Photo by Shutterstock

縄文杉だけじゃない屋久島の魅力!

屋久杉などの原生林や樹齢を重ねた縄文杉など、神秘的な大自然が溢れている屋久島には、多くの観光客が魅了されてきました。世界自然遺産に登録され、トレッキングの注目を浴びることが多い屋久島ですが、昔から「海に10日、里に10日、山に10日」と言われており、屋久島の人々は海・里・山の恵みを大切にしながら貴重な自然と共存をしてきました。

まだ行ったことがない方も、リピーターの方も、せっかく屋久島に行くなら、あらゆる魅力を感じませんか。

2021/03/02

屋久島の山

Photo by Shutterstock

屋久島のトレッキングコースとは

屋久島の山のアクティビティといえば、トレッキング。縄文杉は屋久島のシンボルとも言われています。トレッキングコースは複数あり、縄文杉を目指すコース、映画「もののけ姫」のシシ神の森のモデルになったと言われている苔むすの森を通るコースなど、複数のコースがあって選び方も人によって様々。見たいポイントや、時間・距離で選ぶのも良いですが、持ち物や装備は十分に準備をする、登山道を事前に確認する、ゴミは持ち帰る、山のマナーを守るなど安全に気を付けて楽しみましょう。 各コースのポイントと魅力をご案内しますので、ルートやトレッキングツアー選びの参考になさってください。

縄文杉トレッキング

名前の通り屋久島のシンボルである縄文杉を目指す見どころがたくさんのコースです。荒川登山口から約8.5kmのトロッコ道を歩き、約2.5kmの登山道を登ります。 途中では、ウィルソン株大王杉夫婦杉などの屋久杉を見ることが出来ます。登山道は整備されており、トイレや休憩をする場所もありますが、あくまでも登山なのでしっかりとした装備が必要です。雨具や動きやすい長ズボン、おやつの持参もお忘れなく。

オプショナルツアーに参加すれば、登山ガイドの同行はもちろんのこと、宮之浦から安房地区宿泊先の送迎や装備品レンタル、お弁当の手配も可能。お子様や高齢者連れの家族旅行には、気兼ねなく参加出来る貸切プランがおすすめです。病歴や日常生活の運動量を事前に申告し、メールや電話で催行会社やガイドに服装や登山靴、不安要素の相談が出来ることもツアー参加のメリットですよ。

白谷雲水峡・太鼓岩トレッキング

白谷雲水峡は、ジブリ映画『もののけ姫』に出てくる原始の森のモデルになったと言われています。太鼓岩までの往復コースだと片道約2.5km、所要時間約5時間のコース。途中に、苔むす森(もののけの森)があり、木々や岩が苔に覆われている神秘的な雰囲気を見ることが出来ます。苔むす森で引き返す半日コースもあるので、体力や時間と相談してコースを選択しましょう。

愛子岳トレッキング

片道約4km、標高差約1,058m、中上級者向きの屋久島の中でもハードなトレッキングコースです。水場の水量が乏しいので、飲料水は十分に確保してから登りましょう。のぼりが続きますが、頂上から望む景色は絶景です。

モッチョム岳トレッキング

標高差は667mですが、登山口から万代杉までは急勾配が続くため、愛子岳同様にハードなトレッキングコースです。

蛇之口滝トレッキング

岩肌を30mすべり落ちる蛇之口滝を目指すコース。滝の迫力だけでなく、亜熱帯の植物や、地質の移り変わりを目と足で感じる事が出来ます。標高差は約410mですが、トレッキング用の装備は必要です。

宮之浦岳トレッキング

日本百名山の1つに数えられる宮之浦岳。往復10時間~11時間かかるコースは中上級者向け。頂上から見渡す屋久島の景色を楽しむためにも、山岳ガイドが同行するオプショナルツアーへの参加がおすすめです。

黒味岳トレッキング

宮之浦岳と同じ淀川登山口から淀川を通りぬけ、森や湿原を抜け、頂上からの奥岳を見渡すことが出来ます。5月中頃には、ミツバツツジやヤクシマシャクナゲ、夏の時期は、屋久島の固有種をはじめとする高山植物を頂上付近で見られますよ。

太忠岳トレッキング

ヤクスギランドから出発し、小花山から天文の森、釈迦杉を見ながら、太忠岳の山頂を目指すコース。天気が良ければ山頂から種子島が見渡せることもあります。

屋久島の海

Photo by Shutterstock

屋久島で遊べるマリンスポーツ

せっかく屋久島に宿泊するなら山だけでなく海も楽しみたいところ。 屋久島には黒潮(暖かい海流)の本流が南から流れ込んでおり、暖かい海流がサンゴ礁を育てているため、潮に乗ってきたたくさんの魚たちが住んでいます。山のアクティビティが注目されがちですが、屋久島ではダイビングやシュノーケリング、シーカヤックなどマリンアクティビティも盛んです。日程や体力に余裕のある方は、ぜひ海の世界も楽しんでください。

ダイビング

ライセンス所有者ならファンダイビング、初心者なら体験ダイビングを楽しめます。ダイビングやシュノーケリングは雨量にあまり影響を受けないため、雨が降っていても海が穏やかであれば楽しむことが出来る点も魅力の一つです。安全に楽しむためにもツアーに参加して、プロのガイドに天候やコンディションを判断してもらいましょう。

ツアーに参加することで、器材のレンタルや更衣室、シャワーの利用が出来ることが多いので、旅行中にトレッキングと両方参加する場合にも荷物を減らすことが出来ます。ファンダイバー向けのボートエントリースポットも含めると、ほぼ島一周にダイビングスポットがあります。自然に囲まれた屋久島ならではの環境ですね。

シュノーケリング

海は楽しみたいけど、ダイビングよりも気軽に参加したい方や日程の関係で最終日にしか海に行けないという方(減圧症防止のため、ダイビング当日は飛行機には搭乗出来ませんのでご注意ください。)は、ぜひシュノーケリングに挑戦してみてください。ウェットスーツやライフジャケットを着用すれば自然に浮くことが出来るので、泳ぎが苦手な方でものんびりと海の世界を覗くことが出来ます。運が良ければウミガメに出会えることも。

シーカヤック

直接水に触れることがないのでお子様やご年配の方でも参加しやすいアクティビティ。二人乗りの船隻もあり、家族やカップルでも一緒に焦げるのも魅力的です。穏やかな水面近くから時間を忘れて屋久島の景色や自然を眺めることが出来ます。

準備万全でいざ屋久島へ!

どんなに事前の準備をしていても慣れない環境や旅行の長距離移動、突然の天候の変化などで思わぬ体力を消耗することもあります。事前の持ち物チェックや体力づくりはもちろんのこと、当日少しでも体調の変化や異変があった場合には無理をせずに早めにガイドに相談しましょう。首折れサバやトビウオ料理、鹿肉料理など屋久島名物の食事を堪能したり、温泉に浸かってリラックスしたり、睡眠時間を確保して体を休ませることも、次の日を満喫するコツです。

以上、屋久島旅行を検討されている方の参考になれば幸いです。

※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。

この記事に関連する記事はこちら

この記事に関連する旅行記はこちら