タイの水上マーケットは現地の人たちの日常を支える大切な生活様式。観光客にとっては他では見ることができない光景が魅力的に映るため、観光スポットとして人気があります。近年では水上マーケットで買い物をするボートツアーも催行されており、たくさんの人が利用しています。今回は、観光客に評判の水上マーケットにフォーカスして詳しく紹介します。
水上マーケットとは、運河に浮かぶ小舟の上で商売をする売り子から買い物をするという、タイの伝統的な市場のことです。水の都バンコクと呼ばれるだけあって、首都バンコクでも水上マーケットを多くの人が利用しています。
舟に積まれている商品は、フルーツや野菜などの食材や揚げ物などの料理、雑貨やお土産品とバラエティ豊か。商品を積んだ舟が行き交い、人々が交渉しながら売り買いする光景は観光客にとっては新鮮で、各社ツアーに組み込まれるほど人気があります。水上マーケットは、地元の人がよく利用する市場から観光客に人気の市場まで、大小さまざま。地元民に人気の水上マーケットでは、運河周辺に住むタイ人の生活を垣間見ることができるでしょう。
観光客も多彩な商品を吟味し、雑貨を購入したり、料理をその場で味わったりと、ショッピングモールとは全く異なる買い物体験ができます。日本では味わえない、独特の雰囲気を楽しめますよ。
水上マーケットには、観光客向けのものから現地の人が利用するローカルなものまで、さまざまあります。水上マーケットごとに特徴があるので、これから紹介する水上マーケットの特徴を参考に、自分の好みに合う場所を見つけてください。
一番観光客が多い水上マーケットです。観光客向けなので混雑していることもありますが、比較的英語が通じるというメリットがあります。ローカルすぎる水上マーケットは不安という場合は、こちらがおすすめです。行き方は、南バスターミナル(サーイ・ターイ)からバスに乗って2時間程度。マーケット内を回るには舟をチャーターする必要があるので、事前に確認しておきましょう。7時から14時まで営業していますが、活気があるのは8時から10時ごろなので、この時間帯に行くのがおすすめです。
2010年にオープンした比較的新しい水上マーケットで、タイの古い街並みや昔ながらの運河や水路を利用した水上交通の様子が再現されています。一般的な水上マーケットというよりは、ショッピングを楽しめるテーマパークのようなイメージが近いかもしれません。バンコクからのアクセスは車を使えば1時間半程度。他に鉄道、バス、タクシーなどでもアクセスできます。アユタヤの営業時間は9時から20時までです。
地元の人たちも多く訪れる、素朴な水上マーケット。観光地という派手さはなく、ローカルな雰囲気を楽しみたい人におすすめです。タリンチャンには、BTSチットロム駅近くのセントラルワールド前から路線バス(79番のエアコンバス)に乗って40分ほどで到着します。他の水上マーケットに比べるとバンコクから近いので、タクシーで行くことも可能です。営業時間は土日祝の8時から17時まで。平日は営業していないので注意しましょう。
観光客だけでなく、現地の人からも人気のある水上マーケットです。ナイトクルーズがあるため、ライトアップされた光景も楽しめます。また、近くでホタル観賞ができるという魅力もあり、ロマンチックな時間を求めて現地の人が多く訪れます。アンパワーまでは南バスターミナルから出ている「BKK-Amphawa-Damnoen Saduak」路線のバスで行くことができます。所要時間は約1時間~1時間半。アンパワーで下車して、徒歩15分ほどで到着します。市場は毎週金土日の週末のみ開かれ、15時から21時まで営業しています。
2004年に誕生した、これぞ「東南アジア」という雰囲気を味わうことができるローカルな水上マーケット。外国人観光客というより、タイ人の観光客や地元の人が多く訪れています。バンコクから近く、バスでアクセス可能です。バスで行く場合は、まず BTSバンワー(Bang Wa)駅まで行き、駅から徒歩数分のバス停から91番バスに乗り、146番バスに乗り換えると到着します。タリンチャン水上マーケットからも近い場所にあり、土日の9時から19時まで営業しています。
各水上マーケットの雰囲気を事前に確認しておけば、自分の目的に合わせて最適な場所を選ぶことができます。タイにはたくさんの水上マーケットがあるので、観光客でも親しみやすい場所に行きたいのか、ローカルな雰囲気を味わいたいのか、宿泊先から近いところにしたいのか、いくつか基準を決めると選びやすくなりますよ。
水上マーケットに行く場合、どのような準備をしておけばよいのでしょうか。水上マーケットに向かう際の、事前準備のポイントを紹介します。
水上マーケットではボートの乗り降りをするため、服装はできるだけ動きやすいラフな服装がいいでしょう。服や靴が濡れてしまうこともあるので、乾きやすい素材や濡れてもよい服装がおすすめです。地上では、混雑した狭い道や段差のある道も少なくないので、ヒールのある靴よりはスニーカーのような歩きやすい靴を履きましょう。
買い物をするときには日本円をタイバーツに両替しておく必要がありますが、屋台で使いやすいように大きな紙幣は崩してから持って行くことも大切です。屋台の場合は比較的安い商品が多いので、高額な紙幣を出されると迷惑になることがあります。もしかすると、おつりをもらえないという可能性もあるかもしれません。そのようなトラブルを防ぐためにも、できるだけおつりが出ないように支払えるよう準備しておきましょう。
異国の文化である水上マーケットに到着したら、現地ならではの雰囲気にワクワクして注意力が散漫になることがあるかもしれません。特に観光客が絶えない名所では、思わぬトラブルに巻き込まれることも。混雑する水上マーケットで注意すべき点を事前に確認しておきましょう。
海外旅行の場合、観光客はひったくりやスリに狙われやすいもの。特に水上マーケットは人が多く混雑していることも多いので、油断するとひったくりの被害に遭ってしまう可能性もあります。せっかくのバンコク旅行が台無しになってしまわないよう、貴重品は肌身離さず持ち歩くことはもちろん、簡単にひったくられないよう斜め掛けできるバッグなどを使うとよいでしょう。 バッグの上から上着などを羽織るとさらに安心です。
ひったくりに遭ったときは無理に取り返そうとせず、ときには荷物を手放すことでケガなどを免れることもあります。またお金を分散して持っておくと、全額を失うリスクを回避できます。
水上マーケットのいくつかはバンコクから離れたところにあります。離れているということは、その場所に行くまでに時間がかかるということなので、早起きして行動しなければなりません。また、水上マーケットは午前中に営業している場合が多いので、移動時間も考慮して向かう必要があります。早起きに自信がない場合は、遅い時間でも楽しめる水上マーケットを選ぶか、ホテルから近い水上マーケットを選ぶのがおすすめです。
水上マーケットで売られている食べ物を不用意に食べると、お腹を壊してしまうことがあります。日本の高い衛生状態に慣れている日本人が海外でお腹を壊すのは、珍しい話ではありません。特に、加熱されていない料理を食べる際は、お店の衛生状態などをしっかりチェックしましょう。海外で病院にかかるとなると手続きが面倒な上に、高額な治療費が必要になることもあります。そうならないためにも、食べ物の衛生面には細心の注意を払うようにしましょう。
ご紹介したように、タイにはたくさんの水上マーケットがあります。観光客にも人気の水上マーケットを体験したくても、個人で行くとなると言葉や交通手段の問題があるので、不安に思う方も少なくないでしょう。そこでおすすめなのがツアーに参加することです。日本語ガイド付きのツアーなら、移動など現地での迷いや悩みを心配することなく、安心して楽しめます。ベルトラでは、タイの水上マーケットを満喫できる現地オプショナルツアーも用意していますので、ぜひチェックしてみてください。
※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。