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北野天満宮の基本情報|梅の見頃や周辺のランチスポットを総まとめ!

北野天満宮は、日本全国に広がる天神信仰の発祥の地でもあり、地元では天神さん、北野さんという呼び名で親しまれています。学問の神様として有名ですが、他にも梅や紅葉の名所だったり、重要文化財や国宝がたくさんあったりと、京都旅行では外せない観光スポットなんです。

この記事では、観光前に知っておきたい北野天満宮の基本情報や見どころ、周辺のランチスポットをご紹介します!

2020/08/09

北野天満宮の基本情報

歴史

北野天満宮には祭神として菅原道真が祀られています。創建の歴史は、平安時代中頃の947年(天暦元年)に菅原道真の乳母であった多治比文子や近江比良宮の神主、北野朝日寺の僧侶たちが道真を祀ったことが始まりと伝えられています。その後、藤原氏により社殿が造営され、987年(永延元年)に「北野天満天神」の神号が与えられたと言われています。学問の神様と呼ばれる由緒は、江戸時代の学習塾的な存在の寺子屋で、菅原道真が「天神さま」として祀られていたことに始まり、現在まで学問、芸能の神様として信仰を集めています。全国各地にある1万2000社を超えると言われる天神社の総本社が、この北野天満宮です。

参拝時間と料金

北野天満宮は無料で拝観できます。入り口となる楼門の開門時間は、4月~9月は5:00~18:00、10月~3月は5:30~17:30と時期によって異なります。楼門より手前にある一の鳥居は境内外のため、24時間観光可能です。

毎月25日は境内がライトアップされており、日没から21:00まで参拝できます。ほかにも正月など、特別なイベントがある日は夜も開門されているので、詳しくは北野天満宮公式ページにて確認ください。

社務所、授与所は、受付時間が9:00~17:00と異なります。お守りをいただく方は、時間に合わせてお参りしましょう。

アクセス

住所:京都市上京区馬喰町

JR京都駅からアクセスの場合は、乗換なしで行ける市バスの利用が便利です。50系統、または101系統に乗車します。大阪や三条方面などから京阪電車を利用する場合は、出町柳駅で市バス51、102、203系統に乗り換えます。また京阪三条駅からは市バス10系統でもアクセスすることができます。いずれも、「北野天満宮前」バス停で下車した目の前にあります。

嵐山方面からは、京福電車の利用が便利です。「北野白梅町」駅から徒歩でおよそ6分です。

駐車場

境内には参拝者専用の駐車場もあり、9:00~17:00まで無料で停めることができます。ただし毎月25日は縁日が開催され、駐車場に露店が並ぶため利用できません。公共交通機関を利用しましょう。

北野天満宮の見どころ

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梅苑

菅原道真は梅の花をこよなく愛したということから、北野天満宮は梅の名所としても知られています。境内には50種類の梅が約1500本も植えられており、開花時期には白梅、紅梅、一重、八重など多様な種類の梅が咲き誇ります。

開花シーズンは例年、2月初旬~3月下旬となっており、見頃は2月下旬~3月中旬です。梅を見ながらお茶と和菓子を楽しめる茶屋も開かれ、毎年多くの参拝者が訪れます。毎年2月25日には菅原道真が太宰府で亡くなった日にちなんだ「梅花祭」が行われ、境内では芸妓、舞妓による野点(屋外でたてるお茶会)などが行われます。

梅苑の公開日程は開花状況によって毎年異なりますので、公式サイトで最新情報を確認してから行きましょう。

開園時間:9:00~16:00

入園料:大人1000円、子供500円 ※茶菓子付き

御土居の紅葉

菅原道真は紅葉を好んだことでも知られていて、「このたびはぬさもとりあへず手向山 紅葉のにしき神のまにまに」という彼の和歌は、百人一首にも掲載されています。そんな菅原道真とゆかりの深い紅葉は、桃山時代に豊臣秀吉が境内に築いた土塁「御土居」の一帯に、たくさん植えられています。現在は約350本もの紅葉の木があり、「もみじ苑」と呼ばれ京都でも有数の紅葉スポットです。

もみじ苑は紅葉シーズン限定で、例年10月下旬~12月上旬頃の公開となっています。11月中旬~12月上旬頃には夜間のライトアップも行われ、幻想的な雰囲気を境内一帯に醸し出します。公開時期は紅葉の状況により変動しますので、事前に公式サイトで最新情報をご確認ください。

開園時間:9:00~16:00

入園料:大人1000円、子供500円 ※茶菓子付き

三光門

本殿前にある中門で、日、月、星の彫刻があることから「三光門」と呼ばれています。しかしながら実際には星の彫刻はないとも言われ、北野天満宮の七不思議のひとつであるともされています。この星は平安時代に天皇がお祈りをした際、北野天神の上空に輝いていた北極星を意味していると伝えられています。現在は国の重要文化財に指定されており、文化的価値も認められています。

三光門をくぐった先にある社殿は、北野天満宮における最も重要な建物です。菅原道真が祀られている本殿と拝殿が石畳の廊下でつながり、その複雑な構造は神社建築の歴史を伝える文化的資産であるとして、国宝に指定されています。1000年以上に渡る歴史の中で、焼失と再建を繰り返されてきましたが、現在の社殿は1607年(慶長12年)に豊臣秀頼の建立によるものです。桃山文化の特徴的な建築である唐破風や、豪華絢爛な装飾を見ることができます。

北野天満宮の年中行事

宝物殿

古文書、刀剣、蒔絵、屏風、茶道具など、公家や武家、商人によって奉納されてきた宝物を保管、展示している建物です。なかでも優れた絵巻物作品である「北野天神縁起絵巻 承久本」は国宝に、弁慶の勇姿を描いた「昌俊弁慶相騎図絵馬」と鎌倉時代の優秀な刀工による「太刀 銘 恒次 附 糸巻太刀拵」は重要文化財に指定されています。

開館日:毎月25日、梅苑、もみじ苑開園シーズン、1月1日、12月1日

開館時間:9:00~16:00

入館料:大人800円、中高校生400円、子供250円 ※未就学児は無料

縁日

菅原道真の誕生日が6月25日、逝去日が2月25日であることに由来し、毎月25日には縁日が催されています。参道には朝から夜まで骨董品や古着などを扱う露店が出され、多くの人で賑わいます。日没後にはライトアップもされ、昼間とは違う雰囲気を楽しむことができます。

ずいき祭

毎年10月に行われる、京都の代表的な秋の祭りです。平安時代に菅原道真が大宰府で彫った木像を付き人が持ち帰り、秋の収穫物を供えたのが始まりとされています。「ずいき」とはサトイモの茎のことで、お祭りで使われる神輿の屋根はこの「ずいき」で作られていて、野菜や乾物で飾られた神輿が周辺を巡業します。

北野天満宮のお守りとお札

ご利益

学業の神様として有名な北野天満宮には、地元だけでなく、全国から受験生がお参りに訪れます。お参りした後は、お守りをいただいてさらなる学業上達のご利益を受けたいですね。受験合格の願いを込めた鉛筆などもあり、特に受験生からの人気を集めています。

返納

学業上達、受験合格のお守りやお札をいただいたら、その受験が終了した後、天神様へ感謝とともに神社へお返しに行きましょう。その他、期限がないお守りについては、1年ごとに新しいお守りやお札を受ける習慣に基づき、初詣の際にお返しするのが一般的とされています。

北野天満宮周辺ランチ

たわらや

京都北野の名物とも言える「一本うどん」で有名なお店です。極太のうどんは「太く長い」人生になるご利益があると参拝客の間で話題に。モチモチの食感とユニークなビジュアルで、お腹も心も満たされそうです。北野天満宮に来た際には、ぜひランチに立ち寄りたいですね。

住所:京都市上京区御前通今小路下ル馬喰町918

とようけ茶屋

120年以上前から続く、老舗の豆腐屋さんの営む湯豆腐店。上質な湯豆腐がお手頃価格で食べられます。湯豆腐の他にも、京野菜と生湯葉がいただけるランチセットや自慢の豆腐を使ったデザートなどもあり、お腹いっぱい楽しめます。

住所:京都市上京区今出川通御前西入紙屋川町822

 

粟餅所・澤屋

北野天満宮の門前にある粟餅所・澤屋は、江戸時代から続く老舗つきたてのお餅がいただけます。素材の味を生かした粟餅にきなこ、あんこというシンプルな作りで、散策でつかれた体に優しい甘さが染み渡ります。持ち帰り用もあり、お土産にも人気です。

住所:京都市上京区今小路通御前西入ル紙屋川町838-7

京都観光には観光タクシーがおすすめ

せっかく京都に来たなら、神社仏閣をたくさん巡りたいですよね。公共交通機関での移動も便利ですが、夏は酷暑で冬は極寒の京都、最も効率よく快適に観光するなら、訪問箇所を自由に組み合わせられる観光タクシーの利用が便利です。通常のタクシーとは異なり、プロのドライバーガイドによる案内のため地元情報にも詳しく、より深い旅の経験になるはず。VELTRAでは、現地オプショナルツアーとして様々なルートの観光タクシーをご紹介しています。北野天満宮と一緒に巡るなら、金閣寺や龍安寺もおすすめです。ぜひチェックしてみてください!

※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。

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