渡月橋(とげつきょう)は京都市の南部にある嵐山にある全長155mの橋です。大堰川(おおいがわ)にかかっていて、これより上流が「保津川」、下流が「桂川」と呼ばれています。嵐山の顔とも言える渡月橋はその美しい風景で有名で、桜の春と紅葉の秋は特に多くの観光客で賑わいます。その美しさと情緒深い風情のある出で立ちは、鎌倉時代の亀山上皇の歌から、現代の歌手、倉木麻衣さんの「渡月橋 〜君 想ふ〜」という歌にいたるまで、人々を魅了し続けています。この記事では渡月橋の基本情報と楽しみ方、周辺のおすすめ観光スポットまで徹底解説します!
住所:京都府京都市右京区嵯峨中ノ島町
渡月橋は嵐山のシンボルなだけあって、駅からのアクセスも良好です。京福電車嵐山線(嵐電)嵐山駅からは徒歩約2分、阪急嵐山駅からは約8分、JR嵯峨嵐山駅からも約11分ほどの距離にあります。
京都駅からのアクセスの場合、JR嵯峨野線(山陰線)の嵯峨嵐山駅の利用が便利です。乗り換え無しで到着するので安心ですね。
渡月橋の近くには「嵐山高雄パークウェイ」などのドライブスポットもあり、車で行きたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
京福電車嵐山線(嵐電)嵐山駅の近くに京都市営の「京都市嵐山観光駐車場」があります。乗用車が最大105台収容できる駐車場で、利用料金は1回1,040円です。付近には「レストラン嵐山」のパーキングもあり1回1,000円で利用可能ですが、食事利用の方を優先的に案内しているため、満車の場合は利用できない場合があります。他にも阪急嵐山駅の近くにも「阪急嵐山駐車場」があり、1回1,000円で最大35台収容可能です。
紅葉のシーズンには混雑が予想され、大型観光バスの利用が優先されますので、できるだけ公共交通機関をご利用ください。
渡月橋の近くには市バスのバス停「嵐山」と「嵐山公園」があります。「嵐山」バス停には11、28、93系統が、「嵐山公園」バス停には28系統が停まります。京都駅からバスを利用する場合は28系統で約40分、四条河原町や三条方面からは11系統で約1時間ほどです。
渡月橋は承和の時代(834年~848年)に道昌(どうしょう)という弘法大師空海の弟子である高僧が架橋したものが最初とされています。昔は対岸の法輪寺に渡るための橋として使われていたため、「法輪寺橋」と呼ばれていました。現在の名前になった由来は、鎌倉時代の天皇、亀山上皇の歌にあります。満月の晩に舟遊びをしていたところ、月が橋の上を渡るように見えることを「くまなき月の渡るに似たり」と詠んだことから、後に「渡月橋」という名がついたと言われています。渡月橋は以前、もう少し上流の場所にあったと言われており、角倉了以(すみのくらりょうい)という江戸時代初期の商人が現在の位置に建設したと言われています。長い歴史の中で、応仁の乱による焼失や氾濫などによる流失を繰り返し、いまの渡月橋は昭和9年(1934年)6月に造られたものです。一般車道としても利用される橋のため、鉄筋コンクリート製の橋脚で強度を保ちながら、美しい嵐山の景観を損ねないよう欄干や桁隠しは木造で設計、建設がされました。
渡月橋をテーマにしたゆるキャラがいるのを知っていますか?彼の名前は「月橋渡(つきはしわたる)」で、嵐山商店街の公式キャラクターとして活動しています。ちょっとシュールな風貌と、口癖は「すいません」というなんとも謙虚な姿勢がユニークでコアな人気を集めています。
渡月橋は、言わずとしれた桜と紅葉の観光名所のため、シーズンにはたくさんの観光客が訪れます。桜は3月下旬から4月上旬が見頃で、川沿いに桜並木が続き一斉に咲き誇る姿は圧巻です。紅葉は11月中旬から12月上旬が見頃で、赤く染まりゆく嵐山を背景に渡月橋を撮影するアングルは、人気の写真スポットです。
12月に嵐山全体で催されるイベントで、渡月橋では夕方から夜の時間にかけてライトアップが行われます。ライトアップされた橋は幻想的な雰囲気を醸しており、澄んだ冬の空気も相まって、普段とは違った表情を見ることができます。期間中は寺院、神社の特別拝観やライトアップも行われており、冬の嵐山を盛り上げます。
暑い夏には川でのボート遊びがおすすめ。渡月橋がかかる大堰川には屋形船やボートの船着き場があり、川から渡月橋を見上げるといった風流な体験もできちゃいます。手漕ぎのボートのレンタルも行っています。
京都観光では定番の人力車。渡月橋をはじめ、竹林の小径など自然の多い嵐山は特に、シーズンを問わず、人力車で回るのにおすすめのスポットです。嵐山を知り尽くした俥夫さんによるガイドを楽しみながら、人力車の高い位置から見える嵐山の風景を肌で感じてみてください!事前に予約しておくと、待ち時間もなく安心ですよ。
「古都京都の文化財」のひとつとして世界遺産にも登録されている天龍寺は、足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うために建立された臨済宗の禅寺。開山でもある夢窓国師作庭の曹源池庭園(そうげんちていえん)は池泉回遊式のつくりで、そびえ立つ嵐山を背景に取り入れた、借景式庭園でもあります。法堂の天井に描かれた「雲龍図」は迫力満点で、厳かな気持ちにさせてくれます。
住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
道の両脇に竹林が植えられた、約400mにも渡って続く道です。真っ直ぐ青々と伸びた竹林は生命力を感じさせつつも幽玄な雰囲気を持っていて、風になびいて爽やかな音をたてます。京都でも有数の観光名所なため、混雑を避けるなら朝早くの訪問がおすすめです。
住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町
渡月橋と大堰川の目の前にあるお蕎麦屋さん。明治時代の画家の家を改築した風情のある建物で、当時は北大路魯山人や横山大観など多くの文化人が集っていたと言われています。目の前に広がる絶景を楽しみながら、蕎麦の実を石臼で挽き、職人が手で打つこだわりの蕎麦をいただけます。
住所:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3
渡月橋と大堰川を眼前に、嵐山ならではの四季折々の風光明媚な景観をお楽しみいただけます。年中無休。
明治30年創業の老舗旅館「渡月亭」の経営するお食事処。豆腐や湯葉の懐石料理、京料理ビュッフェなど、四季折々の食材を使った京都の味を存分に楽しむことができます。隣にはカフェも併設されていて、ランチだけでなく休憩にもおすすめです。
住所:京都府京都市右京区嵯峨中ノ島町官有地
京都嵐山で四季を楽しめ、上質の豆腐と湯葉を主に使った京料理をご提供する松風閣です。
京野菜と旬の食材をふんだんに使用した、京料理フレンチなど和洋折衷が楽しめるレストラン。和前菜に小鍋料理、ビーフステーキなど、和食も洋食も楽しめます。コース会席もバリエーション豊富で、ディナーにおすすめです。
住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺広道町3-4
嵐山エリアの和食×洋食・座敷・個室、ヌーベルジャポネーゼ嵐山のオフィシャルページです。お店の基本情報やおすすめの「伝統和食とフレンチシェフの洋食を愉しむ ランチ御膳」「【嵐山を愉しむ】駅近ホテルお薦…
渡月橋のある嵐山は、京都でも有数の絶景スポットです。自然と歴史を同時に楽しむことのできる嵐山で、より思い出に残る体験をしてみませんか?VELTRAでは本格茶道体験や2階建てバスでの本格京会席ディナーなど、旅の雰囲気を盛り上げる個性的な現地オプショナルツアーを多数ご紹介しています!ほかにも人気観光地をめぐるバスツアーや、英語対応可能な貸し切り観光タクシーなど、それぞれの旅のスタイルにあわせたツアーもご案内中。ぜひ一度チェックしてみてください!
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