タイの観光名所といえば、タイ北部のチェンライや中部のバンコクが有名ですが、近年は南部にあるカオラックが穴場の観光スポットとして人気を集めています。カオラックはプーケット島の北にあるエリアで、多彩なアクティビティを楽しめる点が魅力です。今回は、そうしたカオラックの基本情報や楽しめるアクティビティ、おすすめの観光スポット、ホテルを紹介します。
カオラックは近年、タイ旅行の穴場観光スポットとして人気で、観光客も増えつつあります。とはいえ、まだ情報が少ない部分もあるので、ここからはカオラックの基本情報を紹介します。
タイのカオラックはプーケット国際空港から車で約1時間30分の場所に位置しています。成田空港からプーケット国際空港までは直行便が出ておらず、バンコクのスワンナプーム国際空港で乗り換えるのが一般的です。羽田空港からスワンナプーム国際空港まではおよそ7時間、スワンナプーム国際空港からプーケット国際空港まではおよそ1時間30分となり、合計10時間ほどで到着します。
11月~5月が乾季、6月~10月が雨季となりますが、雨季でも一日中雨が降り続くことはありません。スコールと呼ばれる短時間の局所的な大雨が主なので晴れる時間もあります。乾季はダイビングなどのアクティビティを楽しめるため観光客が多く訪れます。静かにカオラックを満喫したい場合は雨季を狙うとよいでしょう。一年を通して暑く、平均最低気温が24℃を下回ることはないため、どの時期に訪れても半袖で過ごせます。
カオラックではタイ語が使われていますが、大きなホテルでは英語が通じます。英語での日常会話ができる方であれば、言語を心配する必要はありません。
通貨はタイバーツで、毎日両替率が変化します。レートは両替所などで確認できますが、1バーツはおよそ3.5円ほどです。(2020年2月12日時点)
日本との時差は2時間なので、時差ボケをすることなく観光を楽しめるでしょう。タイの方が時間が遅れているため、日本が10時のときにタイは12時となります。
カオラックが人気であることの大きな理由は、手つかずの大自然を楽しめるからです。真っ白い砂浜が広がるビーチや熱帯のジャングルが広がる国立公園があるので、海も陸も満喫できます。近年はリゾート地としてさまざまな宿泊施設がオープンしているため観光客は年々増えており、特にヨーロッパから多くの人が訪れています。日本人にはあまり知られていないので、日本のことを忘れて思いっきりリゾート気分を味わいたい人にはおすすめの地域です。
カオラックで楽しめるアクティビティは種類が豊富です。特に人気が高いシュノーケリング、ダイビング、シーカヌー、象乗りは事前予約の上、ツアーに申し込むと参加しやすいでしょう。現地オプショナルツアーに申し込めば、カオラックのことを熟知したガイドがシュノーケリングやダイビングのおすすめスポットまで案内してくれます。また、ツアーによっては宿泊しているホテルまで送迎してくれるプランもあるので、交通手段のことを考えず、思う存分アクティビティを楽しめますよ。海やホテルでゆっくり過ごすのもよいですが、アクティビティは思い出に残りやすいので、一度参加してみてはいかがでしょうか。
カオラックには自然を楽しめる観光スポットがたくさんあります。なかでもおすすめのスポットを6つ紹介します。
シミラン諸島の「シミラン」はマレー語で「9つ」という意味を持ち、「バグー島」「シミラン島」「ヒンプサー島」「パユー島」「ハー島」「ミアン島」「フーヨン島」、そして2つの「パヤン島」の9つの島から成ります。周囲は海洋国立公園に指定されていて、透き通った海では珍しい固有種なども見られることから、ダイビングスポットの名所としても知られています。ただし、個人でシミラン諸島に入島することはできないので、現地のツアーに申し込まなくてはいけません。
9つの中で一番大きな島はシミラン島で、巨大な岩が積み重なっている様子はシミラン諸島のシンボル的な光景といえます。島では真っ白い砂のビーチから透き通った青い海を眺められるので、リゾート気分を満喫するにはぴったりです。他の島にもそれぞれ魅力があるので、ゆったりとした時間を過ごせるでしょう。
シミラン諸島にはダイビングポイントが20か所以上あるといわれていて、10月から5月にかけては多くのダイバーが島を訪れます。自然保護の関係上、5月から10月上旬の間は訪れることができないので、旅行の際は気をつけてください。
ホワイト・サンド・ビーチは高級リゾート「ザ・サロジン」の近くにあるビーチで、ビーチに物売りがいないためとても静かな場所です。バカンス気分を満喫したい人や、のんびり過ごしたい人に特におすすめです。
カオラック・ラムルー国立公園の中にあるトンチョンファの滝を見るためには、国立公園へ入場し、ハイキングコースを30分ほど歩く必要があります。歩くのは大変に感じますが、滝に飛び込むことができるのでスリルを味わいたい人には特におすすめ。一気に疲れが吹き飛ぶこと間違いなしです。
ウミガメ保護センターはタイの海軍が管理している施設です。人間が出すゴミや砂浜の埋め立てにより個体数が減り、2019年12月時点、ウミガメは絶滅危惧種に指定されています。そのため、ウミガメ保護センターではウミガメの卵を保護し、ある程度の大きさになったら海に戻すという活動をしているのです。このほか、ケガをした大人のウミガメも保護されていて、泳いでいる姿を眺めることができます。環境問題やゴミの問題について、あらためて考えさせられる場所です。
カオラックは2004年のスマトラ沖地震による津波で甚大な被害を受けました。観光地は壊滅的な状況となりましたが、国をあげて復興に取り組み、現在は再び多くの観光客が訪れる場所となっています。記念館では、津波によって海から2kmほど離れたところまで流された船や当時の写真が展示してあります。カオラックはリゾート地として人気の場所ですが、記念館を訪れて、自然の脅威や復興の軌跡を実感してはいかがでしょうか。
パンガー湾は海洋国立公園に指定されていて、穏やかな海を楽しめる湾です。一番の見どころはハリウッド映画『007』のロケ地となったタプ島で、「ジェームスボンド・アイランド」と呼ばれるほど人気を集めています。このほか、約1,500人が生活をしている水上村や、引き潮のときだけ潜り抜けることができる洞窟など、楽しめるスポットがたくさんあります。
カオラックはリゾート地のため多くのホテルがありますが、選ぶのであれば観光やレストラン、マッサージを利用する際に便利なところがよいでしょう。カオラックにあるアクセス良好なおすすめホテルを3つ紹介します。
日本語ができるスタッフがいるため安心感があり、木造づくりの景観も落ち着く雰囲気です。サービスが行き届いているので、リラックスして滞在できますよ。また、カオラックの中心街まで歩いて5分ほどなので、観光に便利です。目の前にはきれいな海が広がっているので、すぐに遊びに行ける点も魅力です。
大人専用のホテルなので、落ち着いた雰囲気を楽しむことができます。ビュッフェ式の朝食が人気なほか、ホテル内にはプールがあるため、お酒を飲みながらくつろぐことも可能です。中心街まで歩いて行ける好立地もうれしいポイントといえるでしょう。
ビーチ沿いの5つ星ホテルで、客室は海水を使用した屋外プールに囲まれています。客室からはアンダマン海を望め、ラグジュアリーなリゾート気分をたっぷりと満喫できます。いくつかの観光名所が徒歩圏内にあり、気軽に観光に繰り出せますよ。
カオラックには美しい海や熱帯のジャングルなど、見どころがたくさんあります。言語や移動などを気にせずにアクティビティを楽しむなら、現地オプショナルツアーがおすすめです。個人で参加するよりも現地オプショナルツアーに申し込んだ方が、安心して当日を迎えられます。ベルトラではカオラックを満喫できる現地オプショナルツアーを豊富にラインナップしているので、ぜひチェックしてみてください。
※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。