Photo by Shutterstock

マリーナベイサンズの魅力に迫る!シンガポール観光の大定番リゾート

東京23区より少し広い面積で、「常夏のコスモポリス」や「アジアの交差点」と呼ばれることもあるシンガポール【Singapore】。多民族国家であることから、多様な文化や特色を楽しむことができます。そのなかでもシンガポールのランドマークとして知られる一大リゾート「マリーナベイサンズ」は必見。今回はそんなマリーナベイサンズの人気の理由に迫ります。

2020/05/22

マリーナベイサンズの基本情報

マリーナベイサンズ【Marina Bay Sands】はシンガポールを代表するリゾートホテルです。世界各国から集まるこの施設のなかにはカジノやショッピングモールなども併設されています。

建築概要

近未来的なデザインで注目を浴びるマリーナベイサンズはモシェ・サフディ氏が設計し、2010年に双竜建設が完工しました。屋上の巨大プールの下にある3つの55階建てのビルは、積み重ねたトランプをモチーフにしたものです。56階と57階にある「スカイパーク」は、広さ1.2ヘクタールほど(約12,000平方メートル)もあり、なんとその全長はエッフェル塔の高さよりも長いといわれています。

建設費は55億ドル(約4,200億円)という壮大な額で、世界のなかでも高額な建設費を費やした施設として常に上位に上がってきます。

周辺の観光スポット

・マーライオン公園

マリーナベイを一望できるこの公園には、シンガポールを象徴するマーライオン像があります。頭部はライオン、下部は魚の尾をもとにデザインされています。

遠近法を利用してこのマーライオンと写真撮影をする観光客が多数いますが、人気なのは口から発射されている水を自分の口でキャッチする撮影方法です。現地に行ってみたらぜひ試してみてください。

・ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ

マリーナベイサンズの東に位置する未来系大型庭園。世界各国の植物観察を楽しめ、スーパーツリーグローブなどの最新のアート作品展示も人気のひとつです。夜にはライトアップやショーも行われ、観光客に人気のスポットとなっています。

アクセス方法

最寄り駅は環状線およびダウンタウン線のベイフロント駅(CE1/DT16)で、出口からマリーナベイサンズまで直結しています。マリーナベイ駅ではないので、間違えないように注意してください。

シンガポールのほとんどの観光名所の近くにMRTの駅があるので、とても便利です。他にもバス、タクシーでのアクセスも簡単なのが嬉しいポイント。バス停はマリーナベイサンズのベイフロントアベニュー側にあります。

シンガポール特有の交通手段として、水上タクシーもあります。マリーナベイサンズのベイフロントサウス乗り場から毎日10分〜20分間隔で運航しているので、気になる人は乗ってみるのもいいかもしれません。サービスに関する最新情報は、運航会社シンガポールリバークルーズ社の公式ウェブサイトも参照できます。

マリーナベイサンズの施設情報

世界クラスの料理が楽しめるおすすめレストラン

マリーナベイサンズには80軒以上のレストランやバーがあります。各国様々な料理が揃っていて迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。なかでも人気の高いレストランを数店舗紹介します。

・トーダイ【Todai】

アメリカ・カリフォルニア発のシーフードを中心としたブッフェレストラン。世界で40店舗以上展開している有名店です。中華・洋食・韓国料理など充実したメニューをお楽しみいただけます。

・ジャスティン・フレーバー・オブ・アジア【JUSTIN FLAVOURS OF ASIA】

シンガポール料理界を30年以上も牽引する有名シェフ、ジャスティン・クエック氏が手がけるレストラン。シンガポールの伝統料理を独自にアレンジした創作料理を、マリーナベイの絶景とともに楽しむことができます。

・セラヴィ・レストラン&スカイバー【CÉ LA VI RESTAURANT AND SKYBAR】

屋上のスカイパーク内にあるレストラン兼バー、クラブです。要予約制で、かなり人気のレストランなので早めに予約するのをおすすめします。眼下に広がる高層ビル群の夜景やライトアップされたガーデンズ・バイ・ザ・ベイを眺めて、贅沢な時間をお過ごしください。

便利なフードコート

マリーナベイサンズは高級ホテルのイメージが強く、食事も値が張ってしまうと思う人が多いかもしれません。実はマリーナベイサンズにはお財布に優しいフードコート「ラサプーラ・マスターズ【RASAPURA MASTERS】」があります。ラクサ(スパイシーなヌードル料理)を含むシンガポール料理はもちろん、アジア各国の多彩な料理を心ゆくまで楽しむことができます。小腹が空いたときにもおすすめです。

クラブラウンジ(クラブ55)

地上55階にあるラウンジバーで、毎日午前6時30分〜午後7時までは宿泊者専用となっているので注意してください。無料の朝食、アフタヌーンティー、イブニングドリンクなどを提供しています。一般客は月曜日~木曜日は午後8時から、金曜日〜日曜日は午後8時30分からそれぞれ深夜0時まで楽しめます。

窓側席に座ると、毎晩開催されているウォーターフロントのイベントショー「スペクトラ【SPECTRA】」も鑑賞できます。カクテルを片手に一面に広がるシンガポールの絶景を1人占めしてみてはいかがでしょうか。

最上階の「サンズ・スカイパーク」

サンズスカイパークは55階建ての3つのビルの上に載った、船の形の空中庭園です。世界一の高所を誇る屋上のインフィニティプール、展望デッキ、バーやレストランがあります。シンガポールの街並みを一望できるので多くの観光客が訪れます。

マリーナベイサンズの宿泊情報

一度は泊まってみたいマリーナベイサンズ。基本情報やおすすめのお部屋を紹介します。

チェックイン、チェックアウトの時間 

チェックイン時刻は午後3時から、チェックアウト時刻は午前11時までです。早朝到着の飛行機の利用などで、通常のチェックイン時刻より早くホテルに到着した場合や、チェックアウト後に観光をしたい場合、お客様サービスデスクで手荷物を預けることができます。

レイトチェックアウトも可能ですが、当日の状況により利用できない場合があるので、最低でもチェックアウトの24時間前までには事前に問い合わせする必要があります。追加料金が発生する可能性があるので、利用時は注意しましょう。

部屋の種類と宿泊人数

規模の大きいマリーナベイサンズホテルはお部屋の種類も豊富です。デラックスルームやプレミアルーム、ファミリールームに加え、グランドクラブルームやベイスイート、マリーナスイート、サンズスイートやマーライオンスイートなど特徴的な名称の客室もあり、15種類の中から選べます。

サンズスイートはビリヤード台を備え付けている客室もあり、24時間体制で専属のバトラーサービスがついているのでラグジュアリーな滞在を楽しめます。

マーライオンスイートになると50階以上の客室となり、景色が保証されています。広さ387平方メートルにサンズスイートのサービス+プライベートジャグジースパやジムルームなど、申し分のないサービス内容になっています。希望に合わせて多数の客室から選択することができるのもマリーナベイサンズの魅力です。

デラックスルーム、プレミアルーム、ファミリールーム以外は全て朝食とアフタヌーンティー、イブニングドリンクおよびカナッペが無料です。バスタブは付属しておらず、シャワールームのみの客室もあるので、希望する場合は事前にチェックしましょう。

シンガポールは出張などのビジネス利用、友人やカップル、家族などの観光客が訪れる人気観光地ですが、今回はホテル予約で特に悩みやすい、大人数にあったおすすめのお部屋を紹介します。

・4人家族に対応可能なファミリールーム

マリーナベイサンズは定員3名のお部屋が多いですが、4名、たとえば4人家族などで泊まるなら、ファミリールームがおすすめ。その名の通り家族での宿泊に特化しているので、子供たちが走り回るのに十分なスペースもあります。値段をおさえつつ、部屋を広く使いたい家族にぴったりです。

・6人利用におすすめのプレジデンシャル・スイート

大人数でも利用できるプレジデンシャル・スイートは、みんなで贅沢な時間を楽しめるルームタイプのひとつ。幻想的なガーデンズバイザベイをパノラマで眺めることができ、プライベートのバーテンダーもいるので贅沢な滞在になるでしょう。508平方メートルという広さで、まさに「非日常」を味わうことができます。

料金

1泊の料金は日本円にして3万5千円~50万円ほどの幅があります。お部屋のタイプや宿泊時期によって料金は大きく変わるので、詳細は公式サイトをチェックしてください。プレジデンシャルスイートとチェアマンスイートはオンライン予約ができないので注意が必要です。比較的安い時期として狙い目なのは、シンガポールの雨季にあたる10月~3月。年末や夏休みに加え、9月はF1グランプリも行われるため、ハイシーズンとなります。

無料アップグレード

なんとマリーナベイサンズではチェックイン時に空室状況をチェックして、無料でアップグレードしてくれることがあります。空室状況は常に変動するので確率は低いですが、たまたま自分が行ったときにアップグレードできるとなったらとてもラッキーな機会として楽しみましょう。

優雅な朝食

旅行中の朝は清々しく、優雅に朝食を楽しみたいところ。マリーナベイサンズでは朝食に3つのブッフェレストラン、もしくはルームサービスが選択可能です。朝食付きを予約しなくても利用はできますが、予約するとルームナンバーの申告のみで気軽に利用できるのでおすすめです。デラックスルーム、プレミアルーム、ファミリールーム以外はクラブラウンジ(クラブ55)でも朝食をとることができます。

・ライズ【RISE】

営業時間は毎日午前6時30分〜午後10時30分で、朝食は午前6時30分〜午後11時ごろまで開いています。タワー1のロビーに位置し、天井が高く、自然光も入ってくるので明るい空間で食事を楽しめます。ライブステーション(ライブキッチン)もあるので、シェフが調理する様子をぜひ見てみてください。

・アドリフト・バイ・デビッドメイヤーズ【ADRIFT BY DAVID MYERS】

創作アジア料理を楽しめるモダンな雰囲気のレストランです。営業時間は午前7時〜深夜2時まで、朝食は午前7時~10時30分までとなります。タワー2の1階にあり、照明が少し暗めで、落ち着いて朝食を取りたい人におすすめです。

・スパゴ・バー&ラウンジ【SPAGO BAR & LOUNGE】

何といってもロケーションが最高の人気店タワー2の、サンズスカイパーク屋上57階に位置しています。営業時間は毎日午前7時〜深夜まで、朝食は午前7時〜10時30分までです。マリーナベイサンズらしい開放感たっぷりな、オープンな朝を迎えるなら、ここが最適といえるでしょう。

宿泊者限定サービス

マリーナベイサンズの宿泊者は魅力的なサービスを受けることができます。泊まる前にぜひチェックしておきましょう。

・サンズ・スカイパーク展望デッキ&インフィニティプール

このサービスを利用したい人が最も多いのではないでしょうか。無料のタオル、飲料水も用意されています。

・宿泊者専用のバンヤンツリー・フィットネスクラブ

地上55階からの景色を見ながら運動できます。豊富なトレーニング機器を取り揃え、ヘッドフォンの貸し出しサービスも行っています。運動で疲れたあとは、温水プールやサウナもあるのでリラックスできます。

・高速Wi-Fi無料

旅行中の調べ物にはやっぱりWi-Fiが必要不可欠ですね。海外のホテルではWi-Fiはラウンジのみということもありますが、マリーナベイサンズでは全客室無料でWi-Fiが使用できます。

・24時間利用可能なルームサービス

特にマリーナベイサンズにはカジノもあり、夜中まで楽しんでいることもあるでしょう。ファミリーで来ていても何かトラブルがあったときも安心のサービスです。

・ランドリー

お土産などのために荷物を減らし、洋服はあまり持ち込まない方も多いはず。数少ない衣類が汚れてしまったりしても、コインランドリーが簡単に見つけられないかもしれません。ドレスコードがあるレストランなども多いシンガポールには、嬉しいサービスです。

・日本語対応チェックインカウンター

日本人もよく宿泊するため、日本語対応のチェックインカウンターがあります。海外旅行でのコミュニケーションが不安、という人も安心して過ごすことができます。

マリーナベイサンズでのおすすめの過ごし方

Photo by Shutterstock

ウォーターショー

毎晩行われる「スペクトラ【SPECTRA】 - 光と水のシンフォニー」というショーも名物のひとつ。噴水や照明など、様々なテクニックを駆使して繰り広げられるビジュアルアートのショーで、無料で見ることができます。もちろんマリーナベイサンズや、その前のイベントプラザからも見られますが、マリーナベイサンズの建物から光線が出ることもあるので、マリーナベイサンズを背にマーライオン・パークから見る人もたくさんいます。

屋上の展望台

マリーナベイサンズからの絶景はやはり見逃せません。56階と57階の「サンズ・スカイパーク」には、バーや「セラヴィ・レストラン&スカイバー【CÉ LA VI Restaurant and SkyBar】」という有名なレストランもあり、常に観光客で賑わっています。

屋上のインフィニティプールは宿泊者のみが利用可能で、地上200mの高さから水が流れ落ちる風景は圧巻です。朝から夜まで様々な空模様を楽しむことができ、どの時間帯に行っても素晴らしい景色が広がっています。日中と夕暮れどきはより混雑するので、ゆっくりするなら早朝が狙い目です。

マッサージ

日頃の疲れを癒してくれるマッサージ。マリーナベイサンズには「バンヤンツリー・スパ」というスパが55階にあります。数々の受賞歴があるタイ発祥の老舗高級スパで、贅沢なひとときを過ごすことができます。素晴らしい眺望を楽しめ、極上の癒し体験となること間違いなしです。

カジノ

世界的に有名なマリーナベイサンズのカジノ。総フロア4階の広さで上層階は高額の掛け金で遊ぶ上級者でにぎわい、下層階は少額の掛け金で初心者でも楽しめるようになっています。

入場は21歳以上のみで、日本からの観光客は「外国人用スポット」から無料で入場することができます。スワロフスキーのクリスタルを使用した世界最大級のシャンデリアがまさに高級カジノという雰囲気を出しています。

上層階には2種類のVIP専用ルームがあり、サンズリワードクラブゴールド会員以上向けのルビールーム、ダイアモンド会員より上のグレードであるプレミアムメンバー用のパイザールームがあります。カジノはシンガポールの夜を格上げ、より華やかにしてくれるでしょう。

気軽に楽しめるスペクトラのショーなど、ほかも観光しているとうっかり見逃してしまうこともあるかもしれません。ショーも夜景も見逃したくない方は現地オプショナルツアーを活用するのがおすすめ。日本語対応付きなので安心して楽しめます。展望台入場付きの市内ツアーもあるので、目的や滞在日数に合わせて効率よく観光しましょう。

マリーナベイサンズ周辺のおすすめレストラン

マリーナベイサンズから少し足を運んだ先にも魅力的なレストランがたくさんあります。おすすめのレストランを2つほど見ていきましょう。

和食メニューがあるお店

シンガポールでも本格的な和食を楽しめるのをご存知でしょうか。海外の食べ物を毎日食べると和食が恋しくなることもあります。そんなときはミシュラン2つ星の「小康和【SHOUKOUWA】」がおすすめ。マリーナベイを挟んだ目の前、車で10分ほどの距離にマリーナベイサンズがある好立地で、絶品の和食を味わえる名店なので事前に予約しておくと安心です。

夜景も楽しめるお店

せっかくシンガポールに来たならマリーナベイサンズの夜景を見たい人も多いのではないでしょうか。「ランタン【Lantern】」はザ・フラートン・ベイ・ホテルのルーフトップバーで眺めがとてもよく、マリーナベイサンズも目の前に見える人気のバーです。食事も充実しているのでディナーとしても利用できます。ランチタイムは比較的空いていることもありますが、夜は予約してから行くことをおすすめします。

Lantern

Chill to the grooves and beats of house music while savouring gourmet snacks, champagnes, wines and…

シンガポール観光&マリーナベイサンズはツアー予約でいいとこどり!

シンガポールを代表する5つ星リゾート「マリーナベイサンズ」。宿泊施設にとどまらず、レストランやバーでの食事、ショッピングやカジノなど幅広く楽しめる一大観光スポットとしても人気があります。マリーナベイサンズでの滞在やシンガポール観光をより充実させるなら、市内観光のポイントをおさえ、効率よく周るのがカギ。現地オプショナルツアーを活用すれば、日本語対応が整っていて、名所をおさえつつ自分の目的に合った旅のプランを見つけられます。ホテルだけ決まっていて観光ルートに迷っている人、シンガポールのフォトスポットを知りたい人、効率よく観光したい人も、ぜひチェックしてみてください。

※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。

この記事に関連する記事はこちら

この記事に関連する旅行記はこちら