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屋久島のシンボル!縄文杉を目指すために欠かせない事前情報まとめ

屋久島のシンボルである縄文杉。屋久島では、樹齢千年以上の古木を屋久杉、数百年の若木を小杉と呼びます。岩川貞次氏によって発見された、推定樹齢7200年とも言われる縄文杉を目指すには、往復10時間以上の長い道のりとなります。事前の準備や下調べをしっかりして、自然のパワーを感じに行きましょう!この記事では、縄文杉トレッキングの基本情報となる、持ち物や所要時間、周辺のおすすめホテルも合わせてご紹介します。

2020/07/03

縄文杉トレッキングは初心者でも大丈夫?

体力は必須

初心者でも挑戦可能ですが、長時間の行程になるため体力は必須です。道のりの大半はトロッコ道ですが、整備されていない険しい道は体力を消費します

何歳から挑戦できる?

縄文杉トレッキングに年齢規定はありません。お子さんの体力によりますが、小学校高学年であれば問題なく挑戦できるでしょう。

また、ツアーによっては中学生以上の参加のみ、などと規定が設けられている場合もあるので確認を忘れずに。

縄文杉トレッキングでのおすすめの服装

年間の温度と気候

屋久島は月に35日雨が降ると言われるほど雨具は必須です。雨に濡れた森の景色はまた違った美しさが楽しめるので、雨だからといって落ち込む必要はありませんよ。

また、山間部の気温は、逓減率(標高100メートルで-0.6℃)で平野部の気温から考えられます。屋久島平野部の平均気温はそれぞれ、春が14.5℃~24.6℃、夏が27℃~28℃、冬は12.3℃~15℃です。

おすすめの服装

帽子(日除け、雨除けになるもの)、厚手の手袋、汚れてもよい服装(伸縮性があり、速乾性素材のものがよい)、薄手の長袖、レインウエア、靴下、登山靴が基本です。ストックもあると負担軽減になります。

春(3月、4月、5月、6月)、秋(9月、10月、11月)

フリースまたはダウンの防寒着が必要です。

夏(7月、8月)

速乾性のTシャツがよいでしょう。標高1300メートルの縄文杉あたりでは、平野部より-7.8℃ほどになります。長袖の羽織物や防寒着もあったほうが良いです。

冬(12月、1月、2月)

フリースまたはダウンの防寒着スパッツを着用すれば雨や雪の侵入を防げます。

なお、積雪期である冬の登山は、雪山の登山をマスターされた人のみに許される登山であり、夏の登山とは全くの別物です。

縄文杉トレッキングでの装備と持ち物

登山用レインウェア

山の天気は急変します。上下セパレートタイプがおすすめです。

防寒着も忘れずに。

トレッキングシューズ

たくさんの登山者が訪れる縄文杉トレッキングですが、所要時間も長く、しっかりとした装備が必要です。雨でぬかるんだ道もあるため、歩きやすい登山靴で行きましょう。

手袋

厚手の手袋を持っていきましょう。

防水リュック、ザックカバー

リュック自体に防水機能があるものがおすすめない場合は、ザックカバーをご利用ください。中身はビニール袋に入れて防水しましょう。天候が変わりやすいので、ガイドさんは始めからザックカバーをつけっぱなしにしているとか。

携帯トイレ

トイレは4箇所(荒川登山口、小杉谷バイオトイレ、大株歩道入口、高塚小屋)と、2箇所(大王杉、高塚小屋)の携帯トイレブースがあります。トイレは必ず決まった場所でしましょう。

ヘッドライト

早朝薄暗い中歩くのは危険です。山小屋での宿泊者は必須です。

日焼け止め

山での紫外線量は、平野部より高くなります

コンパス

登山道から外れると、遭難の危険性があったり、美しい自然を傷つけることにもなります。

登山地図

縄文杉へのルートは登山者も多く、難しくありませんが、遭難を避けるためにも登山地図は持参しましょう。

また、トレッキングコースが荒れていたり、利用不能になっている場合もあります。事前に観光協会などに確認しておきましょう。

お弁当

朝食と昼食の用意をしましょう。

ホテルによっては、朝食をお弁当に振り替えてくれるところもあります。事前に確認しておきましょう。

水筒も忘れずに!

行動食

疲れた時に糖分を補給できるよう、飴やチョコレートを持っていきましょう。

着替え

濡れた時用に靴下の予備を持っていきましょう。余裕があればシャツの替えもあると安心です。濡れないようにビニール袋に入れていきましょう。

装備のレンタルも可能

ツアーによっては前日までの申込みでレンタル可能な場合もあります。島内で借りる場合、特に混雑する繁忙期は慌てることの無いよう、早めに確認しておくと安心です。

縄文杉のトレッキングコースについて

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往復にかかる時間

所要時間:往復8~10時間

歩行距離:片道10.7キロ

標高:1300メートル

標高差:610メートル

半日モデルコース

屋久島の人気定番観光スポット「縄文杉」と「白谷雲水峡」2日間に分けて観光したり、避難小屋に泊まって時間をかけて観光するのが通常ですが、時間がない!という人は1日でも完結できます。以下にご紹介する半日モデルコースを参考にしてみてください。

4時頃出発!

屋久杉自然館前から出ている荒川登山バスで、荒川登山口へ。約35分です。レンタカーを使う方も、3月~11月は一般車両の乗り入れ規制があるので注意ですよ。バス券購入時に、山岳部環境保全協力金の納入にもご協力を!

トイレに行って準備を整えたらトロッコ道からトレッキングスタートです(歩行時間約11時間)。

約60分で小杉谷休憩所に到着。昭和35年に原生林伐採の基地として栄えた小杉谷集落があります。

そこから約30分歩くと、楠川分かれに到着します。

さらに約1時間10分で大株歩道入口に到着。途中で巨木の三代杉や仁王杉を見ることが出来ます

大株歩道入口から40分ほど先にあるのが、ハート型の空洞が有名なウィルソン株。ヤクスギ最大の切り株です。

50分ほど進むと大王杉が。縄文杉発見前までは最大の屋久杉と思われていた、推定樹齢3000年の杉です。

その先夫婦杉を過ぎ、標高1,280メートル、ついに縄文杉が現れます!幹は凸凹が激しく、江戸時代に伐採されなかったためここまで成長したと言われています。樹高は25.3メートル、胸高周囲はなんと16.4メートル!

縄文杉を見る時は、踏圧からの保護のため設けられた展望デッキから見ましょう。

その圧倒的存在感を感じたあとは、太鼓岩方面へ向かいます。辻峠を超え、20分ほど険しい道を進んだ後の太鼓岩からの眺めには感動します!写真もお忘れなく

太鼓岩から屋久島を一望したら、雲水峡最大の目玉「もののけの森(苔むす森)」へ向かいます。多くの屋久杉の他、数百種のシダやコケが生息する原生林は息を呑む美しさです。

七本杉、くぐり杉を通り、楠川歩道へ。

冬だとちょうど日没頃です。

さつき吊り橋を渡って18:30頃ゴールの白谷広場へ到着です!

縄文杉周辺のおすすめホテル

早朝の出発となるトレッキング。宿泊は、スタート地点となる荒川登山口に近い、安房エリアのホテルがおすすめです。ここでは安房エリアの4つの宿を紹介しました。

大浴場付きホテルもあるのでトレッキングの疲れを癒やすのもいいですね。

ホテル屋久島山荘

縄文杉登山、宮之浦岳登山口に一番近くアクセスの良い宿です。安房川に面しており、素晴らしい眺望が望めます。

また、林芙美子が代表作「浮雲」を執筆した宿としても知られています。

ホテルオーベルジュ

美味しい魚料理が自慢のホテル鹿児島からの玄関口「安房港」からは徒歩2分程、観光に便利な立地です。公式HPから予約するとお得なプランが出ていることも。

屋久島グリーンホテル

広い庭を備えたオーシャンビューのお宿大浴場と岩盤浴があり、旅の疲れもその日のうちに回復できます。朝食をお弁当に振り返られるのも、登山の日にはありがたいですね。

【公式】屋久島グリーンホテル|屋久島観光の宿泊なら

屋久島グリーンホテル公式サイトです。縄文杉の深山を背後に抱き、雄大な太平洋を望む、世界自然遺産「屋久島」、大自然の麓に佇むホテルです。オーシャンビューの眺望、屋久島の海山の幸をふんだんに使用した贅沢…

旅人の宿 まんまる

安房商店街、スーパーにも徒歩で行ける便利な立地太平洋が臨める展望風呂と、地場産品をつかった会席スタイルのお食事が楽しめます。

Guesthouse Manmaru | ようこそ、旅人の宿まんまるへ。

jp / en Welcome Dining Rooms Reservations jp en Welcome Dining Rooms Reservations jp en 太平洋を見渡す展望風呂…

屋久島、縄文杉には一度は訪れたい魅力がたくさん!

世界自然遺産にも登録されている屋久島。その中でも縄文杉は絶対訪れたい観光スポットのひとつですよね。しかし登山初心者で個人で挑戦するのはちょっと心配、という人もいるはず。そんな時はマイペースに登りながら屋久島ガイドの説明も独り占めできる貸し切りガイドツアーがおすすめ。個人は不安だけどリーズナブルに挑戦したい、という人は混載ツアーに参加するのがおすすめです。

また、縄文杉トレッキングほど本格的な登山はちょっと余裕がないかも、という人には比較的歩きやすいヤクスギランドもおすすめです。

VELTRAでは日帰りから宿泊まで、様々な屋久島トレッキングツアーを紹介しているので、屋久島へ行く際は要チェックです!

※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。

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