タイ北部に位置するチェンライには美しい寺院や山岳地帯があり、多くの観光客が訪れます。かつては王朝があった場所で、静かで荘厳な雰囲気を味わうことができる街です。「ランナー文化」と呼ばれる独特な文化も、人々を惹きつけます。
この記事では、そうした魅力あふれるチェンライの基本情報やチェンマイとの違い、チェンライのおすすめ観光スポットやホテルを紹介します。
チェンライは見どころが多く、静かなところでもあるので、ゆったりと観光したい方には特におすすめのエリアです。チェンライの基本情報やアクセスなどをチェックしていきましょう。
チェンライはタイ国内の最北端に位置しており、ミャンマーやラオスとの国境に接しています。日本からチェンライへの直行便は運行していないので、バンコクのスワンナプーム国際空港で乗り継ぐことになります。利用する航空会社によってフライト時間は異なりますが、平均で9時間ほどです。なお、日本からバンコクまでは約8時間、バンコクからチェンライの空港まで約1時間20分となります。また、プーケットからは直行便で、約2時間で移動が可能です。
チェンライに到着後の移動手段としては、バス、タクシー、レンタカーがあります。チェンライ国際空港から市街地までは約10kmで、徒歩での移動は少々難しいでしょう。空港から市内まで運行している路線バスを利用すると、費用が最も安く済みます。バスが出発したばかり、あるいは空港に到着するのが深夜になる場合は、タクシーやレンタカーを利用して行くのがおすすめです。
チェンライは標高が400m近くあるため、1日の気温差が大きい傾向にあります。1月の平均最高気温は約27℃、平均最低気温は約14℃と、1日で気温が大きく上下するのが特徴です。
また、サバンナ気候に属していて、3月~4月の暑季、5月~10月の雨季、11月~2月の乾季にはっきり分かれています。3月~4月にかけての時期は夏にあたり、平均最高気温は34℃前後まで上昇します。また雨季には激しいスコールが降ります。
公用語はタイ語ですが、チェンライで話されている言語は北タイ語です。タイ北部などの地域でよく話されている方言(ムアン語)が日常的に使われています。
タイの通貨はバーツのため、チェンライでもバーツが使われています。チェンライを訪れる前に両替しておけば、特に心配する必要はありません。
タイと日本には2時間の時差があり、日本のほうが先に進んでいます。時差ボケが起きるのは時差が5時間以上ある場合といわれているので、チェンライでは時差ボケをあまり感じることなく観光できるでしょう。
チェンライと非常によく似た名前の、タイ北部の都市にチェンマイがあります。チェンライはタイ最北の街で、ランナー王朝の最初の都になった都市です。一方のチェンマイはバンコクに次ぐ第二の都市で、美しい街並みから「北方のバラ」と称されます。13世紀にはランナー王国の首都として栄えました。
2つの都市には現在もランナー王朝が築いた寺院が多く残されています。同じ北部に位置する都市ですが、その距離は180kmほど離れていて、チェンライとチェンマイ間は車で3時間ほどかかります。
チェンライにはランナー王朝の遺跡群や寺院が点在していて、見どころ満載です。そのなかでも、特におすすめの観光スポットを紹介します。
別名「ホワイト・テンプル」と呼ばれるワット・ロンクンは文字通り真っ白な寺院で、豪華な装飾を見るために多くの観光客が訪れます。1997年にチェンライ出身の芸術家、チャルムチャイ・コーシッピパットによりデザインされた比較的新しい建物です。まだ完成はしていませんが、細かく壮大な装飾は一見の価値ありです。
エメラルド寺院という別名がありますが、外観には金の装飾が施されています。エメラルドの由来になっているのは、寺院の内部にある翡翠で作られた仏像です。この仏像は年に3回ほど、季節によって衣装を替えているので、衣替えを楽しみにする参拝客もいるようです。
なお、タイの首都バンコクにもワット・プラ・ケオという寺院がありますが、バンコクの寺院に飾られているエメラルドの仏像はもともとチェンライの寺院から移設されたものです。
THE EMERALD BUDDHA IN THE GRAND PALACE BANGKOK ITSELF IS THE MAIN ATTRACTION. Made from a solid one…
タイのビールとして有名なシンハービールを製造している会社が運営しているテーマパークで、東京ドーム約274個分という広大な敷地を活かした面白い体験ができる観光スポットです。民族衣装体験や茶摘み体験などはタイの文化を学ぶのに最適でしょう。体を動かして遊ぶ、ロッククライミングやロープのアトラクションなどもあります。園内は徒歩で移動しきれないため、トラムツアー(車両)か自転車をレンタルして移動するのがおすすめ。パーク内にはレストランが併設されていて、シンハービールの試飲ができます。
いくつもの滝があるチェンライですが、一番の人気を誇るのがクンコン滝です。この滝を見るためには最寄りの駐車場から約1.5kmのトレッキングコースを歩く必要があります。落差70mの滝は圧巻で、疲れを忘れてしまうほどの迫力です。ただ滝を眺めるだけではなく、暑い時期には滝つぼに入って遊ぶ、あるいは足だけ水に浸かって涼むのもおすすめです。
かつてチェンライ周辺のゴールデントライアングルの地域では、アヘンの原料であるケシの実の栽培が盛んに行われていました。タイ、ラオス、ミャンマーの3か国が接する山岳地帯は黄金の三角地帯と呼ばれ、アヘンの最大の生産地だったのです。こちらの博物館では、製造過程やアヘンの歴史を知ると同時に、アヘンの危険性を学ぶことができます。
チェンライの夜を楽しむのにおすすめなのがナイトバザール。ナイトマーケットと同様に民族衣装や手工芸品、雑貨やアクセサリーなどが売られています。フードコートやレストランもあるので、本場のタイ料理を楽しむことができるでしょう。大都市のナイトマーケットよりは混雑しないので、お土産も時間をかけて選べますよ。
メンラーイ王は、ランナー王朝を開いた人物です。ランナー王朝時代の首都をチェンセーンからチェンライに遷した人物で、現在もチェンライの人々に愛されています。チェンライ市街の中心部にあり、夜になると城跡内の遺跡がライトアップされるので、夜の散策がてら訪れてみてはいかがでしょうか。
真っ白なワット・ロンクンと対照的に、黒を基調とした建築物のミュージアムです。チェンライ出身の芸術家であるタワン・ダッチャニーが設立しましたが、彼は2004年に亡くなっているので未完の状態となっています。敷地内には細かな装飾が施された黒い建物がいくつも建っており、ワット・ロンクンと合わせて観光すると対照的な雰囲気を味わえるでしょう。
チェンライは近年、メコン川沿いに高級リゾートが立ち並んでおり、観光の拠点として人気を集めている地域です。ここからは、チェンライを旅行するのにおすすめのホテルを紹介します。
中心街からは少し離れた場所にあるため、静かで落ち着いた雰囲気を味わえるラグジュアリーホテル。客室はスタイリッシュでモダンなデザインの空間となっています。ホテル内にはプールがあるので、日常を忘れてゆっくりと1日を過ごしたい人にピッタリです。
Le Méridien Chiang Rai Resort, Thailand is an upscale, international hotel offering guests a unique…
ナイトバザールなどの観光スポットや空港からも近く、利便性の高いホテルです。すべての部屋にバルコニーが付いていて、チェンライの街や自然を眺められます。ホテルにはプールやフィットネスジムが完備されているほか、レンタサイクルなどのサービスも充実しています。
コック川沿いにあるため、部屋からは川を眺めることができます。部屋が広く落ち着いた雰囲気なので、旅行の疲れを癒すには最適なホテルでしょう。スパやマッサージもあるので、リラックスしながら過ごすのにおすすめです。
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ランナー王朝の伝統が残っているチェンライには、たくさんの寺院があります。美しい寺院ばかりなので、のんびりと街を散策しながらいろいろな寺院を訪れるのがおすすめの過ごし方。ベルトラでは、チェンライを効率よく巡る現地オプショナルツアーも用意しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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