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ハワイの世界遺産を観光しよう!アクセス方法や見どころは?

旅行をするなら、やはりその土地の世界遺産にも訪れておきたいものですよね。ハワイの有名な世界遺産といえばキラウエア火山を思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、実はハワイにはもうひとつパパハナウモクアケアという世界遺産があります。このパパハナウモクアケアは世界有数の観光地であるハワイにありながら、観光客の立ち入りが許されていない場所なのです。この記事では観光スポットとして有名なキラウエア火山に加えて、パパハナウモクアケアについても詳しく紹介します。

2020/02/21

ハワイ観光で訪れたい世界遺産:パパハナウモクアケア

パパハナウモクアケアは、世界有数の観光地であるハワイ諸島の北西に位置する広大な海洋保護区です。観光地にありながら、観光客の立ち入りが許されていません。その理由は、パパハナウモクアケアに生息するハワイモンクアザラシやアホウドリといった絶滅危惧種の動物たちや多くの固有種を守るためだからです。船舶が通過することさえ許されていないこの地には、環境を守るために暮らしている政府関係者のみが出入りしているのだとか。そんな謎を秘めた世界遺産であるパパハナウモクアケアについて詳しく紹介していきます。

概要

パパハナウモクアケアという少し風変わりなこの名称は、母なる大地の神を意味したパパハーナウモクと父なる天空の神を意味したワーケアを組み合わせて命名された名前です。この2柱の神が合体して、ハワイ諸島が生まれたという言い伝えによるものだといわれています。

パパハナウモクアケアは2010年に登録されたハワイの世界遺産であり、約1900キロメートルに及んで細長く連なっている北西ハワイ諸島とその周辺の海洋保護区を指します。約151万平方キロメートルといわれる世界最大級の広さの海洋がその対象となっています。一年を通して穏やかな気候が続き、波の影響をほとんど受けないこの地には独特の生態系ができており、アオウミガメをはじめとしたさまざまな生物の繁殖地としても有名です。

位置情報

パパハナウモクアケアは、世界有数の観光地であるハワイ諸島から北西に約250km離れたところに位置しています。

アクセス

後世に残したい貴重な自然を守るためには仕方のないことなのですが、残念ながらパパハナウモクアケアを観光で訪れることはできません。アメリカ政府が厳しく立ち入りを規制しているため、観光はもちろんのこと、船舶が通過することも許されていないのです。そのため、映像や画像でパパハナウモクアケアの美しい景観を楽しむことのみが許されています。

見どころ

ニオア島

絶滅危惧種のアホウドリの繁殖地で、カウアイ島から約240km北西に離れたところに位置しています。古代ポリネシア人が暮らしていたとされている島で、貴重な遺構(いこう)もそのまま残っている火山島です。

マクマナマナ島

ニオア島から、さらに西に離れたところにある島です。保存状態のよい遺跡も数多く残っており、古代ハワイの人たちの暮らしを垣間見ることができます。

ミッドウェイ環礁(かんしょう)

パパハナウモクアケアの中でも、2012年まで人の立ち入りが許可されていました。太平洋戦争の時代に軍事基地があり、日本とアメリカとのミッドウェイ海戦でも有名な場所です。2002年まではツアーも組まれており、2012年まではボランティアの立ち入りも許されていました。しかし、現在はそれも禁じられています。

ハワイ観光で訪れたい世界遺産:ハワイ火山国立公園

ハワイ火山国立公園はハワイ諸島の中で最も大きな島として、「ビックアイランド」と呼ばれるハワイ島の定番観光スポットです。世界中から観光客が訪れているため、ハワイ火山国立公園はハワイが世界に誇る世界遺産といってもいいでしょう。ここでは、ハワイ火山国立公園について詳しく紹介していきます。

概要

ハワイ火山国立公園には今なお活動を続けているキラウエア火山があり、その西側にはマウナ・ロア山もあります。この2つの活火山を含むおよそ324.4平方キロメートルのエリアがハワイ火山国立公園で、その大きさはハワイ島の約3%を占めているのだとか。この広大な一帯は、1987年に世界遺産として登録されました。

位置情報

ハワイ島の南東部のエリアで、活火山であるキラウエアとマウナ・ロアを有します。キラウエア火山は、北緯19度25分西経155度17分の場所に位置しています。キラウエア火山から西に約35㎞離れたところにあるのがマウナ・ロアです。

アクセス

ハワイ火山国立公園を観光するならば、ツアーかレンタカーで訪れるのが一般的なアクセス方法です。ハワイ火山国立公園周辺にはバスが通ってはいるものの、1日1往復のみとなっているのでバスを利用して観光するのはあまりおすすめできません。ハワイ島で最大の都市であるヒロからは、ハワイ・ベルト・ロード11号線を南に向かって約45分で到着します。また、ハワイ島西海岸の最大都市であるカイルア・コナからは、ハイウェイ11号線を南回りで約2時間半から3時間でアクセスすることが可能です。

見どころ

キラウエア火山

キラウエア火山の火口のひとつであるハレマウマウ火口は近年の噴火によってクレーターが広がっており、さらに迫力を増しています。ハワイに伝わる神話によると、火山の女神ペレが住むといわれている場所です。現在も続いている火山活動の中心は、火山公園内の北東に位置するプウ・オオ火口。2018年までは溶岩が流れている様子を見ることができましたが、現在は流れが止まっています。キラウエア火山は、現地オプショナルツアーを利用すると気軽に観光を楽しめるでしょう。クレーターの中や海岸線などをトレッキングできるツアー、ヘリコプターなどから火口周辺の雄大な景観を楽しめるツアーなど、さまざまなものがあるようです。アクティビティもたくさん用意されています。

ボルケーノ・ハウス

1846年に創業した歴史あるホテルです。キラウエア火口を一望できる展望台があり、この展望台は宿泊しなくても立ち寄ることができます。雨が降ると夏でも冷え込むキラウエア火山の近くにあるので、ハワイには珍しく暖炉のあるロビーがあり、冷えた身体を温めることが可能です。観光客がその特別な空間を写真に撮っている様子も、たびたび見かけられます。

Volcano Hotel Hawaii

Historic Volcano House on the rim of Kilauea caldera is the only lodging available with a view towa…

キラウエア・ビジターセンター

火山の最新情報をチェックできるビジターセンターで、ハワイ火山国立公園に行くならまず訪れておきたい場所のひとつです。ここで地図や資料などを手に入れて、観光を楽しむのがおすすめ。パネルや写真などが展示され、ギフトショップやトイレなどもあるので便利に利用できます。営業時間は通常は午前9時から午後5時までです。

サルファー・バンクス・トレイル

キラウエア・ビジターセンターのすぐ近くに入口があります。入口から500メートルほど歩くと、サルファー・バンクス・トレイルに到着します。辺りには硫黄の香りが漂っていて、独特の黄褐色の岩から水蒸気が上がっているのを見ることもできるでしょう。活火山ならではの迫力ある光景が楽しめます。

ホーレイ・パリ(崖)

崖を流れ落ちながら、固まっていった溶岩を見ることができます。晴れた日には、大地を一面に覆っている黒い溶岩が陽の光に反射して美しく光っている様子を見ることも可能です。その溶岩の川は、いまでも動いているかのような迫力をもっています。大自然の雄大さを体感できるおすすめのスポットです。

ハワイにある2つの世界遺産!豊かな自然を満喫しよう

ハワイにある世界遺産のひとつであるパパハナウモクアケアは海洋保護区になっており、観光客の立ち入りや船舶の通過が禁じられています。残念ながら観光で訪れることはできませんが、後世に残したい美しい自然を保護するためなので仕方がないことでしょう。ベルトラには立ち入り可能な世界遺産、ハワイ火山国立公園を巡るのに最適な現地オプショナルツアーを用意していますので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。

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