大勢でわいわい行く旅行が好きな人もいれば、一人旅が好きな人もいるでしょう。なかでもタイは、一人であちこち回るリピーターが多い国です。タイで一人旅をするなら、どのようなタイミングで、どこを訪れるのがよいのでしょうか。今回は、タイで一人旅を満喫するにあたって必要な、スケジュールや注意点などのお役立ち情報を紹介します。
まずは、タイの基本情報をお伝えします。特に初めてタイを訪れる方は、アクセス方法やおすすめの時期などをチェックしてください。
日本からバンコクまでは飛行機の直行便が便利です。タイへの直行便が出ているのは成田空港、羽田空港、関西国際空港、中部国際空港、福岡空港、新千歳空港、那覇空港の計7か所。どの空港から発つ場合でも、バンコクのスワンナプーム国際空港、もしくはドンムアン空港に到着します。直行便での所要時間の目安は6時間~7時間ほど。日本の航空会社以外に、ユナイテッド航空やタイ国際航空、LCCなども運航しています。毎日運航しているので、希望日に合わせて航空券を予約しやすいでしょう。
タイでの観光といえば首都バンコクが思いつく人が多いのではないでしょうか。しかし、バンコク以外にもおすすめのエリアは多数あります。そのなかの1つが、バンコクに次ぐ大都市「チェンマイ」です。1300年ごろにランナー王朝の首都として建設された古都で、遺跡観光をしたい方に特におすすめ。バンコクに比べると物価が安く、ショッピングや食事も楽しみやすいでしょう。チェンマイは観光地としても有名なので、日本人が一人で歩いていてもそこまで目立つことはありません。
バンコクやチェンマイなどの観光地は比較的よい傾向にあります。海外情報サイト「NUMBEO(ヌベオ)」のデータによると、チェンマイの安全指数はバンコクを上回っているほど。ただし、有名な観光スポットやナイトバザール周辺、あるいは旧市街エリアでは、スリやひったくり、置き引きなどが発生しやすいので、貴重品は肌身離さず持つように注意しましょう。近年では「見せ金詐欺」も増加しています。「日本円を見せてくれ」と話しかけられ、見せたお金を取られる、あるいは財布からお金を取られてしまう詐欺です。
また、夜に一人で歩いたり、人があまり通っていない道を歩いたりすると危険な目に遭う可能性が高まります。治安がよいからと安心するのではなく、行動には十分注意するようにしましょう。
せっかく旅行するのであれば、気候のいい時期やイベントの多い時期を選ぶとより楽しめます。タイ旅行におすすめの時期は、11月~2月の乾季です。この時期にあたる年末年始も、快適に過ごせる時期といえるでしょう。また年末年始であれば、普段は取れないような長期休暇を利用して、いつもより眺めの滞在をすることもできます。特にチェンマイでのカウントダウンは盛り上がりますので、チェンマイで年越しするのもいいかもしれません。ただし、年末年始は旅費が高くなるので、予算に合わせて時期を選ぶのが大切です。
タイにはたくさんの観光スポットがありますが、一人旅で訪れるのにおすすめの観光スポットはどれほどあるのでしょうか。男女別におすすめの観光地と、男性も女性も楽しめる観光地をそれぞれ紹介します。
一人旅といえば、女性よりも男性の方が多いかもしれません。バックパッカーと呼ばれる、荷物1つでひたすら旅を楽しむのが好きという男性も少なくありません。そんな方におすすめなのが、「バンコク三大寺院巡り」です。三大寺院である「ワット・プラケオ」「ワット・ポー」「ワット・アルン」を巡れば、バンコクの歴史や文化に触れられます。また、世界遺産が好きという人であれば、バンコクからのアクセスもよい「アユタヤ歴史公園」も訪れてみてはいかがでしょうか。格闘技が好きな人は「ムエタイ観戦」もおすすめ。バックパッカーたちの聖地「カオサン通り」で80バーツ(約290円)ほどのゲストハウスに泊まる人もいるので、目的に合わせて予定を組み合わせてみてください。
女性であれば、旅行先での楽しみの1つにショッピングがあるかもしれません。ショッピングモールやデパートを訪れると、タイの流行を知ることができますし、フードコートでタイ料理を気軽に食べることもできます。タイでショッピングを楽しむなら、「エムクオーティエ」という大型デパートや、老舗デパートの「エンポリウム」がおすすめ。リーズナブルなショッピングなら、ナイトマーケットを巡るとよいでしょう。SNS映えする人気のナイトマーケットもありますよ。また、スパやタイ古式マッサージもタイのおすすめアクティビティ。タイは施術者の腕がよいことで知られ、マッサージを受ければ、日頃の疲れをリフレッシュできますよ。
性別問わず誰もが楽しむことができるのが「パタヤ」です。バンコクから人気のリゾート地であるパタヤまでは、タクシーやバスなどを利用して2時間ほどでアクセスできます。パタヤにはビーチも多数あり、美しい海でアクティビティやマリンスポーツを楽しめますよ。またタイの名物といわれている「水上マーケット」を体験することもできます。「パタヤパーク」のウォーターパークで、アトラクションを楽しむのも人気の過ごし方。併設のパタヤパークタワーでは、55階からの眺望を楽しみながらディナービュッフェを満喫しましょう。
タイ旅行を計画するにあたって、滞在日数は重要です。日数によってどのような場所を回ることができるのか、モデルスケジュールを紹介します。 ぜひスケジューリングの参考にしてください。
タイ旅行で2泊3日となると、なかなかの弾丸旅行になることを覚悟しましょう。この日程ならバンコク周辺を楽しむのがおすすめ。
まず、1日目はほぼ移動で時間を使うことになります。到着後、少しでも有意義に時間を使いたいというのであれば、ホテルに荷物を預けたあと、周辺の散策がてら夕食にタイ料理を楽しみましょう。前もってディナーに使えそうな屋台やレストランをチェックしておくとスムーズに移動できます。
2日目は時間がたっぷり使えますので、三大寺院を回ったり、世界遺産のアユタヤ遺跡を見に行ったりと、観光スポット巡りにあてましょう。バンコクから離れすぎるとホテルへ戻るのが遅くなるので注意が必要です。タイ名物のトゥクトゥクに乗ってみるのもいいかもしれません。最終日は飛行機の時間があるので、お土産を探しながらショッピングに専念するのがおすすめ。あれこれ見ているうちに、あっという間に飛行機の時間になってしまうでしょう。やはり、2泊3日では少し物足りないかもしれません。
2日宿泊数が増えると、かなり行動範囲を広げることができます。現地の人々が今でも利用している「水上マーケット」や「象乗り」体験もできるでしょう。また、バンコクだけでなく、近隣の都市チェンマイやパタヤ、プーケットなどのビーチリゾートにも足を延ばせます。4泊5日あれば、タイ旅行を満喫したと思えるでしょう。
1週間滞在できるのであれば、バンコクやチェンマイの観光に加えて、プーケットやサムイ島、サメット島などのビーチリゾートで1泊~2泊しながら楽しめますよ。また観光だけでなく、バンコク市内で地元の生活に溶け込んでみるのもおすすめ。気に入った観光地に何度も通うこともできます。
日数によって体験できる内容は変わってきますが、内容次第では2泊3日で行けない旅行ではありません。そんなに休みはとれないけど、どうしても行ってみたい!ということであれば、弾丸旅行を計画してみるのも楽しいかもしれませんね。
タイの一人旅を検討しているのであれば、ホテル選びは慎重にしたほうがよいでしょう。ホテルによってはやはり治安の問題などもあるからです。一人旅におすすめのホテルをチェックして、比較しながら自分に最適なホテルを見つけていきましょう。
2015年にオープンした、バンコクの中心地にあるおしゃれなホテルです。空港から約40分で、比較的移動時間もかからずに済みます。室内ではWi-Fiが使え、24時間対応のフロントデスクもあります。館内には、フィットネスルームやレストラン、バー、屋内プールなどの設備も完備。女性専用のフロアがあるので、女性の一人旅でも安心して泊まることができるでしょう。
バンコク市内中心部にあるホテルで、2009年7月にオープンしました。BTSナナ駅から近く、付近にはレストランやパブがあるため、夜になっても人通りが多いエリアです。値段の割に部屋が広いのもうれしいポイント。また日本語ができるスタッフもいるため、いざというときでも安心です。Wi-Fiやアメニティが完備されている点も魅力的です。
タイの治安は比較的よいほうではありますが、やはり防犯対策は怠らないようにしましょう。犯罪に巻き込まれないためにも防犯対策は大切です。特に、夜一人で出歩く場合には、スリやスキミング対策をするようにしましょう。現金やカードはまとめて持たないこと、スキミング防止のポーチを使うなど、前もって準備しておくとよいでしょう。
また、なかにはホテルのセーフティーボックスに入れておいても被害に遭ったという例もありますので、自分でしっかり対策と管理をすることをおすすめします。
ほかにも、タクシーでのトラブルも少なくありません。悪質なタクシーでは目的地まで相場より高い値段を提示されることもあるため、タクシーに乗るときはメーター制かどうか、発車する際にメーターを動作させているかを確認しましょう。またできれば夜間に、女性一人では乗らないようにしたほうがよいかもしれません。
タイは世界中から一人旅で訪れる観光客が多く、男性女性にかかわらず一人旅がしやすい国です。トラブルに注意しつつ、タイを一人で自由に満喫する旅に出かけてみるのもよいですね。ベルトラでは、一人参加でもタイを満喫できる現地オプショナルツアーを用意しています。ぜひチェックしてみてください。
※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。