日本は島国であることから海外旅行は飛行機を利用するのがほとんどですよね。飛行機といえば行き着くのは空港。旅行先でその国の第一印象を決める要素として空港はとても重要です。世界にはただの「空の玄関先」だけでは済まないエンターテイメント満載な空港があります。シンガポールの国際空港もそのひとつです。
今回はそんなシンガポールの空港、チャンギ国際空港の魅力を解説します。
空港という役目だけで利用するのはもったいない!と思わせるシンガポール・チャンギ国際空港。実はワールドエアポートアワード2016で世界第一位に輝いており、常にベストエアポートとしてランクインしています。
成田空港または羽田空港からは約7時間30分、関西国際空港からは約7時間、中部国際空港からは約7時間15分、福岡空港からは約6時間35分で直行便が出ています。
台湾の台北やタイのバンコク、フィリピンのマニラ、ベトナムのハノイ経由等でも行くことができますが、その分所要時間は長くなります。
主要な航空会社はやはりシンガポール航空です。空港も評価の高いシンガポールですが、シンガポール航空もエアライン格付けで世界最高評価として知られています。
多くの旅行客が悩む、受託手荷物の容量がエコノミークラスでもなんと30kgまで預けることが出来ます。通常の航空会社だと約20kgほどがほとんどです。
■発着ターミナル:ターミナル3
その他成田空港、羽田空港からの主要として全日本空輸(ANA)や日本航空(JAL)が利用されています。
■発着ターミナル:ANAはターミナル2【2020年5月1日よりターミナル1】、JALはターミナル1
一方、注目のローコストキャリアと呼ばれるLCCも主要航空会社として挙がります。
シンガポール航空グループのLCCです。2017年にLCCのタイガーエアと統合しました。スクートはこれまでアジア・パシフィック部門の「ベスト LCC」で2015年から 2018年まで 4年連続一位を獲得しており、2019年にはアジア太平洋地域における「ベスト・LCC・アワード」を受賞している注目のLCCです。成田、関西、札幌に発着しています。
■発着ターミナル:ターミナル1
その他主要航空会社ではないものの注目を浴びている航空会社もあります。
シンガポール航空グループの地域航空会社で東南アジアを中心にしています。日本では広島とシンガポールをつないでいます。このエアラインによって他の地域の空港に行きづらい旅行者も気軽にシンガポールに行くことができるようになりました。
■発着ターミナル:ターミナル2
スターアライアンスとは1997年に5社の航空会社によって設立された航空連合です。現時点でスターアライアンスには26社の航空会社が加盟しています。日本からの発着便では経由便も含めてシンガポール航空、全日本空輸(ANA)、中国国際航空(Air China)、タイ国際航空(Thai Airways)があります。
日本航空(JAL)はスターアライアンスには加盟しておらず、同じく世界規模の航空連合の1つであるワンワールドに加盟しています。
マイルを貯めたい方は上記も考慮してフライトを選ぶと良いでしょう。
チャンギ国際空港ではアーリー・チェックインという、通常3時間ほど前から始まる通常のチェックインより早く手続きできるカウンターを設置しています。航空会社によっても異なりますが、主要な航空会社を見ていきましょう。
出発の48時間前から40分前までチェックインができます。
■シンガポール航空:ターミナル3 4時30分~2時(運航状況によって変更する場合もあります。)
■シルクエアー:ターミナル2 4時~22時(最終便の時間によって延長する場合もあります。)
各ANA便出発の24時間前からチェックインができます。
■ターミナル2 6時~23時59分(2020年より発着ターミナルが変更するので、チェックインカウンターの場所も変わる可能性があります。)
出発12時間前から3時間前までチェックインができます。
■ターミナル1 6時~23時59分
アーリーチェックインができる航空会社と時間は、チャンギ国際空港のホームページより調べることが可能です。
通貨単位はシンガポールドル、記号はS$もしくはSGDと表記されます。クレジットカードの通用度が日本に比べ高いのでシンガポールではあまり現金を用意する必要も無いかもしれません。しかし現金を持っていないのも不安ですよね。
チャンギ国際空港では両替所を各ターミナルに設置しているので迷うことはないでしょう。加えて、多くの両替所が24時間開いているので便利です。気になるレートですが、チャンギ国際空港は日本での両替やシンガポール市内ホテル等のレートと比べて比較的良いと言われています。
日本では羽田空港ができたので、都市部に近くなり観光もしやすくなりました。ではシンガポールの空港は観光スポットまでどのくらいかかるのでしょうか。
チャンギ国際空港から市内へのアクセスはMRTという地下鉄を利用すると約60分で到着します。
主要なホテルまでは乗り合いの空港シャトルバスもあり、深夜も運行しているので、タクシーよりも安く深夜に移動が可能です。他にも大人数におすすめのリムジンサービスや路線バス、Grab(配車アプリ)など様々な方法があるので安心です。
タクシーで市内まで移動する場合の料金は、およそSGD20〜SGD25(1,528円~1,910円)で、ピーク時や深夜は大体SGD30〜SGD35(2,292円~2,674円)です。空港のタクシー乗り場には目安となる料金表が掲げられています。所要時間は30分~40分ほどです。
※レートは2020年4月9日時点のものです。
マリーナベイサンズ【Marina Bay Sands】はシンガポールを代表するリゾートホテルです。世界各国から集まるこの施設のなかにはカジノやショッピングモールなども併設されています。3つの建物の上にまたがるように巨大な船が載っているデザインがとても有名です。
主要なアクセス方法として、空港からはMRTもしくはタクシーで向かいます。MRTだと約60分、タクシーだと交通状況にもよりますが約30分です。
マリーナベイサンズが提供している空港送迎車もあるので、より快適さを求めるなら使ってみても良いかと思います。
人気テーマパークなどエンターテイメント施設が集結しているリゾート・アイランドです。シンガポール島のすぐ南側に位置しています。
セントーサ島もマリーナベイサンズと同じく主要なアクセス方法はMRTもしくはタクシーです。MRT最寄り駅のハーバーフロント駅からはシンガポール・エクスプレスというモノレールに乗ります。所要時間は約1時間30分です。タクシーだと約30分ほどで行くことができます。
シンガポールは「アジアの交差点」として知られており、各国の発着便を受け入れています。チャンギ国際空港での乗り継ぎ方法を予習しておきましょう。
通常は入国【Arrival】と書かれた看板に向かいますが、乗り継ぎの場合は乗り継ぎ【Transfer】に向かいます。
まずは乗継便のターミナルとゲートを確認します。直前に変更する可能性もあるので、常に電光掲示板はチェックするようにしましょう。
ターミナルとゲートがわかったら、そこまで移動します。チャンギ国際空港には4つのターミナルがあり広いので、ターミナル間の移動には「スカイトレイン」と呼ばれるモノレールが便利です。他にもバス、徒歩でも移動はできます。
乗り換えであっても手荷物検査は必須です。乗り換え時に買ったドリンク等も100ml未満でない場合は持ち込むことができないので注意です。
各ターミナルにラウンジがあり、乗り継ぎ等の待ち時間も快適に過ごすことができるサービスを提供しています。それぞれのラウンジで利用条件が異なり、有料のサービスもあるので事前に確認しましょう。
また、プライオリティ・パスとは航空会社や搭乗クラスに関係なくラウンジを利用できる会員制のパスですが、チャンギ国際空港にはこのパスで利用できるラウンジも充実しています。
滑走路を優雅に眺められたり、シンガポールならではの料理を提供してくれる場所、ジムが設備されている等、魅力的なラウンジが多いですが、特に便利なサービスを紹介します。
さすが世界一にも選ばれた空港です。ほとんどのラウンジが24時間営業になっているので深夜、早朝便にもおすすめです。
一部ラウンジには設置されていませんが、シャワーを浴びられます。乗り継ぎの際、長旅の疲れをリフレッシュするには最高のサービスです。
やっぱり飛行機での旅は気づいていなくても疲れるもの。落ち着いた場所で仮眠できるのは安心です。
このラウンジは唯一、一般エリアにあり、誰でも出発前や到着後に利用できます。プライオリティ・パス対象のラウンジで、無料のサービスも多く付いています。一般にも有料でシャワールームやキッズルーム、仮眠室、軽食やドリンクの提供をしています。
ベルトラでは満室になってしまうこともあるこのラウンジの仮眠室やラウンジのみの利用の事前予約ができます。直接行って英語で困ってしまうというトラブルも避けられるので安心です。
シンガポール空港では交通機関としての飛行機発着場所ではなく、楽しめる、リラックスできる場所として工夫されています。空港内で何ができるのか紹介します。
なんとチャンギ国際空港では乗り継ぎが5.5時間以上の方には無料で2時間30分のツアーを開催しています。シンガポールを代表する建築物を見学できるシティ・サイト・ツアーや歴史を感じられるエリアに向かうヘリテージ・ツアー等があります。
手荷物を預けてハンズフリーで買い物をしたり、スーツケースなどの大きな荷物を持って空港を出る必要がないように、各ターミナルに預かり所を設けています。
トランジットで利用する場合でも、いつでも24時間預けることができます。
空港内のレストランとはいえ、絶品グルメも楽しめてしまうチャンギ国際空港。24時間営業のお店も数多くあります。第2ターミナルには「ストレーツ・フード・ビレッジ」というフードコートがあり、ローカルフードを気軽に食事することができるので大人気です。
どこの国へ行くのも気になるのがWi-Fiです。チャンギ国際空港でも、簡単な設定でWi-Fiを無料で利用することが可能です。
シンガポールの免税店は出入国搭乗ゲートで行われるため、到着後でもお買い物ができます。各ブランドショップやファッション、コスメショップ、食品等を取り扱っていてショッピングを満喫できます。
シンガポールのお土産も多く販売していますが、なかでもおすすめのお土産はチョコやクッキーです。特に人気なのがマーライオンの形がしているものですが旅行中は割れてしまう可能性もあり、チョコだと暑いシンガポールでは溶けやすいので帰国直前に買うと良いでしょう。
2019年4月にチャンギ国際空港の敷地内にできた巨大複合施設は、新たなエンターテイメント施設として注目を浴びています。その名の通り見た目がジュエル(宝石)のようなデザインになっています。
空港が開催している無料の観光ツアーでもジュエル・ツアーが組み込まれているほど見どころが豊富な施設で、80軒以上の飲食店やショップ、ラウンジが入っています。
ジュエルには様々なアトラクションもあり、一部は有料となっています。
特に注目なのが屋内最大の人工滝「レイン・ボルテックス」です。夜にはライトアップも行われ、空港にいることを忘れてしまいます。有料のアトラクションとしては、「キャノピー・パーク」があります。子どもたちが楽しめる滑り台等を含め、大人も散策が楽しめる屋内庭園となっているのでおすすめです。
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チャンギ国際空港を観光の目的地としても良いほど、いろんなサービスが楽しめます。シンガポール市内ももちろん、空港も楽しみたい方にもおすすめできるホテルを紹介します。
複合施設ジュエル内4階にある、イギリス発ホテルチェーンです。限りなく空港に近いのでフライトにも時間に余裕を持つことができます。近未来的でポップなデザインになっていて、チェックインもセルフなので特に若者におすすめです。
1泊からのみでなく、最低4時間からデイユースとしても予約できるので乗り継ぎ時間が長い方にも便利です。
チャンギ国際空港内に位置するホテルで、ターミナル3と直結しているので簡単に空港にアクセスできます。このホテルはスタイリッシュで比較的落ち着いた雰囲気です。屋外プールやオープンキッチンレストラン、マッサージ、ランドリー等もサービスも充実しています。
空港から車でわずか5分に位置するホテル。ビジネスパークの中心部にあり、シンガポールEXPOコンベンション&エキシビションセンターのすぐ近くです。施設も充実していて、24時間営業のフィットネスジムやスチーム&サウナ等も利用できます。各フロアもいつでも利用可能なコインランドリーが配置されています。
充実した施設で何時間いても退屈しない、シンガポール・チャンギ国際空港。帰国の際には早めに到着して、空港内を探検してみてください。
また空港と市内間のスムーズな移動には、送迎サービスがおすすめです。シンガポールは空港から市内へのアクセスが複雑ではないですが、やはり海外での移動は不安がつきもの。荷物がたくさんあったり家族や団体だと、移動するだけでも疲れてしまいますよね。ベルトラでは安心の送迎サービスを取り揃えているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。