タイの首都バンコクから南東へ約160km離れたところにあるパタヤ(Pattaya)は、タイランド湾(以下、タイ湾)に面したタイ屈指のリゾート地です。バンコク市内から車であれば2時間ほどで到着するためバンコク滞在中に日帰りで気軽に行けるリゾート地として観光客の人気を集めています。
パタヤはタイ東部のチョンブリー(Chonburi)県に位置します。まずはパタヤの気候や行き方、主要な通り(ソイ)の特徴などの基礎情報を、詳しく見ていきましょう。
パタヤには、乾季(11月~2月)、暑季(3月~5月)、雨季(6月~10月)という3つの季節があります。年間の平均気温は30℃程度で湿度が高く、降雨量は雨季と乾季で大きく異なります。観光に適したシーズンは、雨がほとんど降らず南国らしい快晴が続く乾季がベストでしょう。
なお、パタヤの月ごとの平均気温は以下のとおりです。1日の最高気温は35℃前後まで上がりますが、12月ごろは最低気温が20℃近くまで下がるため、夜は肌寒く感じます。
日本からパタヤへはバンコク経由で行く必要があります。日本からバンコクまでは、直行便が毎日運航されています。日本からのフライト時間は約6~7時間です。 バンコクからパタヤに行くには、長距離バスやタクシー、鉄道などを利用する方法があります。
複数のバスが利用できますが、利用しやすいのはBTS(高架鉄道)スクンビット線のエカマイ(Ekkamai)駅近くにある東バスターミナルです。長距離バスは早朝5時から23時まで30分~40分おきに出ていて、2時間半ほどでパタヤに到着します。モーチット駅の北バスターミナルからも長距離バスは出ていますが、駅から離れているので利用時に気をつけましょう。いずれも片道の料金は108バーツです。またスワンナプーム国際空港からも1~2時間おきにバスが出ており、パタヤまで2時間ほどで到着します。こちらのバスの料金は130バーツほどです。交通事情などによって発車時刻や到着時刻が変わるので、時間に余裕を持って利用しましょう。
フアランポーン(Hua Lamphong)駅とパタヤ駅を結ぶ電車が、1日1便(1往復)運行しています。乗車時間は3時間半くらいで、料金は30~40バーツほどです。往路の出発時間は7時前で、復路は14時過ぎころに発車するので、往復鉄道を利用すると少し慌ただしい滞在になるかもしれません。
バンコクからタクシーで行く方法もあります。料金はバスや鉄道に比べると高くなり、目安は1,500~2,000バーツほどです。所要時間は高速バスと同じ2時間~2時間半程度ですが、交通事情によって変動します。またタクシーに乗る際は、料金がわかりやすいメーター制のタクシーを選ぶとよいでしょう。
なお、自分で時間や料金を調べたり移動したりするのに不安を感じる方は、現地オプショナルツアーを利用するのもおすすめです。また、費用を抑えたい方は、時間はかかりますがシンガポールや上海などを経由してパタヤに行く方法もありますよ。
パタヤは「ノースパタヤ」「セントラルパタヤ」「サウスパタヤ」の3つのエリアに大きく分けられ、それぞれに主要な通り(ソイ)があります。各エリアのソイの特徴は下記の通りです。
パタヤの主要な通りの1つに「ビーチロード」があります。ヤシの木が並ぶ整備された海岸沿いの道で、すぐにビーチで遊ぶことができます。ビーチロードのノースパタヤ側には長距離バスのターミナルがあるので、アクセスしやすいのも嬉しいポイント。高級ホテルが立ち並んでいますが、サウスパタヤ側に比べると静かな雰囲気のエリアなので、賑やかすぎるのが苦手な方はノースパタヤのホテルに滞在するとよいでしょう。
セントラルパタヤの主要な通りといえば「セカンドロード」です。ビーチ通りの陸側を通る道で、買い物スポットの多い賑やかな通りです。バービアと呼ばれる格安バーが多く、お酒を飲みながらスポーツ観戦やライブステージなども楽しめます。
サウスパタヤには、ビーチロードとつながっている「ウォーキングストリート」があります。パタヤ最大の繁華街で最も賑やかな通りです。ナイトクラブやバー、ディスコといったお店も多数あり、パタヤのナイトライフを楽しみたい方におすすめですよ。
パタヤ市内の移動手段には、ソンテウ、バス、レンタルバイクなどがあります。それぞれの特徴について紹介します。
乗り合いバスのような乗り物です。料金が非常に安く、決められたルート上なら10バーツで乗ることができます。運行ルートが多岐に渡り、パタヤの主要な通りであるビーチロードやセカンドロードをはじめ、観光エリアのほぼ全域に向かって走っています。ソンテウはパタヤでの主要な移動手段といってよいでしょう。 ・バス
パタヤからはバンコクをはじめ、エカマイ、モーチット、サイタイ行きなどの中距離、長距離バスが運行しています。ソンテウのような市内観光よりも、空港への移動などで利用すると便利です。
パタヤ市内にはレンタルバイク店が無数にあります。自分の好きなタイミングで移動したい方には最適です。料金は1日200バーツ前後で、日本で二輪免許や国際免許を取得する必要があります。また交通ルールは日本とは異なるため、運転する際は十分に気をつけましょう。
パタヤは、エメラルドグリーンの美しい海と繁華街が魅力です。パタヤで特におすすめしたい人気観光スポットを紹介します。
ラン島(ラーン島)はパタヤの沖合に浮かぶ小さな島です。パタヤの南部にあるバリハイ桟橋から船に乗って30分ほどで行けるため、バンコクからも日帰りで訪れることができます。スピードボートとフェリーが運行していますが、フェリーの方が出航する本数が多いのでおすすめです。フェリーでの往復料金は100バーツほど。
島には7つのビーチがあり、どのビーチも美しく、海水の透明度も高いのが特徴です。人気のターウェンビーチでマリンスポーツなどのアクティビティを楽しむもよし、静かなセームビーチで落ち着いたひとときを過ごすもよし。バイクタクシーやレンタルバイクなどの移動手段もあるため、全てのビーチを巡ってみるのもおすすめですよ。
パタヤ随一の繁華街。ネオンや音楽に彩られる夜の街では、多くのレストランやバーが深夜まで営業しています。レストランはビーチリゾートらしくシーフードのお店が多いですが、観光客向けに洋食や日本食のお店も多数あります。昼間ビーチで遊んだら、夜は繁華街を満喫しましょう。
パタヤにはマリンスポーツや象乗り体験など、さまざまなアクティビティがありますが、観光の疲れや日常の疲れを癒してくれるマッサージもおすすめです。 パタヤでは、タイ古式マッサージやフットマッサージ、オイルマッサージなど数多くのマッサージ店があります。タイ古式マッサージはヨガや指圧、ストレッチや整体といった要素を含んだもので、「世界で最も気持ちいいマッサージ」とも言われています。タイに来たなら、ぜひ本場のタイ古式マッサージを体験してみてください。
タイ全土で行われる有名なイベントとして「ソンクラン(水かけ祭り)」があります。パタヤでは4月中旬から始まり、およそ1週間続きます。特に盛り上がるのはビーチロード、セカンドロード、ウォーキングストリート。ぜひ現地で水鉄砲などを買って参加してみてください。
ほかに、「ティファニーズショー」という劇場のキャバレーショーも人気があります。パタヤで40年以上もの歴史を持つニューハーフショーで、美しく妖艶なショーを観に世界中から多くの観光客が訪れます。
パタヤは、世界的にも有名なビーチリゾートなので、宿泊施設も充実しています。素敵なホテルのなかから、おすすめのホテルを厳選して紹介します。
せっかくの海外旅行、非日常的な気分を味わいたい方が多いのではないでしょうか。このホテルは、ジュラ紀をテーマにした施設内にさまざまな演出がされているのでおすすめです。亜熱帯の木々が生い茂り、化石のオブジェなどが置かれています。客室は全室オーシャンビュー。流れるプールやスライダーのあるウォーターパークのほか、目の前にプライベートビーチがあるので、たっぷり遊ぶことができます。
Set in prime city and beachfront locations, all hotels and resorts in the Centara Category, offerin…
パタヤはタイを代表するビーチリゾートとして、世界中から観光客の訪れる賑やかな都市です。個性豊かなソイ、ビーチの美しいラン島、エンターテイメントショーやマッサージなど魅力的な観光スポットが満載。ベルトラでは、パタヤを満喫できる現地オプショナルツアーも用意しています。ぜひチェックしてみてください。
※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。