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台湾の海を楽しむ|特徴と海遊びの種類、おすすめのビーチと離島は?

台北の近代的な街並み、ローカルなB級グルメなどが人気の台湾ですが、実は美しい海も魅力の1つ。この記事では、南国らしいリゾート地としての台湾に注目し、おすすめのビーチや周辺のリゾートホテル、台湾旅行のリピーターも楽しめるアクティビティについて紹介します。

2020/02/14

台湾の海の特徴

おすすめビーチやアクティビティを紹介する前に、台湾の気候やベストシーズンなどをチェックしておきましょう。

日本の沖縄よりさらに南に位置しており、南北に細長い台湾。一年を通して温暖な気候が続き、日本ほどはっきりと感じられる四季はありませんが、季節によって気候が変化します。ビーチの開放時期は夏にあたる6月から9月ごろであることが多く、この時期はマリンアクティビティも活発に行われます。ただ、この時期は台風やスコールが多いこともあり、事前の天候チェックは必須です。

海水浴目当ての人におすすめしたいベストシーズンは、比較的台風の通過も少ないとされている6月から7月上旬にかけて。ツアーもこの時期は多数用意されています。海の水質は季節や地域によって異なりますが、風のない夏の日は特に透明感があり美しい海を楽しめますよ。

台湾の海で楽しめるアクティビティ

海に行ったらチャレンジしたいのがマリンアクティビティ。台湾の海でももちろん、さまざまなアクティビティが楽しめます。

海水浴

台湾の海で楽しめる代表的なアクティビティが海水浴です。波が高く海水浴には適さないビーチもありますが、場所によっては更衣室からシャワー、トイレ、浮き輪などのアイテムをレンタルできる設備まで整っているところもあります。海水浴目当ての観光客は子供連れが多いため、安全面に気を配っているビーチが多いのも魅力です。

海水浴に適した海は全土に数多くありますが、なかでも福隆海水浴場(フーロンビーチ)や白沙湾(パイシャワン)、內埤海灘(ネイピービーチ)など、台北からおよそ1時間~2時間で遊びに行けるビーチが豊富なので、気軽にスケジュールに組み込むことができます。

サーフィン

台湾はサーフィン大国でもあり、サーフスポットも数多く存在します。特に台湾北部の金山(ジンシャン)や翡翠湾(グリーンベイ)、台湾東部なら台東(タイドン)や花蓮(ホアリエン)、さらに一年中波乗りが可能な南部の墾丁(ケイティン)など、全土を通してサーファーが訪れるスポットが点在しているのが特徴です。台湾でサーフィンを楽しみたい人は、波の少ない西海岸ではなく東海岸の海を目指しましょう。

ダイビング、シュノーケリング

透明度が高い台湾の海では、ダイビングやシュノーケリングといった潜り系アクティビティも楽しむことができます。水温が高く、透明度がある海を狙えば、熱帯魚やウミガメなどの生き物に遭遇できる確率もアップ!ダイビングやシュノーケリングに人気の海は墾丁(ケンティン)、緑島(リュイタオ)、蘭嶼(ランユー)、小琉球(シャオリュウチュウ)といった台湾南部の海です。南部は年間を通して水温が温かいため、一年を通して楽しむことができます。

ジェットスキー

大人も子供も気軽に楽しめるマリンスポーツとして人気のジェットスキーやバナナボート。台湾の海でももちろん体験できます。チャレンジしやすいマリンスポーツアクティビティとして、売れ筋ツアーも多くあります。ジェットスキーを楽しむなら、墾丁南湾など岩礁がないビーチを選びましょう。このような地形のビーチでは、ほかにも多彩なアクティビティが楽しめます。

釣り

日本でも近年、若い人たちの間で釣り人口が増えていますが、台湾でも釣りはポピュラーな趣味として親しまれています。台湾の釣りの魅力は、バラマンディやグルーパーといった日本にはいない“怪魚”のフィッシングができること。これらの怪魚は特に南部の高雄市近海で釣れることが多いため、台湾での釣りが初めての方は、事情に詳しいガイドに連れて行ってもらうのがおすすめ。現地の状況やおすすめのスポットなどを教えてもらえます。

台湾でおすすめのビーチ

ここからは台湾のおすすめビーチと離島を紹介します!各ビーチや離島がどのようなアクティビティに適しているのか、アクセス方法も合わせて紹介するので旅行のスケジュールに合ったビーチをセレクトしてください。まずは、特におすすめの3つのビーチの特徴を紹介します。

墾丁国家公園(白沙湾)

恒春半島最先端の墾丁には豊かな自然が残っており、景観も美しいことから、1984年に台湾で最初の国家公園に指定されました。海岸の景勝地や奇岩、海水浴場など見どころや遊ぶ場所には事欠かないお楽しみ満載のエリア。民宿から最高級のビーチリゾートホテルまで、宿泊施設も数多くあります。

なかでも白沙湾(パイシャワン)は海水浴におすすめのビーチです。どこまでも続く白い砂浜と、真っ青で穏やかな海、抜けるような空色のコントラストがリゾート気分を盛り上げてくれます。夕暮れどきには海に沈む夕日を眺めることもでき、カップルや女性に人気です。

有料ですがシャワーもあり、ビーチの前に軽食やドリンクを売るお店も出ています。観光客より地元の人がよく訪れる場所で、静かな環境で美しい景色やアクティビティを楽しめますよ。

見どころの多い墾丁エリアですが、観光地が分散しているのでホテル発もしくは高雄からのツアーを利用して移動するのが効率的です。

高雄から墾丁までは高速バス「墾丁快線」で行くのがオーソドックスな方法です。所要時間は道路状況によって左右されるため、2時間半~3時間ほど見ておくとよいでしょう。

福隆海水浴場

台鐵「台北」駅から乗り換えなしで1時間ほどのところにある「福隆」駅には、福隆(フーロン)海水浴場があります。その名の通り、海水浴におすすめのビーチです。駅から徒歩6分~7分ほど歩くと、福隆海水浴場への入場チケットを販売している小さな建物があります。福隆海水浴場は「福容大飯店(フーロンホテル)」が運営しているプライベートビーチのため、大人100元(約358円)、6歳以上の子供80元(約287円)の入場料を払う必要があります。ビーチではシャワー室や更衣室、トイレなどを自由に利用できます。また入場料制なことで安全性も期待できるため、かえってお得かもしれません。入場料を払ってから大きなアーチ状「彩虹橋」を渡るとビーチが見えてきます。

福隆海水浴場の魅力はアクティビティのほかにも、毎年4月から7月ごろにかけて開催されるサンドアートフェスティバルも人気です。時期が合ったらぜひこちらも訪れてみてください。一見の価値ありですよ。

七星潭風景区

七星潭(チーシンタン)のある一帯を「七星潭風景区」といいます。七星潭は花蓮市街の北側の海岸に弧を描くように広がる海岸です。遠くに見える中央山脈と、淡い青の海がまるで絵画のような美しい風景を作り出しています。ここから北斗七星が見えることが名前の由来といわれています。

七星潭は遠浅ではなく波が高いため泳ぐことはできませんが、海岸路にはサイクリングロードが整備されており、周辺にはレンタサイクルショップがあるためサイクリングを楽しめます。特に午前中は海の色が鮮やかで、透明度が高く底が透き通って見えるほど。たくさんの地元の人、観光客が日光浴をしている姿も見られます。

近くには日本統治時代に造られた鯉ぶし工場を改装した、七星柴魚博物館があります。台鐵「花蓮」駅からは車を使って20分程度で行けるので、興味のある方はぜひ行ってみてください。

台湾でおすすめの離島

台湾本島の周辺には、気軽に遊びに行ける離島があります。アクティビティも楽しめるおすすめの離島を3つ紹介します。

澎湖(ポンフー)諸島

大小90の島々で構成された澎湖諸島は台南の西に位置します。諸島内で最大の島である澎湖諸島は、ハワイとほぼ同じ経度にあることから「台湾のハワイ」と称されています。

澎湖諸島のおすすめビーチは「吉貝嶼(ジーベイユィー)」「隘門沙灘(アイメンシャータン)」

吉貝嶼は白沙島の7km北に位置する島で、島の南端に突き出た幅約200m、長さ約800mの吉貝沙尾(ジーベイサーウェイ)は、波で削られたサンゴが積もってできた黄金色の海岸です。海岸に立っているとまるで楽園に迷い込んだような気分になれますよ。ジェットスキーやバナナボートといったアクティビティも楽しめます。

隘門沙灘(アイメンビーチ)は、澎湖空港からほど近い場所にある長い砂浜のビーチ。気軽に訪れることができるビーチとして観光客から地元の人々にまで親しまれています。ビーチバレーのコートがあり、夏になると海水浴やマリンアクティビティを楽しむ人でにぎわいます。

馬公市のある澎湖島から近くの白沙島と魚翁島とは、橋でつながっています。そのほかの島へはフェリーが主な移動手段です。島の中はバスも通っていますが本数が少ないため、レンタルバイクを借りるのがおすすめ

蘭嶼

蘭嶼(ランユー)は台東の南東に位置する島。約5,000人の住民のうち、約4,000人が海洋民族のヤミ(タオ)族です。3月から6月にかけては彼らがトビウオ漁を行う姿も見られます。蘭嶼ではシュノーケリングやスキューバダイビングなどのマリンアクティビティを楽しめますが、トビウオ漁の時期は漁場を荒らさないためにも行わないようにしましょう。

蘭嶼は外周44kmほどの小さな島ですが、起伏に富んだダイナミックな地形が見どころ。海沿いの島を一周する環島公路は奇岩の宝庫で、朝夕に赤く染まる人のような頭をした「紅頭岩」や龍が吠えているような「龍頭岩」、ワニの形をした「鰐魚岩」などユニークな名前がつけられた岩が点在しています。

小琉球

サンゴ礁が隆起してできた島、小琉球(シャオリュウチュウ)。海には熱帯魚が集まり、シュノーケリングを楽しむ観光客でにぎわいます。この島は冬でも気温が20℃以上あり、水温も高いため一年中シュノーケリングを楽しめるのが魅力です。島のホテルや民宿が数多くあるので、宿泊するのもおすすめです。水質がよく透明度の高い海はウミガメの生息地としても有名で、頻繁にその姿を目にすることができます。島の北側の白沙尾ビーチにある、花瓶に挿した花のような奇岩「花瓶岩(ホアピンイエン)」は一見の価値あり。さらに花瓶岩付近はウミガメが産卵にやってくることでも有名で、シュノーケリングスポットとしても人気があります。天気のよい日はグラスボートで海底探索もおすすめです。

ビーチへの移動はチャーターがおすすめ

台湾には美しいビーチがたくさんあり、多彩なマリンアクティビティを満喫できますが、移動がネックという人も多いでしょう。そんなときはミニバスなど貸切チャーターを利用するのがおすすめ。行き先を自由にカスタマイズして旅程を組めるので、旅行の幅も広がります。プラスしてマリンアクティビティのオプションをつけるとさらに快適な旅になるはず!ベルトラからも予約できるので、ぜひチェックしてください。

※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。

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