シンガポールといえば、マリーナベイサンズやカジノなどきらびやかなイメージを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。エンターテインメントにあふれるシンガポールでは、動物園も人気観光スポットとしてにぎわいます。この記事では、シンガポール動物園のアクセス情報や料金、周辺のレストランも紹介します。
シンガポール動物園とはどんな場所でしょうか。まずは知っておくべき歴史やアクセス方法など基本情報を紹介します。
1960年代、公益事業委員会が計画を始め、広大な植林地域をもっと住民に利用しやすい場所にすべく、動物園の設立が考案されました。
植民地時代も関係し、それまでの動物園はコンクリート部屋にいる動物を眺めるヨーロッパコンセプトの展示方法が主流でしたが、熱帯地域を活かしたものではありませんでした。 これに対して、シンガポール動物園は「オープン・ズー【Open Zoo】」をもとに、より広々とした、手入れの行き届いた環境を取り入れることにしました。
・1973年にオープン
構想から約6年の歳月を経て、1973年の6月にようやくシンガポール動物園が開園。
堀や電柵を巧みに組み合わせて動物を囲い、観客と動物たちの間を垣根を減らす動物園として注目されました。
・研究センターの設立と国際的評価
2006年3月には、動物のヘルスケアのニーズに適切に対応し、専用の野生生物ヘルスケアおよび研究センターが設立されました。そのような保全の取り組みで国際的に高い評価を得ています。
・日本から贈られたタヌキも飼育
2010年、日本では昔話でも出てくるほど馴染みのあるタヌキがシンガポール動物園に贈られました。現時点でも大切に飼育されています。
実はタヌキは希少でシンガポールには生息していない動物であることから、交換する形で、日本には世界三大珍獣ともいわれるコビトカバが贈られました。
マリーナベイやチャイナタウン、オーチャードなどの観光地が集まるシンガポール本島南部に対して、シンガポール動物園は本島北部に位置しています。このほか大河をテーマとしているリバーサファリ【River Safari】と夜行性動物を観察できるナイトサファリ【Night Safari】が隣接していて、これらはシンガポールの3大動物園として人気です。
・シャトルバス
3大動物園までのシャトルバスは3社が運行しています。料金はシンガポールドル【SGD】として表記するので、参考にしてみてください。
市内中心部の主要ホテルや観光スポットに停車し、オーチャードやリトル・インディアを通るブルー・ラインとシンガポール・フライヤーやチャイナタウンを通るオレンジ・ラインの2路線あるバスです。時刻表は時期によって変動するので、事前に公式サイトで確認しましょう。
所要時間:約1時間
料金目安:片道SGD 6、往復SGD 11
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シンガポール・フライヤー近くのサンテックシティから3大動物園へ出発しているバスです。
最寄りの駅はMRTエスプラネード【Esplanade】駅です。本数がSAExに比べて多めになっています。
所要時間:約40分
料金目安:片道SGD 7、往復SGD 12(大人子供共通)
Safari Gate is your City check-in location, where your journey to the wild can begin.
マンダイエリアのMRTカーティブ【Khatib】駅より3大動物園へ出発しているバスです。駅からの始発は8:00、最終は19:00で20分間隔で運行しています。
所要時間:約15分
料金目安:片道SGD 1(3歳未満は無料です)
※現金は使えず、EZlinkのみでのお支払いです。
・公共バス
MRTアン・モ・キオ【Ang Mo Kio】駅前のバスターミナルから「138」番線でアクセスできます。終点下車となります。
ジュロンバードパークに向かう場合はブーンレイ【Boon Lay】駅から「194」番線に乗ります。
所要時間:約40分
・タクシー
時間を気にせず気軽に行けるアクセス方法のひとつです。宿泊ホテル、ショッピングセンターなどの乗り場から乗車します。日本のように道端で止めることも可能ですが、一時停止できない場所もあるので注意しましょう。
所要時間:約30分
料金目安:片道SGD20~25
※時間帯や曜日によって変動します。
空港からの場合はまずそれぞれのシャトルバス発車場所へ向かうか、もしくはタクシーで直行する方法が主流です。
チャンギ国際空港から市内へのアクセスはMRTという地下鉄を利用すると約60分で到着します。タクシーで市内まで移動する場合の料金はおよそSGD20〜25で、ピーク時や深夜は大体SGD30〜35です。
空港のタクシー乗り場には目安となる料金表が掲げられています。所要時間は30分~40分ほどです。
まずセントーサ島を抜け、MRT最寄り駅であるハーバー・フロント【Houbour Front】駅から乗り換えて、カーティブ駅もしくはアン・モ・キオ駅よりバスを利用する方法があります。時間がかかるのであまりおすすめできません。
日本のタクシーと比べると比較的安いので、時間重視で向かう場合はタクシーがおすすめです。
シンガポール動物園は4つの異なる施設で分かれています。各施設の特徴を見ていきましょう。
せっかくの機会なので、時間や体力に余裕があればすべて制覇するのがおすすめです。
・動物園【Singapore Zoo】
約2,800頭もの動物たちがアジア最大級の敷地内で飼育されています。園内に放し飼いされているサルや代表的な存在であるホワイトタイガー、小動物が飼育されているフラジャイル・フォレスト【Fragile Forest】の人気者、ワオキツネザルなどが有名です。
動物園内はトラムも運行しており、チケット売り場もしくは乗り場でチケットを購入できます。トラムのルートは園内マップで確認しましょう。ショーは4種類あり、それぞれ15分~20分ほどのものが2回ずつ行われています。奥にはキッズワールドという子どもたちが遊べる水遊びゾーンや遊具が設備されています。楽しみ方によって大きく変わってきますが、滞在時間は約4時間~7時間を目安とするのがよいでしょう。
・リバーサファリ【River Safari】
淡水生物と水辺にすむ動物専門の動物園です。約240種類、7,500もの動物たちが飼育されています。絶滅危惧種であるジャイアントパンダのほか、マナティやワニ、ピラルクーといった珍しい動物たちと対面でき、見どころ満載です。トラムはありませんが、リバーサファリクルーズ(無料)とアマゾンリバークエストと呼ばれるボートライドで散策できます。それぞれ10分~15分ほどです。アマゾンリバークエストは事前にオンライン購入、もしくはチケット売り場、リバーサファリのボート広場で購入できます。滞在時間の目安は大体3時間~4時間程度です。
・ナイトサファリ【Night Safari】
夜だけ開いている、世界的にも珍しい動物園です。夜行性の動物が活発的に動く様子を観察できます。137種類、約2,500頭もの動物が飼育されています。間近ではなかなか見れないマレーバクもここにいます。園内はトラムに乗るか、ウォーキングトレイルを歩いて周る方法があります。トラムは英語解説が流れるものと、日本語を含む多言語対応のトラムがあります。多言語対応のトラムはイヤホンで各言語の解説が流れるようになっていて、要予約かつ有料です。園内を一周約40分かけて楽しむことができます。
滞在時間は食事を取るのか、ショーを見るかでも変わりますが2~3時間が目安です。
・ジュロンバードパーク【Jurong Bird Park】
3大動物園の西側に建てられている施設で、約400種、5,000羽を超える鳥が飼育されているアジア最大の鳥類の動物園です。飛べない鳥類であるペンギンも飼育されています。ショーも豊富で、施設内にはプレイグラウンドもあるので子供たちも飽きることなく楽しめるでしょう。園内は英語音声ガイド付きトラムでの移動も可能です。トラムのチケットはチケット売り場かパーク内のサービスカウンターで購入できます。
施設の営業時間、チケット料金などを紹介します。事前にチェックして、周る順序や滞在時間などを計画しておきましょう。
8:30~18:00(最終入場17:30)
10:00~19:00(最終入場18:30)
19:15~23:00(最終入場22:15)
8:30~18:00(最終入場17:30)
※トラム料金は単体入場料に含まれていません。
※料金は予告なく変更する場合があります。
大人(13歳以上)SGD 35.10、子供(3歳~12歳)SGD 23.40
大人(13歳以上)SGD 32.40、子供(3歳~12歳)SGD 21.60
大人(13歳以上)SGD 45.90、子供(3歳~12歳)SGD 30.60
大人(13歳以上)SGD 45.90、子供(3歳~12歳)SGD 30.60
現地でチケットを購入する場合は各動物園の入り口で購入しましょう。
動物園、リバーサファリ、ナイトサファリに関しては3つのどのチケット売り場でも販売しています。複数の施設をセットで割引購入することもできます。
ジュロンバードパークはジュロンバードパークの入り口のみで購入が可能です。
オンラインの場合は、公式サイトとその他チケットオンラインサイトでの購入方法です。公式サイトだと英語、中国語、韓国語の対応のみで日本語はありません。ここでも複数の施設をまとめて購入することが可能です。
シンガポール動物園ではどんなことができるのでしょうか。特におすすめの楽しみ方を紹介します。
動物園とジュロンバードパークでは自分たちが直接キリンやシロサイ、鳥などに餌をあげる体験ができます。事前に餌を購入しますが、量に制限があり時間帯も随時変わるので当日に園内でショータイムをチェックしましょう。
園内にある「アーメン・レストラン【Ah Meng Restaurant】」で9:30~10:00の間、オランウータン(オラウータン)が登場し、一緒に朝食を楽しめる目玉有料イベントです。彼らを背景に写真撮影をすれば、ジャングルにいるような気分を味わえます。
当日チケット売り場でチケットを購入できますが、先着順での席になるのでよりオランウータンを近くで見たい場合は早めに行く必要があります。人気のイベントなので事前に予約することをおすすめします。
アジアゾウを鑑賞できる有名なアニマルショーのひとつです。大きな丸太を運んだり、象使いの人に帽子をかぶせたりと、さまざまなパフォーマンスを見ることができます。
動物園の閉園後に行われる、光と音を駆使した期間限定のマルチメディアアトラクションです。開園45周年を記念して2018年に第一回が開催されました。8匹の架空動物によるヒーロー集団「クリーチャー・クルー」が熱帯雨林の冒険へと導いてくれます。ジャンプしたり声を出したりすると光が反応し、神秘的な世界に。期間限定なので今後は未定ですが、訪れる前に開催情報をぜひチェックしてみてください。
ナイトサファリでは迫力のあるナイトショーが見学できます。「トゥンブアカ・パフォーマンス」と呼ばれるショーではスマトラ島やボルネオ島などの伝統的な技能を披露しています。口から火を吹き上げるパフォーマンスは圧巻です。「クリーチャー・オブ・ザ・ナイトショー」ではハイエナやカワウソの芸を見ることができますよ。
シンガポール動物園に行く際の周辺ホテルやレストランを紹介していきます。気になる場所は事前におさえて、旅行をより充実させましょう。
シンガポール北部に位置するファミリー向けホテルです。マンダイ・カーティブ・シャトルが出発しているカーティブ駅までは車で5分~10分です。子供用のプールの他に3つの屋外プール、テニスコート、サウナなども設置されています。
シンガポール・フライヤーの近隣に位置しており、サファリ・ゲートが出発しているサンテックシティまで徒歩約10分の距離と便利な場所です。シンガポール動物園以外のその他主要観光スポットも気軽に行けるので、よりシンガポール観光を効率よく楽しめます。
リバーサファリ内、ジャイアントパンダ・フォレストの近くにあるカフェレストラン。パンダ型アンパンやパンダがデザインされたカプチーノなど、オリジナルメニューが人気です。麺類やご飯物も販売しています。
ナイトサファリの入口にあるレストランです。17:30からオープンしているので開演前に利用することも可能です。アジアンブッフェ、インドブッフェで食事を楽しめます。アラカルトもあるので、小腹を満たして休憩したい方にもおすすめです。
個人で行くと、チケットの購入や行き帰りのアクセスまで考えなければならなくて大変ですよね。現地オプショナルツアーならトラムの確約予約やジャングルブレックファーストでの朝食付きツアー、送迎付きのツアーなど、旅行をもっと効率よくしてくれること間違いなしです。ぜひ活用してみてください。
※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。