとりました。食事の内容は一人単価60〜70元と言ったところでしょうか。店の雰囲気や料理の味は良いと思いますが、男性のなかにははボリュームが足りないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
食事が終わったらモール内にある盒马スーパーマーケットを見学します。私は中国在住なので既に知っていましたが、初めての方ならそのシステムに感心されるのでは無いかと思います。
次は華強の電気街です。秋葉原や大阪の日本橋の様にジャンク品が所狭しと並んでしましたが、ガイドさんによると新型コロナのせいか以前よりは活気が薄れている様子だとおっしゃってました。とは言っても巨大電気街で日本では考えられない様な低価格で様々な電気製品を買うことができます。好きな方にはたまらないことでしょう。
その後、大份にある油絵の村へ行きました。正直私はあまり絵画に興味がなく期待していなかった場所でしたが、行ってみるととても楽しく、もう一度行きたいと思える場所でした。次回は自分で訪問して時間をかけて楽しもうと思います。素人目に見ても油絵のレベルは高く、驚くほど低価格です。思わず25元の小さな風景画を1枚購入しました。路地では村の子供が油絵の練習をしている風景も見られます。この村の主要産業の次世代の担い手を育成しているのでしょう。以前は世界中から買い付けに来て賑わっていたとのことですが、やはりここも入国制限の影響なのか、観光する身としてはちょうど良い程度の人出に留まっていました。状況が回復すれば以前の活気を取り戻すことでしょう。
次に老街に移動します。原宿や心斎橋の様な雰囲気です。若者も多く飲食店や衣料品、雑貨店がひしめき合って並んでいます。中国のKFC第1号店はここにある店舗だそうです。ガイドさんから20元を手渡され、好きなものを購入します。私は露店のタコの串焼きにしました。辛味噌ダレの様な味つけで美味しかったです。
最後に予約していた市民センターの博物館を見学して終了です。私がその足で上海に帰ることを告げると、ガイドさんがわざわざ空港行きの地下鉄ホームまで案内してくださり、そこで解散となりました。
今回のガイドさんは深センのことをとても勉強されていて、移り変わりの激しい深センの歴史から最新事情まで精通されている方でした。細かな気遣いも感じられ、おすすめのガイドさんです。
今回私が申込んだのは専用車ではなく地下鉄利用のツアーでしたが比較的早足で25000歩ほど歩きました。地下鉄の方がローカル感もあって楽しいのですが、徒歩に慣れていない方や、特にお子様連れの方には専用車ツアーを強くお勧めします。ガイドさんはお元気で最後までピンピンされていましたが、私は終盤疲れが出てしまいました。
総じて是非知り合いにもお勧めしたいと思えるツアーでした。