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上賀茂神社は世界遺産!京都最古の神社の見どころ解説

上賀茂神社は正式名称を「賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)」といい、賀茂別雷大神(かもわけいかづちおおかみ)を御祭神に迎える神社です。山城国一宮、二十二社の1社で、京都最古の神社とされており、境内には国宝の建物が2棟、重要文化財の建物が41棟あります。世界遺産にも登録されている上賀茂神社は、鴨川上流ということもあって豊かな自然に恵まれており、京都旅行の際に行きたい場所のひとつ。この記事では上賀茂神社の歴史と基本情報、周辺のおすすめスポットをご紹介します!

2020/10/10

上賀茂神社の基本情報

歴史

上賀茂神社の起源は、雷鳴とともに現れた丹塗矢を賀茂玉依媛命(かもたまよりひめのみこと)が現在の賀茂川の上流で見つけ、神武天皇の時代に御子神を懐妊したことに始まります。この御子神が御祭神である賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ、賀茂別雷命とも)で、その祖父に当たる賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)が八尋殿(やひろどの)を造りました。678年(白鳳6年)神山である加茂山に、この場所を支配していた賀茂氏一族が賀茂別雷大神をお祀りしたことが創建と伝わっています。以降、賀茂氏の氏神を祀る神社として、賀茂御祖神社(下鴨神社)と合わせて賀茂社と呼ばれ親しまれてきました。

上賀茂神社には、縁結びや恋愛成就のご利益があるとも言われています。平安時代の作家、紫式部も良縁を願ってお参りに来ていたと伝えられています

歴史的価値から、1994年(平成6年)には「古都京都の文化財」として世界文化遺産に登録がされました。

アクセス

住所:京都府京都市北区上賀茂本山339

JR京都駅からアクセスの場合は、市バスの利用が便利です。4系統に乗車し 「上賀茂神社前(御薗口町)」バス停で下車してすぐ、もしくは9系統に乗車し 「上賀茂御園橋」バス停で下車し、徒歩約3分で到着です。タクシーを利用した場合、京都駅からの料金は2,800円程度です。

地下鉄を利用する場合は、京都市営地下鉄烏丸線の北大路駅もしくは北山駅が最寄り駅となります。両駅とも上賀茂神社までは徒歩約15分~20分ほどかかりますが、北大路駅には37系統、北山駅には4系統が停車しますので、市バスもあわせてご利用ください。

車でアクセスの場合、境内に駐車場が用意されています。利用時間は6:00〜22:00ですが24時間出庫可能で、利用料金は30分毎100円です。混雑の予想される繁忙期は1回500円になります。また自転車の駐輪場も無料で利用可能です。

参拝時間

二ノ鳥居の開門が5:30なので、境内へは5:30から入場が可能です。本殿と権殿のある楼門は8:00の開門となりますので、本殿と権殿を見学する場合は8:00以降に参拝しましょう。また二ノ鳥居の閉門時間は17:00、楼門の閉門時間は16:45となっています。

また、普段入ることの出来ない神域への特別参拝の受付時間は9:00~16:00です。

参拝料

境内は無料で参拝できます。本殿、権殿の見学には500円の参拝料が必要となります。

上賀茂神社の見どころ

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本殿、権殿

鴨川にかかる御薗橋を渡った先は、せせらぎの聞こえる神聖な境内。その境内で最も重要な建物が本殿と権殿で、神儀などが執り行われます。現存の建物は、江戸時代末期の1863年(文久3年)に作られたもの。平安時代の建築様式が用いられ、神社の典型的な建築様式「流造」の代表建造物として、1953年(昭和28年)国宝に指定されました。本殿を守る狛犬は2015年の式年遷宮の際に新調され、鮮やかな金色と銀色に生まれ変わった姿も必見です。

立砂

上賀茂神社の創始には、神山である加茂山に賀茂別雷大神が降臨したという伝説があります。細殿前にある砂の山は「立砂(たてずな)」と呼ばれ、この神山を象ったもの。向かって左の縦砂には3葉、右には2葉の松の葉が立ててあり、奇数と偶数を合わせることで神様の出現を願う、陰陽道に基づいた意味があります。

上賀茂神社は桜の名所でもあります。中でも「斎王桜」と呼ばれるベニシダレザクラや白い花をつける「御所桜」は京都でも屈指の銘木とされ、一の鳥居から本殿にかけて桜並木を楽しむことができます。見頃は3月下旬から4月下旬頃で、様々な種類の桜が植えられているので、比較的長い間楽しむことができます。また春限定の、桜のお香が入ったお守り「かおり守り(初穂料800円)」は桜があしらわれたデザインの一点物。自分用のお土産としても人気です。

渉渓園

上賀茂神社の境内、東側にある庭園です。この庭園では毎年4月第2日曜日に、古来中国から伝わる貴族の遊び「賀茂曲水宴(かもきょくすいのえん)」が催され、前年の葵祭の斎王代が出すお題に沿って一流歌人が即興で和歌を読みます。当日は雅楽も演奏され、まるで平安時代にタイムスリップしたような空気が味わえます。

上賀茂神社のイベント

葵祭(賀茂祭)

葵祭は賀茂祭とも呼ばれ、毎年5月15日に行われる上賀茂神社で最も重要なお祭りです。今から約1500年前に始まったとされ、平安装束をまとった人々が行列をなし、京都御所から下鴨神社、上賀茂神社のルートを練り歩く「路頭の儀」が有名です。下鴨神社と上賀茂神社の神紋である二葉葵にちなんで、葵祭と呼ばれています。二ノ鳥居内では昔から続く儀式が当時のまま執り行われ、平安絵巻の中に飛び込んだような世界観を味わえます。

夏越神事、夏越大祓式

夏越神事(なごしじんじ)、夏越大祓式(なごしおおはえしき)は毎年6月30日に行われる、厄払いの儀式です。 半年間の穢れや災厄を祓い清め、残り半年を健やかに過ごせるように願います。朝10:00から行われる夏越神事では、立砂前に「茅ノ輪」が配置され、その輪をくぐることでお清めを行います。そのあと夜20:00から行われる夏越大祓式では、「人形流し」が行われ、穢れを払います。

上賀茂手づくり市

上賀茂神社境内で第4日曜日に開催されている、手作りの品物に限定したフリーマーケット。最大で約265軒もの店舗が軒を連ね、アクセサリーや布小物、陶芸品などの雑貨類から、新鮮な農産物や焼き菓子など、盛りだくさんのラインナップです。日曜日の開催なので、神社で結婚式を挙げている様子も見ることができることもあります。朝9:00から夕方の16:00まで開催されており、一日中満喫できるイベントです。

賀茂観月祭

例年10月頃に芝生内「馬場殿」にて行われる、中秋の名月を愛でる祭典です。篝火が揺れる中、月見団子やにごり酒が振る舞われ、神楽や太鼓の演奏などの奉納もあり、月明かりに照らされた境内が幻想的な空気に包まれます。

上賀茂神社周辺のおすすめグルメ

一膳飯屋 りぃぼん

上賀茂神社のすぐそばにある洋食屋さん。京野菜や滋賀県の近江米など、地元の食材をふんだんに使ったお膳は、ランチに大満足間違いなし。築100年以上の町屋を利用して作られた店内は、和モダンな雰囲気があり、ゆっくりと食事を楽しむことができます。

住所:京都府京都市北区上賀茂朝露ヶ原町28-20

【お弁当・惣菜のテイクアウト】フレンチレストラン リーボン|京都北白川・上賀茂

お弁当・惣菜のテイクアウトが人気です!北白川のフレンチレストランリーボン/上賀茂の一膳飯屋りぃぼん | 京都,左京区,フランス料理,フレンチ,Reabon | レストランリーボン

じん六

素材にとことんこだわったお蕎麦屋さん。素材そのままを活かして作られた蕎麦は、芳醇な味と香りが楽しめます。お店自慢の「蕎麦三昧」では、三種類の異なる産地の蕎麦の食べ比べができる人気メニューです。

住所:京都府京都府京都市北区上賀茂桜井町67

葵家やきもち総本舗

滋賀県産の近江米と北海道産の小豆の素材にこだわった、上賀茂地域の名物のやきもち。上賀茂神社でも使用されることがある、伝統の味が自慢です。トーストするとより美味しく食べられるので、お土産としても喜ばれます。

住所:京都府京都市北区上賀茂本山町339

京都土産なら葵家やきもち総本舗

京都土産なら京都にある上賀茂神社名物葵家やきもち総本舗。京都土産のやきもちを通販で購入する事ができます。やきもち(焼き餅),京おはぎ,赤飯を扱っており上賀茂観光(上賀茂案内)もご紹介しております。

貸切観光タクシーで、ディープな京都を!

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