Photo by photoAC

沖縄の海中道路とは?絶景を走り抜ける最高のドライブコース

東洋一の長さを誇る海中道路が沖縄にあるのを知っていますか?海中道路は海の中にある道路ではなく、海の上に架けられた橋でもなく、土手を築くことで出来た海上道路です。両サイド一面に広がる美しい海を眺めながらのドライブは沖縄観光の中でもおすすめです!この記事では海中道路通行時の基本観光情報や楽しみ方、周辺観光スポット、ランチ場所等を紹介します。

2020/09/05

海中道路の観光情報&満潮時間

まずは海中道路がどこに位置しているか、そしてアクセス方法などの基本情報です。知っておきたい満潮時間についても紹介していきます。

中南部・うるま市に位置

全長約4.75kmの県道である海中道路は沖縄本島中部の東海岸側、うるま市に位置しています。古宇利島も車で行ける離島として知られていますが、海中道路も与勝半島(よかつはんとう)または勝連半島(かつれんはんとう)と離島である平安座島(へんざじま)を結んでいます。その先にある浜比嘉島(はまひがじま)、宮城島(みやぎじま)、伊計島(いけいじま)へのアクセスに欠かせない道路にもなっています。

通行無料

1972年に開通しましたが、現在も通行料は無料です。開通するまで島民は満潮時と干潮時でアクセス方法を分けて渡り、毎回不便な状況でした。開通により、島民はもちろん観光客も便利にアクセスが可能となりました。

那覇からの距離と所要時間

おすすめのアクセス方法はもちろん車です。ぜひレンタカーを利用してドライブしてみてください。那覇空港からは有料道路の通って約1時間ほどで入り口に到着します。沖縄自動車道に乗った後、沖縄北ICで出ます。

駐車場

道路途中にはロードパークがあり、休憩や絶景を車から降りて眺めたい際に利用できます。駐車料金は無料です。また、結んでいる平安座島にも無料の駐車場があります。

満潮・干潮時刻

遠浅の海なので、満潮時と干潮時では大きな差があります。実際開通前の干潮時、島民は歩いて渡っていました。つまり海が全体に広がっている時に渡りたいのであれば満潮時となります。

満潮と干潮は大体6時間ごとに繰り返していると言われていますが毎回変動します。例えば海に囲まれた時間を狙って訪れるなら、潮見表を事前に確認しておくことをおすすめします。

徒歩で渡る方法

海中道路には歩道もあります。ジョギングコースとしても人気です。ロードパークには歩道橋もあり、海中道路と海を見渡せます。

天気

沖縄県は海に囲まれ、亜熱帯地域なので湿度が高いのに加え1年を通して気温が高めなのが特徴です。冬でも平均気温は15℃以下にはなりません。しかしながら、日によっては10℃以下になることもあるので上着は必要です。降水量は本島より多くなっていて、突然雨が降り出すスコールなどが発生しやすいので雨具は常に持っていくと良いでしょう。

台風時は通行止め

また、海中道路は遮るものが無いので風や台風に影響を受けやすくなっています。台風は7月~9月に多く、上陸の頻度は月に1~2回程度と言われているので注意が必要です。風速25m/s以上は通行止め、そしてもちろん台風時には封鎖となります。

海中道路での楽しみ方&周辺スポット

Photo by photoAC

海中道路では渡ること以外にも楽しみ方が他にあります。ドライブコースにぜひ組み込んでほしい周辺スポットと合わせて紹介します。

海中道路ロードパーク

道路中間にある駐車場としてもすでに案内しましたが、ロードパークはそれだけではありません。「海の駅 あやはし館」と呼ばれる建物があり、沖縄ならではの食事ができたり特産品のお土産購入もできます。2階には琉球王国時代から伝わる貿易で使用されていた木造船、マーラン船が展示されている海の文化資料館があります。地域の歴史などを気軽に無料で学ぶことができます。

また、屋上のデッキは展望場所になっていて、輝くエメラルドグリーンの海を一望できます。

初日の出鑑賞

海中道路は初日の出を拝む場所としても人気です。ロードパークには人が集まりにぎやかになります。辺りを一面オレンジ色に照らし、海に浮かんでいるような不思議な気分で眺めることができます。

うるま市エイサーまつり

「伝統エイサーの郷」とも言われるうるま市では、旧盆前から盛り上がりを見せていますが、旧盆が開けるとうるま市エイサーまつりが開催されます。エイサーは本土でいう盆踊りに当たる演舞で、特色ある地域の青年会がそれぞれの伝統的な舞を見せて魅了してくれます。最後には夜空に打ち上げ花火も放たれ、大迫力のお祭りとなっています。

周辺のおすすめスポット

屋慶名海峡展望台

海中道路入口前に位置している小高い丘にある展望台です。与勝半島と藪地島との海峡全体を眼下に見渡せる人気絶景スポットとなっています。もともと屋慶名海峡は天然の航路として知られ、1978年に「新沖縄県観光名所35選」にも選ばれました。とにかく鮮やかで綺麗な海の色が特徴です。

世界遺産・勝連城跡

貝塚時代からグスク時代へ、長い年月をかけて地道に石を積み上げて完成した勝連城は、2000年に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録されています。勝連半島内の丘の上に位置しています。海外への貿易により勝連地域を繁栄へと導いた阿麻和利(あまわり)が居城したとされています。頂上に行くと目の前に太平洋が広がる絶景となっています。

観光の滞在時間の目安

ドライブ中にどこに寄るかによって大きく変動しますが、海中道路ロードパークで休憩や食事をして約30分~1時間目安でしょう。他の離島へも立ち寄り、観光するのであれば滞在時間はもちろん長くなります。

海中道路から行ける離島

開通して離島への交通手段が楽になった今、各離島の魅力も知っておきたいですよね。おすすめ観光スポットを紹介していきます。

平安座島

戦前は貿易の中継場所として貢献していた島で、現在は石油基地となっていることで有名です。海中道路が建設された理由も、この石油の輸送のためでした。石油が並ぶ島は独特な景観を生み出しています。

護岸アート

平安座島の東側、宮城島へと渡る桃原橋までの防波堤には約300mに渡って市の小中学生が描いた護岸アートが広がっています。島民の想いが詰まった作品は心に残るものとなるでしょう。

浜比嘉島

パワースポット目当てに訪れる観光客もいると言われる神聖な島です。昔ながらの原風景や赤瓦屋根や石垣の古民家が続く町並み、手つかずのビーチなどが残る魅力的な離島です。

シルミチュー霊場・アマミチューの墓

琉球創世神である「アマミキヨ」と「シネリキヨ」がシルミチューに住んだと言われ、階段の先の洞窟内で子を授かったとの伝説があります。そのため子宝の利益を望む人々が拝みにきます。一方、「アマンジ」と呼ばれる現在はコンクリートの道で繋がれている小さな島に、アマミチューの墓があります。ここには豊穣や無病息災、子孫繁栄を祈願する人々が訪れます

浜比嘉大橋

1997年にできた平安座島から浜比嘉島を結ぶ橋です。橋を渡ったふもとに浜漁港緑地公園があり、海中道路や浜比嘉大橋を眺めることができるスポットになっています。圧巻の青い海と大橋を撮る写真スポットです。

ムルク浜ビーチ

浜比嘉リゾートに隣接した公共天然ビーチです。夏の繁忙期にはトイレやシャワー、売店も完備しています。マリンアクティビティの受付カウンターも用意されています。綺麗な離島のビーチですが、あまり混み合っていないのもおすすめする理由の一つです。

宮城島

平安座島から桃原橋を渡ると宮城島に着きます。「高離り(たかはなり)」と呼ばれていたこともあり、高台の島としても知られています。

ぬちまーす製塩工場ぬちうなー

沖縄を代表する塩ファクトリーで、敷地内にはパワースポット、カフェがあり、観光地として人気です。世界初の製塩法で見せる塩の雪景色を無料ガイド付きで楽しめる工場見学も可能です。

崖の上にあるため、カフェでくつろぎながら景色を眺めることもできます。

果報バンタ

バンタとは沖縄の方言で「岬」という意味で、「幸せ岬」と呼ばれています。ぬちまーす製塩工場の敷地内にあり、崖の上から光り輝く海を望める絶景スポットです。すぐ下に見えるビーチはウミガメの産卵場所にもなっています。

伊計島

宮城島から赤色の伊計大橋を渡ると伊計島に到着します。サトウキビ畑が広がるのどかな島で、多数の美しいビーチに囲まれています。

仲原遺跡

縄文時代の村跡が発見された場所で、土器の鉢や石斧、当時の人の食べ物の痕跡も見つかったとのこと。学術上とても貴重として、1986年(昭和61年)に国指定史跡となりました。茅葺き屋根の住居が復元されている姿が、より当時を想像させてくれます。

伊計ビーチ

透明度が高く、海中道路付近の4つの離島の中のビーチでも特に人気のあるビーチです。マリンアクティビティも充実し、設備も整っているので子供連れでも安心して訪れることができます。

美しいビーチを眺めながらのバーベキューなんて至福の時ですよね。

海中道路周辺のおすすめランチ

観光途中に立ち寄りたいおすすめランチを紹介します。それぞれおすすめのレストランは事前にカーナビに登録しておいても良いかもしれません。また、お店の営業時間や定休日も事前に確認しましょう。

タコス

タコスはメキシコ料理でとうもろこしまたは小麦粉から作られた薄焼きのパンにひき肉や野菜、チーズなどを挟んだ料理ですが、沖縄発祥のタコライスとともにソウルフードとして親しまれています。「キングタコス与勝店」はタコライス発祥店の系列店です。たっぷり入ってボリューミーですがお財布にも優しい値段です。ドライブ途中でテイクアウトして、海中道路のロードパークやビーチで頬張るのはいかがでしょうか。

ソーキそば

ソーキとは沖縄の方言で「豚のあばら肉」という意味で、味付けされた骨付きの豚肉が乗った沖縄風そばです。「海中茶屋」は海の駅あやはし館内にあるレストランで、勝連漁港で獲れた「太もずく」を練り込んだ麺を使用した珍しいソーキそばを販売しています。(その他の麺への変更も可能です。)店内、テラス席で美しい景色も堪能できます。

定食

沖縄の代表的な郷土料理を豊富に揃えた定食は地域によって工夫がこなされ、よりその土地を知ることができます。浜比嘉島に位置する「古民家食堂てぃーらぶい」では、古民家の中で趣のある雰囲気を満喫しながら島のごちそう定食を味わうことができます。地元の集落で開催の料理コンテストで入賞したレシピもあります

より想い出深い沖縄旅行にするなら現地オプショナルツアー参加がおすすめ!

ホテルや交通手段は決まっているけど、特に現地での計画はまだ決まっていないという人もいるのではないでしょうか。せっかく旅行するのにただ訪れるだけではもったいない!現地オプショナルツアーに参加して現地ガイドからの説明を聞いたり、マリンアクティビティに挑戦して思いがけない発見があったりと沖縄を深く楽しみませんか?VELTRAでは海中道路付近のマリンスポーツも含めて数々紹介しています。ぜひチェックしてみてくださいね。

※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。

この記事に関連する記事はこちら

この記事に関連する旅行記はこちら