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クカニロコ・バースストーンとは?ハワイ旅行で人気のパワースポット

日本人の観光地として人気のハワイ。ハワイを訪れる人の目的の多くは、観光やショッピングかもしれません。ですが、ハワイのオアフ島にはいくつものパワースポットが数多くあり、近年のパワースポットブームも手伝って、それらを巡るツアーが組まれるほど人気が高まってきています。自然あふれるハワイは、古代から神聖なマナ(超自然のエネルギー)がハワイ全体に宿っていると言われています。今回は、こうしたハワイのパワースポットのなかでも、子宝祈願に良いといわれている「クカニロコ・バースストーン」について詳しく紹介します。   

2020/02/21

クカニロコ・バースストーンとは?

クカニロコ・バースストーンは、ハワイオアフ島にある人気のパワースポット。オアフ島のワヒアワという町の郊外にある遺跡です。ワヒアワは島の中心にあるため、ハワイ語でピコ(おへそ)と言われています。 

概要

このクカニロコ・バースストーンは、古代の王族(特に位の高い方たち)がお産をした場所として有名です。現代ではここを訪れると子宝に恵まれるということで、子どもが欲しいカップルに人気の聖地となっています。

クカニロコ・バースストーンが11世紀より王家の出産場所として使われたその理由は、クカニロコにあるパワーストーンがお産の痛みをやわらげると考えられていたからです。そのため出産は、大きな石(パワーストーン)の上で行われました。血統を重視する王家の出産は、父親である王様をはじめとする関係者が見守るなか行われたといいます。その人々が出産の証人となったのです。この場所には、バースストーンの群れの他に、出産を見守った王族男性が座ったとされる石も点々と並んでいます。

パワーストーンの上で出産することによって、神々も子供が産まれたことを知り、そして子供を通して地上に神聖なマナが送られます。クカニロコで産まれた子供は神の祝福も受けて偉大な力を得るため、将来強いマナを持った王になると長い間信じられてきました。

このように、クカニロコ・バースストーンは非常に神聖な場所とされていたため、かつては王族しか入ることを許されていませんでした。もし不用意に入るようなことがあるなら、処刑されてしまうほどだったそう。現在では、霊力の宿る神聖な場所として代々クカニロコの土地を守ってきたHCCW(ハワイアン・シビック・クラブ・オブ・ワヒアワ)の方々とボランティア活動によって管理されています。 

位置情報

クカニロコ・バースストーンはオアフ島のワヒアワという町の郊外にあり、町を抜けてしばらく行くと広大な平原が見えてきます。この平原には赤土の道があるので、その道を進んで突き当りにあるのがクカニロコ・バースストーンです。

ワイキキ、ホノルルからの行き方・所要時間

クカニロコ・バースストーンへワイキキから行く方法は、ザ・バス、タクシー、レンタカーがあります。車の場合は約40分ザ・バスだと約1時間30分で到着します。ホノルルからは、車を利用すれば約1時間で到着できます。 

バスの場合

バスの場合、アラモアナセンターから52番(ワヒアワ-ハレイワ)に乗ればクカニロコ・バースストーンのすぐ近くまで行くことができます。下車するバス停は「カメハメハ・ウィットモア」です。 バスを使う際の注意点としては、バスの便数が少ないので、あらかじめ帰りのバスの時間を確認しておくことが大切です。そして、バスの料金を払う際はおつりが出ません。1日乗り放題のワンデーパスを使用すれば金額的にもお得ですし、おつりの心配もありませんよ。

タクシーの場合

バスやレンタカーが不安な方は、確実に目的地に到着するタクシーがおすすめです。タクシーなら現地に詳しい運転手さんがいるので行き方の心配をする必要はありません。ただ、どうしても費用が割高になってしまいます。 

レンタカーの場合

レンタカーで行く場合は、まずH1フリーウェイからH2に入ります。そして、Exit8を出たことろがワヒアワの町です。ワヒアワの町をノースショアの方へ抜けて鉄橋を渡り、最初の信号を目印に進みます。 

クカニロコ・バースストーンには駐車場がない

クカニロコ・バースストーンには駐車場がないので、車は路肩に停めることになります。ですが、観光客を狙った車上荒らしなどもあるので、貴重品は持ち歩く、施錠をしっかりするといった注意はしっかりしておきましょう。  

クカニロコ・バースストーンを観光するときの注意点

クカニロコ・バースストーンを観光する場合には、いくつかの注意点があります。クカニロコ・バースストーンは、ハワイアンにとって神聖な場所です。その神聖な場所を見学させてもらうという気持ちを持って、マナーを守りましょう。 

一番注意しなければいけないことは、立ち入り禁止区域には絶対に入らないという点です。せっかくパワースポットを訪れたのだからと、その中心まで行きたくなる気持ちはあるかもしれませんが、クカニロコ・バースストーンには絶対入ってはいけない立ち入り禁止区域があるのです。 クカニロコ・バースストーンは、観光を目的として作られた人工的な観光地ではなく、本来であればハワイアンしか入ることのできない聖地。観光地として注目されるようになってから、観光客によってその神聖な場所が荒らされるということがあったため、今では近づくことができる場所が限られているのです。「ノー・パブリック・アクセス」の看板があるエリアは立ち入り禁止なので、この看板がある場所には立ち入らないようにしましょう。

また、州政府管理のもとメンテナンスが入る場合もあります。メンテナンスのスケジュールははっきり決まっているわけではなく、メンテナンス期間になると入口のゲートに「立入禁止」の看板が出されます。

タイミングよく入ることができたとしても、見学するにはいくつかのルールがあります。下記のルールを確認しておきましょう。

見学の際のルール

・石にのったり、踏みつけたりしない

・小さい石であったとしても持ち帰ったりしない

・大きな声を出して騒がない

・いたずら書きをしない

・ごみのポイ捨てをしない

・勝手に供え物をしない

・立ち入り禁止の看板があるところには入らない

・タバコを吸ったり、物を食べたりしない 

パワースポットなので、何かお供えしたいと思う方もいるかもしれませんが、勝手に花や食べ物を備えてしまうと、すぐに腐ってしまいそれらに虫がわいてしまうことにもなりかねないのでグッと我慢しましょう。どうしても何かしたいというのであれば、ペットボトルに水を持って行き、その水をバースストーンを囲むユーカリなどの木に撒いてあげるのがおすすめです。クカニロコ・バースストーンは水道がなく、HCCWのボランティアの方たちが水やりをしているので、ボランティアの助けにもなりますよ。

  服装の制限はありませんが、気を付ける点として、クカニロコ・バースストーンの土は赤土であるという点です。赤土は一度布に付いてしまうと落ちにくいという特徴があります。ですので、白っぽい服装は極力着ていかないようにしましょう。また、赤土は粘り気のある土なので、雨の日や雨の後で土がぬかるんでいると、土が靴にべったりついてしまうこともあります。可能であれば、ビーチサンダルなどの簡単に洗える履物がおすすめです。

   ツアーでクカニロコ・バースストーンに行く場合、ツアーによっては靴カバーを貸し出してくれるケースもあるため、あらかじめ確認しておけば当日困ることはないでしょう。 クカニロコ・バースストーン周辺は、畑や野原に囲まれているのでお店などはありません。事前に必要なものを準備しておきましょう。

また、クカニロコ・バースストーンの付近にはトイレもありません。クカニロコ・バースストーンへ向かう前にあらかじめ済ませておくと安心です。もしどうしても現地周辺でトイレに行きたいときは、ドールプランテーションかワヒアワの町のお店で借りましょう。 

クカニロコ・バースストーンを訪れるには現地オプショナルツアーがおすすめ

クカニロコ・バースストーンには、ハワイアンの心が息づいています。ただ、観光地やパワースポットとして訪れるのではなく、その神聖な場所にお邪魔させていただくという気持ちを持って、マナーを守って現地を楽しみましょう。

クカニロコ・バースストーンへ行く手段はバスやレンタカーなどさまざまですが、ツアーなら現地に詳しいスタッフが同行してくれるので、安心して楽しむことができるでしょう。ベルトラでは、クカニロコ・バースストーンを見学できる現地オプショナルツアーもご用意しておりますので、クカニロコ・バースストーンを訪ねる予定のある方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

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