Photo by Shutterstock

ニューヨーク観光の見どころガイド|ホテルやレストランも紹介!

2019年には、世界中から6,500万人以上の観光客が集まった大都会として知られるニューヨーク。夜までネオンが輝き、人々の活気に満ちています。この記事では、世界的に有名な観光スポットが点在するニューヨークのおすすめスポットやグルメ、ホテルなどの観光情報をまとめました。ニューヨーク旅行を考えている人はぜひ参考にしてみてください。

2020/05/23

ニューヨーク観光の基本情報

Photo by Shutterstock

位置情報

成田国際空港と羽田空港から毎日直行便が出航しており、所要時間は約12時間~13時間日本との時差は14時間 (サマータイムの時期は13時間)ありますが、出発日とほぼ同日、同時刻に到着することが多いです。ほとんどの観光地はニューヨーク市のマンハッタン【Manhattan】に集中しているので、一般的に、特に旅行者向けにはニューヨークというとマンハッタンのことを指すことが多いです。

空港からマンハッタン(市内中心部)までの移動手段

ニューヨークにはジョン・F・ケネディ国際空港、ニューアーク国際空港、ラガーディア空港の3つの空港がありますが、ここでは国際線の多くが発着となるジョン・F・ケネディ国際空港からマンハッタンへの移動手段を紹介します。

■エアトレイン+地下鉄

エアトレインは各ターミナルからJamaica駅またはHoward Beach駅まで運行しています。所要時間は1時間~1時間30分ほど。料金はUS$7.75ほど(2020年4月15日時点の通貨レート)ですが、地下鉄への乗り換えが少々不便で、マンハッタン到着後の移動も考えなくてはならないため、荷物が大きい場合や楽に移動したい方には不向きです。

■NYCエアポート・エクスプレスバス

グランド・セントラル・ターミナル、タイムズスクエア、ポートオーソリティ・バス・ターミナルへ向かうバスです。マンハッタンで停車する場所から宿泊先が近ければ利用価値は高いでしょう。所要時間は1時間30分~2時間ほど、料金は片道US$19ほど、運行時間は11:00~19:00です。

■タクシー

チップを含めるとマンハッタンまでUS$70前後と料金は高騰してしまいますが、所要時間は40分~60分と最も短く、また各ターミナルの到着ロビーに乗り場があってわかりやすいので、最も利便性が高い交通手段です。

近隣都市、観光スポットへのアクセス

アメリカ国内の他の都市や、隣国のカナダを代表する観光スポットへの行き方も紹介します。滞在日数や目的に合わせて参考にしてみてください。

■ワシントンD.C.

アメリカの首都ワシントンD.C.は世界政治の中心地であり、ホワイトハウスやリンカーン記念館、ワシントン記念塔など有名な観光名所は必見。ニューヨークから移動する場合は、格安バスだと片道4時間前後、アムトラック列車であれば約3時間30分で到着します。

■ナイアガラの滝

カナダとの国境にある世界三大瀑布のナイアガラの滝。最寄りとなるバッファロー空港にはニューヨークから飛行機で約1時間30分で行くことができます。日帰りツアーからカナダのトロントを観光できる宿泊ツアーもあるので、ニューヨークに来たらぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

治安

タイムズスクエアなど人が密集する場所ではスリに注意が必要です。またマンハッタンの北にあるハーレム地区は、以前は特に治安が悪い地区とされていましたが、現在は改善されてきました。それでもハーレムの125丁目以外や、中心地エリアでも裏通りなどの閑散とした場所は犯罪率が比較的高いので、深夜など時間帯に関わらずむやみに立ち入らないようにしましょう。

気候の特徴

日本と同様に四季がありますが、春と秋が短く、夏は30℃を超える猛暑、冬は氷点下の極寒となる日が多い傾向にあります。特に冬は大雪が降ることもあり、高層ビルが並ぶマンハッタンでは冷たいビル風が吹くので防寒対策は必須です。

おすすめの服装、観光に必要なもの

ニューヨークは日本の青森とほぼ同じ北緯約40度に位置しているため、青森の気候をイメージするとわかりやすいです。夏は半袖シャツにサングラス、冬は厚手のコートに帽子や手袋、さらに積雪時には防水のブーツが必要となります。ただ、室内では日本と比べて冷暖房がかなり効いているため、ミュージカル鑑賞で長時間館内などにいる場合は夏でも羽織物を持参し、冬もインナーは薄着にするなどして調整できるようにしましょう。

おすすめの時期、観光に適した日数

過ごしやすい時期は5月~6月、9月~10月ごろ。冬の時期はイベントが多く、毎年11月下旬に行われるロックフェラーセンターでのクリスマスツリー点灯式、スケートリンクなどはニューヨークの風物詩。12月からは街中でキレイなイルミネーションを見ることができたり、有名なタイムズスクエアでのカウントダウンで年越しもできるので多くの観光客が訪れます。主要な観光地はマンハッタンに集中しており移動に時間はかかりませんが、とにかく見どころが満載なので滞在日数は4泊6日ほどあるとよいでしょう。

ニューヨーク観光の見どころ

Photo by Shutterstock

人気の観光スポット

■世界遺産の自由の女神像【Statue of Liberty】

アメリカ独立100周年にフランスから友好の証として送られた、93mの高さを誇る巨大な像。アメリカのシンボルで、世界文化遺産として登録されています。自由の女神があるリバティ島【Liberty Island】までは、スタチュークルーズ【Statue Cruise】を利用して片道20分~30分で行くことができます。自由の女神の王冠部分への入場は1時間に6グループ(1グループ10名以内)のみの案内となり、別途公式サイトからチケットを事前に申し込む必要があります。人気のため、王冠まで行きたい場合は早めに申し込みましょう。チケットは6か月前から申し込み可能です。

THE STATUE OF LIBERTY EXPERIENCE

New York’s best Statue of Liberty ferry is Statue Cruises! With the best price in town, and the bes…

■セントラルパーク【Central Park】

ニューヨークが舞台の映画やドラマにほぼ間違いなく登場する南北約4km、東西約800mの広大な公園。観光名所巡りに疲れたら自転車をレンタルしてサイクリングしたり、散歩してリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。特にセントラルパークのシンボル「ベセスダ噴水広場」、ジョン・レノンの記念碑「IMAGINE」があるストロベリーフィールズは必見

■メトロポリタン美術館【The Metropolitan Museum of Art】

世界最大級の美術館であり、通称略して「メット (MET)」と呼ばれます。毎年米Vogue社が主催するファッションの祭典「メットガラ(Met Gala)」の舞台としても有名です。ルノワールやゴッホなど著名な絵画のみならず、古代エジプトからギリシャ・ローマ時代の彫刻、家具などコレクションの数は200万点以上あり、1日では全てを見ることができないほど。展示内容も頻繁に変わるため、事前に公式サイトで営業時間や見たい作品をおさえておくとスムーズに周ることができるのでおすすめです。

■ハイライン【The High Line】

1980年まで使われていた高架鉄道路線跡に作られた、地上から約9mの高さに広がる空中公園。2014年に完成した比較的新しい人気観光スポットで、2.3kmある古い路線を活かしたデザイン設計や緑と高層ビルの融合、ところどころに置かれたおしゃれで個性的なアート作品を楽しむことができます。1時間30分ほどあれば一通り散策できますが、現代アートのギャラリー「ホイットニー美術館」や旧ナビスコ工場を改装して作られた大人気フードマーケット「チェルシーマーケット」、2019年3月に一部オープンしたばかりの複合施設「ハドソンヤード」に立ち寄ることもできます。特に階段が組み合わさってできたインパクトのある建築の展望台「ヴェッセル(仮称)」は必見。余裕があればゆっくり散歩しながら観光してみてはいかがでしょうか。

■ワールドトレードセンター

2001年9月11日に米同時多発テロで崩壊したワールドトレードセンターのツインタワー。建物の跡地には滝が流れるモニュメントが作られており、今も犠牲者に花が手向けられています。隣には全米一の高さ541m、104階建てのワン・ワールド・トレード・センターがあり、100階にある展望台からはビル群などの都会的な景色を一望できるほか、全米一高い所にあるといわれるレストラン「ワン・ダイン」も。昼間とはまた違う雰囲気で、素敵な夜景を満喫しながらディナーを楽しめます。9/11メモリアル&ミュージアム【9/11 Memorial Museum】は同時多発テロの博物館となっていて、ビルが倒壊したときの鉄骨や犠牲者の遺品が展示されています。

ブロードウェイミュージカル

エンターテインメントが盛んなニューヨークでも、本場ブロードウェイミュージカルの迫力あるパフォーマンスは外せません。タイムズスクエア【Times Square】周辺に点在する500席以上の劇場で行われ、ミッドタウン・マンハッタンの6番街西(West 6th Ave)から8番街東の40丁目、54丁目までの地区は劇場街と呼ばれています。ロングラン公演の『オペラ座の怪人』や『シカゴ』、『ライオン・キング』はもちろん、近年話題の作品『ハミルトン』や『アナと雪の女王』、『ハリーポッターと呪いの子』など、50作品以上が上演。

人気公演は現地オプショナルツアーサイトや公式サイトから事前に予約するのがおすすめですが、空席があればタイムズスクエアにあるtktsチケットオフィスで当日割引のチケットを購入することも可能です。

観光パス

歩きや地下鉄でほとんどの観光地に行けてしまうマンハッタン。道路も基盤の目になっていて、住所にあるストリート(横の通りで、南から北へ数が大きくなる。Street、略してSt.と表記)、アベニュー(縦の通りで、東から西へ数が大きくなる。Avenue、略してAve.と表記)を見れば簡単に場所を見つけることができます。そこでおすすめなのがシティパス(City Pass)などの観光パス。シティパスであれば人気観光施設の入場が可能で、さらに個別に買うよりも入館料などが最大40%お得になることもあります。

シティパスで入場できる各観光施設の例は、エンパイア・ステート・ビル展望台(エンパイアステートビル)、アメリカ自然史博物館、メトロポリタン美術館、グッケンハイム美術館またはトップ・オブ・ザ・ロック、自由の女神&エリス島ツアーまたはサークルライン観光クルーズ、9/11メモリアルミュージアムまたはイントレピッド海上航空宇宙博物館など6か所です。

ニューヨーク観光のモデルコース

子供連れ

子供連れの定番スポットは「アメリカ自然史博物館」。映画『ナイトミュージアム』の舞台として有名で、動物の模型や恐竜の化石、プラネタリウムもある「地球・宇宙ローズセンター」まであり、子供から大人まで楽しめます。他にも、マンハッタンの北東に位置するブロンクスには、650種類以上の動物がいる全米最大級の「ブロンクス動物園」と世界有数の「ニューヨーク植物園」があるので、動物や植物好きの人におすすめです。ブロードウェイミュージカルでも『アラジン』や『ライオンキング』、『アナと雪の女王』など、子供向けの演目、英語がわからなくても楽しめるショーがそろっています。

女子旅

女子旅といえばショッピング。5番街【Fifth Avenue】には、女の子の憧れであるオードリーヘップバーン主演の映画『ティファニーで朝食を』で有名になったティファニー本店「Tiffany & Co.」などハイブランドが揃っていて、ウィンドウショッピングをするだけでも楽しめます。ソーホーやノリータなどの地区には高級ブティックやセレクトショップがあるので、最新の流行ファッションが気になる人はぜひチェックしてみましょう。カジュアルなファッションであれば34丁目にあるメイシーズ、JCペニー、H&Mが並ぶ大型ショッピングモールに行くのがオススメ。メイシーズの前には「ヘラルドスクエア (Herald Square)」と呼ばれる小さな公園があり、ニューヨーカーの憩いの場となっているので、コーヒーをテイクアウトしてひと休みしてみてはいかがでしょうか。

ヘラルドスクエアから徒歩15分の距離には「グランドセントラル駅(Grand Central Station)」があります。様々な映画のロケ地にもなった有名なホールの天井には星空が描かれていて、まるで美術館のような雰囲気です。ここではNBA界の神様「マイケル・ジョーダンのステーキハウス」やオイスターバー、また地下街にはファストフードもあるのでぜひディナーに立ち寄ってみてください。

1人旅

ニューヨークは美術館やアートの宝庫。やはり「ニューヨーク近代美術館(表記はMOMA、MoMAなど様々)」は外せません。モネやアンディ・ウォーホル、ゴッホ、ピカソなど著名な画家の有名な作品が並び、現在は15万ものコレクションが保有されています。1人旅ならゆっくり自分のペースで見て、思う存分鑑賞を楽しむことができるでしょう。ゆっくりニューヨークの景色を堪能したい人には、「ブルックリン橋」もおすすめです。徒歩30分でブルックリン橋の向こう岸まで渡ると、マンハッタンを一望できる絶好の写真スポットとなっています。ブルックリン橋の近くには、世界金融の中心地「ウォール街(ウォールストリート)」もあるので散策してみましょう。

ニューヨーク観光におすすめのホテル

ニューヨーク・ヒルトン・ミッドタウン【New York Hilton Midtown】

マンハッタンの中心に位置する賑やかなミッドタウンにあり、ニューヨークの有名な観光スポットであるブロードウェイやセントラルパーク、MOMAにも徒歩で行けてしまうほどの好立地が魅力。部屋数もニューヨークの中で最大数を誇り、スタイリッシュな空間でくつろぐことができます。

シェラトン・ニューヨーク・タイムズスクエア【Sheraton New York Times Square】

ブロードウェイや5番街へ徒歩で行けるタイムズスクエアにあり、立地がよく、日本人観光客の利用が多いので初心者にはおすすめのホテルです。部屋もシンプルで清潔感があり、落ち着いた雰囲気の中で滞在できるでしょう。

ニューヨーク観光におすすめのレストラン

Photo by Shutterstock

大都市ニューヨークでは、どんな料理が味わえるのでしょうか。おすすめ&人気の店舗を3つ紹介します。

ピーター・ルーガー・ステーキハウス【Peter Luger Steak House】

創業100年の老舗ステーキハウス。オリジナルのソースと28日間も熟成されたアツアツの最高級ポーターハウスがたまりません。超人気店なので事前予約は必須です。

シェイクシャック【Shake Shack】

2015年から日本にも進出した人気のハンバーガーチェーン店。実はマディソン・スクエア・パークのハンバーガースタンドが発祥ということは、あまり知られていないかもしれません。地元の人気も高い本場のシェイクシャックをぜひ試してみてください。

リバーカフェ【River Cafe】

ダンボ地区のブルックリン橋のふもとにあり、マンハッタンの夕暮れや夜景の街並みを見渡しながら食事を楽しむことができる名店です。格式高いレストランですが、朝食やランチであれば比較的リーズナブルに利用でき、もちろんロマンティックなディナーにも最適。食後にぴったりの、ブルックリン橋をイメージしたスイーツも人気です。

現地オプショナルツアーを利用してニューヨーク観光を充実させよう!

一つの記事には書ききれないほど、重要な観光名所がたくさん集まるニューヨーク。多くが徒歩や地下鉄を利用して行ける場所にあるので、初心者も巡りやすく、観光パスを利用しながら自分のペースで観光できます。観光パスはもちろん、お目当てのブロードウェイ・ミュージカルがあれば事前に現地オプショナルツアーで予約をするのがオススメ。また、ナイアガラの滝やワシントンDCの郊外ツアー、ヘリコプターからニューヨークの絶景を独り占めできる遊覧飛行など、ワンランク上の観光も楽しめるのでぜひチェックしてみてください!

※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。

この記事に関連する記事はこちら

この記事に関連する旅行記はこちら