今から1300年程前、平城京が完成した頃、国の反映や国民の安泰を願って国譲りを達成した武甕槌命(タケミカヅチノミコト)を御蓋山(三笠山)に迎えたのが起源の神社です。
この時に白い鹿に乗っていたとされ、奈良公園周辺の鹿は「神の使い」として人々から崇められたのだそう。
768年(神護景雲2年)、称徳天皇の勅命により御本殿が創建され、その後も境内に数々の神社が増設され神々が集まる聖地として現在に至ります。
20年に一度、御社殿を美しくする「式年造替」はなんとこれまでに60回を数えています。
60回を越えるのは、全国でも「伊勢神宮」と「春日大社」のみで、歴史の長さを物語っていま すね。神山を含む約30万坪の春日大社は全国の約3000社の春日神社の総本山でもあります。
春日大社は1994年に「古都奈良の文化財」の一部として、世界遺産に登録されました。
都の発展のため文化的に大変な偉業を成し遂げ、建造物そのものも歴史の重要なページを担っていることが評価されています。
境内南側に若宮様が鎮座しており、その周辺は、昔から人々が様々な思いを胸に神めぐりをしたことで知られています。とりわけ有名なのは第1番納礼社である「若宮神社」。正しい知恵を授けてくださる「雨押雲根令(あめのおしくもねのみこと)」が祀られている神社です。
人生を送る上で遭遇する多くの困難や悩みからお守りくださる神々が若宮様を中心にいらっしゃり、各それぞれのお社には御由緒があります。ちなみに、受付場所である夫婦大国社は、日本で唯一ご夫婦の大国様をお祀りしたとし良縁・夫婦円満が御由緒となっています。
ぜひ、ゆっくりと時間を取って第1~第15番納礼社をおめぐりください。
御本殿参拝所
3月~10月 6:30~17:30
11月~2月 7:00~17:00
特別参拝 :(中門前での参拝および回廊の釣燈籠などの拝観) 500円
夫婦大国社 :9:00~16:30(若宮十五社めぐりの受付は15:30まで)500円
御朱印は南門を入ってすぐ左にある授与所で受け取れます(料金:300円)。
また、春日大社は「鹿」をモチーフにした可愛らしいお守りが豊富です。
「白鹿守」は幸運をもたらすお守りとして、神の使いである白い鹿が描かれており、交通安全のステッカーも鹿型です。
JR大和路線・近鉄奈良線「奈良駅」から奈良交通バス(春日大社本殿行き)約11~15分、「春日大社本殿」下車すぐ
または、奈良交通バス(市内循環外回り)約9~13分「春日大社表参道」下車、徒歩約10分
隣接の駐車場は、バス・乗用車合わせて100台駐車可能です。
3月~10月 7:30~17:00
11月~2月 7:30~16:00
乗用車 1,000円
回廊は、春日大社の中心部を取り囲むように建てられており、御本殿やその他重要な建物の四方を巡る建物です。
約1000基もの釣燈籠が朱塗りの廊下は、見渡す限りなんだか厳かな雰囲気が漂います。
釣燈籠じゃ歴史上の人物が寄進したものもあり、回廊全体が重要文化財にも指定されており必見です。
春日大社に関連する多数の国宝354点及び重要文化財1,482点を所蔵している美術館です。
貴重なものばかりで、奥深い歴史に思いを馳せることができます。
慶賀門を抜けたところにある棚造りの藤の花で、5月初旬頃に花房が1mにも伸びて見頃を迎えます。
この、長く伸びた藤の花が砂にすれる(地面にすれる)ということから呼び名が付いた情緒あふれる名所です。
摂関近衛家からの献木と伝えられ、『春日権現験記』にも描写があるほど古い藤であり、 樹齢700年以上といわれます。
また、境内の萬葉植物園には「藤の園」もあり、20品種/約200本の藤が植えられており豪華に開花します。
鹿が口におみくじをくわえている「鹿みくじ」がなんとも可愛らしいです。
鹿があなたの運勢を運んできてくれたように感じ、お子様にも楽しんでいただけます。
お守りやおみくじと合わせて個性的なのが、春日大社の絵馬です。
絵馬に鹿の絵が描かれているのではなく、なんと絵馬の形自体が鹿の顔になっているユニークなもの。
表側には参拝者が自分で鹿の表情を描き込めるようになっているので、ぜひ自分だけの鹿を描き願い事を込めてください。
春日大社には石燈籠が約2,000基、釣燈籠が約1,000基もあります。
全国で2番目に古い石灯籠と言われている伝関白藤原忠通奉納の「柚木型石燈籠」(1136年)や藤原頼通の寄進と伝わる「瑠璃燈籠」(1038年)をはじめ、平安末期より今日に至るまで、家内安全、商売繁盛などそれぞれの人生の願いを込めて奉納されたものばかりです。
室町時代末期から江戸時代にかけては、一般庶民からの奉納も多くあったようで、歴史上の人物のみならず、まさに、世の人全体の希望を込めた燈籠たちと言えるでしょう。
毎年節分の日には、舞楽が奉納され、夜には全燈籠に灯がともります。
太陽が沈んだ頃に薄暗くライトアップされた朱塗りの回廊と、柔らかな光をそれぞれ放つその光景は、心にじんわり染みるような何とも幻想的な景色です。
毎年2月に開催されるイベントに「なら瑠璃絵」があります。
奈良の3大寺院である、興福寺、東大寺、春日大社と奈良公園周辺の参道をイルミネーションで照らす幻想的なイベントです。
春日大社では、燈籠点灯(御本社回廊釣燈籠、一之鳥居から鹿道の辻までの仮設燈籠、二之鳥居から南門までの石燈籠)が行われ、参道から引き続き幻想的な世界を演出しています。
三社寺をつなぐ奈良公園内をLED等によるあかりで演出 春日大社参道にて万灯籠の実施、春日大社、東大寺、興福寺の夜間拝観、奈良国立博物館の夜間開館
毎年3月に行われる国家の安泰と国民の繁栄を祈る行事です。
御幣物奉納(ごへいもつほうのう)、御祭文奏上(ごさいもんそうじょう)、和舞奉奏(やまとまいほうそう)、賜禄(しろく)をもって正午過ぎ祭儀が終了します。
御田植祭は、平安末期の1163年(長寛元年)より続く神事で、田主、神楽男、八乙女(御巫)たち奉仕者は若宮神社前南庭でお祓いを受け、林檎の庭・榎本神社前・若宮神社前の 3か所で田舞の奉納を行います。祭の最後、八乙女の手によってまかれた稲種は年中夫婦大国社で招福開運金運のお守り「福の種子」として授与されます。
奈良には鹿をモチーフにしたぬいぐるみが沢山売られています。
春日大社限定のものもあるので要チェックです。カバンなどに付けられる小さいものや、お部屋に置きたい大きめのものなど、奈良の思い出を可愛い鹿ともにお持ち帰りしてください。
箱を開けた瞬間飛び込んでくる白い最中に「どんな味なのだろう」と想像が膨らみます。
「神鹿物語」は春日大社発祥の「武甕槌命(タケミカヅチノミコト)を御蓋山(三笠山)に迎えた」という伝説をモチーフに生まれたお菓子です。その時に、白い鹿に乗っていたとされ真っ白い最中に仕上げました。
材料には奈良県産の蜂蜜や柿など地元食材にこだわり優しい味に完成しました。日本茶だけでなく、紅茶やコーヒーにも合うので、幅広い世代にお楽しみいただけます。
多口製菓では、奈良の土産菓子製造・販売を行っております。奈良の地元食材にこだわり、55年以上まったく新しいオリジナルの商品を開発しております。安心・安全にお召し上がりいただくために品質管理にもこだわ…
江戸時代末期に春日大社境内において、天秤棒に茶箱と茶釜をかけて赤膚焼の皿に「火打焼」という餅菓子を作ったそうです。
清らかな火で煮炊きしたものを食べることで心身を浄化するという精神のもと、「春日荷茶屋」が出来たと言われています。
月替りでメニューが変わる万葉集由来の「万葉粥」、奈良名物柿の葉すしも味わえる「大和名物膳」はもちろん、甘味も多く取り揃えているので、ぜひ参拝の休憩にお立ち寄りください。
お知らせ お知らせ一覧 春日荷茶屋かすがにないぢゃや 四季折々の風景を楽しみながら庭園でもお召し上がりいただけます 江戸時代末期に春日大社境内において、てんびん棒に茶箱と茶釜をかけて、 赤膚焼の皿に…
春日大社から徒歩8分程にある、お洒落なキッシュ専門店です。
栄養たっぷりの奈良の伝統野菜や大和野菜をキッシュでいただくことができる、一味違ったお店です。彩り鮮やかなランチメニューもあるので、和食以外の気分でしたらぜひご賞味ください。
奈良公園内にあるキッシュの専門店です。お持ち帰り、お取り寄せの他、キッシュをメインとしたお食事をお楽しみいただけます。
圧巻の釣燈籠が並ぶ回廊や砂ずりの藤など、日常を少し離れて昔に思いを巡らせる有意義な時間を過ごせる春日大社。
また、武甕槌命が白い鹿に乗ってやってきたというエピソードのもと、可愛らしい鹿をモチーフにしたお守りやおみくじ、お菓子が有名なのも心がほっこりしますね。
※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。