約160にも上る沖縄の離島のひとつである古宇利島。両側にエメラルドグリーンの海が広がる古宇利大橋を渡るため、ドライブスポットとしても人気があります。「アダムとイブ伝説」に似た物語が伝承されていることから、島自体がパワースポットともいわれる特別な島です。この記事では島内の人気観光地やおすすめカフェ、ホテルなどを見ていき、古宇利島の魅力を探っていきます。
まずは訪れる前に知っておきたい基本情報から。位置情報やアクセス方法、気候を見ていきましょう。
沖縄本島北部に浮かぶ屋我地島より北に位置し、透明度の高い海に囲まれた離島です。外周は約8km、車であれば一周10分ほどで回れてしまうほどの小さな島ですが、沖縄古来の古民家やさとうきび畑が並ぶ風景が広がっています。ビーチや宿泊施設、飲食店もそろっているので滞在するのにもおすすめです。
古くから「恋の島」や「神の島」であるという言い伝えがある背景には、沖縄版のアダムとイブの伝説が関係しています。神様が古宇利島に降ろした2人の男女が、海岸でジュゴンのつがいを見て男女の違いを知り、その後の子孫が琉球人になったという内容です。古宇利島(こうりじま)の語源は恋島(くいじま)ともいわれ、恋人と来るとそのカップルはずっと幸せでいられる、という言い伝えもあります。島内にハート形の岩などのスポットもあり、恋人の聖地として人気です。
沖縄本島を挟んだ古宇利島のほぼ向かい側に、瀬底島という離島があります。本島北部の半島東側にある古宇利島に対して、瀬底島は西側に位置しています。距離としては車で50分ほどの距離です。時間に余裕があれば両方訪れてもいいかもしれません。
アクセス方法は手軽なレンタカーが特におすすめです。所要時間は那覇空港から1時間30分ほど、那覇市街地からは1時間20分ほどです。 沖縄自動車道、有料道路の料金の目安は那覇IC〜許田ICで1,020円となっています。
駐車場は、基本的には各スポットに設置されています。利用料金は、無料~1時間300円ほどが相場です。
バスで行く場合は、やんばる急行とシャトルバスを乗り継ぐ方法がスムーズです。所要時間はおおよそ3時間以上かかるので、時間に余裕があるときに利用しましょう。 空港の「那覇バスターミナル」もしくは市内の「県庁北口」から乗車し、「本部博物館」もしくは「今帰仁城跡入口」で下車します。その後古宇利島へと向かう無料のやんばる急行シャトルバスに乗り換えれば到着です。 値段の例として、「那覇バスターミナル」から乗車し、「本部博物館」で下車した場合は大人1,900円、小人950円ほどです。
やんばる急行バスは、「那覇空港から運天港」を結ぶ、沖縄の高速路線バスです。
沖縄は亜熱帯気候なので年中温暖なのが特徴ですが、沖縄の北部にあるので那覇よりは少し気温は低い傾向にあります。真夏でも30℃程度の平均気温であるのは、意外と知られていないかもしれません。冬の11月~3月は20°C以下になることもあり、時折10℃以下の日もあるので上着は必須です。 年間を通して風が強い傾向にあるのも特徴です。梅雨の時期は5月~6月、台風は7月~9月に多く、上陸の頻度は月に1~2回程度といわれています。特に古宇利大橋はダイレクトに風を受けるので、時期やそのときの気象条件によっては注意が必要です。
2005年に隣の屋我地島と繋ぐ古宇利大橋が架けられてから、車でアクセスでき、橋を渡すのも無料とあって気軽に観光できるようになりました。ここからは、古宇利島のおすすめスポットとアクティビティを紹介します。
古宇利島の名所といえば、ティーヌ浜のシンボルである定番スポット「ハートロック」が有名です。ティーヌ浜は島北部に位置し、テレビCMのロケ地に使われたことから広く知られるようになりました。ハートロックの由来は、岩を2つ合わせるとハート形に見えることからきているとのことです。干潮時にはハートロックまで歩いて行くことができますが、ビーチまで下っていく道が険しいので注意しましょう。訪れる際は、歩きやすい靴を履いていくことをおすすめします。
古宇利島の入り口すぐ、古宇利大橋のたもとに広がる天然ビーチです。シャワーやトイレ、マリングッズのレンタル、売店などの設備が整っていて、海水浴を楽しむ人たちで賑わいます。夕日が綺麗に見え、夜になると空いっぱいの星空が眺められるスポットでもあります。
島の最北端に位置するビーチで、古宇利ビーチと比べると比較的観光客も少なく、落ち着いて過ごせます。白い砂浜が広がる遠浅のビーチで、魚との距離も近くシュノーケリングに最適です。波に侵食されて丸く穴が空いた「ポットホール」という岩も見ることができます。
古宇利ビーチから徒歩15分ほどの場所にある展望台。海抜82mの高さから古宇利の美しい海を一望できます。屋内と屋上に展望エリアがあり、世界の貝を集めた展示館やレストラン、お土産ショップなどが併設されています。息を飲むような絶景に写真撮影すら忘れてしまうかもしれません。営業時間は9:00~18:00、最終入場は17:30です。訪れる際は、念のため公式サイトで最新情報を確認しましょう。
沖縄本島北部・今帰仁村の観光スポット、古宇利島に建つ展望塔「古宇利オーシャンタワー」の公式サイトです。展望塔をはじめオーシャンビューの絶景を望むカフェとレストラン、島限定スイーツが話題のショップ、貝…
古宇利オーシャンタワーに隣接するリゾートウエディングのチャペルです。恋の伝説が伝わる恋島(古宇利島)で、空と海が広がる絶景を前に式を挙げることができます。那覇空港からは、高速道路を利用して車で90分ほどです。最高のロケーションの中で、一生に一度の大切な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
古宇利島はマリンアクティビティも充実しています。気になったものがあれば、ぜひ積極的に試してみてください。
気軽に楽しめるアクティビティとして人気のカヤック。クリアカヤックに乗れば、古宇利島の海の透明度を体感でき、宙に浮いてるかのような気分になれます。潮風を浴びながら優雅に水上散策してみてはいかがでしょうか。
手ぶらでも参加できる魚釣り。初心者にもプロの説明があるので安心です。獲った魚は居酒屋に持ち込んで食べることもでき、新鮮さも格別でしょう。少しでも興味がある人はぜひ体験してみてください。
ライセンスを持っていない人でも参加できるのが魅力です。美しい水中世界に潜って、熱帯魚やウミガメなど海の生物を探しに行きましょう。とにかく水の透明度が飛び抜けているので、水中カメラを持参するか、撮影やカメラレンタルがつくツアーへの参加をおすすめします。写真も綺麗にとれること間違いなしです。
贅沢なひとときを過ごせるカフェも古宇利島に行ったら外せないスポットです。島内のカフェはランチから夕日が沈む時間までの営業がほとんど!絶景と絶品料理を逃さないように事前にチェックしておきましょう。
古宇利大橋と海を眺めることができる高台の絶景カフェです。ランチでは名産物のウニを使った丼ぶりや海ぶどう丼、名物の沖縄そばなどが堪能できます。天然のハーブや野草で作ったフレッシュ青汁も販売しています。
沖縄の食材にこだわった高台にあるカフェで、テラス席では伊江島も眺望できます。創作ランチは、ゴーヤーの天ぷらやジーマミ―豆腐、紅芋スイーツなど沖縄を凝縮した定食を提供しています。
特徴的なのが陶芸工房が併設されている点で、カフェの食器はすべてそこで作られたものを使用しています。おしゃれなものばかりなので、気に入ったものがあれば陶器をお土産に購入してもいいかもしれません。
ハートロックがあるティーヌ浜の近くに位置するカフェで、海水浴の途中でも水着のまま来店できるのも魅力です。タコライスや島豚のハンバーグ、ピザなどがっつりした料理もおいしいですが、南国の特製スムージーや黒糖ココアなどのドリンクもぜひ頼んでみてください。キッズルームを併設しているので、お子様連れにもおすすめです。
古宇利島はエメラルドグリーンの海に囲まれた小さな島なので、どこに行っても絶景が広がっています。島内のホテルは市内のホテルと比較すると大きすぎないので、落ち着いた雰囲気の中で過ごすことができます。
古宇利島に限らず、沖縄全体でホテルの相場は時期によって大きく変動します。宿泊施設にもリゾートホテルやペンション、ゲストハウスなど多数のスタイルがあります。
一人一泊2,000円もしないような安価なゲストハウスから、贅沢なところだと40,000円以上するリゾートヴィラまで選択肢が多様です。一人旅やカップル、大人数の旅行など目的や人数に合わせてホテル選びも楽しんでください。
時期としてはやはり春休み、夏休みなどの観光シーズン、ゴールデンウィークなどの連休が一番人気なので値段も高めに設定されています。
ハートロックから徒歩10分ほどの場所にあり、一棟貸切のコテージに宿泊できます。各部屋に洗濯機や乾燥機が設置されていて洗剤もあります。無料で利用できるので長期滞在にもぴったり。家族や大人数でわいわい盛り上がりたいときは、有料のバーベキューグリルを予約してもいいかもしれません。
2019年4月にグランドオープンした、全9室のヴィラタイプのホテルです。古宇利オーシャンタワーと古宇利ビーチまでは徒歩10分圏内、レストランやカフェ、屋外プールも併設されています。すべての部屋から古宇利大橋と海の絶景を眺めることができます。オーシャンビューのテラスで贅沢な時間を過ごしましょう。
コンドミニアムタイプのホテルで、マリンアクティビティも充実しています。古宇利ビーチまで徒歩5分ほどの好立地で、家族にもおすすめです。琉球赤瓦や琉球畳などを使用し、沖縄の暮らしや生活を感じさせてくれます。各部屋にある畳のロフトもお子さんが喜ぶかもしれません。
那覇市内の観光地はもちろん、古宇利島も立ち寄りたいという人には、気軽に参加できる現地オプショナルツアーのバスツアーがおすすめです。一日バスに乗っているだけで主要な観光地を回ることができるので、手配に時間をかけなくて済みます。効率よく沖縄観光を満喫するためにも、ぜひチェックしてみてください。
※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。