グアム国際空港に到着したらまず行うのが出入国の手順。この記事では、グアムでの出入国の手続きや、空港からの移動手段、ラウンジの使い方など、初めてだと何かと不安な空港事情をお伝えします。さらに、おすすめの免税店や空港からの移動に便利なツアーなど、グアムへの旅行を考えているなら絶対におさえておきたいポイントも紹介します。
まずはグアム国際空港(Guam International Airport)の場所や営業時間など、基本的な情報を紹介します。現地で現金を中心に使いたい方は両替所とATMの場所を事前に確認しておきましょう。
グアムの玄関口であるグアム国際空港はグアム唯一の国際空港で、365日、24時間営業しています。日本からの所要時間は直行便なら約3時間30分で、直行便だけでなく、北マリアナ諸島やミクロネシア連邦に行く旅行客が乗り継ぐためにも使われているので、連日空港内はにぎわっています。グアムの中心部であるタモンへのアクセスがよく、移動時間は車で15分程。滞在時間も長く取れるので、嬉しいポイントですね。
利用客の増加に伴い、1998年には3階建ての新しいターミナルビルが建設されてリニューアルオープンされました。現在は空港内にはラウンジや両替所、24時間営業のレストランや免税店などさまざまなサービスが揃っていて、コンパクトでありながら使い勝手がよいのが特徴です。
両替所は到着ロビーにあります。現金が必要な方は、到着ロビーと出発ロビーにあるATMを利用しましょう。
グアム空港のターミナル内は禁煙です。ターミナル外の灰皿が置いてある箇所やゲート9近くにあるフードコート奥の喫煙所などでは喫煙可能なので、こちらを利用しましょう。
空港では入出国の際にいくつかの手続きを行います。入国時と出国時では必要な手順が異なりますので、事前に確認しておきましょう。
グアム空港到着時には、まず入国審査を受ける必要があります。カウンターに並び、順番が来たらパスポート、帰国の航空チケット、出入国カード、税関申告書などを提示します。なお、ESTA(電子渡航認証)を事前に取得している場合は出入国カードの提示は不要です。滞在の目的や日数などを質問されるので正しく答えましょう。
入国審査が完了したら手荷物の受け取りに進みます。荷物を受け取った後は税関審査がありますので、税関申告書とパスポートを提示しましょう。
荷物の受け取りは、2階で入国審査を済ませた後、地下1階の荷物受け取り所で行います。その後、税関検査を通過したら空港内の案内に従い出口に向かいましょう。
グアム国際空港でのチェックイン(搭乗手続き)は、出発時刻の3時間前に開始します。出発ロビーはターミナル1階にあり、各航空会社のカウンターでチェックインを済ませましょう。チェックインと同時に預け荷物の手続きもします。その後はセキュリティコントロールを通過し、搭乗ゲートへ向かいます。
出国時の荷物の預け入れはチェックインと同時に行います。重すぎたり大きすぎたりすると断られてしまったり、追加料金を取られることもあるので、不安な方は事前に利用する航空会社に問い合わせておきましょう。
グアム国際空港での乗り継ぎを行う際はアメリカの入国審査を受ける必要があります。到着後に入国審査と税関審査を受けます。その後乗り継ぎデスクで手続きを行い、セキュリティチェックを受けてゲートへ進みます。
多くの国際空港では乗り継ぎと入国で分かれていますが、グアムではトランジット専用の窓口などはなく、一度到着ロビーまで出てから再度出国手続きをしなくてはいけません。そのため、グアムで乗り継ぐ場合は航空券を予約する際に余裕のあるスケジュールを組むようにしましょう。
なお、事前にESTAを取得しておくと、乗り継ぎの際に専用レーンに並べるので入国審査にかかる時間を短縮することができます。
※日本を含む「グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)」参加国は、45日以下の入国・滞在であることなどの条件は課されますが、ESTAの取得を必ずしも求められてはいません。ただし、ESTAを取得している旅行者は入国書類への記入が不要で、入国審査も簡略化されるなど、入国時の手続きがスムーズになります。
グアムには鉄道がないため、車での移動が中心になります。グアム空港からタモンやハガニアといった観光エリアへ行くにはタクシーやバス、あるいはレンタカーなどを利用するのが便利です。
空港からの移動手段の定番はタクシーです。地下1階の税関審査場の出口を出たところにタクシー乗り場があります。個人タクシーではなく大手のタクシー会社を選ぶのがおすすめ。日本語を話せるタクシー運転手だとより安心です。利用料金はメーター制ですが、チップとして運賃の15%ほどを支払うのがマナーです。
なお、グアムでタクシーを利用するときは電話などで依頼するのが一般的で、いわゆる「流し」のタクシーはあまりいません。タクシーを呼びたいときは、ターミナルの出入り口にあるタクシー会社のカウンターで手配してもらいましょう。
グアム旅行ではレンタカーが便利です。バスの待ち時間やタクシーの手配などを気にせず移動できるので、特にグループや小さな子供連れの方におすすめです。21歳以上の方で滞在期間が1カ月以内であれば、日本の運転免許証でも運転することができます。
グアムの主要レンタカー会社は、到着ロビーにカウンターを設置していて、24時間手配できます。レンタカーの料金相場は1日あたり約50ドルで、手続きが済み次第、空港からそのまま利用可能です。
ホテルやツアーの送迎バスがない方は、空港とタモン地区を結ぶシャトルバスを利用しましょう。毎日運行しており、空港から約15分でタモン地区へ行くことができます。また、タモンからショッピングモールや免税店を巡るシャトルバスなどもあるため、メインの移動手段として使うなら乗り放題のパスを購入するのがおすすめです。
空港からはホテルへの無料送迎バスやツアーに付いている送迎バスなども運行しています。空港シャトルの運行時間や間隔、バス乗り場などはそれぞれ異なるので、宿泊先のホテルや旅行会社に事前に問い合わせておくとスムーズです。
グアム国際空港にはラウンジが2つあり、高級感のある空間でフライトまでの時間をゆっくりと過ごせます。ラウンジはある一定の条件をクリアしていないと利用できないので、ご利用のカード会社や航空会社に確認しておきましょう。
こちらのラウンジでは、ハンバーガーやホットドッグといった軽食やドリンク、アルコール類を提供しているほか、シャワーブースも備えており、出発までゆったりと過ごせます。ターミナル2階にある出国審査ゲートを抜けて右側、GATE4~7付近にあります。
このラウンジには個室のファミリールームがあるので、小さなお子さまを連れた方も周囲を気にせず過ごせるところが魅力的。パンケーキやカレーなどの軽食やビスケットなどのお菓子、ドリンク、アルコール類も楽しむことができます。ターミナル2階の出国審査ゲートを抜けて左側、GATE10付近にあります。ユナイテッド航空を利用する方は、利用条件を確認してみましょう。
グアム国際空港を利用する際にぜひチェックしておきたいのが「ロッテ免税店」です。24時間365日営業しているので、いつでもショッピングを楽しむことができます。お店の入り口にある大きな水牛の置物が目印。お土産をはじめ、美容関係のグッズ、食品やタバコ、アルコール類のコーナーもあるので、買い忘れたお土産や、免税で普段は変えない高級品もここで一度に購入できますよ。
グアム国際空港は大きい空港ではありませんが、24時間営業していて常に活気のある空港です。到着時にできるだけスムーズに空港から出られるように、入国手続きや利用するサービスの場所などをチェックしておくことをおすすめします。空港内の充実した免税店や質の高いラウンジ、フードコートなどを利用して、帰国前最後の時間を満喫してくださいね。
※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。