熱帯・亜熱帯の暖かい気候の中で育まれるマングローブは、日本国内では沖縄県と鹿児島県の一部でしか見ることができません。沖縄の大自然を満喫しに行くなら、海だけではなく、マングローブ林にも是非訪れたい所。
マングローブを鑑賞するツアーは様々ありますが、今回は定番のマングローブカヤックの魅力をご紹介します。
実の所、カヤックもカヌーの一種。ほとんどの特徴は同じですが、使用するパドルに大きな違いがあります。一般的なカヌーのパドルは片側にのみブレードがついているのに対し、カヤックでは両側にブレードのついたパドルを使用します。進行方向を変える場合もいちいちパドルを持ちかえる必要が無いので、初めての方でも簡単に楽しむことができます。
2~3人乗りができるのもカヤックの嬉しいポイント。波風の影響も比較的少ないので、小さなお子さんも、お母さんお父さんと一緒に楽しく漕ぐことが出来ます。 また、クルーズ船での観光よりもずっとマングローブに接近することができるので、そこに住む生き物たちをより間近で観察することも。本州では絶対に出会えない珍しい生き物達との出会いは、子どもたちにとってきっと忘れられない思い出になるでしょう。
日中と夜とで全く異なる顔を見せるのもマングローブの魅力の一つ。 定番は明るいうちにじっくりと生き物たちを観察することができる朝~昼発のツアーですが、夕方発のツアーではロマンチックなサンセットを楽しめます。暗くなってから出発するナイトツアーでは、星空はもちろん夜行性の生き物達との出会いも! 沖縄滞在中、1回だけと言わず色んな時間のツアーを試してみてはいかがでしょう。
沖縄本島にはマングローブ観光のスポットがいくつもありますが、中でも有名なのは、手つかずの大自然が残るやんばるエリアの「慶佐次川」、本島生息のマングローブ4種類全てが観察できる「億首川」、那覇市から1時間弱の抜群のアクセスを誇る「比謝川」の3つの川。それぞれ本島北部・中部・南部に位置しているので、近くの観光名所を訪れるついでに気軽に参加することができるのが嬉しいですね。
マリンアクティビティが人気の石垣島ですが、実はマングローブ林もあるんです。沖縄離島で一番人気の観光地だけあって、マングローブカヤックツアーの種類も豊富です。南国の暖かい日差しの中での観光も素敵ですが、石垣島は国内初の「星空保護区」に認定されたほどの星空観測の名所。日中ビーチアクティビティを楽しんだ後は、是非ナイトカヤックで満点の星を堪能してみてはいかがでしょう。
西表島の魅力といえば、多くの方が手つかずの大自然を真っ先に思い浮かべるのではないでしょうか。そのイメージに違わず、島の南部を流れる仲間川はマングローブとしては日本最大の流域面積を誇ります。マングローブ林が生い茂る川をカヤックで漕ぎ進み、沖縄一と言われるピナイサーラの滝を目指せば、気分はインディ・ジョーンズ。西表島観光で外せないアクティビティの一つです。
海水浴と異なり、カヤックは基本的には一年中楽しむことができますが、漕いでる最中にどうしても水しぶきがかかることがありますので、できれば暖かい季節がオススメ。とはいえ、冬場でも本島よりはずっと暖かいので、寒さ対策さえしっかりとしておけば問題なく楽しむことが出来るでしょう。あまり悩み過ぎず、ご旅行の予定に合わせて参加してみてくださいね。
マングローブの木陰があるとはいえ、野外のアクティビティなので日焼け止めは忘れずに!帽子もあれば更に安心です。水面からの照り返しが気になる方は、念の為サングラスの持参もオススメします。 また、波風の影響を受けにくいとはいえ、どうしても水しぶきがかかってしまう場合があります。濡れても良い服装で臨みましょう。
以上、マングローブカヤックの魅力を少しでも伝えられましたでしょうか。
同じようにマングローブを間近で楽しめるアクティビティとしては、カヌーやSUPのツアーもオススメです。楽しい沖縄旅行の思い出の一コマとして、是非マングローブを訪れてみてくださいね。
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