ドバイを観光するうえで、主要な交通手段のひとつであるドバイメトロ。この記事では、乗車券の買い方やその料金などの基本情報から、日本とは異なるマナー事情や罰金制度についても解説しています。知らずにルール違反をしてしまうことのないよう、ぜひ参考にしてみてくださいね。
観光客の移動手段や地元の人の足として広く利用されているメトロ。完全に自動化された無人鉄道で、レッドライン【Red Line】とグリーンライン【Green Line】の2つの路線が運行しています。運転間隔は短く、待ち時間は最長でもたったの8分です。メトロだけで主要な観光地を網羅するのは難しいですが、タクシーやバスと併用すればスムーズかつリーズナブルに移動可能です。料金はゾーン制で、ゾーン内であれば同じ運賃で利用可能。運賃はノルカード【Nol Card】というプリペイドカードにチャージして支払います。
メトロ同様、ノルカードで乗車可能。料金はトラムのみの利用であれば一律Dh4(※)です。注意点としては、乗車前と降車後の2回、必ずホームの機械にカードをタッチする必要があります。これを忘れてしまうと、罰金としてDh7.5が発生するので気をつけましょう。2014年11月に開通しましたが、現在はトラムの終点駅をメトロの「モール・オブ・ジ・エミレーツ駅」につなげる延長線路を建設中です。
※Dh……ドバイの通貨「ディルハム」のことで、DhsやAEDと表記されることもあります。Dh1=28.74円です(2020年9月29日時点)。
こちらもメトロ同様、乗車にはノルカードが必要となります。車内は冷房が効いていて、清潔かつ快適です。ほぼ時刻表通りに運行していて、ドバイ市内から郊外まで網羅できるので観光におすすめです。時刻表と路線図はバスの停留所でゲットできるので、目的の観光スポットにあわせてルートを確認しましょう。
レッドラインとグリーンラインの2路線のみなので、乗り換えに戸惑うことはほぼないでしょう。レッドラインはシェイクザイード通りに並行していて、「ブルジュ・ハリファ」、「ドバイ・モール」、「ドバイ・ファウンテン」など人気の観光スポットへのアクセスに便利です。グリーンラインはデイラ地区やドバイクリークの辺りを走っています。ドバイの伝統的な雰囲気が楽しめるさまざまなスークがあるエリアなので、目当てのスークがある場合は事前に最寄り駅を確認しておきましょう。
エミレーツ航空の日本直行便が発着しているドバイ空港。ターミナル1とターミナル3の両方にドバイメトロの駅があります。
ドバイを象徴する超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」や、世界一大きなショッピングモール「ドバイ・モール」に行く場合の最寄り駅。なお最寄り駅とはいえ直結ではなく、モールまでは動く歩道を使っても10分ほど歩きます。
サフランなどの高級スパイスが買えるスパイス・スークや、金や宝石で光り輝くゴールド・スーク。ドバイ観光の見どころのひとつですよね。これらのスークはアル・ラス駅が最寄りととなります。
レッドラインとグリーンラインが乗り入れている駅は2つあります。ひとつはブルジュマン駅【Burjuman Station】で、もうひとつがユニオン駅【Union Station】。乗換駅という性質上、通勤や帰宅のラッシュ時に重なると混雑することもあります。これらの駅を利用するときは、ラッシュの時間帯に重ならないように移動したいですね。
駅の券売機またはチケットオフィスで購入可能です。使い切りカードの発行代金はDh2+初回乗車料金で、10回まで繰り返しチャージして利用できます。運賃はDh4~8.50で、利用区間によって異なります。滞在中に数回だけ乗れればいいという場合は、この使い切りレッドカードがおすすめ。1日乗車券はDh22で販売されています。約660円でメトロ、バス、トラムが1日乗り放題と考えると、かなりお得なチケットです。
チケットオフィスでのみ販売されていて、駅の券売機では買えません。カードの発行代金はDh25ですが、そのうちDh19分は運賃として利用可能。つまり実質の発行代金はDh6ということになります。運賃はDh3~7.50と、使い切りレッドカードよりやや安く設定されています。日本でいうSuicaやPasmoのようなICカードを想像するとわかりやすいですね。アブダビ行きのバスに乗る場合は、このシルバーカードの購入が必須となります。
シルバーカード同様、チケットオフィスでのみ販売されています。このカードを持っていれば、「ゴールドクラス」の座席を利用できます。運賃は通常クラスの2倍ですが、座席が独立しているうえ比較的空いているためとても快適。日本でいうグリーン車のようなものです。ちなみにゴールドカードがない場合でも、レッドチケットで2倍の料金を支払えばゴールドクラスに乗車することができます。なお通常料金でゴールドクラスに乗ってしまうと、罰金としてDh100を支払わなくてはなりません。うっかり間違えて乗らないよう、乗車前に必ず確認しましょう。
日本の電車同様、駅の券売機でチャージできます。残念がら日本語表記はありませんので、英語表記でチャージしましょう。カードを券売機の指定の位置に入れて、「CARD TOP UP」を選択。チャージしたい金額を選んだら、現金またはクレジットカードで支払いを済ませてチャージ完了です。
シルバーカードまたはゴールドカードであれば、駅のチケットオフィスの窓口で払い戻し可能です。ただし使い切りのレッドチケットは返金できません。払い戻し手数料は「Dh5または残高の2.5%」のうち高い方が適用となります。なおカード発行代金は返金されず、乗車料金としてチャージした金額のみ返金対象となります。
土曜日~水曜日は5:30~24:00頃、木曜日は5:30〜25:00、金曜日は10:00~25:00頃までの運転となります。ドバイの週末は金曜日と土曜日のため、木曜日と金曜日は遅くまでメトロが走っていて、金曜日の始発は遅めのスタートとなっています。なおラマダン期間中や年末年始は時刻表や運行間隔が変わる可能性がありますので、旅行期間が被っている場合は現地で情報をチェックしましょう。
ドバイメトロの各駅や車内にはWi-Fiが設置されています。ところがこれはいつでも誰でも使えるわけではなく、ドバイのSIMおよび電話番号を持っていないと接続できないようです。接続時にドバイの電話番号宛に送信されるPIN番号を入力する必要があるので、ドバイの電話番号を持っていない場合、調べ物は出発前にホテルで済ませておきましょう。
規定上、スーツケースは1人1個まで持ち込みOKです。車両内にスーツケースを置けるスペースがあり、旅行者に親切な設計となっています。ただしラッシュアワーはとても混雑するため、ブルジュマン駅またはユニオン駅で乗り換える場合は時間をずらした方がいいでしょう。
日本でも電車内での飲食はあまりよしとされていませんが、ドバイでは一切の飲食が禁止されています。水を飲んだりガムを噛んだりしただけでも、罰金を支払わなくてはなりません。また車内での居眠り、座席に足を乗せる行為、誤って「女性と子供専用車両」に乗ることなども罰金対象なので要注意です。
海外旅行をする場合、国によっては地下鉄の駅構内でのスリやひったくりも珍しくないため、ドバイメトロの駅や車内の雰囲気を心配する人もいるかもしれません。ドバイの場合、メトロの改札口には警察官が常駐しているので安心です。また前述のような罰金制度もあるため、車内が清潔に保たれているのも嬉しいですね。
最寄りのバニヤス・スクエア駅まで徒歩6分、レッドラインとグリーンラインが乗り入れているユニオン駅へも徒歩13分でアクセス可能な4つ星ホテルです。ロビーに日本人専用のデスクがあるため、英語が少し心配な方にも安心です。
ダマック・プロパティーズ メトロ駅から徒歩2分という絶好のロケーションにあります。お洒落なショップやレストランが多く、美しいマリーナ・ビーチが楽しめるドバイマリーナもすぐそば。ドバイならではのリゾート感を味わいたい方におすすめです。
ブルジュ・ハリファ/ドバイ・モール駅から徒歩わずか2分の好立地。高級感と洗練された都会的な雰囲気を兼ね備えた5つ星ホテルです。部屋によっては、窓からブルジュ・ハリファを眺めることもできます。
メトロ、バス、トラムと便利な公共交通機関が整っているドバイ。目的に合わせてタクシーと組み合わせれば、無駄なくスムーズに移動できそうですね。見どころの多いドバイ観光ですが、効率よく遊び尽くすならベルトラのオプショナルツアーがおすすめです。個人ではなかなか行きづらい砂漠へ行けるデザートサファリや、事前予約しておきたいブルジュ・ハリファの展望台チケットなど、魅力いっぱいのアクティビティが揃っています。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。